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第二章シャーカ王国

56憧れ

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ツバキサイド

「……うっ……」

私は目を覚ますとよく知っている天井が見えていた。

「ここはたしか………そうだ!私はムゲン殿に敗れてそれから」

「あら目が覚めたのねツバキちゃん」

「貴方は!ハナ殿!」

私は起き上がると目の前にはいつも依頼達成のご褒美として食事をしている小料理屋の店主の奥さんハナさんがいた。

「ここはプラム…………」

そうだ私は…ムゲンと言う男に負けたのだ………あの時の一撃とても素晴らしきものだった。

「はいどうぞ」

「ありがとうございます」

ツバキは椅子に座るとハナから飲み物を受け取りハナはツバキの向かい側の席に座った。

「で、初めて負けた気分は」

「…………完敗でした……今まで私は師匠以外に負けた事はなかったのですがあのムゲン殿の剣は重くそして素晴らしき一撃でした」

「確かにムゲンさんは強いわ魔物から私や息子を助けてもらったから」

「私は酒呑二刀流の使い手としてまだまだ未熟だと思い知らされました」

剣術においても強く更には魔法を使える………是非ともムゲン殿に指南をしてもらいたい私はムゲン殿の所で修行すればもっと強くなれる。

「ハナ殿、ムゲン殿は今何処に」

「この国に来てから別れたて確かに冒険者ギルドに行くて行ってたわ」

「成る程では早速!」

ドサ!

ツバキは飲み物を一気に飲み干し立ち上がり直ぐ様店から出ていこうとした。

「ツバキちゃん!動いて大丈夫なの!?」

「大丈夫!私こう見えて体は丈夫なので失礼!」

ツバキはそのまま小料理屋プラムから出ていってしまった。

「元気ね」

ツバキはそのまま冒険者ギルドに向かった。

「まだいるはず」

ツバキはそのまま走る事数分したらギルドに到着し直ぐ様受付にいたミワに話しかけた。

「ミワ殿!」

「あっ、ツバキさんどうしたのそんなに慌てて今日は橋で武者修行するて言ってなかった?」

「実はムゲンと言う男を探しているのだが今何処に!」

「えっ!さっきまでいたけど帰ってしまったわよ」

「わかりました!」

ドッ!

やはり遅かっただがこの国には必ずいるはず探しだして見せましょう!。

それからツバキは無限を見つけるために国中を探し回ったが見つからずそしてに国が一望所近くの階段を上っていた。

「流石に国中探し回ったがなかなか見つからないものだ」

流石に今日一日で探しだすなんて無理だったか…でも私は諦めない!絶対に探しだして弟子入りをお願いしょう!。

ツバキは階段を上り終わると高台に二人の男女がいた。

『また、デートしような蒼花』

『うん、今度は買った服でしたいな』

あの声間違いないようやく。

「ようやく見つけた!!」

「「!!」」

ツバキは嬉しさのあまり大声で叫んでしまった。

無限サイド

「お前は」

「ツバキさん?」

俺達はキュンとゾディアに連絡しようと念話を送ろうとした時に俺が相手した鬼人族のツバキが現れた。

「何のようだツバキ俺達はこの後宿に向かう予定なんだが?」

「じ、実はお願いがあり貴方を探していました!」

「…………無限また手合わせをさせられるかも知れないよ」

「わかってる。ツバキ話しは聞くが手合わせはできないぞ」

「わかってます!実はお願いがありまして」

「お願い?」

「私に剣術の指導をしてほしいのです!」

「剣術の」

「指導?」

ツバキの言葉に無限と蒼花は少し動揺していた。

剣術の指導か確かに俺は不動流剣術格闘の師範代だから指導はできるが…………今のこいつには無理だな。

「お願いします!」

ツバキは頭を下げてお願いしてきた。

「無限どうするの?」

「…………断る」

「えっ!?何故ですか!」

「戦ったとき言ったろ『お前の剣は軽い』とその軽い理由がお前わかっているのか?」

「…………」

ツバキは無限の指摘されたことに対して何も言えなかった。

「答えられないのがその証拠だ」

「確かに私はまだ己の剣の軽さを理解はしていません………ですが私は貴方の元で修行をしたいのです!」

…………確かに最初に対決した時よりも目が真剣に見えるな。

「俺達は数ヶ月はこの国にいる答えが見つかったその時指南をしてやる行くぞ蒼花」

「うん…」

俺と蒼花はその場を後にしキュンとゾディアの元に向かおうとした。

「ねぇ無限」

「なんだ」

「何で指南してあげないの?」

「…………」

「ツバキさんの剣術の熱意は本物どうなの?」

「確かに剣を愛し強くなろうとする気持ちはわかっているけど」

「けど?」

「あいつは背負うものがないからな…………不動流剣術格闘の真髄は人々を守る為、悩める人々を導く為に力を振るう……背負うものがあるんだ」

「無限は背負うものがあるの?」

「ある蒼花、キュン、ゾディアを守るその思いと不動流剣術格闘の先代達の思いそして無限の可能性を信じて突き進むそんな思いを背負っている」

「ありがとう///」

「さて~キュンとゾディアの所に向かうか」

「そうだね」

「念話」

俺は無属性魔法、念話でキュンに念を飛ばした。

『キュン』

『はい!無限様』

『通じたな今お前達の所に向かおうとしているんだが何処に行けばいい?』

『あっ、向かいに行きますので大丈夫です』

『わかった場所は露店が沢山ある所で近くにベンチが二つある場所にいるからかな』

『わかりました』

俺はキュンとの念話を終えて露店の近くのベンチへ向かった。

指定した場所に着いた無限達はベンチに座っているとキュンがやって来た。

「お待たせしました無限様、蒼花様」

「よぉ、キュン」

「お疲れ様キュン」

「宿は取れたのか?」

「はい、一様取れましたがベッドしかない部屋になりますがよろしかったでしょうか」

「大丈夫だよキュン」

「安心しろ風呂と調理場は俺の空間魔法で何とかできるからな」

「そうでしたねでは参りましょゾディアが待っています」

「おう」

「うん」

無限と蒼花はキュンの案内でゾディアが待っている宿屋に向かうことにした。

その頃ゾディアは宿の部屋で無限と蒼花二人の護衛をしていたサジタリウスとジェミニの報告を聞いていた。

「成る程やはり無限様と蒼花様を尾行しょうとしていた輩がいましたか」

「はい、お二人には気かれずに対処はしておきました」

「それ以降は特に問題はありませんでした」

「…………殺してはいなですよね」

「はい、ゾディア様のご命令どうり殺しはせず痛め付けて放置しておきました」

「わかりました今回はありがとうございます」

「ではこれにて」

「失礼します」

サッ!

サジタリウスとジェミニは直ぐ様消えてしまった。

「やはり護衛を頼んで良かったですね…………でも無限様や蒼花様なら問題は無かったかも知れませんが」

ゾディアは宿から夕日を見ていた。

「さて、皆様が戻る前に荷物の整理でもしておきましょう」

そういいながらゾディアは自らのアイテムボックスの整理をして三人が帰ってくるのを待っているのだった。

続く
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