77 / 116
第二章シャーカ王国
76ミツロ商会
しおりを挟む「ミツロ商会は様々な物を取り揃えておりそれぞれエリアに分かれています」
「どれくらい別れているんだ?」
「食品、雑貨、武器や防具、服、そしてアクセサリーのエリアに分かれています」
俺達はミツロさんの案内でミツロ商会を回っている。
「ここが武器と防具のエリアになります」
「結構あるな」
俺達は武器と防具エリアにやってきた。
「武器と防具はどこから仕入れているんですか?」
「基本的はこの国にいる鍛冶屋から仕入れていますがたまにフェレスト王国の山に住んでいるドワーフの皆さんから仕入れています」
「因みに何ですがその武器や防具騎士団にも売っているのですか?」
「いえ、ここにあるのは冒険者達用です」
ゾディアの質問にミツロさんは普通に答えた。
「見てもいいか」
「どうぞ」
「私は防具見たい」
「付き合いますよ」
「無限様、キャンサーから念話がありましたので報告を聞いて参ります」
「わかった」
無限は剣を蒼花とキュンは防具を見始めた。
「…………確かにいい剣だ」
俺は一つの剣を手に持ち刃を見て直ぐにこの剣が業物だとわかった。
「その剣はドワーフが作った剣でして鋼の属性がエンチャントされた魔剣なんです」
確かに鑑定でこの剣を見てみたが鋼属性のエンチャントされているのはわかったがそれよりも剣の刃だ研ぎ澄まされていて誰が使っても問題ない剣だが。
俺は少し見た後剣を元あった場所に戻した。
「もうよろしいんですか?」
「嗚呼…確かにここにある剣はどれも業物だ、だが俺にはこれがあるからか」
ガチッ!
「それはまさか!」
俺はアイテムボックスから倶利伽羅剣・無極を取り出すとミツロさんは驚いた。
「スキル武器…………ですか」
「わかるんですか」
「はい、私のスキルは【品定め】素材や武器等の品を見分けることができるスキルで見た瞬間わかりました」
「ミツロさんあなたのスキル武器は?」
「私は武器ではなくこの眼鏡なんです」
「眼鏡?」
ミツロさんは内ポケットから眼鏡をとりだした。
俺や蒼花、ゾディアはスキル武器だがミツロさんは武器じゃないどうゆうことだ?。
「無限様それは私が答えたましょう」
「ゾディア」
俺が色々考えているとゾディアが眷属の報告を終え帰ってきた。
「スキル武器は己のスキルが武器化した物と説明しましたよね」
「嗚呼」
「武器は何も戦う物とは限りません。道具もまた生きるための武器…スキル武器はそうゆうものなんですよ」
「成る程」
俺はゾディアの説明で納得がいき剣をしまった。
「無限お待たせ」
「お待たせしました」
俺達が話していると蒼花とキュンが戻ってきた。
「蒼花、キュンどうだった防具は」
「どれも良かったけど今着ている防具より良いのはないよ」
「まぁ~それに関しては仕方ありませんから」
俺達の防具はゾディアの迷宮で取れた鉱石、アダマントを俺と蒼花の二人の魔力で繊維に加工した後ゾディアが服にしてくれた物だ。
「では次のエリアに行きましょ」
「そうだなその前にゾディア報告はなんだった」
「暗殺者ギルドのメンバーを全員捕まえたそうです」
「了解」
次に案内されたのは服のエリアで多くのドレス等が置いてあった。
「ドレスの種類多いな」
「綺麗…………」
「どれも素晴らしドレスですね」
「ジェミニーとヴァルゴの着ているドレスに似たようなのもありますね」
「この服エリアは特に貴族様達用のドレスや服を扱っております」
「無限これみて」
「なんだ…………マジか」
俺は蒼花と二人でドレスの値段を見ると一着白金貨15枚と金貨五枚と書かれていた。
おいおい日本円で考えれば155万円ぐらいじゃあねぇかヤバ!。
「この値段だと一般のお客様は買わないのでは?」
キュンはミツロさんに質問するとミツロさんは少し背を低くして答えた。
「一般のお客様も何かの記念や贈り物として買われる方もおりその時我々はサービスで値引き等しております」
「それなら普通の人でも買えますね」
「…………」
「蒼花どれか好きなドレスや服があったか?」
「えっ///!?」
蒼花はドレスを眺めていると無限がそっと蒼花に質問すると蒼花は顔を赤くしていた。
「……無限ともし…パーティーみたいなのに参加する時があったらこんなドレス着てみたいて思ったの///」
(それにこんな綺麗ドレス元いた世界じゃ一生着られないから着てみたい)
「そうか…………見てみたいな蒼花のドレス姿///」
「うん///」
「では次のエリアに行きましょ」
「そうですね……無限様、蒼花様行きますよ」
「わかった」
「今行く」
俺と蒼花はキュンに呼ばれ次のエリアに向かった。
「ここが雑貨と食品エリアです」
「色々な食材が置いてあるな」
「雑貨も色々あるどれも知っているものばかり」
「魔道具も置いていますよ」
「どれも性能が良いものばかりですね」
「へーこれが魔道具か」
俺は雑貨エリアに置いてある魔道具を見る。
ランプに魔法鍋、結界が張れる箱、魔法鞄か結構色々あるんだな。
「魔道具も他の国から仕入れているのか?」
「いえ、魔道具は我が商会の職人達が一から作っております」
「魔道具を作るのには相当な技術が必要とされていますからそれができるとは素晴らしいですね」
「ありがとうございます」
「食品エリアは後で買い物するから最後のエリアに行くか」
「では此方へ」
最後に案内されたのはアクセサリーエリアである。
「ここが最後のエリア、宝石、アクセサリーエリアになります」
俺達は最後のエリア、アクセサリーエリアにやってくると全てガラスのショーケースに宝石やネックレス、イヤリング等のアクセサリーが飾られていた。
「綺麗…………」
「珍しい宝石がありますね」
「はい、どれも各国の鉱山から取れる宝石を私が買い取りそれを加工、アクセサリーにしたりして販売しております」
「これは、ブルーダイヤモンドをイヤリングにした物ですか」
「流石ゾディアさん見ただけでわかるとは」
ゾディアはショーケースにあるイヤリングについている宝石が何なのか当てていた。
「ミツロさん全部で何種類の宝石があるんですか?」
「全部で、20種類以上ありますね」
「そんなにか…………ん?」
「///」
俺は蒼花の方を見ると蒼花はショーケースにあるアクセサリーを見つめていた。
「…………キュン、ゾディアちょっといいか?」
「なんですか?」
「はい?」
俺はキュンとゾディアを小声で呼ぶと二人はそっと近づいて来てくれた。
「相談がある」
「なんですか?」
「蒼花にドレスとアクセサリーをプレゼントしたいんだがどんなのが似合うと思う?」
「そうですね…………」
「私は無限様が選んだ物なら蒼花様も気に入るかと無限様センスいいですから」
俺のセンスが良いかは自分じゃわからないから置いとして蒼花に似合うドレスか…………。
「でしたら後で私が聞いて参りましょうか」
「頼めるかキュン」
「大丈夫です」
「皆何話しているの?」
「ん?今日の夜何するか話していたんだ」
「蒼花様宝石に夢中でしたね」
「良いものがあったのですか?」
「うんうん、宝石綺麗だなて見とれていたけど私には勿体ないから」
「…………そうか、じゃあそろそろ食材買って帰るか」
「うん」
「ミツロさん案内ありがとうございます」
「いい商会ですね」
「いえ、私も久しぶりに接客できたのでよかったです」
その後俺達は食品エリアで買い物して帰った。
続く
61
お気に入りに追加
496
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった
さくらはい
ファンタジー
主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ――
【不定期更新】
1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。
性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。
良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
転生賢者の異世界無双〜勇者じゃないと追放されましたが、世界最強の賢者でした〜
平山和人
ファンタジー
平凡な高校生の新城直人は異世界へと召喚される。勇者としてこの国を救ってほしいと頼まれるが、直人の職業は賢者であったため、一方的に追放されてしまう。
だが、王は知らなかった。賢者は勇者をも超える世界最強の職業であることを、自分の力に気づいた直人はその力を使って自由気ままに生きるのであった。
一方、王は直人が最強だと知って、戻ってくるように土下座して懇願するが、全ては手遅れであった。
転生魔竜~異世界ライフを謳歌してたら世界最強最悪の覇者となってた?~
アズドラ
ファンタジー
主人公タカトはテンプレ通り事故で死亡、運よく異世界転生できることになり神様にドラゴンになりたいとお願いした。 夢にまで見た異世界生活をドラゴンパワーと現代地球の知識で全力満喫! 仲間を増やして夢を叶える王道、テンプレ、モリモリファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる