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第二章シャーカ王国
90無限VSスポフ
しおりを挟む無限サイド
「俺の相手はあいつか」
俺の目の前には蛇腹剣を振り回している魔族がいてさっきの俺の攻撃で吹き飛びされた事にイライラしていた。
「本当に誰が私の攻撃を…………あら!ムゲンちゃんじゃない~!」
「・・・」
「貴殿方が私の攻撃を打ち消してくれたのかしら」
「・・・」
「あら黙っちゃってどうしたのまさか美しい乙女の私に魅了したの!」
「誰だお前」
「えっ!?」
「「「「えっ!?」」」」」
俺の言葉に魔族とツバキ達は驚いた顔をしていた。
「えっ、ちょっと待って私の事覚えてないの」
「俺はお前の事知らないんだが」
こいつ俺の事を知っているな…………マジで誰だ?。
「ムゲン殿!」
「なんだ?」
「その魔族はスポフ殿です!」
「・・・嗚呼~姿が変わってるから気づかなかった」
俺はツバキに教えられこの魔族がスポフなのがわかった。
城で会った時の姿と今の姿が結構違うよなあれが本来の姿かほぼ別人だろ。
「なんか魔族てゲームの敵ボスで第二形態に変身する奴ばっかなのか?」
「この…………この私を忘れるなんて!!」
「うるせな~そもそもお前とはシャーカ城で会ってそれだけだろ」
しかしあの時感じた気配の違和感は本来の姿を隠していたからか。
(((((なんかスポフさん可哀想…………)))))
この場にいる全員がスポフが忘れられいたことに可哀想と思っていた。
(なんなの今まで一度会った相手は私の事を覚えててくれたのにこいつは乙女の私を忘れるなんて…………)
「なめんじゃねぇぞ小僧!!」
スポフは俺に対して怒りを表し口調も男ぽくなっていた。
「口調が男に戻ってるぞ」
オネエてキレると素に戻るんだよな~何にキレてるのか知らないけど。
「殺す火、乙女の怒り!!」
ボォォォォォ!!
「……水、清流波紋」
ザザザザザザ
スポフは蛇腹剣に炎纏わせ攻撃してきたが清流波紋で炎を打ち消し剣の軌道を逸らした。
「なっ!」
「風、烈風残響」
ビュウゥゥ!! ザザザザ
「ぐぁぁぁ!!」
俺は烈風の斬撃をスポフに向かって放ち周りを響かせると攻撃は直撃する。
「なんなの今の攻撃…」
スッ!
「!!」
「闇、黒影八咫烏」
「闇、貪欲の乙女!!」
ドザザザザザーーン
「ぐはぁ!!」
俺は剣に黒い影を纒わせそれをスポフにぶつけた。
スポフは黒いく巨大な斬撃を放つが無数の影によって斬撃は消え数ヶ所斬られる。
「す、少しはやるようねでも私には敵わないわよ」
(なんなのムゲンちゃん想定していたよりもめちゃくちゃ強いわこの強さ美天様と同等かしら)
「そう言えば聞きたいことがあるんだがいいか?」
「なにかしら?」
「ダイヤモンドスネークやファイヤータイガーを西の森に出現させたのはお前らか?」
俺はスポフにこの国に来た時に現れた強力な魔物について質問した。
「えぇそうよ、リョウの力で元いた所から西の森に移動させた」
「そうかじゃあハジンやクラマに近付いたのは何故だ?」
「作戦の一つよ、悪魔召喚で王族を生け贄にして大量の悪魔を呼び出し内側と外側の両方から攻めてこの国を支配するその為に近付いたのよ」
話からして結構前からその作戦が行われていたて事になるな…………てことは。
「つまりハジンとクラマを殺したのか?」
「ハジンは貴方にやられ暗殺者を雇ったのがばれて部屋に軟禁状態だった所を助けるフリをして剣でひと突きよ、クラマは悪魔の生け贄になった」
「…教会に来たのは勇者たちの宣戦布告か?」
「いえ、この教会にいるシスターアリアのスキルは今後私たちの脅威になるからここに来ただけ後はどうでもいいわ」
ハジンとクラマはもう死んでいるのか…………そしてツバキやアリアさん達も殺そうとした。
「そこにいる坊やとツバキちゃんは抵抗してツバキには私の美しい顔を傷つけられたし」
ジャリン!
「この国はねもうじき魔族に支配されるのよ守りたい、思いを背負うてくだらない事を言ってけど無意味なのよアハハハハハ!」
スポフは蛇腹剣を元の剣の状態に戻し高笑いをした。
「私のやったことは無意味なのか…………」
「ツバキ姉ちゃん…」
ツバキは自分のしたことが無意味だったのかと思っていた。
「無意味じゃなければくだらなくもない」
「「えっ?」」
俺はスポフの言葉を否定した。
「何故そう思うのかしら?」
「思いを背負う事は託した者達の願いだ。ツバキとカイの二人は守りたい思いを背負いアリアさん達を守った、それは無意味じゃない守ったことで救った命があるからだ」
カイは教会にいる自分より下の子供を強くなって守りたい、養いたいと言て体を鍛えそしてお前に立ち向かった。
ツバキは強くなるた為に自分に何が足りないかを見つけアリアさん達を守りたい一身でお前と戦った。
「それは決してくだらなくない!」
「ムゲン殿///」
「私なんかよりも弱いのに」
「フッ、ツバキとカイはお前なんかよりも遥かに強いそれにお前は美しい乙女じゃくて暑苦しい漢だろ」
ブチッ!
「なんですってぇぇぇぇぇぇ!!!」
スポフはまたキレてしまい口調も男に戻っていた。
「すぐキレるのが証拠だ……」
カチッ! ズゥン!!!!!!!
「なっ!」
無限はスポフに向かって威圧を放つと周囲の空気が重くなりそしてスポフには無限の姿が明王に見えていた。
「このとてつもない魔力に押し潰されるような威圧感ムゲン殿の本気」
「ムゲン兄ちゃん凄い」
(なんなの全身が震えるような威圧感に計り知れない魔力はムゲンちゃん貴方は一体何者なの!?)
ダッ! ダッ! ダッ!
「お前はこの国の人達の命を奪おうとした」
「ひっ!!」
俺はゆっくり歩くとスポフは体中が震えながら恐怖に耐えていた。
「俺はここでお前を倒す」
無限は剣を構えると更に威圧感が増していた。
「な、なめるんじゃないわよ!私は魔王様に支えし五天魔将の一人、美天様の配下、乙女のスポフ!!」
ジャリン!
「あんたなんかに私達の計画を邪魔されてたまるものですか!」
(私のスキル【負の乙女】の力はこんなものじゃないはずよ絶対にムゲンちゃんを殺す!)
スポフは蛇腹剣を鞭のようにしならせ無限に向かって威圧を放つ。
「スポフよ不動流剣術格闘の力を思い知れ」
「死になさい!闇、憎悪の乙女!!」
ズバン!!
「不動流剣術格闘、剣技!」
ドッ! キーーーーン ガシャン!
スポフは蛇腹剣に闇の魔力を纏わせ攻撃をしてきた。
俺は正面から突っ込むと蛇腹剣が目の前にまで迫っていたがそのまま剣を振りかざし蛇腹剣に当て破壊した。
「私の武器が!」
スッン!
「終わりだ」
ズザーーーン!!
「西、大威徳明王」
「ぐはぁ…………」
ドサッ
無限は武器を壊されて焦っているスポフの懐に一瞬で近づき一文字斬りし膝をつかせた。
「急所は外したスポフ降参しろ」
スポフには色々と聞きたい事があるからなそれに…………殺しても何も意味がないからな。
「私が…………私が降参するとでも思ったかしら!!」
「やっぱりしないよな」
ある程度予想していたから問題ない……この技で終わりだ。
ザキン!
「なっ」
「氷、氷牢絶麟」
カチカチカチカチカチ
スポフは俺に攻撃をしてきたので直ぐにスポフの方を向き腕に剣で傷をつけるとそこから全身にかけて凍っていく。
「いや……なにこれ……」
「悪魔達と同じように凍っておけ」
「いやぁぁぁ!」
ガチーーーーーン!!!!!!
スポフは全身氷に覆われて動かなくなった。
「しばらくの間そこで己がしたことを後悔してろ」
続く。
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