春風散らすはさくら花

桜月みやこ

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side 春風

04.

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ぼろぼろ零れてるさくらの涙を拭って、頬を撫でて──爆発しそうになってる心臓を必死に宥めて、ゆっくりゆっくりと頭の中で唱えながらさくらに顔を近づける。
嫌がられたらやめようなんて心づもりだってしてたのに、さくらは少し顔を上げて、ぎゅっと目を閉じたりしやがる。

──うあぁぁぁっ何だそれ!?可愛すぎるだろ!!

ゆっくり、と思ってたはずなのに、俺はさくらの腰を思い切り引き寄せて、その勢いのまんまさくらにキスをした──ら、がちんって歯がぶつかって、さくらが んっ と声を上げた。

「ごごごごごめんっ痛かったか!?」

慌てて身体を離してさくらの唇を確認したけど、血が出たりはしていない。良かった。
ほっと息をついた俺に、さくらが大丈夫、と恥ずかしそうに笑って、そんでまた少し顔を持ち上げた。

「もう一度、して?」

甘えるみたいな声で言われて、今度こそ何とかゆっくりと顔を近づけて──
ふにゃんっと。何だこれっ!?っと思わず目を開けて確認したくらい柔らかいさくらの唇に、俺は何度も何度も、キスをした。

「っ……ん……」

ちゅって、本当に音鳴るんだ、なんて思いながら、もう何回したか覚えてないキスを終わらせて顔を離したら、さくらがへにゃんと俺に寄り掛かって来た。

キスを、して。
さくらがかなり無防備な感じで寄り掛かってきて……
だから、こう、俺の身体に、さくらの柔らかいモノが押し付けられているわけで……

次のステップおさわり──OK????

さくらを抱き締めてる手を背中からそーっと滑らせて、その柔らかいモノに触れてみる。
さくらの身体がぴくって小さく震えたけど、嫌がってるワケではないっぽい。
だから俺はそのままむにっと揉んでみた。

──うあぁぁぁっ何だこれ!!柔らかすぎるだろっ!?
え、待て。これまだ服の上からだよな?ナマはもっと柔らかいって事か!?

カットソーの下に手を入れようとしてエプロンに阻まれて、慌ててさくらの腰で結ばれてるエプロンの紐をほどく。
さくらが小さくはーちゃんって呼んだけど、余裕なんてない俺は答える事も出来ずにエプロンとカットソーを一気に捲り上げる。

次なる障害物は、レースで彩られたブラだった。

いや、可愛いし、下着姿のさくらも見てみたい!
ブラとショーツだけでしなってるさくらを瞬時に妄想したりもしたけど!
そんな姿もすげー見たいけどっ!それよりも!今は!!ナマチチを拝んで触る事の方が重要だ!!

また今度頼む!とブラをぐいっと押し上げる。
さくらがきゃんって可愛い悲鳴を上げてるけど、俺は目の前に現れたそれに釘付けになった。
ブラを押し上げたら、ぷるんって揺れて現れた、それ。

──おっぱいプリンだ。

いや、落ち着け俺。これはおっぱいプリンじゃなくておっぱいだ。
プリンじゃなくておっぱい(ホンモノ)だから握ったところで潰れはしないだろうけど、俺はそぉっと慎重にそれを手で包んでみる。

ヤバい。
さくらってこんなに胸デカかったのか?いや、大きいとは思ってた!思ってたけど!!
おさまらないっ!!俺の手の平におさまらないんですけどっ!!?
しかも柔らかさが半端ない!!
何だこれっ!良いのか?揉んでも良いのか???

誰へともなく問いかけて、そんで指に少し力を入れてみる。

──もにゅってした。 ヤバい。気持ち良い。

もにゅもにゅ揉んで、親指でちょっとてっぺんを撫でてみたら、さくらがやんって俺のスウェットのシャツを握りしめた。
てっぺんを撫でて尖がってきたそれをつまんでみたら、さくらがまた可愛い声を上げる。
我慢できなくて、両手でさくらの胸を両方とも揉んで、撫でて、つまんで……

ぷっくりと膨らんだピンク色のそこに誘われるみたいに、舐めてみる。
舐めてもプリンの味はしなかった。

──いや、冷静になれ、俺。
当たり前だろう、これはおっぱいプリンじゃなくておっぱいなんだから、甘いわけがない。

それでも何となくほんのり甘い気がしてぺろぺろ舐めてたら、さくらがはーちゃんって泣きそうな声出して、そんでかくんっと崩れ落ちた。

「さくらっ」

慌てて抱き留めて、そのまま床に座らせてごめんと謝ると、さくらは真っ赤な顔で潤んだ瞳で俺を見上げて来た。

「ごめん、気持ち悪かったよな?もうやめ──」

やめるから、と言おうとした俺に、さくらが手を伸ばして俺のシャツを握りしめる。

「やめないで……続き……」

そこで言葉を切って恥ずかしそうに俯いたさくらを、俺はごくりと生唾を飲み込んでから抱き寄せる。

「続き、して良いのか?」
「──うん」

小さく小さく頷いたさくらから一度身体を離して、抱き上げる。
でも二階の部屋まで行くとかそんな少しの時間すら惜しくて、リビングのビーズクッションにさくらを下ろして、そのまんまさくらに覆いかぶさる。

ビーズクッションが、シャラシャラと音を立てた。
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