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side 春風
03.
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「はーちゃん!!?」
大丈夫!?とさくらが布巾を手に駆け寄ってくる。
来るな、と言いたいけど、思いっきり気管に入った麦茶のせいでげほごほと咳しか出ない。
かろうじて健吾からの『プレゼント』は封筒の中に戻せた。
戻せたが………
餞別?ファイト???
コレで、俺に何をファイトしろと????
いや、コレの使い道なんて一つだ。
それは分かってる。
問題は、誰に──誰と、と言うべきか?
健吾はコレを、俺に、誰と使えと、言っているんだ???
げほごほしながら脳内ぐるぐるしている俺の足元では、さくらが割れはしなかったコップを拾い上げて床を拭いている。
俺がやるから良い、と言いたくても咳き込んで言えないから、さくらの肩を掴んで首を振って見せる。
「でも……あ、服も濡れちゃってるよ」
拭くから待っててと、さくらが流しで布巾を洗ってる間に何とか落ち着いた俺はダイニングテーブルの上に置いてあったスマホを引っ掴む。
健吾にメッセージを送ろうとしたら、さっきのレスが届いてた。
『俺今日と明日は歌乃ん家に泊まるからいない!あと姉ちゃん今傷心中だから』
──は?傷心中????
と一瞬固まったものの、『それよりこれはなんだ』と送ると、すぐに既読が付いた。
戻ってきたさくらが俺の服を拭き始める。
「さくら、良いよ。自分でやるから……」
ぴろ~んと呑気な音が鳴ったから、急いでメッセージを開く。
『だから、餞別だって。姉ちゃん慰めるチャンスだよ』
な ぐ さ め る !?
って事はやっぱあれか!?コレは俺が、さくらに、使って良いって事か!?
さくらの家族からの許可があったんだから、良いのか!!?
ごくりと、喉が鳴る。
パタパタと俺の服を拭いてるさくらに目をやって──
「っぐ!!!」
さくらの今日のトップスはピンクのカットソー。それに花柄みたいなフレアスカート。
でもってその上に新妻エプロンだ。
可愛い。文句なしに可愛い。いや、さくらは何着ても可愛いんだけど。
──問題はその胸元だ。
さくら、Vネックはだめだ!何か見えてる!!!柔らかそうな何かが……!!!
「さ、さくら……良い。自分で拭くから……ありがと」
さくらの手から布巾をもぎ取ってごしごしと拭いたら、さくらが あ!と声を上げて俺の手を止める。
「こういうのはごしごししちゃダメなんだよ、こうやって叩くの」
トントンと胸の辺を叩いていたさくらの手が、少しずつ下に下がっていく。
どこまで零れた、麦茶!!!
「わ、分かった!分かったから!さくらはほら、飯の準備してくれ!!」
「あっ……」
バリっと引き剥がした勢いでさくらの手から布巾が落ちる。
「悪い……っ」
俺が拾おうとするよりも先にさくらが屈んで──うん、見えた。
谷間と、更にカットソーの下の、白いブラ。
「──っさくら!」
「きゃっ!?」
何かもう色々堪らなくなって、俺はさくらの肩を思い切り掴んだ。
細い──華奢な、肩。
驚いた顔で俺を見上げて来る丸い目と、小さく開いたピンク色の唇。
「傷ついてるさくらにつけ込むなんて、最低だと、思う……けど」
傷心って事は、今までさくらと付き合っていた誰かが、さくらを振った。
──そういう事、だよな?
「なぁさくら。俺じゃダメか?すぐ忘れろなんて言わない。さくらの気持ちの整理が出来るまで待つ。だから……だから、次は、俺と……俺と、付き合って欲しい!」
「……はーちゃん……」
さくらの丸い目がもっと真ん丸になって、そしてくしゃりと顔を歪めたさくらの目にうるっと涙が浮かんだ。
「っ!!?わ、悪い!そうだよな!失恋につけ込むような奴、嫌だよな!?忘れろ!今の全部忘れて良い!!!」
ごめんっとさくらの肩から手を離した俺に、さくらがふるふると首を振る。
「はーちゃんのバカ……っ!」
どんっと、さくらが俺に体当たりしたかと思ったら、ぎゅっと背中に腕を回される。
──体当たり……じゃなくて、まさかこれは抱き着いたというやつか? H U G というやつか!!?
俺はあわあわと手を彷徨わせて、だけど結局誘惑に勝てずにそぉっとさくらの肩に手を置いてみる。
「私彼氏なんていないよ……いた事、ないよ。 ずっとずっと、はーちゃんしか見てないもん」
「──は?え?いや、だって、傷心中って……彼氏に、振られたんじゃ……」
「彼氏なんていないってば……はーちゃんこそ、失恋したんでしょう?自棄でも良いよ。はーちゃんが飽きるまでで良いの……はーちゃんの彼女に、して下さい……」
「は?失恋って何だよ!?いや、確かに俺はさくらに失恋してるけど……? あれ?彼氏がいなかったなら、してないのか……?」
そこで俺ははたと気付く。
「……なぁ、さくら。俺が失恋したって、健吾が言ってた……?」
「え?うん……。失恋して、今日学校行かないって言ってたのは実はその辺も関係あるらしいよって……」
あの野郎、と独り言ちた俺に、さくらが戸惑ったように俺を見上げて来る。
「それ、健吾の嘘」
「えっ?」
健吾は俺がさくらの事を好きだって知ってる。告白すれば良いのに、と何度も言われてた。
さくらが大学に入ってどんどん綺麗になってって、彼氏が出来たんだろうなと、どうやら俺が勝手に思い込んでしまったのは俺自身が悪かったにしても、だ。
俺がさくらの事を諦めようとしているものの気持ちを切り替えられずにいる事を、当然健吾も知ってた。
俺が思い込んでただけでさくらに彼氏なんていなくて、そんでどうやらずっと俺の事を好きでいてくれてた……というなら、きっと健吾はさくらの気持ちだって知ってたはずだ。
なら今日のこれは、二人揃って健吾にハメられた、のだろう。
俺にはさくらが振られて落ち込んでいると匂わせて、
ついでにあんな『プレゼント』でそういう方向に頭が行くようにさせて、
さくらには、多分俺が失恋して落ち込んでるから飯でも持ってってみれば?とか何とか、言ったんだろう。
そして俺は、まんまとそれにハマってしまった。
「むかつく……けど……」
さくらの肩に顔を埋める。 ヤバい、すごい良い匂いする……。
「なぁ、さくら。もっかい言って、さっきの」
「さっきの……?」
「そう、さっきの。ずっとずっと──ってやつ」
さくらの頬を撫でてみたら、さくらがおずおずと俺を見上げてくる。
「はーちゃんしか、見てなかった……の。私……私ね、ずっとはーちゃんの事、」
「俺も、ずっとさくらしか見てなかった。ずっとさくらの事、好きだった──さくら。俺の彼女に、なってくれるか?」
「~~~~~っっ」
さくらの目からぼろぼろと涙が零れて、そんで はい って俺の胸に顔を埋めた。
大丈夫!?とさくらが布巾を手に駆け寄ってくる。
来るな、と言いたいけど、思いっきり気管に入った麦茶のせいでげほごほと咳しか出ない。
かろうじて健吾からの『プレゼント』は封筒の中に戻せた。
戻せたが………
餞別?ファイト???
コレで、俺に何をファイトしろと????
いや、コレの使い道なんて一つだ。
それは分かってる。
問題は、誰に──誰と、と言うべきか?
健吾はコレを、俺に、誰と使えと、言っているんだ???
げほごほしながら脳内ぐるぐるしている俺の足元では、さくらが割れはしなかったコップを拾い上げて床を拭いている。
俺がやるから良い、と言いたくても咳き込んで言えないから、さくらの肩を掴んで首を振って見せる。
「でも……あ、服も濡れちゃってるよ」
拭くから待っててと、さくらが流しで布巾を洗ってる間に何とか落ち着いた俺はダイニングテーブルの上に置いてあったスマホを引っ掴む。
健吾にメッセージを送ろうとしたら、さっきのレスが届いてた。
『俺今日と明日は歌乃ん家に泊まるからいない!あと姉ちゃん今傷心中だから』
──は?傷心中????
と一瞬固まったものの、『それよりこれはなんだ』と送ると、すぐに既読が付いた。
戻ってきたさくらが俺の服を拭き始める。
「さくら、良いよ。自分でやるから……」
ぴろ~んと呑気な音が鳴ったから、急いでメッセージを開く。
『だから、餞別だって。姉ちゃん慰めるチャンスだよ』
な ぐ さ め る !?
って事はやっぱあれか!?コレは俺が、さくらに、使って良いって事か!?
さくらの家族からの許可があったんだから、良いのか!!?
ごくりと、喉が鳴る。
パタパタと俺の服を拭いてるさくらに目をやって──
「っぐ!!!」
さくらの今日のトップスはピンクのカットソー。それに花柄みたいなフレアスカート。
でもってその上に新妻エプロンだ。
可愛い。文句なしに可愛い。いや、さくらは何着ても可愛いんだけど。
──問題はその胸元だ。
さくら、Vネックはだめだ!何か見えてる!!!柔らかそうな何かが……!!!
「さ、さくら……良い。自分で拭くから……ありがと」
さくらの手から布巾をもぎ取ってごしごしと拭いたら、さくらが あ!と声を上げて俺の手を止める。
「こういうのはごしごししちゃダメなんだよ、こうやって叩くの」
トントンと胸の辺を叩いていたさくらの手が、少しずつ下に下がっていく。
どこまで零れた、麦茶!!!
「わ、分かった!分かったから!さくらはほら、飯の準備してくれ!!」
「あっ……」
バリっと引き剥がした勢いでさくらの手から布巾が落ちる。
「悪い……っ」
俺が拾おうとするよりも先にさくらが屈んで──うん、見えた。
谷間と、更にカットソーの下の、白いブラ。
「──っさくら!」
「きゃっ!?」
何かもう色々堪らなくなって、俺はさくらの肩を思い切り掴んだ。
細い──華奢な、肩。
驚いた顔で俺を見上げて来る丸い目と、小さく開いたピンク色の唇。
「傷ついてるさくらにつけ込むなんて、最低だと、思う……けど」
傷心って事は、今までさくらと付き合っていた誰かが、さくらを振った。
──そういう事、だよな?
「なぁさくら。俺じゃダメか?すぐ忘れろなんて言わない。さくらの気持ちの整理が出来るまで待つ。だから……だから、次は、俺と……俺と、付き合って欲しい!」
「……はーちゃん……」
さくらの丸い目がもっと真ん丸になって、そしてくしゃりと顔を歪めたさくらの目にうるっと涙が浮かんだ。
「っ!!?わ、悪い!そうだよな!失恋につけ込むような奴、嫌だよな!?忘れろ!今の全部忘れて良い!!!」
ごめんっとさくらの肩から手を離した俺に、さくらがふるふると首を振る。
「はーちゃんのバカ……っ!」
どんっと、さくらが俺に体当たりしたかと思ったら、ぎゅっと背中に腕を回される。
──体当たり……じゃなくて、まさかこれは抱き着いたというやつか? H U G というやつか!!?
俺はあわあわと手を彷徨わせて、だけど結局誘惑に勝てずにそぉっとさくらの肩に手を置いてみる。
「私彼氏なんていないよ……いた事、ないよ。 ずっとずっと、はーちゃんしか見てないもん」
「──は?え?いや、だって、傷心中って……彼氏に、振られたんじゃ……」
「彼氏なんていないってば……はーちゃんこそ、失恋したんでしょう?自棄でも良いよ。はーちゃんが飽きるまでで良いの……はーちゃんの彼女に、して下さい……」
「は?失恋って何だよ!?いや、確かに俺はさくらに失恋してるけど……? あれ?彼氏がいなかったなら、してないのか……?」
そこで俺ははたと気付く。
「……なぁ、さくら。俺が失恋したって、健吾が言ってた……?」
「え?うん……。失恋して、今日学校行かないって言ってたのは実はその辺も関係あるらしいよって……」
あの野郎、と独り言ちた俺に、さくらが戸惑ったように俺を見上げて来る。
「それ、健吾の嘘」
「えっ?」
健吾は俺がさくらの事を好きだって知ってる。告白すれば良いのに、と何度も言われてた。
さくらが大学に入ってどんどん綺麗になってって、彼氏が出来たんだろうなと、どうやら俺が勝手に思い込んでしまったのは俺自身が悪かったにしても、だ。
俺がさくらの事を諦めようとしているものの気持ちを切り替えられずにいる事を、当然健吾も知ってた。
俺が思い込んでただけでさくらに彼氏なんていなくて、そんでどうやらずっと俺の事を好きでいてくれてた……というなら、きっと健吾はさくらの気持ちだって知ってたはずだ。
なら今日のこれは、二人揃って健吾にハメられた、のだろう。
俺にはさくらが振られて落ち込んでいると匂わせて、
ついでにあんな『プレゼント』でそういう方向に頭が行くようにさせて、
さくらには、多分俺が失恋して落ち込んでるから飯でも持ってってみれば?とか何とか、言ったんだろう。
そして俺は、まんまとそれにハマってしまった。
「むかつく……けど……」
さくらの肩に顔を埋める。 ヤバい、すごい良い匂いする……。
「なぁ、さくら。もっかい言って、さっきの」
「さっきの……?」
「そう、さっきの。ずっとずっと──ってやつ」
さくらの頬を撫でてみたら、さくらがおずおずと俺を見上げてくる。
「はーちゃんしか、見てなかった……の。私……私ね、ずっとはーちゃんの事、」
「俺も、ずっとさくらしか見てなかった。ずっとさくらの事、好きだった──さくら。俺の彼女に、なってくれるか?」
「~~~~~っっ」
さくらの目からぼろぼろと涙が零れて、そんで はい って俺の胸に顔を埋めた。
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