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第二章シャーカ王国
51冒険者ギルド
しおりを挟む「ようこそシャーカ王国へ」
俺達は国の門を潜るとざっ!異世界の町並みが広がりその雰囲気に魅了されていた。
「ここがシャーカ王国か」
「ヨーロッパの町並み見たいだね」
「結構賑わっていますね」
「素晴らしいですね」
確かに異世界て感じだなこの世界に来て三ヶ月間はずっと迷宮にいたからあれだったがようやく異世界の国に来れたんだな。
そんな考え事を終え俺達はミツロさんと護衛完了の話をしていた。
「皆さん今回は本当にありがとうございました」
「いえ、対したことはしてない」
「皆無事でよかった」
ゴソゴソ
「無限さんこれを」
俺はミツロさんから一枚の手紙を受け取った。
「これは?」
「これは護衛の報酬です。冒険者ギルドの紹介状でそれを渡せば少しは融通か聞くかと」
「ありがとうございます」
「私はこれで何か旅の支度が必要であればミツロ商会に来てくださいサービスいたします」
「はい、近いうちに」
「ムゲンさん、ツバキさんは任せてください」
「ハナさんお願いします」
「お兄ちゃん達またね~」
ミツロさん達は馬車でその場を去ってしまった。
「さて、この後どうする?」
「宿を探す?」
「その前に冒険者ギルドへ行きましょ」
「それがよろしいかと」
「よし!冒険者ギルドに行くか」
俺達はそのまま冒険者ギルドに向かう事とした。
「しかし珍しい物がいっぱいあるな」
「無限………後で一緒に買い物しない///」
「嗚呼、いいぜ///」
「楽しみ///」
「ですがその分危険がありますからね」
「皆様ご安心を良くない輩は私が始末いたしますので」
「それは逆に相手が可哀想になってくるな」
「あっ、見えてきたよ」
蒼花が指を指した先に冒険者ギルドとかかれた建物が見えてきた。
「あれが冒険者ギルドですか」
「もうすぐ昼だし登録をして昼飯にしよう、俺が作ってやる」
「無限の料理!」
「これは楽しみですね!」
「速く済ませましょう」
俺達は冒険者ギルドについてなかに入ると中は多くの冒険者で賑わっていた。
「受付はと………あそこか」
冒険者ギルドの受付には眼鏡をかけた女性が座っていた。
「あのすいません」
「はい、ようこそ冒険者ギルドへ、今日はどのような用件でしょうか?」
「冒険者登録をしたいのですが」
「登録ですね三名でよろしかったでしょうか?」
「三人です」
「では、登録に必要な説明をさせていただきます」
「お願いします」
「まず、冒険者登録するには年齢が12歳からになります皆さんは年齢は」
「18歳だ」
「同じく18歳です」
「私は…………長く生きていますから年齢は忘れました」
「…そうですかでは、次に軽い試験を受けて貰うことになっています」
「試験?」
「はい、冒険者は軽い依頼が多いですが危険な依頼もあります。そのため軽い試験を受けて冒険者に相応しいか確かめるんです」
「成る程ちゃんとしていますね」
「そうだなキュン」
「・・・えっ!?」
キュンと俺が話していると受付の女性が驚いた顔をしていた。
「あの!失礼な事をお伺いします。そちらの動物はまさかと思いますが………聖獣様ですか?」
「えぇ、私はこの不動無限様に契約している聖獣、キュンと申します」
「えぇぇぇ!!」
受付の女性は驚きを隠せず大声を上げた。俺達は直ぐ様耳を塞いだ。
「うるせぇ~」
「耳が痛い」
「流石に堪えます」
「処しますか」
「いや、物騒な発言するなゾディア」
受付の女性は落ち着いて頭を下げていた。
「申し訳ございません、まさか本物の聖獣様とその契約者様に会えるとは」
「それは別にいいが少しは声の音量を考えてほしいもんだ」
クイクイ
「どうした蒼花?」
「無限、手紙忘れている」
「嗚呼~そうだったな」
俺は蒼花から言われ手紙を思いだしミツロさんから貰った手紙をアイテムボックスから取り出し受付の女性に渡す。
「あのこれは?」
「ここに来る時出会った人からの手紙で渡せばわかると言っていたな」
「拝見します」
受付の女性は手紙を開けて読み始めると顔が真っ青になり始めた。
「少し席を外します!」
「無限様あれ何が書かれていたんでしょ?」
「さぁ?」
「あの顔何かに怯えた顔をしていましたよ」
「ミツロさん商人て言っていたけど」
「なんか面倒な事にはならないといいがな」
「無限様それはフラグかと」
「ゾディア…………それを言うな」
数分後
「お待たせしました」
「ようやくか」
「お手紙の件でギルド長から話があるそうなので奥へ」
「やっぱりな」
「予想はしてしてましたからね」
「無限行こう」
「こればかりはなんとも言えませんね」
俺達は受付の女性について行くと扉の前にたどり着いた。
コンコン
「ギルド長お連れしました」
『入れ』
ガチャ
「失礼します」
「「「お邪魔します」」」
部屋に入ると二つのソファーに長いテーブルその奥には机があり椅子の上にサングラスをかけ筋肉がいい男が座っていた。
「まさか本物の聖獣がいるとは……初めまして俺がこの冒険者ギルドシャーカ王国支部ギルド長、ヤクザだ」
「893」
「無限様それは数字です」
「キュン………ツッコミがわかってるな」
「それはどうも」
キュンもだいたい俺の性格がわかってきたな素直に嬉しく思う。
「さて、冗談はこのくらいにしてそのギルド長さんが俺達に何の用だ?」
するとヤクザさんは椅子から立ち上がり俺達の目の前に来ると頭を下げてきた。
「何を!?」
「ギルド長!」
「この度はうちの冒険者達がやらかした事それとミツロさんを助けてくれてありがとう」
「…………頭を上げてください」
「そうです!詳しく話を聞かせてください」
「そうだな」
俺達はソファーに座りギルド長のヤクザさんの話を聞くことにした。
「あの~あの手紙には何て書かれていたんですか?」
「気になりますね」
「お嬢ちゃん手紙にはな」
『拝啓、冒険者ギルドシャーカ王国ギルド長、ヤクザ殿。
この度、貴方の冒険者三名が我々の護衛をしていたのですが魔物が現れた際に護衛をせず逃げたし我々の命を脅かしました。
その際たまたシャーカ王国に向かっていた無限殿達が現れ魔法や剣で魔物から我らを助けてくれました。
そして特にシャーカ王国近くの橋で武者修行をしているツバキ殿を魔法を使わずして倒す実力も兼ね備えております。
彼らは冒険者になりたいと言っておられたので何卒お力添えをお願いします。
ミツロ商会、会長ミツロより』
「と書かれていたんだ」
まさかミツロさんが商会の会長だったとはな人との縁とは不思議なもんだ。
「ミツロさんとは我が冒険者ギルドと深い縁がある大商人でな俺も親しくしているんだ」
「それで」
「魔物を倒す力それに高ランクの冒険者を倒す実力………ミツロさんを疑いたくはないが君達の実力を私に確かめさせてくれ」
「我々の実力を完全に疑っておりますが」
ゾディアはヤクザさんを少し睨むとヤクザさんは少し冷や汗をかいていた。
「勿論本物なら特例であるがランクを少し高いところからスタートにさせるそれに君たちの要望をできる限り叶えようと思っている」
「…………」
「無限どうする?」
「どういたします無限様?」
「如何様に」
「……まぁ~高いランクからのスタートだし俺達の要望も叶えてくれるんだ……やろう」
「無限がするなら私も」
「かしこまりました」
「御意に」
「助かる」
「どんな奴らが相手になるのかな」
続く
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