13 / 118
第一章始まりと星の古代迷宮
12ご飯
しおりを挟む「さ~て、素材回収するか」
俺は約五十匹の角兎達を倒し終え素材回収に取り掛かろうと角兎の近くまで歩いた。
「無限こんな数私たちで回収できるの?」
「流石に多いですよね」
「そうだなけど、こういった素材も役に立つからな」
問題はこの角兎達をどうやって解体するか……あっ!いいこと思い付いた。
「自動解体、アイテムボックス」
すると無限は魔法を発動したとたん角兎達は一瞬の内に解体され消えてしまった。
「えっ!?角兎が消えた」
「無限様、無属性魔法で解体とアイテムボックスを創造しましたね」
「流石キュンわかるか」
「えぇ、私もアイテムボックス使えますから直ぐにわかりましたよ」
「まぁ、解体するの面倒だったからいいだろ」
「かまいませんよ、私も楽できるので嬉しいです」
キュンは明るく答えその後無限は蒼花に魔法を使ったことを説明し無限達は少しずつ先に進んだ。
無限達は魔法の練習をしながら歩き草原から木々が生い茂った森にやってきた。
「草原次は森か」
「木々が生い茂っているね」
「私は問題はありませんが」
「そうだな……」
ぐ~~
突然腹の音がなった。
「・・・無限様?」
「悪い!悪い!捕まったときから何も食べてなくてな」
ぐ~~
「「・・・」」
「///ごめん今の私……」
「気にするな蒼花、お前もあれから何も食べてなかったからな」
捕まったときから何も食べない更にはここに来てから結構歩いたし蒼花も魔法の練習もしたからお腹がすいたのだろう。
「ここで飯にするか」
「そうですね後少ししたら夜ですからここで野宿しましょう」
「いや、丁度ここは森だ。自然、ツリーハウス」
シュルルルル
無限は森の木に触れ魔法を発動すると木々達が動きだし目の前にツリーハウスが現れた。
「よし、できたな入るぞ」
「……無限てやっぱり凄いねキュン」
「この世界の魔法の常識が薄れますよ」
俺は自分で作ったツリーハウスの中に入り中の確認した。
「普通のツリーハウスだな」
家具はあるし足りない物は後で異界ショッピングで買えばなんとかなる。
「部屋広い」
「これがツリーハウスですか」
「キュンは初めてだよな、俺達がいた世界じゃ旅行の宿泊施設としてあるからな」
「そうなんですね。どことなくエルフの家に似ています」
「似ているかもな」
確か俺達の世界の本ではエルフの家はツリーハウスてのが有名だが木の上に作られていたりして多種多様だったような。
「それより飯にするか」
「私も手伝う」
「助かる蒼花」
「私はこの家の周りに結界を張っておきます」
「わかった」
無限と蒼花は二人でキッチンに入り料理を作る事にした。
「アイテムボックス」
俺はアイテムボックスから下処理された兎肉を取り出した。
「兎肉か」
「今日ほとんど無限が捕ったもんね」
「嗚呼、自動解体で下処理も完璧だ」
「けど、どうやって料理する?」
「普通ジビエは臭みがあるが異世界の兎だからなのか臭みがない……ソテーとポトフにするか」
「無限の料理楽しみ」
「その前に異界ショッピングと」
無限はスキル異界ショッピングで調理器具、調味料と野菜を買い込んだ。
「蒼花は野菜を切っててくれ俺は兎肉をソテー用とポトフ用に切るから」
「わかった」
蒼花はポトフ用の玉葱、人参、ジャガイモ、キャベツを乱切り、ソテーの付き合わせ用のブロッコリーを一つ一つ取って鍋で湯がいていた。
蒼花手際がいいなさて、俺も始めるか。
無限は兎肉をソテー用に大きくそしてポトフ用に一口大に兎肉を切り込んだ。
「無限終わったよ」
「ありがとうまずはポトフだな、鍋に蒼花が切ってくれた野菜を入れてその次に兎肉を入れ水を入れて少し煮込む」
「煮込んだら?」
「少し煮込んだら灰汁を取って塩、コンソメの元を入れて蓋をして煮込むんだ次はソテーだな」
俺は塩とコショウを少しふっておいた兎肉に両面小麦粉を付けフライパンに油をひいて少し温かくなったら肉を入れる。
ジュ~~~
「臭みがないからいい匂いだ」
「いい匂い♪」
「中まで焼けたら皿に盛り付けて付け合わせの湯がいたブロッコリーに少し塩をふって完成だ」
無限はソテーした肉とブロッコリーを人数分の皿にのせてた。
「さて、丁度ポトフもできたな」
「結界張り終わりました」
「キュンご苦労こっちもご飯できたから食べよう」
「私料理運ぶね」
「頼む」
蒼花は料理をテーブルに運び三人は椅子に座った。
作った料理は二角兎肉のソテーとポトフそして異界ショッピングで買って炊いておいたご飯である。
因みに電化製品は俺の電気魔法で使えるようにした。
「カワウソて普通の料理て食べれないよな」
「私は聖獣です!普通に食事できます」
「そうかじゃあ」
「「「いただきます」」」
パクハクパク
「美味しい!」
「二角兎がここまでうまいとは、鶏肉みたいな食感だが肉の味がしっかりとして臭みもない」
「美味しいです~」
俺達は兎肉のソテーとポトフを存分に堪能した。
「「「ご馳走様でした」」」
「さて、片付けするか」
「無限私がするよ料理作ってもらったから」
「いや、俺がやるよ」
「無限様ここは私達二人でしますので少し休んでください」
「あれから休んでないんでしょ。少しでも休んで」
「……わかったじゃあ頼む」
「うん」
俺は蒼花とキュンに片付けを任せて一人で作業を始めていた。
「さて、異界ショッピングでベットと枕に布団と……風呂を作るか」
無限が色々と作業をしている頃蒼花とキュンは食事の片付けをしていた。
「無限の料理美味しかったね」
「そうですね。私始めて二角兎肉を食べましたがあそこまで美味しいとは」
「キュンは今まで何を食べていたの?」
「基本的食べません。私達聖獣はなにも食べなくても生きていけますからですが誰かと一緒に食事することがこれ程楽しいと始めて知りましたよ」
「良かったね」
私も無限とキュン三人で一緒に食事できて良かった……あれ以来かな無限と一緒に食事したのは次は私が料理作って上げよ。
蒼花は楽しそうに皿を洗っているとふと何かに気づいた。
待って!これってまるで夫婦みたいじゃん///
「蒼花様どうしました?」
「なっ!何でもないよ///!」
(蒼花様やはり無限様の事好きですね)
蒼花は顔を真っ赤にしながら皿を再度洗い始めその光景をみたキュンはなにかを察したのであった。
その頃無限は寝室と風呂を完成させていた。
「よし、寝室と風呂は完成したな」
「無限片付け終わったよ」
「終わりました」
「嗚呼、風呂ができたから先に入って来ていいぞ」
「お風呂作ったの!」
「流石に今日は結構汚れたかりなそれにこの世界に来て風呂に入ってないしさっぱりしたいからな」
「無限……私服はどうしよう」
「安心しろ異界ショッピングの画面を貸してやるからそこで自分で欲しい服を買ってくれ俺は後ろを向いているから」
「ありがとうけど魔力コインはどうするの?」
「魔力コインは何万か入れておいたから大丈夫それにお前、今魔力あんまりないだろ」
「じゃあお言葉に甘えるね今度お礼するから」
「嗚呼、楽しみにしておく」
「蒼花様私も入ります」
「一緒に入ろう」
その後蒼花は無限のスキル異界ショッピングから服やシャンプー等買いキュンと一緒に風呂に向かった。
「………さてと、少し邪魔者を排除しに行くか」
続く
182
お気に入りに追加
596
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
ボッチはハズレスキル『状態異常倍加』の使い手
Outlook!
ファンタジー
経緯は朝活動始まる一分前、それは突然起こった。床が突如、眩い光が輝き始め、輝きが膨大になった瞬間、俺を含めて30人のクラスメイト達がどこか知らない所に寝かされていた。
俺達はその後、いかにも王様っぽいひとに出会い、「七つの剣を探してほしい」と言われた。皆最初は否定してたが、俺はこの世界に残りたいがために今まで閉じていた口を開いた。
そしてステータスを確認するときに、俺は驚愕する他なかった。
理由は簡単、皆の授かった固有スキルには強スキルがあるのに対して、俺が授かったのはバットスキルにも程がある、状態異常倍加だったからだ。
※不定期更新です。ゆっくりと投稿していこうと思いますので、どうかよろしくお願いします。
カクヨム、小説家になろう、エブリスタにも投稿しています。
異世界に転生した俺は元の世界に帰りたい……て思ってたけど気が付いたら世界最強になってました
ゆーき@書籍発売中
ファンタジー
ゲームが好きな俺、荒木優斗はある日、元クラスメイトの桜井幸太によって殺されてしまう。しかし、神のおかげで世界最高の力を持って別世界に転生することになる。ただ、神の未来視でも逮捕されないとでている桜井を逮捕させてあげるために元の世界に戻ることを決意する。元の世界に戻るため、〈転移〉の魔法を求めて異世界を無双する。ただ案外異世界ライフが楽しくてちょくちょくそのことを忘れてしまうが……
なろう、カクヨムでも投稿しています。
無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった
さくらはい
ファンタジー
主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ――
【不定期更新】
1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。
性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。
良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
異世界転移ボーナス『EXPが1になる』で楽々レベルアップ!~フィールドダンジョン生成スキルで冒険もスローライフも謳歌しようと思います~
夢・風魔
ファンタジー
大学へと登校中に事故に巻き込まれて溺死したタクミは輪廻転生を司る神より「EXPが1になる」という、ハズレボーナスを貰って異世界に転移した。
が、このボーナス。実は「獲得経験値が1になる」のと同時に、「次のLVupに必要な経験値も1になる」という代物だった。
それを知ったタクミは激弱モンスターでレベルを上げ、あっさりダンジョンを突破。地上に出たが、そこは小さな小さな小島だった。
漂流していた美少女魔族のルーシェを救出し、彼女を連れてダンジョン攻略に乗り出す。そしてボスモンスターを倒して得たのは「フィールドダンジョン生成」スキルだった。
生成ダンジョンでスローライフ。既存ダンジョンで異世界冒険。
タクミが第二の人生を謳歌する、そんな物語。
*カクヨム先行公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる