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第二章シャーカ王国

98決別の辛さと他の勇者達

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「嫌な予感はこんな時当たらなくてよかったのにな~」

勇者達が会場を去った後パーティーはお開きになり俺達はラテス達と会場の外にいた。

因みにジャダ王はキリス共和国の対策のため城に戻った。

「そうだね…………」

「今回ばかりは仕方ないですよ」

「勇者達が来ることは予測できませんでしたから」

「まさか私がお化粧を直しに行っている間にそんなことがしかしムゲンさんとアオカさんが異世界から来た人達だったとは」

「母上この事は」

「大丈夫よこの国の英雄にそんな野暮な事はしません他の貴族達には私が口止めをしておくから」

「じゃあ俺達は帰るな」

「馬車でお送りしますよ」

「じゃあ頼むわ」

「今から手配してきます」

「私も行きます」

ラテスとミナはそのまま馬車の手配に向かった。

「アオカ、ムゲン殿」

「ツバキ」

「なんのようだ?」

「一体あの者達となにがあったのですかそして二人は何者……何ですか」

ツバキは織田達の事で無限達の素性を知りたいと思っていた。

「無限私が説明してもいい」

「…………嗚呼、いいぞ」

蒼花がツバキに俺達が何者でどうして織田達と敵対しているのか全て話した。

「成る程…………やはり勇者達は許せませんね!」

「まぁ、お前は俺を庇ってくれたから素直に受け入れるよな」

「ツバキは私達の事信じてくれてる」

「当然です!。ムゲン殿は私を助けてくれましたし、アオカは友達ですから!」

「ありがとうツバキ」

「ありがとうな」

「///」

「無限様、蒼花様馬車が来ましたのでそろそろ」

「じゃあアリアさんとカイによろしくな」

「またね」

「はい!また」

俺達は馬車が来たのでそのまま乗りツバキと別れた。

『ありがとうツバキ』

「…………ムゲン殿///」

(この胸の高鳴りは…………やはり私は///)

ツバキは顔を赤くしながら教会へ向かった。

無限達が宿泊しっている宿。

「……」

俺達は宿に戻り着替え一人空を眺めている。蒼花とキュンは疲れたのか既に寝ていた。

「無限様、あの勇者達をどういたしましょ」

「ゾディア、無灯先生から他の奴らの情報、特に尾田達についての情報を聞きだしてほしい」

「お任せ下さい直ぐに向かいます」

「助かる」

ゾディアはそのまま無灯先生の所に行ってしまった。

「…………寝るか」

俺はそのままベッドで寝る事にした。

しかしまさか織田達と再会するとはな…………尾田、謙信、風影あいつら元気かな。

「無限」

「蒼花起きてたのか?」

「うん」

俺は寝ようと横になると蒼花が起きていたらしく体を俺の方に向けて来た。

「どうした暗い顔をして…………南達の事か?」

「うん…………」

ギュウ!

蒼花は俺に抱きついて顔を隠しながら話し始めた。

「……私ね……凛香達が私の事信じてくれると少し期待していたの」

「…………」

「けどやっぱり……信じてくれなかった」

蒼花は涙を流していた。

「あの時、無限を守るために凛香に魔法で動きを止めたその時にもう友達じゃあないと思った………」

ギュウ

「無限?」

俺は蒼花をそっと包むように抱き締めた。

「………辛い思いをさせてすまない。本当はしたくなかったはずなのに」

「無限のせいじゃない…………少しだけ…………このままでいさせて」

「胸ぐらいいくらでも貸してやるよ」

その後蒼花は俺の胸で静かに泣いていた。

数分後蒼花は泣き止み落ち着いた。

「無限ありがとう……もう大丈夫」

「そうかじゃあそろそろ寝るか」

「うん…………無限」

「なんだ?」

「これからも私を愛して///」

「嗚呼、これからも俺はお前を愛するよ///」

俺と蒼花はキスをした後眠りについた。

その頃勇者達は無限達が泊まっている宿より結構離れた宿にいた。

ゾディアサイド

「不動が…中野さんと」

「「「…………」」」

現在私は無限様の命により勇者達の保護者みたいな方、炎様のいる宿に来て姿を隠して潜入すると勇者達はさっきの事で落ち込んでいた。

「アキラ様、流石に他の聖獣様そしてこの国と敵対するのは得策ではありません」

「何故です!不動は皆さんを洗脳して」

「聖獣様には洗脳は効きませんそれに罪人ムゲンと契約していました」

「キュゥゥ」

「コリン大丈夫だから」

フェンリルの子供のコリンはキュンの威圧でまだ震えていた。

「こ、今後の事考えないあのゾディアて人……本当に強いよ」

「くそ!…私が不動に負けるなんて」

「蒼花…………不動の事好きだっだね」

「けどあの男との交際は危険、だから私達で取り戻そう」

「南さんの言う通りだね。不動は力が強いなら僕達はそれよりは強くなればいい」

「不動はスキルも魔法も使えないですからね」

「キリス共和国に一旦戻ってあの人達に鍛えて貰おうまだ僕達に勝機はある頑張ろう!」

「「「「おお!!」」」」

どうやら戦意喪失はしてないようですね。さてと炎様はいませんね…………外に行きましょうか。

私は宿から抜け出して周りを確認すると宿の近くの瓦礫の上で一人座っている炎様がいた。

「さて、不動と中野が生きていた事は嬉しいが織田達はそれを嬉しくないときた…………どうしたものか」

「お悩みですか炎様」

「貴方はゾディアさん!」

私は何かに悩んでいる炎様に近づいた。

「色々とお聞きしたい事がありまして」

「何でしょう?」

「無限様のご友人の尾田様、謙信様、風影様が何処にいらっしゃるのかそして他の勇者達は何をしているのか教えてはいただけませんでしょうか?」

「何故それを知りたい」

「実は無限様からその情報を炎様から聞いてほしいと頼まれまして」

「…不動が…………そうか俺の知っている範囲で教えよう」

「お願いします」

私は炎様から現在この国にはいない勇者達について教えていただけました。

「まず、不動の友人三人は天城と早乙女と共にキリス共和国にいる」

「何故ですか?」

「天城があの3人を織田達からひどい扱いを受けないように匿っているそして鈴木達は不動の冤罪を晴らそうと必死になっている」

「成る程」

無限様のご友人は無限様の事を信じてるのですね。

「他の勇者達は」

「荒木達はリード王国に東雲はフェレスト王国へ、豊緑と徳大はエイレー王国に向かったと聞いたが内容はわからないすまないな」

「いいえ十分な情報ありがとうございます」

これで無限様の知りたがっていた情報は手に入れましたし帰りましょうかね。

「では、私はこれにて失礼いたします」

「ゾディアさん少しだけいいか」

「何でしょう」

「不動と中野はあの後大丈夫でしたかクラスメイトと敵対するのに二人の心が心配で?」

「………無限様は大丈夫でしたが蒼花様は少しばかり心が傷ついたかもしれません」

「中野…………そうだよなあいつは南達と仲良かったからな」

「ですが無限様が心の傷を癒してくれますよ」

「そうか…………なら大丈夫だな」

こんな状態で無限様と蒼花様の事を心配するとは素晴らしい人ですね。

「ではこれにて失礼いたします」

「嗚呼、また会えるといいな」

私はその場を後にして直ぐに宿に向かった。

続く。
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