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第二章シャーカ王国
85絶望の国
しおりを挟むツバキサイド
「いざ!参る!!」
ドッ!!!
私はスポフ殿に向かって走り二本の刀に力を入れた。
「悪あがきよ!」
シュルルルル!!!!!
「はぁ!」
キーーン!!
「やるわね!」
ヅザザザザサ!!!!! キン!!キン!!キン!!キン!!キン!!
私はスポフ殿の攻撃を刀で弾きながらスポフ殿に少し近づく。
「はぁ!」
(ツバキちゃんの動きが格段に上がっているわ!これが聖刀の力なの)
「酒呑二刀流!!」
ボッ!!
「!!」
「鳳凰!!」
ツバキは腕を広げ構えた瞬間、刀に炎が纏い一瞬のうちにスポフの懐に移動しそのまま腕をクロスさせた。
ギーーーン!!
「熱いわ」
スポフは蛇腹剣のチェーンのところで防ぐ。
「はあ!!」
キン!!キン!!キン!!キン!!
「これならどうかしら水、悲劇の乙女」
「酒呑二刀流」
ゴゴゴ ズバァァァァン!!
スポフは魔法、悲劇の乙女でツバキに攻撃をするとツバキは防御の構えをした時、刀は炎ではなく固い土が纏っていた。
「嘘」
「霊亀」
私はスポフ殿の水の攻撃を酒呑二刀流、霊亀で防ぐ。
「凄いわね刀に魔法を纏わせるなんて聖刀の力なのか酒呑二刀流の力かわからないわね~」
「私の力です!」
この時私は全体で魔力が巡りそして日々修行してきた成果が形になった事に嬉しさを感じていた。
酒呑二刀流は遥か昔、バラバラだった鬼人族を一人でまとめ長となった酒呑童子様が宮本武蔵と呼ばれる人間と出会い、その人間から剣術を学び共に世界各地を旅をして生まれた流派。
このまま押し通してスポフ殿を倒す!。
「火、乙女の怒り」
ボォォォ!! ザザザザ
「酒呑二刀流」
ツバキは迫りくる荒々しい炎の攻撃を見て刀を構えると今度は刀に水が纏い始めた。
キーン!!! ユラ キーン!!! ユラ ユラ
「白蛇」
「あらこれも効かないの?」
「酒呑二刀流」
「!!」
ツバキは今度は二本同時にスポフに袈裟斬りをしょうとした時刀に風が纒い始めた。
「応龍!!」
ビュゥゥゥ!
「これは不味いわね」
シュルルルル!!!!! キーーン!! キン!!キン!!キン!!キン!
スポフはツバキの刀を受け止めた瞬間後ろに下がり風の斬撃を全て弾いた。
「ふぅ~これで攻撃は…………あら何処いったのかしら?」
「酒呑二刀流、狛犬!!」
「後ろ!?」
シュ!
私は酒呑二刀流、応龍でスポフ殿の背後を取り攻撃するがギリギリで避けられてしまうだが。
「ようやく一撃当てられた」
ツーン
「痛た………これは!」
カチッ
スポフは胸の内ポケット手鏡を取り出して自分の顔を確認した。
「やだ…私の顔から…血ぃが!?」
ツバキの刀の先端がスポフの頬にギリギリ掠れていてスポフの頬からは少量の血が出ていた。
動きが止まっている今ならいける。
「酒呑二刀流、麒麟!!」
二本の刀に光が宿り私はスポフ殿に突きをした。
「これで終わりだ!」
「調子乗ってんじゃねぇよ鬼人族の小娘がぁぁ!!」
スポフ殿が声を荒げた瞬間スポフ殿の姿が突如と姿が変わった。
頭の横から二本の角が生え目が黒から赤色になり背中から黒い羽が現れ、服の色が赤から赤黒になった。
「闇、憎悪の乙女!!」
ズバン!!
「ぐっ…………」
スポフは蛇腹剣に闇を纏わせツバキに攻撃した瞬間ツバキは防御すること無く腹を貫かれ倒れた。
「ツバキ!!」
「「「「ツバキさん!!」」」
「ツバキ…………ねぇちゃん…………」
「一体何が…………スポフ殿の姿が」
「よいしょ」
ズキン シュルルルル バタン
「ぐぅ…………」
スポフはツバキから蛇腹剣を抜くとツバキは貫かれた腹を抑えながら倒れた。
「よくも乙女の顔に傷をつけてくれたわね」
「ツバキ!」
「駄目だアリアさん」
「どうしてツバキが」
「今ここであなたが結界を解けば悪魔達がここに来ます」
「ここには年寄りや子供がまだ沢山います!」
アリアはツバキを助けようとしたが周りから止められてしまう。
「ツバキ……」
(神様、お願いです!どうかツバキをツバキを助けてください!!!)
「さて、そろそろここを終わらせて外で待っている仲間をこの国にいれないとだわ」
「させない………私が…」
「ツバキちゃん貴方は凄かったわでも終わりよ悪魔達は教会いる人間を殺しなさい」
「「「「ギギァァウ!!」」」」」
シャキーン
「今まで仲良くして貰った仲として苦しませずに殺してあ・げ・る」
「………ここまで…」
スポフは蛇腹剣を振り下ろした。
………アリア………カイ……守れなくて…………ごめん。
ラテスサイド
「あれ、あれれれれれれれ~もう終わり?」
「ぐぅ…………」
私はリョウに首を捕まれていた。
あれから戦おうとリョウとウヴァルに攻撃しょうとした瞬間リョウは私の目の前に現れ腕や足の神経をナイフで刺されてしまった。私はそのまま動けず今に至る。
「なんだよあっとゆうまに終わっちゃった」
スキルでリョウさんの動きはわかっていた……けど体がそれに追い付いてない。
「ラテス…………」
「王子を放せ」
「いやだよ~」
リョウは笑顔で答えると姿が変わり腕が黒くなり指先が尖り、頭の左から角が生えた。
姿が変わった後ラテスの首を更に絞め始めた。
グググ
「うぅ…………」
「これでこの国は僕ら魔族のものだ」
父上…………ミナ…………ムゲンさん…………。
冒険者サイド
「無駄な足掻きをしているな」
「くそ…………」
「悪魔達が多い」
「どうするんだよ」
冒険者達はロックに受けた攻撃により全員が瀕死状態に近くそれでも悪魔達と交戦していた。
「回復を」
「お前ら……俺がここを全て引き受ける」
「「「!!」」」
「マスターそれは駄目だ!」
「ヤクザさん流石に一人は無茶だ」
「そうだ!もしかしたらあの人が帰ってくるかもしれない」
「そうだ!」
「アイツはSランクの依頼でエイレー王国にいる…………こんなタイミングよく帰ってこない奴だ」
「話しは終わったか」
「「「!!」」」
「全員一撃で仕留める」
冒険者達が放しているとロックの姿が徐々に変わり黄緑の髪が黒緑となり眼の色が赤く左頬に刺青が現れる。
「…………」
ロックは太刀を構えると太刀から激しい風が溢れ周り物を吹き飛ばしていく。
「あれは風の上位魔法…………終わりか」
「くそ!」
(何か無いかあれを止められる方法を後ろにはまだ受付の奴らが残っているんだ)
ヤクザはギルドの中では受付の人達をどう守るか考えていた。
ギルド内ではミワは他の受付の人達を避難させようとしていた。
「皆速く避難しないと」
「けど外には悪魔達が」
「一体どうすれば」
「もう終わりだ」
(ギルド長!皆さん…)
ギルド前
「こんなところで」
「まだ俺達はやれる」
「……最大の防御魔法を…………」
「潔く死ぬがよい」
シャーカ王国のあちこちで悪魔達が暴れそして三人の魔族によってシャーカ王国は危機に瀕していた誰しもが終わりだと思った。
真の力に目覚め覚悟決めた者、守りたい想いで虚悪に立ち向かった者、少年の勇気ある心に自分に足りなかった物を見つけられた者、多くの人々の命が尽きようとした。
ガキーーーーン!!!!!
「「「「!!!」」」」
人々が終わりだと思った次の瞬間、シャーカ王国にいる全ての悪魔達が一瞬で凍りついた。
???「…………」
続く。
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