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本編

第29話

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ギルドに入ってさっそく以来達成の報告を済ませてから素材買取をしてくれるところに向かった
「ねーねー、あの素材いくらで売れるかな?」
「ん~クロ達も見たことない魔物だったから多分すごく高いよ!」
「え?そうなの?ならギルマスさんに言った方がいいかな?」
ときょろきょろしてると先に探してたみたいのゆうくんが
「今、ギルマス居ないみたいだぞ?」
と教えてくれた。
「ほんとだね~ありがと!なら普通に職員の人に渡しにいこ~」
「はーい」
と進もうとするといきなり後ろから声をかけられた
「お疲れ!依頼はちゃんと終わったのか?」
わぁ!びっくりした~ギルマスさんだった...変な人かと思ってびっくりしたんだけど!
「終わりましたよ!もう!いきなり声かけるのはやめてくださいよ!」
「あー、すまんすまん。つい...!」
「次からは気をつけろよ!んでギルマスに相談なんだがあおとクロが見たことない魔物の素材ってこのカウンターで見せていいやつ?」
「うっ...それは...どんな感じの魔物だった?」
「えーとね!大きい亀さん!魔法が全然効かなかったよ!でもねあおとあらんお兄ちゃんでひっくり返して倒したの!」
とあおくんが自慢げに話してる。
うわ~!かわいい!目がキラキラしててなんか年相応の態度だよ!ほんとかわいい!いつもはなんか5歳には見えないんだけどちゃんと5歳児なんだなって改めて思った。するとなぜか周りの人がざわつき始めた
「よし!お前らこっち来い!」
と言われたのでとりあえずついて行くと執務室みたいなとこのソファに座らされた
「んで?おまえらが倒した魔物の素材を見せてくれるか?」
「わかりました~っとその前に何であんなざわついたんですか?」
「ん?それも後で説明するからとりあえずどんな魔物だったか見せてくれ」
「だってさ、じゃクロよろしく~」
「わかった!」
と言ってクロくんが両手をテーブルに向けるとさっき倒した魔物の素材が出てきた
「あらんお兄ちゃん!ここだとあの亀さんの甲羅は出せないよ?」
「だそうですよ?ギルマスさんこれだけで大丈夫ですか?」
と言いギルマスさんに視線を向けると固まっていた。
「ギルマスさ~ん?」
「はっ...!お、おう!大丈夫だ!うん...大丈夫...」
「なら早くざわついてた理由教えてくださいよ~」
「お前らが新人冒険者なのにSランクの魔物マジックタートルを倒したからだ」
Sランク...あの亀さんそんなランク高かったんだ...まぁ、めっちゃ強かったけど...!攻略法わかってからは簡単だったような...?
「ってかよくお前ら生き残れたな?あの亀、魔法使ってくるし魔法効かないし剣も甲羅が固すぎて...ってあらんとあおがひっくり返したんだったか?」
「うん!すごかったんだよ!あらんお兄ちゃんが魔法で麻痺させてあおが飛ばした亀さんをどーん!って下に落としたの!」
「そうか~いいな~俺も一回でもいいからお前らのパーティに参加してぇ」
「なら次のお休みの日におじさんも一緒に森に行く?」
いやいやダメでしょ!さすがにギルドの偉い人とパーティなんて周りの人になんて言われるかわかんないよ?と思ってるとゆうくんが止めてくれた
「いやな?あお、ダメだからな?この人これでも、ここのギルドの偉い人だから」
「俺、まだ20代なんだけどなぁ...ってか俺はもう行く気なんだが?ダメなのか?」
「だめじゃないけど周りの人がなんて言うか...」
「それなら大丈夫だぞ!俺、時々新人冒険者とパーティ組んで指導してるから」
「なら大丈夫か、あらんはいい?」
「いいけど...クロくんはいい?」
「いいよ!」
「ってことでいつ休みなんだ?」
「近くて明後日だな~」
「なら明後日門のとこ集合で」
「りょうかい!あっ!もしかしたら嫁さんも行きたいっていうかもだから連れてきてもいいか?」
なんかさ、ゆうくんとギルマスさんって昔からの友達って感じするよね~なんか羨ましい...ってかギルマスさん奥さんいたんだ...20代ってとこも驚きだし!奥さんも来たがるってことは冒険者のちょっといかついお姉さんかな?とおくさんの外見を想像してるとゆうくんが大事なこと言った。
「俺たちの能力と外見を口外しないなら、あとクロのことを差別しないなら」
「大丈夫だ!うちの嫁さんはそんな奴じゃねー」
あ~たしかにそれは大事だよね!ってかなんでそこに気づかなかったんだろう...?まぁいいや!あっあおくんが少し眠そうにしてる。今日この後、家族会議?しないといけないんだけどまだ帰っちゃダメかな?と思い聞いてみた
「あの~そろそろ帰りたいんですけどダメですか?」
「お?あ~たしかに一人眠そうなやつがいるもんな~」
とあおくんの方を見て言った
「あはは...今日はちょっと会議しないとだからまだ起きててほしいんですよね~」
「わかった。ならギルドの裏にあの魔物の甲羅を置いて布を被せて行ってくれ。金は明日ギルドに顔出したときに声かける」
「はーい!んじゃかえるよ?あおくん」
と眠そうなあおくんを抱っこした
「ん...!バイバイ!おじちゃん!」
「だからおじちゃんって年じゃねーってのに...はぁ...またな~」
と言うのを聞いてから執務室を後にしてギルドの裏に甲羅を出して布をかぶせてからその場で転移で家に帰った
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