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第二章シャーカ王国
74ツバキの悩み
しおりを挟む「実はムゲン殿が言った『剣は軽い』の理由をあれから私なりに探していたんです」
「無限が最初に言っていた事だよね。わかったら修行をつけてくれるって」
「そんな約束していたんですか?」
「うん」
「それで最初はひたすら魔物を討伐していたんですが答えが見つからず数日過ごしていてアオカと友達になり教会で泊まった夜、教会の外でムゲン殿とゾディア殿が二人で話していたんです」
「何話していたの?」
「力について話していました」
「「力?」」
力と言う言葉に蒼花とキュンは少し困惑気味になりながらツバキの話を聞いていた。
「ムゲン殿は『力は己自身であり己は力を持っている』と言ってました」
「…………」
「成る程」
無限は力は自分自信を表していて私達はその力を持っているて思っているんだ…………無限らしい。
「ムゲン殿の話を聞いてそれがムゲン殿の強さの秘密だと思い私の剣が軽い理由のヒントになるとムゲン殿とゾディア殿の鍛練を見ながら考えその日は寝ました」
「それで答えは見つかったの?」
ツバキは私の質問に首を横に降った。
「見つからず次の日朝、冒険者ギルドに行くとダイヤモンドスネークが現れたと聞き森に急いで向かいシィーさんと協力してダイヤモンドスネークと戦った結果やられてしまい…………」
「そこに私達が来てダイヤモンドスネークを無限が倒した」
「あの技の威力は素晴らしいものでそして城でのムゲン殿の戦い…………私には一体何が足りないのかわからなくなってきたんです」
「ツバキ…………」
ツバキは落ち込み暗い顔をしており蒼花は心配していた。
無限はツバキの剣が軽い理由はが背負うものがないて言っていたけどこれはツバキが見つけないといけないことだから私は何も言えない。
「だから滝行をしていたんですね」
「はい、少し精神を落ち着かせるために」
「…………ねぇキュン」
「何ですか蒼花様?」
「刀聖てスキルどんなスキルなのかわかる?」
私はキュンなら刀聖のスキルの事を知っていると思いを聞いてみた。
「刀聖ですか珍しいスキルですね」
「私のスキルです、私はそのせいで一族から追い出されました」
「そんな事が………刀聖は己の剣術を極めることで能力が通常の倍上がり常に成長していくスキルで剣聖と違うところは剣聖は剣の才を開花させ極めてあらゆる武器を使いこなせるぐらいですね」
「そうなんだ」
「それが刀聖の力」
「因みになんですが…………ステータスを確認すれば良いのでは?」
「あっ!」
「ステータス?ギルドの水晶のあれですか?」
「ツバキ実はね」
蒼花はツバキに自分でステータスが確認できることを教えた。
「成る程まさかステータスを心で唱えると自分でステータスが見れるとは驚きです!」
「私も最初は驚いたよ」
ザァァァァァァァァァァ!!!!!!
「無限凄い」
「……………本当にムゲン殿は凄い…………憧れます」
私とキュンとツバキは無限の滝行しているところを見ていた。
「さて!悩んでてもしょうがない私は私なりに考えますアオカ、キュン殿話を聞いてくれてありがとうございます!」
ツバキはさっきとの暗い顔から一転して顔が明るくなり立ち上がった。
「ごめんねあんまり力になれなくて」
「いえ!アオカとキュン殿が話を聞いてくれなければ刀聖について知ることもできなかったのでそれにこれは私自身で必ず見つけてみせます!」
「頑張ってもしまた悩んでいたら話聞くから」
「ありがとう!」
「元気ですね」
「私はそれが取り柄ですから!」
ドゴン!!
「「「!!!」」」
私達は滝の方から大きな音が聞こえ無限の方を見てると滝の一番上から大きな岩が落ちてきていた。
「無限!」
「無限様危ないです!」
「不味い!」
「皆様、大丈夫ですよ」
「「「えっ!?」」」
私は無限を守ろうと杖を出して岩に向かって魔法を放とうとするとゾディアが私達を止めた。
「…………」
カチッ
「ふん!!!」
ザン!!!!! ドゴーーン!!
無限は目を明けると直ぐに剣を装備して上に向かって斬撃を放ちその斬撃は滝を割りそして岩を粉砕した。
「…………はぁ~…………」
「大丈夫でしたでしょ」
「…………無限凄い」
「まさかあの大岩を粉砕するとは流石ですね」
「…気と魔力だけで…………」
ザバァン
「ふぅ~まさか大岩が落ちて来るとはな」
無限は滝行を止めて蒼花達のいるところまで来ると座り込んだ。
タッタッタッ
「無限、お疲れ様これタオル」
「ありがとう」
「さっきの凄かったよ」
私は無限の体が濡れた状態だからタオルを渡すと無限は笑顔で受け取り体を拭いていた。
「気と魔力だけ剣に込めて放った滝行で精神統一できていたから普段の倍の威力が出せたな」
「そうなんだ…………///」
「なんだ蒼花?俺の体をジロジロ見て」
「えっ///!?いや…………その…………無限の体改めて見るとやっぱり凄いなって///」
「なんか照れるな///それに…………なぁ///」
「///」
「無限様、蒼花様お二人の邪魔するのは申し訳あませんが無限様、服をお持ちしました」
「「!!」」
「あっ、悪いなゾディア」
「ゾディア気にしないで」
ツバキサイド
滝行を終えたムゲン殿とアオカが二人仲良く話していた。
「キュン殿」
「何ですか?」
「あの二人はいつものあんな感じなんですか?」
ムゲン殿とアオカが恋人関係なのは知っていたが…………夫婦のように見える。
「いえ、いつものあんな感じゃありませんよ普段は無限様は真面目な時と自由でのんびりな時があます。蒼花様は普段は真面目で依頼をこなしたりゆっくりしたりしています」
「ではあの雰囲気は」
「あれは…………無意識で起こる雰囲気です」
「成る程!」
「それより無限様に剣術の指導ですか…………一つ聞いてもよろしいですか?」
「何ですか?」
「貴方の剣術の流派は何ですか?」
「私の流派ですか」
「はい」
「酒呑二刀流です」
私はキュン殿かれ剣術の流派を聞かれた何故流派を聞かれたのかわからないが一様答えた。
「成る程酒呑二刀流ですか…………あの蛇も元気ですか?」
「!!まさか鬼神に産み出され酒呑二刀流を産み出した酒呑童子様を支えていた聖獣様を知っているんですか」
「はい、知っていますよ昔他の聖獣達とよく人間を見守ってました……今は何をしているんですか?」
「今は師匠の所にて鬼人族を見守っております」
まさかオロチ様の事を知っていたとは流石、聖獣のキュン殿。
「そうですか…………ツバキさん酒呑二刀流を受け継いでいるんですか?」
「…私は一様、酒呑二刀流を受け継いでいますがまだまだです」
「そうですかですが…………貴方は近い内に無限様が言った剣が軽いの意味がわかるかもしれませんよ」
「なんでですか!?」
「勘です」
「勘ですか」
キュン殿まさか勘で答えるとは…………ですが少しやる気がでてきました。
「頑張ります!」
その頃シャーカ城の地下ではクラマが謎の魔方陣を描いていた。
「後数日で私は魔法の深淵を覗けるそして父やハジンを越えてみせる…そしてあのムゲンて男にも………リョウさんどうですか?」
「後少しだよ~」
近くにはSランク冒険者のリョウがクラマの様子を木箱の上に乗りながら見ていた。
「これで僕達の計画が始まる」
続く。
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