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第一部
36. 外なのに *
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「んっ……はぁ……」
くちゅ、と音を立てて絡められていた舌が解かれる。
口端から零れ落ちた唾液を舐め取られてまた口を塞がれて、その先を嫌という程知っているセヴィの身体からはすっかり力が抜けてしまっている。
クードはベンチにくたりと背を預けているセヴィの身体を抱き上げると、くるりと反転させた。
「クードさま………」
ベンチから下ろされて、クードに向けてお尻を突き出すような格好でベンチの背に手をかけさせられたセヴィは、とろりとした、けれどまだ少しだけ抗議の色を滲ませた視線をクードに向ける。
「仮に屋敷の中から見られていたとしても、セヴィの姿は見えないから大丈夫だ」
クードの大きな身体に隠れて屋敷の方からはセヴィの姿は見えないかもしれないけれど。
見えなくても何をしてるかなんてきっとバレバレだわ……とぼんやりと思ったけれど、クードの手で太腿を撫で上げられたセヴィの口から落ちたのは熱を孕んだ吐息だけだった。
クードはセヴィのスカートを捲り上げると、何度もキスを繰り返されたせいですっかりと準備の整ってしまっているセヴィの秘裂を下着の上から撫でる。
既にしっとりと下着を湿らせている事に喉を鳴らすと、クードはセヴィの下着を膝の辺りまで下ろした。
外気に晒されたセヴィの臀と尻尾が震える。
まるで誘うように揺れた臀に舌を這わせると、セヴィの身体が小さく跳ねた。
「あぁ……っ!」
クードはひくりと揺れたセヴィの丸い尻尾を撫でて、そこからすっかりと濡れている秘裂へと指を滑らせる。
くちゅくちゅと水音をさせながら何度か秘裂を撫でて、そしてセヴィの中へと指を沈めた。
「んっ……くーどさま……」
だめ、と弱々しく首を振っているセヴィの首筋にキスを落として、クードはセヴィの臀に腰を押し付ける。
既に固くなっているそこの熱さに、セヴィの身体は自然とふるりと震えた。
「んっ……ぁあ………っ」
焦らす様にゆっくりと入って来るクードに、セヴィはベンチの背を握る手に力を込める。
「ダメだと言っていた割に、身体の方はそうでもなさそうだな?」
「ん、だって………はっ……ぁ……っ」
「だって──?」
ぐちゅ、と中をこすられて、セヴィは小さく声を上げて背を反らす。
「あっ……だ、て……クードさまのキス、も……手……だって……あったかいの……すき、で………あぁっ!」
それまでゆっくりだったクードが一気に奥まで入って来て、そして一番奥で抉るように突き上げられて、セヴィは抑えられずに甘い声を上げる。
「やっ……だめ……そとっ……なのに……」
「今やめて、良いのか?」
抜けてしまいそうなところまで腰を引いたと思ったら、今度は焦らす様にゆっくりと腰を進めるクードに、セヴィはベンチの背を掴んでいる手に額を押し付けて必死で漏れそうになる声を抑える。
「あぁっ……くーどさ……っや、あぁっ……あんっ、あ、あっ……!」
ゆっくりだったクードの動きが、零れ落ち始めたセヴィの声に応える様に少しずつ早くなっていって、
そうして身体のぶつかる音と水音と、もうすっかりと抑え切れなくなったセヴィの甘やかな声が、静かな庭に響いた──
「あぁぁっ──……!」
セヴィの一番奥に向けてクードの熱が勢いよく注がれた。
その叩きつけられるような刺激でセヴィも軽く達してしまって、混ざり合った体液が二人の隙間から溢れ出してセヴィの太腿を伝っていく。
暫くの間セヴィを背中から抱き締めていたクードが身体を起こしてゆっくりとセヴィの中から自身を引き抜くと、セヴィの足からカクンと力が抜けた。
頽れたセヴィの身体を抱き留めて、クードはベンチに腰掛けて膝の上にセヴィを乗せると、その髪を梳くように撫でる。
荒い息を繰り返しながらくたりとクードの胸にもたれていたセヴィがゆるりと顔を上げた。
まだ紅潮したままのその頬がぷくりと膨らんでいるのを見たクードは、頬をふにっとつまむ。
「……外ではいやですって、言ったのに……」
「だがセヴィも悦んでいたじゃないか」
「よっ……よろこんで、いたわけでは……っ」
「違うのか?」
「違……わないことも……ありません、けど……」
何だそれはと笑ったクードを、セヴィはキッと見上げると、とにかく!と少し口調を強める。
「もう外でなんて絶対!禁止です!」
「……風呂場でも同じようなこと言ってたな?」
「そっ……外は!絶対絶対!嫌です!もしまた外でしたら……きっ……きらいに、なっちゃう……かも、しれませんからねっ!」
一生懸命怒ったような表情を作っているらしいセヴィの様子に、クードは笑いを噛み殺すとセヴィの頬を撫でる。
「それは、困るな──またセヴィに嫌われたら、きっと俺はもう生きていけない」
ふ、と目を伏せたクードに、途端セヴィはオロオロと視線を彷徨わせる。
「あ、あの……外で、なければ……」
「セヴィ。すぐ部屋に戻りたい──戻ってセヴィの全てを味わいたい……良いか?」
そんな事を言われながら目尻や頬や──顔中にたくさんキスをされて、セヴィはこくこくと頷いた。
くちゅ、と音を立てて絡められていた舌が解かれる。
口端から零れ落ちた唾液を舐め取られてまた口を塞がれて、その先を嫌という程知っているセヴィの身体からはすっかり力が抜けてしまっている。
クードはベンチにくたりと背を預けているセヴィの身体を抱き上げると、くるりと反転させた。
「クードさま………」
ベンチから下ろされて、クードに向けてお尻を突き出すような格好でベンチの背に手をかけさせられたセヴィは、とろりとした、けれどまだ少しだけ抗議の色を滲ませた視線をクードに向ける。
「仮に屋敷の中から見られていたとしても、セヴィの姿は見えないから大丈夫だ」
クードの大きな身体に隠れて屋敷の方からはセヴィの姿は見えないかもしれないけれど。
見えなくても何をしてるかなんてきっとバレバレだわ……とぼんやりと思ったけれど、クードの手で太腿を撫で上げられたセヴィの口から落ちたのは熱を孕んだ吐息だけだった。
クードはセヴィのスカートを捲り上げると、何度もキスを繰り返されたせいですっかりと準備の整ってしまっているセヴィの秘裂を下着の上から撫でる。
既にしっとりと下着を湿らせている事に喉を鳴らすと、クードはセヴィの下着を膝の辺りまで下ろした。
外気に晒されたセヴィの臀と尻尾が震える。
まるで誘うように揺れた臀に舌を這わせると、セヴィの身体が小さく跳ねた。
「あぁ……っ!」
クードはひくりと揺れたセヴィの丸い尻尾を撫でて、そこからすっかりと濡れている秘裂へと指を滑らせる。
くちゅくちゅと水音をさせながら何度か秘裂を撫でて、そしてセヴィの中へと指を沈めた。
「んっ……くーどさま……」
だめ、と弱々しく首を振っているセヴィの首筋にキスを落として、クードはセヴィの臀に腰を押し付ける。
既に固くなっているそこの熱さに、セヴィの身体は自然とふるりと震えた。
「んっ……ぁあ………っ」
焦らす様にゆっくりと入って来るクードに、セヴィはベンチの背を握る手に力を込める。
「ダメだと言っていた割に、身体の方はそうでもなさそうだな?」
「ん、だって………はっ……ぁ……っ」
「だって──?」
ぐちゅ、と中をこすられて、セヴィは小さく声を上げて背を反らす。
「あっ……だ、て……クードさまのキス、も……手……だって……あったかいの……すき、で………あぁっ!」
それまでゆっくりだったクードが一気に奥まで入って来て、そして一番奥で抉るように突き上げられて、セヴィは抑えられずに甘い声を上げる。
「やっ……だめ……そとっ……なのに……」
「今やめて、良いのか?」
抜けてしまいそうなところまで腰を引いたと思ったら、今度は焦らす様にゆっくりと腰を進めるクードに、セヴィはベンチの背を掴んでいる手に額を押し付けて必死で漏れそうになる声を抑える。
「あぁっ……くーどさ……っや、あぁっ……あんっ、あ、あっ……!」
ゆっくりだったクードの動きが、零れ落ち始めたセヴィの声に応える様に少しずつ早くなっていって、
そうして身体のぶつかる音と水音と、もうすっかりと抑え切れなくなったセヴィの甘やかな声が、静かな庭に響いた──
「あぁぁっ──……!」
セヴィの一番奥に向けてクードの熱が勢いよく注がれた。
その叩きつけられるような刺激でセヴィも軽く達してしまって、混ざり合った体液が二人の隙間から溢れ出してセヴィの太腿を伝っていく。
暫くの間セヴィを背中から抱き締めていたクードが身体を起こしてゆっくりとセヴィの中から自身を引き抜くと、セヴィの足からカクンと力が抜けた。
頽れたセヴィの身体を抱き留めて、クードはベンチに腰掛けて膝の上にセヴィを乗せると、その髪を梳くように撫でる。
荒い息を繰り返しながらくたりとクードの胸にもたれていたセヴィがゆるりと顔を上げた。
まだ紅潮したままのその頬がぷくりと膨らんでいるのを見たクードは、頬をふにっとつまむ。
「……外ではいやですって、言ったのに……」
「だがセヴィも悦んでいたじゃないか」
「よっ……よろこんで、いたわけでは……っ」
「違うのか?」
「違……わないことも……ありません、けど……」
何だそれはと笑ったクードを、セヴィはキッと見上げると、とにかく!と少し口調を強める。
「もう外でなんて絶対!禁止です!」
「……風呂場でも同じようなこと言ってたな?」
「そっ……外は!絶対絶対!嫌です!もしまた外でしたら……きっ……きらいに、なっちゃう……かも、しれませんからねっ!」
一生懸命怒ったような表情を作っているらしいセヴィの様子に、クードは笑いを噛み殺すとセヴィの頬を撫でる。
「それは、困るな──またセヴィに嫌われたら、きっと俺はもう生きていけない」
ふ、と目を伏せたクードに、途端セヴィはオロオロと視線を彷徨わせる。
「あ、あの……外で、なければ……」
「セヴィ。すぐ部屋に戻りたい──戻ってセヴィの全てを味わいたい……良いか?」
そんな事を言われながら目尻や頬や──顔中にたくさんキスをされて、セヴィはこくこくと頷いた。
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