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天使と出逢った日 -Side Ghislain-

02.

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しかし彼女はやはり天使だった。

近くに小屋があると、俺の身体を支えながら案内してくれた。
支えた時に「ふぐっ!」と辛そうな声が漏れていたから、彼女の小さな身体にはさぞ重いだろうに「頑張ってください、あと少しですから」とこちらを気遣ってくれる。

そうして小屋に着いた後は、彼女はすぐに立ち去るものと思っていたのだが──
彼女の口から飛び出した言葉に、俺は我が耳を疑った。

「騎士様、でしょうか? 町まで連れて行ってあげられないので、私で我慢してくれます?」

何を言っているんだ? と返そうとしたところで、彼女の指が俺の首筋を撫でた。
小屋に来るまでに触れていた彼女の柔らかな身体やふわりと香ってくる良い香りに既に爆発寸前だった俺の身体は、自分でも驚くほど大袈裟にビクンと跳ねた。

「私ね、ついさっき婚約者だと思っていた男にフラれたんです。他の女に子供が出来たからって。悲しくてムカついて……だからね、騎士様。発散させて下さい」

振られた? こんなに可愛らしい天使のような彼女が?
その男の頭は大丈夫だろうか? それともあれか。”ブス専”などというやつだったのだろうか。
いや、しかし、発散……と言ったか?
天使が、俺で?

回らない頭でも、それは不味いだろうと思うくらいは出来た。
どうやら俺のソレは平均よりもデカいらしい。
こんな男慣れしていなさそうな可愛らしい天使に、そんなモノを突っ込むわけにはいくまい。
だから彼女の肩を押し返そうとしたところで、ふわりと彼女が覆いかぶさってきて──唇が重なった。

どくりと自身が膨れ上がる。
情けない事に、それだけでうっかりと出そうになったが、何とか堪える。
堪えているというのに、彼女は俺に圧し掛かるようにして更に唇を重ねてくる。

その上「ごめんなさい」と言いながら俺の服を脱がせようとしてきた。
やめろ、考え直せと必死で言い募るが、上手く加減など出来そうにない今の俺が、こんな華奢な彼女を強引に引き剥がせば怪我をさせてしまうかもしれない。
そう思うと彼女を止める事も出来ず──いや、少々の期待があった事も確かではあるが、結局されるがままになってしまっていた俺の前が、ひやりとした空気に晒された。

「すごい……」

彼女の呟きに続いて、こくんと喉が鳴った音が聞こえた。
──本気か?
そう思っている間に、彼女の指が俺に触れた。

「っ……!」

出るな出るなと、必死で抑える。
しかしはしたなくも先走りが溢れてしまっている。
気持ち悪い、などと言われて逃げられてしまうのではないかと思った、その時。

「辛そう……ちょっと大きすぎて心配だけど、がんばります!」

俺の不安を他所に彼女は妙なやる気を見せて、そしてスカートを捲り上げて防寒用であろうズボンと下着を躊躇なく脱ぎ捨てて俺に跨った。

そのあまりの気風の良さに呆然としている間に、彼女は俺に秘裂を押し当てて腰を動かし始めた。
それだけでぞわりと全身粟立つような感覚に襲われて、思わず声が漏れてしまった。
そんな俺を、彼女は何故だか申し訳なさそうな顔をして見下ろして来たかと思ったら、律義にも「失礼いたします」などと言って腰を落とし始めた。

「ぐっ……! う……っ」

飲み込まれる。
キツさを覚える彼女の中に、ゆっくり飲み込まれていく。
彼女も辛いのか、きゅっと眉を寄せて苦しそうな表情を見せているが、理性の焼き切れそうな俺には最早やめろ、と言う事は出来なかった。

出そうだ。ヤバい。
だがこんなタイミングで出すなんて、男としての矜持が許さん。

爆発しそうな自身を必死に抑えに抑えているというのに、彼女の口からすごい、おっきいなどという言葉が聞こえて来て発狂しそうになる。
そうしてようやく全てを飲み込んだ彼女が大きく息をついたが、やはりその表情は辛そうだ。

「ごめんなさい。騎士様・・・、おっきすぎてちょっとすぐには動けなさそう。大丈夫ですか?」

覗き込まれて言われた言葉が気に入らずに、俺は彼女を見上げる。

「……ジスランだ」
「え?」

キョトンと小さく首を傾げた彼女が可愛すぎて呻きそうになるのを堪えて「名は?」と問うと、あぁと納得したらしい彼女から「ノエルです」と返される。

ノエル──聖なるこの日を表す名だ。

やはり彼女は聖なる日に使わされた天使だったのだと思いながら、俺は彼女を押し倒した。
狭く温かい彼女の中に包み込まれている俺は、もう我慢の限界だった。

「発散、させてくれ」

獲物を狩る瞬間の獣は、きっとこんな気分なのであろう。
ペロリと唇を舐めると、それに反応するように天使ノエルの中がきゅっと締まる。

それが俺にとってのゴーサインだった。


それでも何とかなけなしの理性を総動員して、ノエルの腹に指を這わせて魔法を発動させてからゆっくりと腰を進める。
キツ過ぎる彼女の隘路に俺を馴染ませるように、めちゃくちゃに突き上げたい衝動を抑えながら動いていると、すぐにノエルの口から可愛い声が零れ始めた。

「あぁっ! あっ、ジスランさん……っ! すごいよぉ……!」

ぎゅうっとしがみ付かれて耳元で呼ばれた俺の名に、それでもまだ不満を覚えた。

「ジスラン、だ。ノエル」

そう囁くと、ノエルはすぐに「ジスラン」と呼んでくれた。
たったそれだけの事に充足感を得た俺は、自身の頬が緩んだのが分かった。
女性に名を呼ばれて嬉しくなるなど、初めての事だ。

あぁ、だめだ。
優しくしなければならないのに、掻き抱いてめちゃくちゃにしてしまいたい──

そんな欲求を覚えてしまった俺はノエルの耳元で「すまない」と囁いて、そうしてノエルの可愛らしい唇を塞ぐと腰を引いた。


──情けない事に、数度擦っただけで達してしまった。

しかしその程度では毒草の効果は切れなかった。
すぐに勃ち上がった俺を、ノエルは「もっとして」と受け入れてくれた。

まだ毒の効果が続いているとはいえ、一度出してしまえば随分と余裕が生まれた。
めちゃくちゃにしてしまいたい欲求はあるものの、まずは彼女を馴染ませるのが先決と、己を律した。

だから俺は一度目は(先ほどのは毒のせいであるから、ノーカウントだ)じっくりとノエルの中を探って、ノエルの善がるポイントを探し当てて行く事にした。
胸を弄って、その柔肌に俺の徴を落としていく。

ノエルの身体はとても素直だった。
隠す事なく零れる甘い声に、気持ち良いと訴えてきゅうきゅうと締め付けて来る膣内。
すごい、おっきい、きもちいい、もっと、と何の褒美かと思うくらいに俺を煽るノエルに、俺もすぐにヒートアップしてしまったのは仕方がない事だろう。

二度目は後ろから抱いた。
女性は後ろからされるのが好きなようだが、ノエルも例外ではなかったらしい。
今までよりも善がるノエルをもっと好くしてやりたくて、ノエルの好きなところを執拗に擦りながら胸を弄る。
ノエルの中の締め付けがキツくなってきた頃に突き上げてやれば、ノエルは高い声を上げて達した。

くたりと脱力して、どこか呆然としたようなノエルを抱き寄せたら、ノエルが突然ほろほろと泣き始めた。

「ノエル!? すまない、痛かったか?」

驚いてそう聞くと、ノエルがふるふると首を振る。

「ちが……わたし、お……おもらし、しちゃっ……ごめんなさいぃ」

声を上げて泣き始めてしまったノエルに、さらに驚く。

「何を言っている。今のは粗相などではないぞ?」
「で、でもぉ……」
「今のは達しただけだから、何も悪い事ではない」
「達した……って、イったって事……? 今のが……?」

そうだと頷いて安心させるように背を撫でると、ノエルはぽかんとした後に恥ずかしそうに俯いた。

「そ、そうなの……あの、初めてだった、から……びっくりして……」

もじもじとそう言った彼女に、思わず「イったのは初めてだったのか?」と聞き返してしまった。
頷いた彼女を思い切り抱き締めたら、苦しかったのか「ぅぎゅっ」と蛙が潰れたような可愛い悲鳴が聞こえたが、彼女の”初めて”を貰えた事が嬉しくて、抱きしめる腕を緩めてやる事が出来なかった。

だからそこからの俺は、更に調子に乗ってしまった。

まだ身に着けたままだった衣服を全て脱がせて、もうすっかり俺に馴染んだであろう中をめちゃくちゃに突いた。
まだだめ、こわい、と啼く彼女を何度もイかせて、俺もそんな彼女の中に誘われるままに出しまくった。

毒の効果は二度目で大分薄れていたのだが、彼女が「まだ辛い? 良いよ、いっぱいして」などと可愛い事を言うものだから止まらなかった。止まれるはずなどなかった。

毒のせいにして、俺はひたすらに彼女を貪った。
中に出しすぎたのか、腹が苦しいと訴えられてからは彼女の腹や胸や足を、俺の白濁で染め上げた。
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