88 / 110
第二章シャーカ王国
87到着までに
しおりを挟む時は少し遡りシャーカ王国に悪魔達で溢れている時、無限達は西の森の中を走りながら状況を確認していた。
「魔族がシャーカ王国に攻めてきたてことになるが国が燃えていたな」
「シャーカ王国に魔族がいた事ですね」
「それですと誰が魔族かですね」
「…王様のスキルじゃ見抜けなかったのかな」
「そこはわからないだが急がないと」
シャーカ王国の外側と内側、双方から攻められているか厄介な事になってるな。
「無限様」
「なんだ?」
俺が考え事をしているとキュンが話しかけてきた。
「このまま森を抜けたとしても魔族の軍勢と鉢合わせするかもしれません」
「確かにな」
「あの時見たけど凄い数いたよ」
「ざっと数は十万ですね」
十万の魔族を四人いや、ゾディアの眷属を合わせたら十六人か。
「俺が奥義を放って足止めするか?」
「無限それだと…………」
「わかってる」
蒼花は無限が奥義を魔族に使う事に心配な顔で見ていた。
「…無限様、魔族の軍勢は私が足止めしましょう」
「「「!!」」」
俺達はキュンが魔族の軍勢を足止めする提案に驚いた。
「キュン駄目だよ一人じゃ無茶だよ」
「そうですいくら聖獣でも無謀です」
「ですがこの中では私が足止めした方が適切かと」
「キュン………俺は無謀な事をお前にさせることは反対だ」
確かにキュンが魔族の軍勢を足止めしてくれればシャーカ王国にいる魔族の相手に集中できるがあの数を一人で足止めするのは無謀だ。
「わかっています。ですが私も無謀な戦い方をするつもりはありません私が足止めしている間にシャーカ王国にいる魔族を倒してくれますよね」
「…………ゾディア」
「はい」
「眷属達を全員召喚してキュンと一緒に魔族の足止めをさせろ」
「わかりました」
「無限様」
「キュン、お前の力は確かに強い一人で魔族の軍勢を足止めはできるがもしもの時があるからな……」
「わかりました」
「無限そろそろ森を抜けるよ」
俺は目の前を見ると森の入り口が見えていた。
「さていよいよか!」
「うん」
「そうですね」
「来なさい我が眷属達よ」
ゾディアは眷属達を召喚した。
「全員行くぞ」
「「「「「はい(うん)!!」」」」」
その頃魔王軍は徐々にシャーカ王国へ進軍していた。
「隊長!合図がありました」
「了解した全軍シャーカ王国に向けて一気に進軍するぞ!!」
「「「「「おぉぉぉ!!」」」」
「隊長報告です!」
「なんだ」
「西の森の中からシャーカ王国へ向かって走っている者達がおります」
「なに!?」
黒い馬に乗った紫色の鎧を装備している男は部下からの報告で西の森の入り口を見ると無限達が森から出てきた。
「あれはスポフ様から報告があった冒険者!」
「隊長何人か此方に向かってます!」
「隊長此方に何か飛んできます!!」
「あれは」
男はもう一度確認すると今度は巨大な斬撃が飛んできた。
「全軍止まれ!!」
ザァァァン!!
突如魔王軍の目の前に斬撃が通り砂煙が舞う。
「どうなってる」
「隊長…………あれ!」
「!!」
砂煙が舞うと魔王軍の目の前には一匹と十二人の男女が立っていた。
キュンサイド
私は無限様と別れゾディアの眷属達と共に魔王軍の目の前に立った。
「さて、皆さん我々の目的は足止め魔族を殺すことは駄目ですからね」
「お任せくださいキュン様」
「我々は貴方に従います」
「そうですよ」
「くるぞ」
「貴様一体何者だ!!」
いかにもこの軍の隊長と思わしき紫色の鎧を装備した男が話しかけてきた。
「私は聖獣のキュンと申します」
「聖獣だと!」
「なんでこんなところに!」
「聖獣を相手に十万で勝てるのか!」
私が聖獣と知った魔王軍の兵士達は驚きそさて怯えていた。
「怯むな兵士達よ!」
「「「「「!!!!」」」」」
紫色の鎧を装備している男が大声で兵士達に呼び掛けた。
「我々は誇り高き魔王軍の兵士である。いくら聖獣とその仲間が相手だろうも臆するな!」
「そうだ!」
「やってやる!!」
「俺達は魔王軍だ!!」
隊長と思わしき男の声で兵士達は士気が上がった。
そう簡単には撤退はしませんか……聖獣の力を見せて上げましょう。
「行けぇぇぇ!!!」
「「「「うぉぉぉぉ!!!」」」」
「では皆さん行きますよ!」
「「「「はい!!!」」」
魔王軍とキュンとゾディアの眷属達との戦いが始まった。
無限サイド
ドゴーーーーン!!
「どうやら始まったようですね」
「無限、キュン大丈夫だよね」
「アイツは俺の相棒だ絶対に約束は守る」
俺達はキュンと別れシャーカ王国へ全速力で走った。
「そろそろつくな」
「無限あれ」
「おいおいマジかよ」
俺達は国の門が見えるところまで来ると門は完全に閉じていた。
「無限様、門が開いてませんがどうします」
「私が壊そうか?」
「いや、壊すの面倒だからこうする重力操作」
ファ!
「えっ!」
「おや」
「速く来いよ」
「待って無限、重力操作」
「今行きます重力操作」
俺は重力操作で体を浮かして外壁の上まで飛び蒼花とゾディアも同じように飛んできた。
スタッ!
「……………これはひどい状況だな」
俺はいち早く外壁の上につき国全体を見てみるとシャーカ王国は火の海になっておりそして無数の悪魔達が溢れていた。
国全体が燃えてるそれにあれは悪魔達か騎士団達が戦っているようだが数が多い。
「よいしょ……無限これ…………」
スタッ
「…………どうやら低位悪魔や中位悪魔が多いようですね」
蒼花とゾディアも外壁の上につくと現在の国の状況に蒼花は驚き、ゾディアは直ぐに状況を理解していた。
「気配関知…………」
三人か冒険者ギルドに一人、城に二人、教会に一人、四人の中で一番強いのは教会にいる奴だな。
「無限様」
「なんだ?」
俺が気配関知で悪意のある気配を探っているとゾディアが話しかけてきた。
「これは大量に悪魔を呼び出す魔法陣で悪魔召喚が行われたようです」
「だからこんなにも悪魔達がいるの」
「はい、それに…………シャーカ王城に上位悪魔がいますね」
「気配関知したら冒険者ギルドに一人、城に二人、教会に一人合計四つの悪意のある気配を感じた。教会にいる敵が四人中で一番強い」
「じゃあ」
「俺が向かう」
「では、私は城の方に向かいます」
「私は冒険者ギルドに向かうね」
俺は教会、蒼花は冒険者ギルド、ゾディアはシャーカ城に向かうことにした。
「行く前に国中にいる悪魔達を何とかしないとな」
「無限まさか」
「無限様……やるんですね」
「嗚呼、この技を放ったらいくぞ」
「御意に」
「ハイヤ、クロウ出てきて」
「呼んだか」
「なんのようだ?」
蒼花は風と闇の精霊帝王ハイヤとクロウを召喚した。
「実は魔族が攻めてきていて皆を助けたいの力を貸して」
「了解した」
「わかった」
「無限」
「よし…………」
俺は倶利伽羅剣・無極を地面に刺した。
「氷奥義、零氷結世界」
ガキーーーーン!!!!!
俺は氷の奥義、零氷結世界を発動すると国中い溢れていた悪魔達を一瞬で凍らし火を消火した。
「やっぱり無限の奥義…………凄い」
「何かあったら念話を頼む………行くぞ!」
「無限、ゾディア無茶しないでね」
「皆様ご武運を」
「おまえらもな…………クロウ」
「なんだ?」
「…………」
「…………わかった」
無限達はそれぞれ別れて目的のある場所に向かい危機していた状況をひっくり返した。
シャーカ王国へ行く道
ズズズズズズズズ
シャーカ王国へ行く道で巨大な亀みたいな魔物を片手で引きずっている男が歩いていた。
???「…………ん?なんか嫌な気配してんな速くギルドに戻らねぇとな」
続く
34
お気に入りに追加
264
あなたにおすすめの小説
疑う勇者 おめーらなんぞ信用できるか!
uni
ファンタジー
** 勇者と王家の戦い、これは宿命である。10回目の勇者への転生 **
魔王を倒した後の勇者。それは王家には非常に危険な存在にもなる。
どの世界でも、いつの時代でも、多くの勇者たちが、王や王子達に騙され殺害されてきた。
殺害されること9回、10回目の転生でまたもや勇者になった主人公。神はいつになったらこの宿敵王家との対決から彼を開放してくれるのだろうか?
仕方がないので彼は今回もまた勇者の宿命に抗う。
なんだかんだすらなく勝手に魔物の森に住み着きながら、そこが勝手に村になりながら、手下の魔人達と一緒に魔王と各国王たちを手玉に取ろうと、、、
(流行りの形式ではなく、スタンダードなコメディ系小説です。)
小さなわたしたちが1000倍サイズの超巨大エルフ少女たちから世界を取り返すまでのお話
穂鈴 えい
ファンタジー
この世界に住んでいる大多数の一般人たちは、身長1400メートルを超える山のように巨大な、少数のエルフたちのために働かされている。吐息だけでわたしたち一般市民をまとめて倒せてしまえるエルフたちに抵抗する術もなく、ただひたすらに彼女たちのために労働を続ける生活を強いられているのだ。
一般市民であるわたしは日中は重たい穀物を運び、エルフたちの食料を調達しなければならない。そして、日が暮れてからはわたしたちのことを管理している身長30メートルを越える巨大メイドの身の回りの世話をしなければならない。
そんな過酷な日々を続ける中で、マイペースな銀髪美少女のパメラに出会う。彼女は花園の手入れを担当していたのだが、そこの管理者のエフィという巨大な少女が怖くて命懸けでわたしのいる区域に逃げてきたらしい。毎日のように30倍サイズの巨大少女のエフィから踏みつけられたり、舐められたりしてすっかり弱り切っていたのだった。
再びエフィに連れ去られたパメラを助けるために成り行きでエルフたちを倒すため旅に出ることになった。当然1000倍サイズのエルフを倒すどころか、30倍サイズの管理者メイドのことすらまともに倒せず、今の労働場所から逃げ出すのも困難だった。挙句、抜け出そうとしたことがバレて、管理者メイドにあっさり吊るされてしまったのだった。
しかし、そんなわたしを助けてくれたのが、この世界で2番目に優秀な魔女のクラリッサだった。クラリッサは、この世界で一番優秀な魔女で、わたしの姉であるステラを探していて、ついでにわたしのことを助けてくれたのだった。一緒に旅をしていく仲間としてとんでもなく心強い仲間を得られたと思ったのだけれど、そんな彼女でも1000倍サイズのエルフと相対すると、圧倒的な力を感じさせられてしまうことに。
それでもわたしたちは、勝ち目のない戦いをするためにエルフたちの住む屋敷へと向かわなければならないのだった。そうして旅をしていく中で、エルフ達がこの世界を統治するようになった理由や、わたしやパメラの本当の力が明らかになっていき……。
【完結】婚約者様の仰られる通りの素晴らしい女性になるため、日々、精進しております!
つくも茄子
ファンタジー
伯爵令嬢のバーバラは幼くして、名門侯爵家の若君と婚約をする。
両家の顔合わせで、バーバラは婚約者に罵倒されてしまう。
どうやら婚約者はバーバラのふくよかな体形(デブ)がお気に召さなかったようだ。
父親である侯爵による「愛の鞭」にも屈しないほどに。
文句をいう婚約者は大変な美少年だ。バーバラも相手の美貌をみて頷けるものがあった。
両親は、この婚約(クソガキ)に難色を示すも、婚約は続行されることに。
帰りの馬車のなかで婚約者を罵りまくる両親。
それでも婚約を辞めることは出来ない。
なにやら複雑な理由がある模様。
幼過ぎる娘に、婚約の何たるかを話すことはないものの、バーバラは察するところがあった。
回避できないのならば、とバーバラは一大決心する。
食べることが大好きな少女は過酷なダイエットで僅か一年でスリム体形を手に入れた。
婚約者は、更なる試練ともいえることを言い放つも、未来の旦那様のため、引いては伯爵家のためにと、バーバラの奮闘が始まった。
連載開始しました。
糸遣いの少女ヘレナは幸いを手繰る
犬飼春野
ファンタジー
「すまない、ヘレナ、クリス。ディビッドに逃げられた……」
父の土下座から取り返しのつかない借金発覚。
そして数日後には、高級娼婦と真実の愛を貫こうとするリチャード・ゴドリー伯爵との契約結婚が決まった。
ヘレナは17歳。
底辺まで没落した子爵令嬢。
諸事情で見た目は十歳そこそこの体格、そして平凡な容姿。魔力量ちょっぴり。
しかし、生活能力と打たれ強さだけは誰にも負けない。
「ぼんやり顔だからって、性格までぼんやりしているわけじゃないの」
今回も強い少女の奮闘記、そして、そこそこモテ期(←(笑))を目指します。
*****************************************
** 元題『ぼんやり顔だからって、性格までぼんやりとしているとは限りません』
で長い間お届けし愛着もありますが、
2024/02/27より『糸遣いの少女ヘレナは幸いを手繰る』へ変更いたします。 **
*****************************************
※ ゆるゆるなファンタジーです。
ゆるファンゆえに、鋭いつっこみはどうかご容赦を。
※ 設定がハードなので(主に【閑話】)、R15設定としました。
なろう他各サイトにも掲載中。
『登場人物紹介』を他サイトに開設しました。↓
http://rosadasrosas.web.fc2.com/bonyari/character.html
当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!
犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。
そして夢をみた。
日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。
その顔を見て目が覚めた。
なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。
数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
1日1話更新目指してます。
お気に入り登録、しおり、いいね、コメント励みになります。
(スマホ投稿じゃないのでエールがよくわからない。ただ、メガホン?マークがカウントされている。
増えたら嬉しい。これがエールを頂いたってことでいいのか…?)
お楽しみ頂けたら幸いです。
***************
2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!
【完結】魔王様、溺愛しすぎです!
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
「パパと結婚する!」
8万年近い長きにわたり、最強の名を冠する魔王。勇者を退け続ける彼の居城である『魔王城』の城門に、人族と思われる赤子が捨てられた。その子を拾った魔王は自ら育てると言い出し!? しかも溺愛しすぎて、周囲が大混乱!
拾われた子は幼女となり、やがて育て親を喜ばせる最強の一言を放った。魔王は素直にその言葉を受け止め、嫁にすると宣言する。
シリアスなようでコメディな軽いドタバタ喜劇(?)です。
【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう
【表紙イラスト】しょうが様(https://www.pixiv.net/users/291264)
挿絵★あり
【完結】2021/12/02
※2022/08/16 第3回HJ小説大賞前期「小説家になろう」部門 一次審査通過
※2021/12/16 第1回 一二三書房WEB小説大賞、一次審査通過
※2021/12/03 「小説家になろう」ハイファンタジー日間94位
※2021/08/16、「HJ小説大賞2021前期『小説家になろう』部門」一次選考通過作品
※2020年8月「エブリスタ」ファンタジーカテゴリー1位(8/20〜24)
※2019年11月「ツギクル」第4回ツギクル大賞、最終選考作品
※2019年10月「ノベルアップ+」第1回小説大賞、一次選考通過作品
※2019年9月「マグネット」ヤンデレ特集掲載作品
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる