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第一章始まりと星の古代迷宮
11魔力
しおりを挟む「さて、ここが第一階層か」
無限達は【星の古代迷宮】の最初の階層にやってきたがそこは広い草原で上には青空が広がっていた。
「迷宮にしては穏やかな場所だな」
「のどか」
「そうですね。ですが油断はしない方がいいですよ迷宮は何があるかわかりませんから」
「そうだなキュン慎重に進むか」
確かにここはのどかな草原だが危険度MAXな迷路キュンの言うとおり何があるかわからないからな慎重に進まないといけない。
ピョコン
俺達は少し進むと草むらから二本の角を生やした兎が現れた。
「あれはウサギ?だけど角が二本ある」
「あれは二角兎ですね角兎の中位種」
「一角ウサギかファンタジーの定番にいるが中位種か」
「どれくらい危険なの」
「そうですね普通の一角兎は地上の平原とかに普通にいるモンスターで普通の人間でも倒せますが二角兎は一角兎と同じで基本的おとなしいですが怒ると多くの仲間を呼んで襲いかかってきます」
「面倒だな」
「可愛いのにね」
「ですが一体の危険度は一角兎と変わりませんので無限様達なら倒せますよ」
「なら今は一体だけだし魔法の練習にもってこいだな」
「魔法……私使えるようになりたい」
「なら私が教えましょうか」
「いいのキュン?」
「えぇ勿論です無限様も教えますよ」
「嗚呼念のため頼む」
俺達はキュンから魔法の使い方を教わることになった。まぁ、俺は魔法を創造できるし魔法は使えるが念のため教わっておくか。
[キュンによる魔法講座]
「まず魔法を使うには魔力を感じなけらばなりません」
「魔力を感じる」
「はい、魔力は魔法を使う源でそれを感じなければ魔法は使えません」
「どうやって魔力を感じるの?」
「そうですね…私は生まれた時から感じられたのであれですが感覚としては全身に風が纏う感じですかね無限様はどうですか」
「俺は肌に水が触れたような感覚だ」
魔力を感じる感覚は人それぞれ違うかもしれないそれぞれが自分にあった感覚で魔力を感じ魔法を使うそれが魔法を使う原理なのかもしれない。
「少しやってみる」
蒼花はゆっくり目を閉じて魔力を感じようとした。
「……駄目魔力を感じられない」
「蒼花様最初から魔力を感じるのは結構難しい事ですよ」
確かにな俺はスキルのお陰で魔力簡単に感じることができたが…
「なぁ、キュンお前に魔力を渡したように俺の魔力を蒼花に少し渡せば蒼花も魔力を感じることができるんじゃないのか?」
「確かできますが少し危険なのでは」
「どう言うことだ?」
「確かにそうすれば蒼花様も魔力を感じる事はできますが無限様の魔力量は無限そんな魔力を蒼花様に渡せば魔力量の限界を超えて身体に悪影響を及ぼします」
「魔力の調節はできるから魔力を少ずつ送れば大丈夫だろ」
「そこまで出来ているとはそれなら大丈夫です。では早速やっていきましょお二人とも両手を重ねてください」
「こう///?」
「こうか?」
無限と蒼花はキュンの言うと通りにお互い両手を重ねた。
「では二人とも目を閉じて無限様は魔力をお願いいたします」
「わかった」
さて、蒼花に魔力を多く送らないように少しずつゆっくりと。
二人は目を閉じ無限は蒼花に魔力を少しずつ送り始めた。
(……これが無限の魔力優しいて温かい……少し落ち着く)
(無限様の魔力量は無限ですがその使い方や調節の仕方は繊細を伴います。過去に無限神様にスキルを与えられた人がいましたがここまで無限な魔力を扱える人は無限様しかいません)
無限は魔力を送るのを止めて二人は目を開けた。
「どうだ蒼花魔力感じられたか?」
「うん、感じられた」
「では蒼花様もう一度やって見ましょ」
蒼花は無限から手をそっと離して一人でもう一度ゆっくり目を閉じて魔力を感じようとした。
「……魔力が感じる。無限、キュンできたよ!」
「できたか良かった。魔力感覚はどんなだった?」
「私の魔力感覚はお日様のような温かい感覚」
「そうか」
「おめでとうございます蒼花様これで魔法が使えるようになります」
「次は魔法か」
「はい、まずは私がお手本を見せます」
俺達は二角兎の近くにいくとキュンは詠唱を始めた。
「水の球よその力で相手を穿ちなさい、水、アクアボール」
ピョン! ドサッ
キュンは詠唱が終わると目の前に水の球が現れその水の球を二角兎に向かって放つと二角兎は避けないでそのまま水の球が当たり倒れてしまった。
「これが魔法です」
「・・・キュン詠唱は必ず必要なのか?」
「はい、基本的詠唱しないと魔法は使えませんが無限様や魔法を極めた者やイメージをしっかりとしていれば無詠唱でも魔法を使えます」
「キュンは詠唱しないと魔法使えないの?」
「いえ、私は無詠唱で魔法を発動できます。今のは誰でもできる基本魔法です」
はぁ~やっぱり詠唱は面倒だなしかもダサいこの世界の人達は普通にやれるのかまぁ~俺は魔法を創造できるし無詠唱で発動できるから恥ずかしい思いしなくていいが。
「二角兎もう一匹いるぞ」
「では蒼花様やってみましょう魔法はイメージです水の球をイメージしてください」
「わかった……水、アクアボール」
ピション! ドサッ
蒼花は近くにいた二角兎に向かってアクワボールを放つと見事的中し二角兎は倒れた。
「できたよ」
「蒼花、詠唱はどうした?」
「イメージしたらできた」
「いきなり無詠唱で魔法を発動できるとは流石ですね」
「今のは基本的イメージしやすいからできたんだろ」
「私、色々な本読んでいたからイメージとか直ぐにできる」
蒼花はよく教室で本とか読んでいたしたまに俺のおすすめな本とか聞きにきたからファンタジーの本とかすすめていたからなそのお陰だろ。
「では以上で魔法講座を終わりますね」
「じゃあ早速迷宮攻略を本格的にやりますか」
ピョコン
「「「ん?」」」
すると俺達の近くの草むらから二角兎とはまた違う兎が現れた。
「今度は違う兎か」
「けど角は一つだけど鉄みたいに光ってる」
「あれは!アイアンホーンラビット」
「「アイアンホーンラビット??」」
「はい、一角兎の上位種で鉄の角を生やした兎先程の二角兎より強く直ぐに仲間を呼びます」
「プーーーーーー!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドド
アイアンホーンラビットは大きな鳴き声を発すると近くにいた二角兎や他のアイアンホーンラビットが無限達に向かってきた。
「仲間を呼ばれました結構不味いです」
「流石にあんな数相手できない」
無、気配感知……数は約五十てところか魔法の練習に丁度いいか。
ザッザッザッ
「無限様何を」
「無限速く逃げないと?」
「いや逃げるの面倒だからここで倒す」
無限は蒼花達の前に出ると無限の周りには無数の水流の弾が現れた。
「水、水流連弾」
ダダダダダダダダダ
無数の水流の弾が角兎達を次々と倒していく。
「無限の魔法凄い」
「あれが無限様の力。あの数の水流の弾を具現化できる想像力流石です」
ピッタ
「こんなものか」
無限は五十匹以上いた二角兎とアイアンホーンラビット達を一掃したのであった。
続く
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