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第二章シャーカ王国

87到着までに

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時は少し遡りシャーカ王国に悪魔達で溢れている時、無限達は西の森の中を走りながら状況を確認していた。

「魔族がシャーカ王国に攻めてきたてことになるが国が燃えていたな」

「シャーカ王国に魔族がいた事ですね」

「それですと誰が魔族かですね」

「…王様のスキルじゃ見抜けなかったのかな」

「そこはわからないだが急がないと」

シャーカ王国の外側と内側、双方から攻められているか厄介な事になってるな。

「無限様」

「なんだ?」

俺が考え事をしているとキュンが話しかけてきた。

「このまま森を抜けたとしても魔族の軍勢と鉢合わせするかもしれません」

「確かにな」

「あの時見たけど凄い数いたよ」

「ざっと数は十万ですね」

十万の魔族を四人いや、ゾディアの眷属を合わせたら十六人か。

「俺が奥義を放って足止めするか?」

「無限それだと…………」

「わかってる」

蒼花は無限が奥義を魔族に使う事に心配な顔で見ていた。

「…無限様、魔族の軍勢は私が足止めしましょう」

「「「!!」」」

俺達はキュンが魔族の軍勢を足止めする提案に驚いた。

「キュン駄目だよ一人じゃ無茶だよ」

「そうですいくら聖獣でも無謀です」

「ですがこの中では私が足止めした方が適切かと」

「キュン………俺は無謀な事をお前にさせることは反対だ」

確かにキュンが魔族の軍勢を足止めしてくれればシャーカ王国にいる魔族の相手に集中できるがあの数を一人で足止めするのは無謀だ。

「わかっています。ですが私も無謀な戦い方をするつもりはありません私が足止めしている間にシャーカ王国にいる魔族を倒してくれますよね」

「…………ゾディア」

「はい」

「眷属達を全員召喚してキュンと一緒に魔族の足止めをさせろ」

「わかりました」

「無限様」

「キュン、お前の力は確かに強い一人で魔族の軍勢を足止めはできるがもしもの時があるからな……」

「わかりました」

「無限そろそろ森を抜けるよ」

俺は目の前を見ると森の入り口が見えていた。

「さていよいよか!」

「うん」

「そうですね」

「来なさい我が眷属達よ」

ゾディアは眷属達を召喚した。

「全員行くぞ」

「「「「「はい(うん)!!」」」」」

その頃魔王軍は徐々にシャーカ王国へ進軍していた。

「隊長!合図がありました」

「了解した全軍シャーカ王国に向けて一気に進軍するぞ!!」

「「「「「おぉぉぉ!!」」」」

「隊長報告です!」

「なんだ」

「西の森の中からシャーカ王国へ向かって走っている者達がおります」

「なに!?」

黒い馬に乗った紫色の鎧を装備している男は部下からの報告で西の森の入り口を見ると無限達が森から出てきた。

「あれはスポフ様から報告があった冒険者!」

「隊長何人か此方に向かってます!」

「隊長此方に何か飛んできます!!」

「あれは」

男はもう一度確認すると今度は巨大な斬撃が飛んできた。

「全軍止まれ!!」

ザァァァン!!

突如魔王軍の目の前に斬撃が通り砂煙が舞う。

「どうなってる」

「隊長…………あれ!」

「!!」

砂煙が舞うと魔王軍の目の前には一匹と十二人の男女が立っていた。

キュンサイド

私は無限様と別れゾディアの眷属達と共に魔王軍の目の前に立った。

「さて、皆さん我々の目的は足止め魔族を殺すことは駄目ですからね」

「お任せくださいキュン様」

「我々は貴方に従います」

「そうですよ」

「くるぞ」

「貴様一体何者だ!!」

いかにもこの軍の隊長と思わしき紫色の鎧を装備した男が話しかけてきた。

「私は聖獣のキュンと申します」

「聖獣だと!」

「なんでこんなところに!」

「聖獣を相手に十万で勝てるのか!」

私が聖獣と知った魔王軍の兵士達は驚きそさて怯えていた。

「怯むな兵士達よ!」

「「「「「!!!!」」」」」

紫色の鎧を装備している男が大声で兵士達に呼び掛けた。

「我々は誇り高き魔王軍の兵士である。いくら聖獣とその仲間が相手だろうも臆するな!」

「そうだ!」

「やってやる!!」

「俺達は魔王軍だ!!」

隊長と思わしき男の声で兵士達は士気が上がった。

そう簡単には撤退はしませんか……聖獣の力を見せて上げましょう。

「行けぇぇぇ!!!」

「「「「うぉぉぉぉ!!!」」」」

「では皆さん行きますよ!」

「「「「はい!!!」」」

魔王軍とキュンとゾディアの眷属達との戦いが始まった。

無限サイド

ドゴーーーーン!!

「どうやら始まったようですね」

「無限、キュン大丈夫だよね」

「アイツは俺の相棒だ絶対に約束は守る」

俺達はキュンと別れシャーカ王国へ全速力で走った。

「そろそろつくな」

「無限あれ」

「おいおいマジかよ」

俺達は国の門が見えるところまで来ると門は完全に閉じていた。

「無限様、門が開いてませんがどうします」

「私が壊そうか?」

「いや、壊すの面倒だからこうする重力操作」

ファ!

「えっ!」

「おや」

「速く来いよ」

「待って無限、重力操作」

「今行きます重力操作」

俺は重力操作で体を浮かして外壁の上まで飛び蒼花とゾディアも同じように飛んできた。

スタッ!

「……………これはひどい状況だな」

俺はいち早く外壁の上につき国全体を見てみるとシャーカ王国は火の海になっておりそして無数の悪魔達が溢れていた。

国全体が燃えてるそれにあれは悪魔達か騎士団達が戦っているようだが数が多い。

「よいしょ……無限これ…………」

スタッ

「…………どうやら低位悪魔や中位悪魔が多いようですね」

蒼花とゾディアも外壁の上につくと現在の国の状況に蒼花は驚き、ゾディアは直ぐに状況を理解していた。

「気配関知…………」

三人か冒険者ギルドに一人、城に二人、教会に一人、四人の中で一番強いのは教会にいる奴だな。

「無限様」

「なんだ?」

俺が気配関知で悪意のある気配を探っているとゾディアが話しかけてきた。

「これは大量に悪魔を呼び出す魔法陣で悪魔召喚が行われたようです」

「だからこんなにも悪魔達がいるの」

「はい、それに…………シャーカ王城に上位悪魔がいますね」

「気配関知したら冒険者ギルドに一人、城に二人、教会に一人合計四つの悪意のある気配を感じた。教会にいる敵が四人中で一番強い」

「じゃあ」

「俺が向かう」

「では、私は城の方に向かいます」

「私は冒険者ギルドに向かうね」

俺は教会、蒼花は冒険者ギルド、ゾディアはシャーカ城に向かうことにした。

「行く前に国中にいる悪魔達を何とかしないとな」

「無限まさか」

「無限様……やるんですね」

「嗚呼、この技を放ったらいくぞ」

「御意に」

「ハイヤ、クロウ出てきて」

「呼んだか」

「なんのようだ?」

蒼花は風と闇の精霊帝王ハイヤとクロウを召喚した。

「実は魔族が攻めてきていて皆を助けたいの力を貸して」

「了解した」

「わかった」

「無限」

「よし…………」

俺は倶利伽羅剣・無極を地面に刺した。

「氷奥義、零氷結世界」

ガキーーーーン!!!!!

俺は氷の奥義、零氷結世界を発動すると国中い溢れていた悪魔達を一瞬で凍らし火を消火した。

「やっぱり無限の奥義…………凄い」

「何かあったら念話を頼む………行くぞ!」

「無限、ゾディア無茶しないでね」

「皆様ご武運を」

「おまえらもな…………クロウ」

「なんだ?」

「…………」

「…………わかった」

無限達はそれぞれ別れて目的のある場所に向かい危機していた状況をひっくり返した。

シャーカ王国へ行く道

ズズズズズズズズ

シャーカ王国へ行く道で巨大な亀みたいな魔物を片手で引きずっている男が歩いていた。

???「…………ん?なんか嫌な気配してんな速くギルドに戻らねぇとな」

続く
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