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第一章始まりと星の古代迷宮
37始祖の悪魔
しおりを挟む「おい…なんかこの感覚久しぶりだな」
「そんな事言っている場合ですか!」
「どうするの!?」
無限達は第六階層のフロアボスを倒した後に突如空いた穴に落ちていた。
「重力操作」
フワッ
「これで大丈夫だろ」
俺は重力操作を使い周りの重力を操り蒼花とキュンを浮かべた。
「重力操作ですか」
「助かった……」
「にしても何で急に穴が空いたんだ」
「もしかしたらこの下にいる迷宮王の仕業かと」
「…………行く?」
「嗚呼、いよいよか」
とうとうここまで来たか迷宮王を倒せばここから出られる。
無限達はゆっくりと下に降りると開けた場所にたどり着くと周りはまるで星空が広がり星が一段とと輝いていた。
「ここが最下層かにしても星が綺麗な場所にだな」
「綺麗………本物の星みたい」
「そうですね……少し見いってしまいますね」
「ようこそ最下層へ」
「「「!!」」」
俺達は星空を少し眺めていると男の声が聞こえたので声のした方を見ると暗くて性格には見えないが玉座に男が座っていた。
「誰だ」
「私ですか私は」
パチッ サァァァァ
「明るくなったな」
「無限あれって」
「あれがこの星の古代迷宮の迷宮王ですか」
男は立ち上がり指を鳴らすと周りが明るくなるとさっきまで見てなかった男の全体が見え始めた。
全身が青黒色のミディアムヘアーに全身黒の魔王のような服装にローブジャケットを着ていた。
「…この星の古代迷宮の主、始祖の悪魔でございます」
「始祖の悪魔ですって!」
「キュン知っているの?」
「始祖の悪魔は今のいる全ての悪魔達を生み出した祖でありこの世界が作られた頃より存在する者のことです」
「つまりあいつは何千何万年も生きている奴てことだろ」
なんて威圧感のある奴だ鑑定眼……。
「ここまで辿り着いたのは貴方達が初めてですよ」
「お前があの穴を空けたのか?」
「えぇ、倒すのが目的でしたがやはり対応しますね。ですがどちらにしろ貴殿方はここで私の糧となるのですから」
始祖の悪魔は俺達に向かって威圧を放つ今までのフロアボスとは桁違いの威圧感である。
「さぁ~てなんか漫画の最終章みたいな場面だな…」
「けど、あの人を倒さないとここから出られない」
「そうですね……確実に格上ですが倒しましょ」
カチッ!
「行くぞ!」
「うん!」
「はい!」
「さぁ来なさい侵入者よ」
ザッ!
無限は剣をアイテムボックスから取り出すと勢いよく走り出した。
「風、烈風残響(れっぷうざんきょう)!」
「これは見たことない技ですね」
ビュゥゥゥゥ ザザザザ
「土、双児岩石」
「!」
無限は剣で烈風の斬撃を悪魔に向かって響かせると悪魔はその烈風を二つの巨大な岩で防いだ。
「…………火、紅蓮鳳凰炎(ぐれんほうおうえん)
「ファイア・ストーム」
「風、サイクロン」
ボォォォォォ!!!
「次は連携ですか水、宝瓶水流」
ザァァァァ
俺は鳳凰ように燃え盛る炎を悪魔に放つ後ろから蒼花とキュンも加勢してくれたが悪魔の水魔法で消されてしまう。
「光、天野晴天!」
「天蝎刀」
キーーーン
無限は水の中から飛び出し光のを纏った剣を振るうと悪魔は何処からか刀を取り出し無限の剣を受け止めた。
「…………お前は俺達が迷宮を攻略しているところを見ていたな」
「よくわかりましたね」
「俺の動きを理解して動いているし技も大体知っているように見えたからな」
「その通り貴殿方の様子を観察しこちらも対策していました」
やっぱり予想通りだな俺達の様子を見ていたなら技をある程度理解しているなら使わなかった技を一気に放つ。
「ならこれならどうだ、鋼、洗練鋼糸(せんれんこうし)」
ギュウ!
「ぐぅ!」
「まだだ!玄武刺壁(げんぶしへき)」
スドーーン
「更に雷、破滅迅雷(はめつじんらい)
ザァーーーーーーーン
「これでどうだ」
無限は悪魔に強く洗練された鋼の糸を巻き付け更に針に亀の形をした壁で挟みそして破滅の雷を浴びせた。
「無限様」
「無限今の技初めて見た」
「一体何が」
「奴は俺達の行動を見ていたから俺の創造した魔法で使ってない魔法を使った」
「つまり対策がされていると言う訳ですか」
「面倒だよな俺の創造した魔法は残りが氷が二、毒が二、自然が一、そして水以外の奥義だけ」
「不動流剣術格闘も対策がされているのかな」
「そこはわからないが出し惜しみはしない」
ドーーーーン
「「「!!」」」
「いやはや流石にやりますねですが……効きませんよ」
鉄の壁から爆発が起きると中から巨大な両刃斧を軽々と持ちながら悪魔が出てきた。
「金牛戦斧……やはり破壊するならこれですね」
「やっぱりダメか」
「不味いですね」
「今までのフロアボスと違う」
「……自然、聖樹の鳥籠(せいじゅのとりかご)」
ザッ!
俺は地面に剣を向けると地面から聖なる木々が生えはじめ俺達を鳥籠のように包み込む。
「守りに入りましたかなら火、金牛炎帝」
ボォォォォォ!!!
「成る程燃えないとは」
鳥籠の中では無限達は悪魔をどうするか考えていた。
「この鳥籠魔力が回復している」
「本当ですねしかも体力までも回復していますよ」
「この鳥籠もそう長くは持たないキュン、蒼花俺は一気に奥義以外の魔法を放つ」
「それではあの悪魔には勝てませんよ」
「全部囮だ」
「囮?」
「嗚呼、全部囮に使って不動流剣術格闘で一気に倒す蒼花、キュン奴の動きを少しでも止めてほしい」
「わかった」
「了解です」
ボォォォォ
「そろそろ限界か二人とも行くぞ」
「うん!」
「はい!」
ドゴーーーン!!
無限達がいるところに穴が空くと悪魔は弓を持っていた。
「さぁ、次はどう跑きますか?」
「跑くさ毒、溶解纒(ようかいまとい)」
「剣に毒を纏わせましたか」
「行くぞ」
「では、私も双児双剣」
「はぁ!」
「ふん!」
キーーーーーン キンキンキンキンキン
無限は剣と手甲に毒を纏わ悪魔は双剣を手に激しい戦いが始まった。
「ふん!」
ギギギギ ポタッ ジュウー
「その毒に当たれば溶けてしまいますか」
「随分と余裕だなだが氷」
「!」
キーン
「凍結氷柱(とうけつつらら)」
ザザザザキンキンキンキンキン
無限は悪魔を剣で押し返し直ぐ様氷柱を放つ悪魔は双剣で全て打ち砕くが双剣は少しずつ凍り始めた。
「凍ってしまうとらとは厄介な魔法をお持ちで」
「ならこれならどうだ氷、冥界白雪(めいようしらゆき) 毒、百戦蠱毒(ひゃくせんこどく)」
悪魔の上と左右から魔法陣が現れ上から雪左右から巨大な毒虫(見た目はムカデと龍が合わさった生物)が二体現れ悪魔を襲う。
「「ギァァァァ!!」」
「これは」
ヒタ ドクン カチカチ
「ぐぅ!この雪ただの雪ではないですねそれに!」
「「ギァァァァ!!」」
「天秤錫杖」
ギギギギ
「何ですかこの生物は」
悪魔は無限が発動した雪が体の一部に触れるとそこが氷のように動かなくなり始め二体の百足が悪魔のを襲う。
「蠱毒を百戦耐え抜いた百足龍だ………これで終わりにするぞ悪魔」
「嘗めないでいただきたいですね!」
ザン!!
「「ギァァ…………ァァ」」
「これで」
シャリン!!
「これは鎖いつの間に!!」
悪魔は百足龍の二体を倒すと両手を光の鎖で縛られた。
「これは!」
「動きは封じましたよ!」
「無限!今だよ!」
「不動流剣術格闘、剣技」
ダッ!
「この鎖、光の力を宿しているとは」
「東、降三世明王!」
「本当に面白いですね」
ドゴーーーン!!
無限の剣が悪魔に届きそうになった時爆発が起きた。
「一体何が」
「蒼花様!無限様が!」
「…………嘘」
「…ぐぅ…………」
蒼花とキュンは無限を見てみると無限は血を流しながら壁に埋もれていた。
「無限!!」
続く
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