上 下
24 / 118
第一章始まりと星の古代迷宮

23一時の安らぎ

しおりを挟む

「蒼花様終わりましたよ」

「うん…ありがとうキュン///」

「………」

煩悩滅却煩悩滅却煩悩滅却煩悩滅却煩悩滅却

「無限様、終わりましたよ!」

「!そっ…そうか///」

俺はひたすら蒼花の服が乾かし終わるまで煩悩滅却と唱えているとキュンが声をかけてくれたので唱えるのを止め蒼花達の方を向いた。

「さて、二階層のフロアボスを倒したし次の階層に行くか?」

「けどまだ仕掛けが動いてないよ」

「そうですね………いえ始まりましたよ」

「始まったか」

ピカーーーン

「光った………」

「結構まぶしいよなこれ」

シュイン!!

突如として水のゴーレムの砕けたコアと二体の巨大魚な光だし消えてしまった。

「星に戻ったか」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ ズバァァァン

「水が割れたね」

実際水を割った俺からすればこういった神秘的な光景を最初に見たかった。

二体のフロアボスが消えた瞬間仕掛けが作動すると水の壁が直線に割れ始め奥には扉があった。

「扉ですね」

「次の階層に行く扉か」

「このまま進む?」

フロアボスの対決で二人とも体力や魔力は少ないしかしここに留まっても意味はない先に進んで休める所があればそこで休むしかないな。

「そうだな先に進んで休めるところがあればそこで休もう」

「その方がいいと思う」

「わかりました」

俺達は扉の前まで歩き扉を開けると下の階層へ続く階段が姿を表した。

「第三階層に行く階段か行くぞ」

無限達は階段を下り始めた。

「無限、この迷宮星に関する魔物が多くない?」

「気づいたか」

「うん、ウミヘビ座やイルカ座一階層だと鷲座、ウサギ座フロアボスも星座…けど残り出てきそうな魔物て限られない」

「確かに残りの星座を考えればある程度限られるが何があるがわからないからな~」

「不安だよね」

「フロアボスは横道十二宮だろうな」

「無限様、蒼花様、真面目に攻略していますね」

「まぁ…命が関わってくる。真面目にしないと死ぬからな」

「私も死にたくない」

「まぁ~普段はあんまり真面目にしないけどな」

「そうなんですか?」

「うん、無限は学校だと真面目にしているけどそれ以外だとのんびりしたりしているから」

「そうなんですね」

確かに俺は普段学校では真面目にしているがプライベートはやりたいことをしたいから面倒な事はしない。

無限達はそんな話をしていると少し広い空間に出ると目の前に漫画とかで出てきそうな巨大な地獄門が現れた。

「ここが第三階層の入り口か」

「大きな門ですね」

「けどなんか怖い」

「今日はここで休むか」

「そうですね明日三階層を攻略しましょう」

「じゃあ部屋を作るか」

無限は門のすみに部屋を作り今日一日休むことにした。

「さて、今日の夕御飯は何にするか」

「無限今日は私が作るからゆっくり休んで」

「いいのか蒼花お前も疲れているだろ」

「私は大丈夫それに………私の手料理食べてほしいから///」

「じゃあ…頼む///材料はこれぐらいあれば十分だろ」

俺は異界ショッピングで買っておいた材料をテーブルに広げた。

「後は任せて」

「楽しみにしている」

俺は料理を蒼花に任せて居間でキュンと二人で迷宮の対策をすることにした。

「さてとキュン次の階層だがどう思う」

「そうですねあの門の先から強力な力を感じました」

「俺もだ気を引き締めて挑まないといけないな」

「はい」

次の試練は一体なんなんだしっかり体を休まないとヤバイかもな。

「ご飯できたよ」

「おっ!できたのか」

「運ぶの手伝います」

蒼花は料理が出来上がったので蒼花とキュンは料理を運び無限は箸や皿の準備をした。

「今日は麻婆豆腐か」

「昨日和食だったからたまには中華でいいかなって」

テーブルに並べられた料理は麻婆豆腐に小松菜と卵のサラダ中華スープにご飯である。

「うまそうだな」

「美味しそうですね!」

「じゃあ」

「「「いただきます」」」

俺達は食事を始めた俺にとってそれは一時の安らぎだった。

「ふぅ~しかし本当に今日は疲れたな」

「そうですね魚座のボスは二体でしたからね」

「お疲れ様無限」

「蒼花もキュンもお疲れ」

食事と風呂を済ませ無限はソファーに座りながら蒼花達と話していた。

「蒼花、今日は良く頑張ったなフロアボスを一人で倒す事ができて」

「ありがとう…無限///のおかげだよ」

「俺は何もしてないお前の実力だキュンもサポート助かった改めてありがとうな」

「いえ、私は無限様のパートナーです。これぐらいは当然の事ですよ」

蒼花も大分成長したなキュンの指導もあるし今回の事で精霊が姿を表したこれだけでも十分だ。

「ふぁ~眠い」

今日は流石に疲れが一気にくるな…剣技と格闘技両方使ったからな眠気がするな一階層の時はそこまでしなかったが流石に泳ぎながら戦ったからかもな。

「無限………ちょっといい」

「どうした蒼花?」

「あの時フロアボスを倒せるて信じてくれて…ありがとう///」

蒼花は顔を少し赤くしながら無限にお礼を言った。

「自信はついたか」

「うん……」

「そうかなら…良かった………」

「無限?」

「無限様?」

「………zzz」

「寝ているね」

「大分疲れていたんでしょうこの迷宮に来た時から無限様は気を張り積めていましたから」

無限はソファーに座ったまま寝てしまった。

蒼花サイド

私は無限に今日フロアボスを倒せたのは無限のお陰でだから無限にお礼を言ったら無限は喜びながら寝てしまった。

「無限……」

「毛布取ってきますねこのままだと風邪をひいてしまいますから」

「キュンお願い」

キュンは無限が風邪をひかないように毛布を取りに行った。

「………無限、座ったまま寝ると体痛めるよ」

私は無限をソファーに寝かせて頭を膝の上に乗せた。

「膝枕………これぐらいしてもいいよね///」

「………zzz」

「寝顔可愛い///」

私は無限が好きでも無限の答えはまだわからない多分迷宮の攻略で頭がいっぱいなんだと思うけど。

「少しは答えを出してほしかったな///」

「蒼花様毛布を………随分と大胆ですね蒼花様」

「!!キュンこれは///!その///!」

キュンは毛布を持って戻ってくると蒼花が無限に膝枕されている光景を温かい表情で見ながら話しかけると蒼花は慌ててていた。

「静かに無限様が起きてしまいますよ」

「!!………ごめん」

「これ、枕と毛布です」

「ありがとう………枕は後でいいかなもう少しこのままがいい///」

「そうですかでは毛布だけかけておきますね」

キュンは持ってきた毛布を無限にかけた。

「無限様気持ちよく寝ていますね」

「少しでも疲れが取れたらいいな///」

「そうですね」

「しかし膝枕をするとは積極的にアピールしますね」

「……無限に少しでも休んで貰いたいから///」

「そうですかでは私は先に寝ますね」

「うん、お休み」

「お休みなさい」

キュンは自分の寝室に向かった。

「あと少ししたら私も寝よう………」

無限今日はお疲れ様ゆっくり休んでね。

続く
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる

けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ  俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる  だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています

もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。 使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。

ユニークスキルで異世界マイホーム ~俺と共に育つ家~

楠富 つかさ
ファンタジー
 地震で倒壊した我が家にて絶命した俺、家入竜也は自分の死因だとしても家が好きで……。  そんな俺に転生を司る女神が提案してくれたのは、俺の成長に応じて育つ異空間を創造する力。この力で俺は生まれ育った家を再び取り戻す。  できれば引きこもりたい俺と異世界の冒険者たちが織りなすソード&ソーサリー、開幕!! 第17回ファンタジー小説大賞にエントリーしました!

異世界転移ボーナス『EXPが1になる』で楽々レベルアップ!~フィールドダンジョン生成スキルで冒険もスローライフも謳歌しようと思います~

夢・風魔
ファンタジー
大学へと登校中に事故に巻き込まれて溺死したタクミは輪廻転生を司る神より「EXPが1になる」という、ハズレボーナスを貰って異世界に転移した。 が、このボーナス。実は「獲得経験値が1になる」のと同時に、「次のLVupに必要な経験値も1になる」という代物だった。 それを知ったタクミは激弱モンスターでレベルを上げ、あっさりダンジョンを突破。地上に出たが、そこは小さな小さな小島だった。 漂流していた美少女魔族のルーシェを救出し、彼女を連れてダンジョン攻略に乗り出す。そしてボスモンスターを倒して得たのは「フィールドダンジョン生成」スキルだった。 生成ダンジョンでスローライフ。既存ダンジョンで異世界冒険。 タクミが第二の人生を謳歌する、そんな物語。 *カクヨム先行公開

処理中です...