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ワクワク! ドキドキ! 小人ライフ!
閑話 クリスマスイブイブ
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「ぷるぷるっ!(章の途中だけど閑話だよ!)」
「本編だと季節感ないから、閑話で入れるって、作者が」
「メタいぞ、ウタ」
※※※
僕は今、とっても驚いています!
「クリスマス……あるんですか!?」
「あるさ。過去に転生してきたやつがキリスト教徒……? だったらしくてな。クリスマスも広まった」
「なんということだ……」
そう、なんと、ここ、異世界なのにクリスマスあるんだそうで。で、今日はイブなんですね、はい。
「アリアさん……クリスマスがあるってことは、赤い服の、白い髭のおじいさん知ってますよね?」
「あぁ、そりに乗ってくるやつだろ?」
「そして、この話を僕にしたってことは……」
アリアさんは、こくっとうなずく。
「今年は……私たちがサンタだ! というわけで、買い物にいこう」
「ポロンくんたちにはなんて話しましょうか?」
「そうだな……。クリスマスパーティーするから、買い物にいってくる。部屋で準備しててくれ、とでも言っておくか」
「それで大丈夫ですかねー」
「大丈夫だろ。よし! 善は急げだ!」
そういうと、アリアさんは立ち上がり、コートを手に取った。
◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈
「ふぅ……なんとかうまくごまかせたな」
「いやいや、あれかなり疑ってますからね!?」
僕らが買い物に行くというと、「へぇー? ふーん?」とポロンくんが言ってきた。うぅ……あ、怪しまれてる。
「まー、大丈夫だろ。多分きっともしかして」
「不確かですよ!」
「それにしても、寒いなぁ……」
アリアさんは首を縮めてコートにもぐる。本当に寒い。曇ってるし、雪でも降りそうな天気だ。今借りている部屋には暖房設備がしっかりついているから大丈夫だけど、外に出れば凍えるほど寒かった。
「あっ、ほら! デパートだ! さっさと入ろう。寒い」
「異世界だっていうのに、本当に色々ありますよね……」
デパート内はクリスマス一色だ。クリスマスツリーが中央にたち、キラキラと輝く。あちらこちらに『Merry Christmas』と書かれていて、店員さんもサンタ風の服を着ている。
「よし、まずどこからあたるか」
「アイテムボックスあるから、生物がどうとか気にしなくていいの、楽ですね。……じゃあ、プレゼント類は時間かかりそうなんで、先に食料品見てきちゃいましょうか」
「そうだな。食料品は……一階の奥か。よし、いこう!」
◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈
「…………」
「…………」
僕らは、手に取ったチキンとにらめっこ中だ。いや、すごく美味しそうなんだけど、なんだけど……。
「以外に……高いな」
「ですね……」
そういうとき、アリアさんが普通の金銭感覚でよかったと本当に思う。
このチキン……高いのだ。一つ銅貨二枚……つまりは約2000円だ。一つでこの値段はなかなかだ。
「でも……」
「……二人のためとなると、話は別ですね」
そう、僕らが僕ら自身のために買うのであれば、もう一回り小さいのだとか、安いのだとか考えたのだが……。
せっかくのクリスマス、それも……ポロンくんにとっては、おそらくはじめてのクリスマスパーティー。思いっきり楽しませてあげたい。
「買うか……」
「買いましょう……」
その後、僕らはサラダ類やお菓子類、そして、ケーキを買おうと売り場へ向かう。
「これがいい!」
「即答!?」
「だらだら迷うのは嫌なんだ。全部ほしい。でもほら……我慢するからさ!」
「我慢しないとどうなるんでしょうね……」
ケーキも買いましたよもちろん。こんな状態でケーキを買ったので、店員さんには変な人認定されてしまいました。ごめんなさーい。
アイテムボックスに買ったものをいれて、次へ進む。
「さてウタ。次はどうする?」
「やっぱり、プレゼントですよね!」
「そうだな。……ただな、ウタ」
ここで、アリアさんが腕を組み考え込む。どうしたのだろうと見ていると、ぽつりと呟くのが聞こえた。
「ポロンとフローラ……なにがほしいんだ?」
「あっ……」
そ、そういえば全然聞いてなかったぁー! っていうか聞けてなかったぁー! な、何がいいんだろう……。
「ここは……店員さんに聞いてみるってのは、どうですか?」
「そうだな……うん、そうするか! おもちゃ売り場……で、いいのかな?」
「とりあえずそうしましょ」
そして、おもちゃ売り場へ行こうとしたときだった。
「おう! 兄ちゃん姉ちゃん! ちょーっとこっち見てかないかな?」
……聞き覚えのある声だ。
「アリアさん、振り向きたくないです」
「私も振り向きたくない」
「おーい?」
「ウタ、今度は何が来るか当ててみよう」
「おかしなお菓子に一票」
「へんてこなコスプレに一票」
「おーーーい???」
「よし、振り向きましょうか」
「あぁ……」
「「せーのっ!」」
振り向くと、やはりというかなんというか、侍さんが……。
「やっぱりさー? クリスマスって稼ぎ時じゃん?」
「聞いてない」
「さてさて、お二人さんにおすすめしたいのはー、こちらっ!」
そうして侍さんが取り出したのは、サンタのコスプレだった。
「アリアさん当たりですね」
「やったぜ」
「ちょいちょいちょーい! 普段よりまともだからってスルーしないでー!」
「普段が変だって自覚してるんですね」
サンタの衣装は三つある。一つはズボンと前開きの上着。一つはワンピースタイプ。もう一つは……上下が別になっている服だ。スカートは相当短い。ミニスカだ。そのミニスカに、ポンチョ……? っていうんだっけ、がついた上着だ。
二つはどう見ても女性ものだから、僕は最初のやつを着るしかない。え? なんで買う前提かって? 買わされるからだよ。
「買うなら、ズボンのがいいな」
アリアさんがそういうと、侍さんは驚いたようにアリアさんに詰め寄る。
「なんでーーーっ?! ミニスカサンタになってよ!」
「ミニスカサンタにはなりません」
「いいじゃん! 普段スカートはいてるじゃん!」
「こんな短くはない!」
「じゃ、じゃあせめて着るだけ!? ね!? 着てみるだけ! ほら、そこに試着室もあるからさ!」
「……試着だけでも、したらどうですか?」
「……しょうがないなぁ」
アリアさんはため息をつきながら上下が分かれている方を受け取って試着室へと向かった。
「本編だと季節感ないから、閑話で入れるって、作者が」
「メタいぞ、ウタ」
※※※
僕は今、とっても驚いています!
「クリスマス……あるんですか!?」
「あるさ。過去に転生してきたやつがキリスト教徒……? だったらしくてな。クリスマスも広まった」
「なんということだ……」
そう、なんと、ここ、異世界なのにクリスマスあるんだそうで。で、今日はイブなんですね、はい。
「アリアさん……クリスマスがあるってことは、赤い服の、白い髭のおじいさん知ってますよね?」
「あぁ、そりに乗ってくるやつだろ?」
「そして、この話を僕にしたってことは……」
アリアさんは、こくっとうなずく。
「今年は……私たちがサンタだ! というわけで、買い物にいこう」
「ポロンくんたちにはなんて話しましょうか?」
「そうだな……。クリスマスパーティーするから、買い物にいってくる。部屋で準備しててくれ、とでも言っておくか」
「それで大丈夫ですかねー」
「大丈夫だろ。よし! 善は急げだ!」
そういうと、アリアさんは立ち上がり、コートを手に取った。
◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈
「ふぅ……なんとかうまくごまかせたな」
「いやいや、あれかなり疑ってますからね!?」
僕らが買い物に行くというと、「へぇー? ふーん?」とポロンくんが言ってきた。うぅ……あ、怪しまれてる。
「まー、大丈夫だろ。多分きっともしかして」
「不確かですよ!」
「それにしても、寒いなぁ……」
アリアさんは首を縮めてコートにもぐる。本当に寒い。曇ってるし、雪でも降りそうな天気だ。今借りている部屋には暖房設備がしっかりついているから大丈夫だけど、外に出れば凍えるほど寒かった。
「あっ、ほら! デパートだ! さっさと入ろう。寒い」
「異世界だっていうのに、本当に色々ありますよね……」
デパート内はクリスマス一色だ。クリスマスツリーが中央にたち、キラキラと輝く。あちらこちらに『Merry Christmas』と書かれていて、店員さんもサンタ風の服を着ている。
「よし、まずどこからあたるか」
「アイテムボックスあるから、生物がどうとか気にしなくていいの、楽ですね。……じゃあ、プレゼント類は時間かかりそうなんで、先に食料品見てきちゃいましょうか」
「そうだな。食料品は……一階の奥か。よし、いこう!」
◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈
「…………」
「…………」
僕らは、手に取ったチキンとにらめっこ中だ。いや、すごく美味しそうなんだけど、なんだけど……。
「以外に……高いな」
「ですね……」
そういうとき、アリアさんが普通の金銭感覚でよかったと本当に思う。
このチキン……高いのだ。一つ銅貨二枚……つまりは約2000円だ。一つでこの値段はなかなかだ。
「でも……」
「……二人のためとなると、話は別ですね」
そう、僕らが僕ら自身のために買うのであれば、もう一回り小さいのだとか、安いのだとか考えたのだが……。
せっかくのクリスマス、それも……ポロンくんにとっては、おそらくはじめてのクリスマスパーティー。思いっきり楽しませてあげたい。
「買うか……」
「買いましょう……」
その後、僕らはサラダ類やお菓子類、そして、ケーキを買おうと売り場へ向かう。
「これがいい!」
「即答!?」
「だらだら迷うのは嫌なんだ。全部ほしい。でもほら……我慢するからさ!」
「我慢しないとどうなるんでしょうね……」
ケーキも買いましたよもちろん。こんな状態でケーキを買ったので、店員さんには変な人認定されてしまいました。ごめんなさーい。
アイテムボックスに買ったものをいれて、次へ進む。
「さてウタ。次はどうする?」
「やっぱり、プレゼントですよね!」
「そうだな。……ただな、ウタ」
ここで、アリアさんが腕を組み考え込む。どうしたのだろうと見ていると、ぽつりと呟くのが聞こえた。
「ポロンとフローラ……なにがほしいんだ?」
「あっ……」
そ、そういえば全然聞いてなかったぁー! っていうか聞けてなかったぁー! な、何がいいんだろう……。
「ここは……店員さんに聞いてみるってのは、どうですか?」
「そうだな……うん、そうするか! おもちゃ売り場……で、いいのかな?」
「とりあえずそうしましょ」
そして、おもちゃ売り場へ行こうとしたときだった。
「おう! 兄ちゃん姉ちゃん! ちょーっとこっち見てかないかな?」
……聞き覚えのある声だ。
「アリアさん、振り向きたくないです」
「私も振り向きたくない」
「おーい?」
「ウタ、今度は何が来るか当ててみよう」
「おかしなお菓子に一票」
「へんてこなコスプレに一票」
「おーーーい???」
「よし、振り向きましょうか」
「あぁ……」
「「せーのっ!」」
振り向くと、やはりというかなんというか、侍さんが……。
「やっぱりさー? クリスマスって稼ぎ時じゃん?」
「聞いてない」
「さてさて、お二人さんにおすすめしたいのはー、こちらっ!」
そうして侍さんが取り出したのは、サンタのコスプレだった。
「アリアさん当たりですね」
「やったぜ」
「ちょいちょいちょーい! 普段よりまともだからってスルーしないでー!」
「普段が変だって自覚してるんですね」
サンタの衣装は三つある。一つはズボンと前開きの上着。一つはワンピースタイプ。もう一つは……上下が別になっている服だ。スカートは相当短い。ミニスカだ。そのミニスカに、ポンチョ……? っていうんだっけ、がついた上着だ。
二つはどう見ても女性ものだから、僕は最初のやつを着るしかない。え? なんで買う前提かって? 買わされるからだよ。
「買うなら、ズボンのがいいな」
アリアさんがそういうと、侍さんは驚いたようにアリアさんに詰め寄る。
「なんでーーーっ?! ミニスカサンタになってよ!」
「ミニスカサンタにはなりません」
「いいじゃん! 普段スカートはいてるじゃん!」
「こんな短くはない!」
「じゃ、じゃあせめて着るだけ!? ね!? 着てみるだけ! ほら、そこに試着室もあるからさ!」
「……試着だけでも、したらどうですか?」
「……しょうがないなぁ」
アリアさんはため息をつきながら上下が分かれている方を受け取って試着室へと向かった。
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