96 / 110
第二章シャーカ王国
95パーティー
しおりを挟む「ゾディアこの服似合ってるか?」
「はい、とても似合っております」
俺達は受勲式を終えた後ジャダ王からパーティーに誘われその準備をしていた。
「髪は少し整えますね」
「嗚呼、頼む」
無限は椅子に座りゾディアが櫛で無限の髪を整え始めた。
「そう言えばアリア様は良かったんですか?」
「アリアさんはパーティーよりも子供達が大事て言ってた」
「そうですか、無限様これで大丈夫かと」
「ありがとう」
俺はゾディアに髪を整えてもらい立ち上がって改めて鏡で自分の服をみた。
服装は黒ズボン、白のワイシャツに青黒いベスト、白いジャケットそして表は白く裏は宇宙色のローブを着ている。
「本当にこの服着心地いいな」
「ミツロ商会の服ですからね」
この服全てはミツロさんが救ってくれたお礼として2日で仕上げたオーダーメイドの服だ。
因みにゾディアは黒の中世の紳士服をこの世界似合わせたような服を着ている。
この服装俺の普段着ている服をパーティー用アレンジにしたようだな凄いなあの商会の職人。
コンコン
「はい?」
「ムゲン様、ゾディア様お連れの女性の準備ができました」
「よし行くか」
「はい」
パーティー会場前。
「ここが会場か」
「はい」
「無限様、ゾディア」
パーティー会場前で待っていると可愛い服を着ているキュンがやってきた。
「キュン、蒼花はどうした?」
「おや、蒼花様こちらですよ」
タッ タッ タッ
蒼花が顔を赤くしながらゆっくり歩いて来た。
「ど、どうかな無限///」
蒼花は濃い青色のイブニングドレスに黒いヒールを着ていて髪も整っており大人の雰囲気が出ていた。
「綺麗だ///…………」
「///!!」
本当に綺麗な姿をしていて一瞬だけ見惚とれていた。
「ありがとう…………無限も格好いいよ///」
「ありがとう///」
「お二人とも行きましょうか」
「その前に蒼花」
「なに?」
俺はポケットから小さい箱を取り出し中身を見せた。
「これ!」
「お前にプレゼントだ」
箱に入っていたのはひし形にエメラルドが埋め込まれその回りに二つの円で囲まれていたネックレスだった。
「どうして………これ欲しかったネックレス」
「ミツロ商会でそのネックレスを欲しそうに見ていたから付き合っている記念としてプレゼントしたかったんだ」
本当はドレスもプレゼントする予定だったがミツロさんがお礼として用意していたからな、せめてアクセサリーだけは譲らなかった。
「着けてほしい」
「良いぞ」
俺は蒼花にネックレスをつけてると蒼花はネックレスを見ていた。
「ありがとう無限…………大切にするね///」
「おう」
「無限様、蒼花様そろそろ」
「じゃあ行こうか」
「うん」
無限と蒼花はお互いに腕を組ながら会場に入った。
パーティー会場。
「凄い会場ですね」
「うぁぁ」
「流石と言えますね」
「ざぁ、異世界」
俺達は会場に入ると煌びやかな内装にシャンデリアが飾られ多くのドレスや正装をした人達で溢れていた。
改めてみると凄いなよく漫画やアニメでこんなシーンあるが生で見るとキラキラしてる。
「英雄の皆さんがこられたぞ」
「「「「おぉぉ!!」」」」
貴族の一人が無限達を見てこの場にいる全員に伝えると全員が無限達に注目した。
「注目されてますね」
「緊張する」
「まぁ、仕方ないだろ」
「あっ!ムゲン殿にアオカ、キュン殿にゾディア殿、遅いですよ!」
「よっ!」
「ツバキごめん」
「どうも」
「失礼準備に時間がかかりまして」
会場を歩いているとブッフェの料理を食べているツバキが話しかけてきた。
「皆さんの服似合ってますね!」
「ツバキもドレス似合ってるぞ」
「えっ///!」
「綺麗な和服ドレス」
ツバキは赤と黒をメインとした和服ドレスを着ていた。
「あっ、ありがとうございます///」
「ツバキ顔が赤いぞどうした?」
「なっ!何でもないですこの料理美味しいです!」
ツバキは顔を赤くしながら料理を食べて始めた。
料理はブッフェ形式かどんな料理があるかな。
(ツバキもしかして……)
(これはまさかツバキ、無限様の事)
(無限様は料理の方に夢中ですね)
「無限達ここにいたか」
「おっ、ジャダ王にラテス」
「ミナさん」
無限達が話していると後ろからジャダ王とラテス、ミナそして王妃のマヤがいた。
「どうだ初めてのパーティーは」
「色々と驚いてるよ」
「そうか」
「ムゲンさん紹介したい人が」
「はじめましてこの国を救ってくれた英雄の皆さん」
「確か受勲式ジャダ王の隣にいた」
「ラテスの母、マヤ・シャーカです。この度は夫と息子そしてこの国救ってくださりありがとうございます」
「ラテス達を救ったのはゾディアだけどな」
「まぁまぁいいではありませんか」
「マヤさんは今まで何処にいたんですか?」
「私はフェレスト王国のドワーフ王と交易について話し合いをしておりました」
「成る程」
「私がいない間ラテスは大きく成長して…………本当に自慢の息子だわ!!」
「母上///!」
「王妃様!」
「始まったな」
マヤはラテスを抱き締めてラテスを誉め始めた。
「ラテスは優しいく多くの国民から慕われていて、お兄ちゃん達からいじめられていたけどそれにも屈しない精神今回のことで強くなってお母さん嬉しいわ!」
「…………ジャダ王これは」
「嗚呼~マヤは普段、冷静で品のある女性だがラテスの事になるとあゆう風に甘やかすんだ」
「成る程そうでしたか」
「大事な一人息子ですからね」
「いい母さんだね」
「そうだな…………」
俺も両親がいたらあんな風に仲良く暮らしていたのかな。
「無限達よ今宵のパーティーを十分に楽しんでくれ」
「そうさせて貰おう」
♪~♪~♪~
落ち着いた音楽と共に俺達はパーティーを楽しむことにした。
「この料理美味しい」
「本当に旨いな」
無限と蒼花はパーティーの料理を食べながら話をしていた。
「無限これも美味しいよ」
「本当か?」
「はい///」
「///」
蒼花は無限に料理をフォークで食べさせようとした。
パク
「どう///?」
「確かに旨い///」
無限は料理を美味しそうに食べた。
「料理に音楽、前いた世界じゃ絶対に味わえない体験しているな」
「そうだね…キュンとゾディアは?」
「あそこだ」
俺は指を指すとそこにはキュンはツバキとゾディアはジャダと話していた。
「二人とも楽しんでるね」
「そうだな…………なぁ蒼花」
「なに?」
「せっかくのパーティーだ踊らないか」
「うん」
俺は蒼花は料理の皿を給仕の人に渡し俺は蒼花手をそっと握ってパーティーの中心へ向かった。
「おっ!」
「あの二人が踊るぞ」
「ダンスできるのか?」
パーティーの中心では他の貴族の方々が踊っており無限と蒼花が来ると全員が注目した。
「緊張するか」
「少し…………でも無限がいるから大丈夫」
「なら始めるぞ」
無限がリードするように二人は踊り始めた。
二人は音楽と調和するように踊り周りはその美しさに驚きそして魅了されていた。
「無限ダンス上手だね」
「蒼花もな確か習い事していたんだよな」
「そう、無限はどうして踊れるの?」
「婆ちゃんから教えてもらった」
「そうなんだ」
婆ちゃん昔外国関係の仕事していて俺が昔それ聞いた時に興味もって教えてもらった。
「蒼花、楽しいか」
「凄く楽しい」
「良かった」
ダッダッダッダッ
「しっ失礼します!」
「なんだ?」
「?」
俺達が踊っていると一人の騎士が慌てた様子でパーティー内に入ってきた。
「何事だ」
「神聖キリス共和国より勇者様達がやってきました!」
「「「「!!!」」」」」」
「なんだと」
「嘘…………」
「マジかよ」
続く。
36
お気に入りに追加
264
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った
Sランクパーティから追放された俺、勇者の力に目覚めて最強になる。
石八
ファンタジー
主人公のレンは、冒険者ギルドの中で最高ランクであるSランクパーティのメンバーであった。しかしある日突然、パーティリーダーであるギリュウという男に「いきなりで悪いが、レンにはこのパーティから抜けてもらう」と告げられ、パーティを脱退させられてしまう。怒りを覚えたレンはそのギルドを脱退し、別のギルドでまた1から冒険者稼業を始める。そしてそこで最強の《勇者》というスキルが開花し、ギリュウ達を見返すため、己を鍛えるため、レンの冒険譚が始まるのであった。
クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える
ジャック
ファンタジー
私立三界高校2年3組において司馬は孤立する。このクラスにおいて王角龍騎というリーダーシップのあるイケメンと学園2大美女と呼ばれる住野桜と清水桃花が居るクラスであった。司馬に唯一話しかけるのが桜であり、クラスはそれを疎ましく思っていた。そんなある日クラスが異世界のラクル帝国へ転生してしまう。勇者、賢者、聖女、剣聖、など強い職業がクラスで選ばれる中司馬は無であり、属性も無であった。1人弱い中帝国で過ごす。そんなある日、八大ダンジョンと呼ばれるラギルダンジョンに挑む。そこで、帝国となかまに裏切りを受け─
これは、全てに絶望したこの世界で唯一の「無」職の少年がどん底からはい上がり、世界を変えるまでの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カクヨム様、小説家になろう様にも連載させてもらっています。
二度目の異世界に来たのは最強の騎士〜吸血鬼の俺はこの世界で眷族(ハーレム)を増やす〜
北条氏成
ファンタジー
一度目の世界を救って、二度目の異世界にやってきた主人公は全能力を引き継いで吸血鬼へと転生した。
この物語は魔王によって人間との混血のハーフと呼ばれる者達が能力を失った世界で、最強種の吸血鬼が眷族を増やす少しエッチな小説です。
※物語上、日常で消費する魔力の補給が必要になる為、『魔力の補給(少しエッチな)』話を挟みます。嫌な方は飛ばしても問題はないかと思いますので更新をお待ち下さい。※
カクヨムで3日で修正という無理難題を突き付けられたので、今後は切り替えてこちらで投稿していきます!カクヨムで読んで頂いてくれていた読者の方々には大変申し訳ありません!!
*毎日投稿実施中!投稿時間は夜11時~12時頃です。*
※本作は眷族の儀式と魔力の補給というストーリー上で不可欠な要素が発生します。性描写が苦手な方は注意(魔力の補給が含まれます)を読まないで下さい。また、ギリギリを攻めている為、BAN対策で必然的に同じ描写が多くなります。描写が単調だよ? 足りないよ?という場合は想像力で補って下さい。できる限り毎日更新する為、話数を切って千文字程度で更新します。※
表紙はAIで作成しました。ヒロインのリアラのイメージです。ちょっと過激な感じなので、運営から言われたら消します!
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
スキルが全ての世界で無能力者と蔑まれた俺が、《殺奪》のスキルを駆使して世界最強になるまで 〜堕天使の美少女と共に十の塔を巡る冒険譚〜
石八
ファンタジー
スキルが全ての世界で、主人公──レイは、スキルを持たない無能力者であった。
そのせいでレイは周りから蔑まされ、挙句の果てにはパーティーメンバーに見限られ、パーティーを追放させられる。
そんなレイの元にある依頼が届き、その依頼を達成するべくレイは世界に十本ある塔の一本である始まりの塔に挑む。
そこで待っていた魔物に危うく殺されかけるレイだが、なんとかその魔物の討伐に成功する。
そして、そこでレイの中に眠っていた《殺奪》という『スキルを持つ者を殺すとそのスキルを自分のものにできる』という最強のスキルが開花し、レイは始まりの塔で数多のスキルを手にしていく。
この物語は、そんな《殺奪》のスキルによって最強へと駆け上がるレイと、始まりの塔の最上階で出会った謎の堕天使の美少女が力を合わせて十本の塔を巡る冒険譚である。
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる