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第一章始まりと星の古代迷宮

24魔力吸収

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とても懐かしい夢を見たそれは俺がまだ子供の頃両親と兄貴の四人で楽しく食事していた時だ。

「ねぇ~無限あなたは学校で好き子とかいないの」

「いないよ~僕はお母さんが好きだから!」

「あら、嬉しい事言ってくれるね」

母さんは俺の答えに笑みを浮かべていた。

「母さん無限にはまだ早かったなようだな」

「そうだよ無限はまだ子供なんだから色恋は早いよ」

「???」

「無限、貴方もいつかわかる日がくるわよ」

バサァ

「………夢か」

俺は目を覚ますとソファーに横になっていた。多分蒼花と話している時寝ていたんだな。

「無限おはよう」

「無限様おはようございます」

「おはよう蒼花、キュン」

俺は目の前にいる蒼花とキュンが朝食の用意をしていた。

「朝食できたけど食べる?」

「少し顔を洗ってくる少しさっぱりしたい」

「わかった」

俺は洗面台に向かった。

しかし何でこんな時に昔の夢を見たんだ………母さん、親父、兄貴、俺元気で頑張っているよ。

数時間後

「さて、今日も迷宮攻略を始めようか」

「無限すっかり元気だね」

「蒼花様のお陰かと」

無限達は朝食を済ませしっかりと装備を整えて第三階層の門の前にいた。

「じゃあ門を開けるか」

「ですがどうやって巨大な門を開けるんですか?」

「流石に三人じゃあ開けられないよ」

「簡単だろ…力尽で開ける」

((脳筋の考え!!))

「と言うのは冗談で門を調べるか」

俺は巨大な門を調べるために門に向かった。蒼花達も同じよう俺の後ろをついてきた。

「無限様て冗談言うんですね………」

「まぁ、偶にな」

「無限は友達といる時は冗談を言ったり面白いこと言ったりしているよ」

「蒼花様は無限様の性格よく知っていますね」

「友達だから///」

「そうですか」

「それより一回門の扉を押してみるぞ開かなかったら周りに仕掛けがないか調べる」

「わかった」

「了解です」

俺は門の扉に手を置くと少違和感があると扉が急に動き始めた。

ゴゴゴゴ ガゴン

「開いたな」

「開いたね」

「ですが何か違和感があるんですが」

「私も何か力が抜けたような」

「俺はそこまで無いが」

確かに扉が開いてから体から少し力が抜けたような……この感覚魔力をキュンに渡した時と同じ感覚まさか!。

「蒼花、キュン魔法を使ってみろ」

「えっ!?」

「なんでですか」

「いいから」

「わかりました、水、アクア・ボール」

キュンは魔法を発動しようとしたが魔法が発動しなかった。

「えっ!………魔法が使えない!」

「火、ファイヤー・ボール」

「………やはり魔法が使えないか」

「まさか無限も」

「いや、俺は」

ビリビリビリ

「発動はできるが威力が少しぐらいしか出せない」

俺は雷を指先で発動させるが静電気ぐらいの威力しか出せなかった。

「まさか魔力吸収!この階層は魔力が吸収されて魔法が使えなくなるエリア」

「俺は魔力が無限だから威力は大分落ちるが魔法が使えるだが蒼花とキュンは魔力が限りがあるから」

「つまり第三階層は」

「魔法無しで攻略しないといけない」

「どうしょう…………」

「…そうですねこれは少し不安になってきましたね」

蒼花とキュンは不安な表情をしていたが無限は違った。

「心配することはない」

「「えっ!?」」

「例え魔法が使えなくても今ある力を使えばいい大丈夫何があっても俺が二人を守ってやる」

無限は諦めない顔をして二人を守そうと決心していた。

「無限………それはダメ」

「えっ!?」

「私も無限を守る///」

「私もですよ魔法だけが聖獣の力だけではありませんから」

蒼花とキュンは無限の諦めない心に励ましを受け無限を守ろうと決意した。

「そうかなら行くぞ」

「うん」

「はい!」

無限達は魔法が使えない状態のまま門をくぐると目の前には火山地帯だった。

ブァァ!!

「熱っ!」

「これは火山地帯ですか」

「熱風が凄い」

「これは流石にヤバイな」

魔法があんまり使えない状態でこの暑さこのままだと体力が熱で奪われ攻略はできない………。

「くそ………いや光、全光の盾」

キーーーン

無限は全光の盾を発動させると無限達の周りが光で包まれていく。

「あれ?暑くない」

「急に普通の気温になりましたね」

「俺が今光、全光の盾で熱を防いでいる」

「えっ!?」

「だがこの魔法は本来強い魔法や攻撃を防ぐんだがこのエリアだと熱さを防ぐ程度しかできないみたいだな」

「それだけでも十分だよ」

「ですがこの状況一体どうすれば」

「なぁキュン火耐性や水耐性なら普通火の影響や水の影響を受けないはずだろ」

「無限様達の異世界の知識はわかりませんがこの世界だと耐性はあくまでも攻撃魔法等の耐性であって自然や迷宮で起きる気温の変化は耐える事はできません」

成る程な耐性はあくまでも攻撃によるもの自然の変化は身体に耐える事は無理か。

「ならこのまま進むそれとヤバイな異界ショッピング」

俺はその場に異界ショッピングを開き買い物を始めた。

え~~とあれとこれと………あ~これも必要だよな購入と。

ポチ ドサッ

無限は異界ショッピングから買い物を済ませると大量の段ボールが現れた。

「無限これは?」

「これは、熱カバー、氷シート、氷スプレー等だ」

「熱対策ですか」

「嗚呼、この盾も限界があるそのため今のうちに熱対策をして第三階層を突破しようと思う」

「これぐらいあれば十分なんとかなる」

「そうですね………あっ!一つ方法がありました」

「なんだキュン」

「エンチャントです!」

「………!そうかその手があったな」

「エンチャント……てなに??」

「蒼花はわからないよな」

「エンチャントは武器や道具等に属性の力を一時的に使えるようにすることです」

「例えば普通の剣に火のエンチャントするとその剣は火の効果を持つ剣になるて事だ」

「………あっ!前無限に借りてた本にそんな事書いてあった」

「よしなら始めようキュンやり方を教えてくれ」

「はい!」

「私も手伝う」

俺達三人は熱対策を始めた。

数分後

「よし、解除するぞ」

「うん」

「行きましょう」

「解除」

ブァァ!

「何とか行けるな」

「うん、少し暑いけど」

「行けますね」

無限達は異界ショッピングで買ったもので熱対策を施した手足のバンドに水のエンチャントを施し腕には氷のエンチャントをした熱カバーを取り付け服には少し冷気が流れるようエンチャントをした。

「流石無限様エンチャントがここまで成功するとは」

「流石無限」

「いや、流石に俺でも時間制限があるみたいだ」

エンチャントした熱カバーやバンドは時間制限がある。効果時間は約六時間それを過ぎると効果はなくなってしまう。

「無限な魔力でもエンチャントになると効果は無限じゃないか」

エンチャントをつける事はキュンが教えてくれたこらそこまで難しくはなかった。だが効果時間は魔力を込める量とその道具の耐久によって変わってくるらしいな。

「仕方ありませんですが何よりかましです」

「そうだよ無限………頑張ろう」

「そうだなじょあ行こうか」

「うん」

「はい!」

無限達は第三階層の攻略を始めた。

続く
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