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第二章シャーカ王国

79正体

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教会。

「皆さん!早く教会の中に!」

「皆急げ!」

「こっちよ!」

教会ではシスターのアリアが子供達と近くにいた人達を教会に避難させていた。

「カイ皆は!」

「大丈夫皆いる」

「わかったわ…我らを創造せし神々よ皆を守る力を私に授けて下さい…………光、聖神の守護領域」

アリアは両手で祈のると光魔力が全身から溢れだし詠唱を唱え終わった瞬間教会の周りが光の幕に覆われた。

「やっぱりシスターのスキルやべー!」

「シスター!」

「何とまぁ」

「か弱い女じゃなかったんだな」

「皆さん助けが来るまでここにいてください、ここが一番安全です」

「シスター!」

「「「ギィアァァァァァ!!!!」」」」

アリアのスキルに皆が関心していると悪魔達が教会に迫って来ていた。

「大丈夫」

ピカーン!

「「「「グァァァァァ!!」」」」

悪魔達は教会に攻撃しようとしたが光の幕で防がれ更には弾き飛ばされた。

「やった!」

「シスターアリア」

「あっ、ミツロさんに皆さん」

「あなたのスキルは一体」

「私のスキルは【聖なる盾を持つ者】聖なる力を宿した盾や守護領域が使えるスキルなんです」

「成る程」

「ひとまずここにいれば安心だ」

「国中火の海ですからね」

「もし、魔力が尽きそうになったら言ってくださいポーションがありますので」

「ありがとうございます」

???「やっぱり厄介なスキルを持っているわよね~シスターアリア」

「貴方は」

「Sランク冒険者のスポフさん」

全員が声のした方を見ると教会の目の前にSランク冒険者のスポフが目の前に立っていた。

「助かった我々を助けに来てくださったのですか」

「これで何とかなるぞ」

「…………皆奥に下がってろ」

「カイ兄ちゃん?」

「どうしたの」

「カイ?」

「私が貴方達を助けに来た…………いいえ違うわ」

ガチッ!

「!!皆さん、早く奥まで下がってください!!」

「「「「!!」」」」

「闇、貪欲の乙女」

ジャアリン!!!

スポフは教会に向かって腰にある蛇腹剣を抜き黒い斬撃を放つとその斬撃から貪欲すぎる乙女の幻影が見えていた。

「光の盾よ我らを悪からお守り下さい光、シャイニングシールド」

ドーーーーーン

「ぐぅ…………」

「あら、やっぱり防がれるのね」

アリアは魔力を高め光の盾でスポフの攻撃を防いだ。

「はぁ……はぁ…………はぁ…………」

「シスター大丈夫かよ!」

「アリアさん」

「大丈夫です」

(さっきの攻撃……魔力を高めたから防ぎきれたけど何度も来られたら駄目かも)

アリアはさっきの攻撃で少し息を切らしながらも領域を維持していた。

「さて、次行くわよ~」

「シスター!」

「大丈夫…………皆私が守るから」

「水、悲劇の乙女」

ドバァァォォァ!!!!

「来たぞ」

「早く後ろへ!」

スポフは今度は蛇腹剣を振るうと悲劇で泣き叫ぶ乙女の幻影が現れ激しくそして圧のある水流の攻撃が教会へ迫っていた。

「絶対守る」

???「アリアは守ることに集中」

「えっ!?」

「風、風鬼斬!」

ザザザザザザ!!!

アリアは再度盾で防ごうとした時何処からか声が聞こえると同時に水流に風の斬撃が入り水流は止まった。

「この技…………ツバキちゃんね」

「ツバキ…………」

シュタ!

「アリア、皆さん大丈夫ですか!」

「「「ツバキねぇちゃん!!」」」」

ツバキサイド

危ないところだったもう少し遅ければアリアの守りが壊されるところだった。

「ツバキどうしてここに」

「依頼が終わっていつものように武者修行をしようと橋に向かっていたら悪魔達が突如現れて教会の皆が心配で来ましたそれより」

ギロ

私は二本の刀を再度握り直しスポフの前に立ち右手に持った刀をスポフに殿に向けた。

「スポフ殿、何故アリアや皆さんに攻撃をしているんですか!」

「流石ツバキちゃん私の魔法を止めるとはね」

「答えてください!」

何故、S冒険者で多くの人々を助けた貴女が何故こんなことをしているんですか。

「いいわよどうせ皆死ぬわけだし」

「それはどう言うことだ」

「それは私が」

同時刻シャーカ王城

ラテスサイド

「リョウさんにハジン兄さん」

「ラテス様お下がりを」

ミナや私の護衛騎士達は私を守るように剣を構えていた。

「王よお下がりを」

「ここは我々が」

「よい…………リョウよ先ほど悪魔達が現れたのはお前の仕業か」

「流石王様!俺が来ただけでわかったんだな」

「貴様、ハジンとクラマに何をした!」

父はいつもと違い冷静さを忘れ怒りを現にしていた。

「教えてあげるよ」

するとリョウは満面な笑みで話し始めた。

「クラマは大量の悪魔達を召喚するための生け贄になって貰ったよ」

「えっ!?」

「なんだと」

「そしてそこにいるハジンは魂をここにいる悪魔に喰わせて僕の従えてる悪魔に今乗り移って貰ってるんだ」

ハジン兄さんとクラマ兄さんが……………死んだ……。

「つまり貴様は………二人を殺したのか」

「アハハ!そうだよ二人とも前にムゲンて男に負けてから憎悪が凄くてねだから僕達の計画に使わせて貰った」

(まぁ、ハジンは僕が来る前に殺されていたけどやったのはあいつだよね)

「貴様何者だ!ただの人間じゃないだろ!」

「あれ~確か王様て僕達その事簡単にわかるスキルじゃなかったの~」

父は私や兄達にもスキルを教えてくれなかったそれでも強いスキルとは噂で聞いていた。

「あっ!そうだった僕達…………隠蔽使っていたのわ忘れていたよ」

「隠蔽だと」

「まぁ、効果も今日で切れるし…………丁度切れた頃ださぁ!鑑定してみろよ王様」

「!!貴様…いや貴様らと言った方がいいか」

私は父とリョウさんの会話がほとんどわからずにいた。

「そう!僕達は…………」

同時刻の冒険者ギルド

「ロック何をしているんだ」

「…………」

冒険者ギルドではギルド長のヤクザと他の冒険者達の目の前にロックが立ち塞がっていた。

「黙ってないで答えろ!」

「…………答えたところで意味はない」

「マスターここは俺が」

「お前は」

ヤクザが話していると赤い道着を着た坊主の男が前に出てきた。

「おお!Aランク冒険者のシュウネツさんだ!」

「やってやれ!」

「…………来い」

「遠慮なく!」

ドッ!

「火の力よ我が拳に宿れ、ファイヤーナックル!」

ボォォォ!!

シュウネツは居た場所から瞬時にロックのいるところまで移動し拳に炎を纏わせロックに向かって拳を放った。

「…………風、風刃」

「!!」

ロックは太刀を振り下ろした瞬間風の斬撃が放たれた。

ザキン!

「ぐぅ!」

「シュウネツ!」

ザッ! ズズズ

シュウネツは直ぐ危険を察知し避けようとしたが胸を少し斬られ下がった。

「シュウネツ傷は」

「大丈夫だ浅い」

「…………やるな」

「ロックさん、何故あんたがこんなことを」

「そうですよ!」

「今は悪魔達が国中にいるんだ一体倒すと金貨一枚だぞ」

「………そんなことはどうでもいい」

「なんだと」

「俺はようやく任務を果たせる時がきたんだ」

「何を言ってるんだ」

「俺は貴様らを皆殺しにする…………」

この時スポフ、リョウ、ロックは場所は違えど同時に同じことを言った。

スポフ「魔族だからよ」

リョウ「魔族さぁ!」

ロック「魔族だ」

続く。
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