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本編

第26話

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「おい!大丈夫か?」
とゆうくんがギルドマスターさんと何人かの職員の人と一緒にこっちに近づいてきた
う~少しは落ち着いたとは言え絶対顔上げたくないし...!しかもだよ!さっき泣いててなんも考えられなかったけど子供に慰められる高校生って...うん、考えちゃいけないね!ってかゆうくんたちはどこまで近づいてきたんだろうと思い顔を上げるとすぐそこに顔があった
「わっ!びっくりした~どうしたのそんなに顔近づけて」
「どうしたのじゃないだろ!?声かけたのに反応しなかったのはあらんだろ!?で?大丈夫なのか?」
「あっ、うん。ぼくは大丈夫。あおくんとクロくんは大丈夫?ってかいきなり泣いたりしてごめんね?」
「あおは大丈夫だけど...あらんお兄ちゃんはほんとに大丈夫?」
「うん、僕はほんとに大丈夫。自分の無力さに絶望?しただけだからさ」
「ううん、あらんお兄ちゃんは弱くなんかないよ?だってこんなにも早くあお達を助けてくれたんだから!ね?クロ」
「う、うん」
あれ?どうしたのかな?クロくんなんか様子がおかしいような...と思ってるとゆうくんが聞いてくれた
「クロ、なんか変だぞ?どっかまだ悪いか?」
「ううん、体は大丈夫...!えっと...あのね...」
とうつむいて喋らなくなってしまった。
ん~?どうしたのかな?これは泣いてる間になんかしちゃった...?でもあおくんは普通だし...うーん...なんだろ...
「みんなの前で言えないことか?」
こくんと頷くクロくん
「そっか、なら俺には言える?」
またまたこくんと頷くクロくん
「よし!じゃあちょっと歩こっか。っといってくるか」
と言ってクロくんを抱き上げて遠くに行ってしまった
「うーん、大丈夫かな...クロくん...」
「うん!多分大丈夫だよ!」
「そっか、あおくんがそう言うなら大丈夫...かな?...........僕のせいではない...よね?」
「きっと...!それよりそろそろあそこにいる男の人に話を聞いてあげたほうがいいんじゃない?」
と言われ指をさしてる方向を見ると少し怒ってるような顔でこっちを見ていた
「おぅ...すみません!気づきませんでした!」
「いや、別に?いつものことだからな。気にしてないぞ。」
すごい笑顔で言われた...うぅ...絶対怒ってる...!とりあえず謝っとこ...!
「すみません!」
「いやもういいぞ。ほんとにそこまで怒ってねーしな。それよりもこの有様はなんだ?久しぶりに悠璃が来たと思ったら2人が誘拐されてると言われるしいざ助けに行こうとしたら領主の館が半分消滅するしで。何があったんだ?」
「えっと、子供たち2人がお使いに行ってる間、前の誘拐犯の仲間?みたいな人につかまったみたいで...そのまま領主の館に捕らわれて僕が急いで助けに行ったんですけど案の定、兵士に見つかって、その兵士に少してこずってしまい、増援を呼ばれて、どう倒そっかな~って考えていたら2人の部屋に一人の魔力反応が増えていきなり殴ったから...兵士をフャイヤーアローでぶっ倒してインフェルノで部屋の入口まで壊して、二人を助けたわけです」
「そ、そうか...っと容疑者の確保も完了したしなぜ2人を誘拐したか尋問しなきゃだから今日はもう帰んなきゃな~」
「え?もう帰っていいんですか?」
「おう、明日はちゃんと朝一で来てもらうけど、今日はもう疲れただろう?しかもあのちっこいのとちゃんと話し合わなきゃいけないぞ?あとあいつもだな心配かけたんだから」
「わかりました。ではあの2人が帰ってきたら帰ります。今日はありがとうございました」
「気をつけて帰れよ~」
と言って複数の職員の人たちと誘拐犯と一緒に帰っていった。
「ん~なんか疲れたね~あおくん」
「ん...つかれた~」
僕のローブの裾を握って頭がかくんっていってる
「あらら、眠い?抱っこしよっか?」
「ううん、クロのことまつ」
と言いながら座りそうになったから抱き上げた。
「クロくんとゆうりお兄ちゃんが来たら起こすから少しの間寝てていいよ」
「ん、あんがと。あらんおにぃちゃん」
あら、すぐ寝ちゃったな~よっぽど疲れたんだろうな~これから2度とこうゆうことが起きないように警戒してもし起きたとしてもすぐに対処できるようにもっと魔法を扱えるようにしないと...!う~ん、やっぱまずは転移魔法だよね...とりあえずここからあそこの岩のとこまで飛べるかやってみよ!精霊さん!岩のとこまで転移させてください!.............ん?なんもおこんない...精霊さんでも無理なら詠唱しても無理だよね...まぁやってみるか!そこの岩をイメージして...!『転移』..........お?まって成功した?
あたりを見渡してみると少し景色が違っている
うん、成功してるわ...ってことはだよ、しっかりイメージして口に出せば転移魔法は使える...?よし!次は家をイメージして「『てん「ただいま~」といきなり後ろから声をかけられた
「うわ!びっくりした~おかえり!」
「ただいま!あ~やっぱりあおも寝ちゃったか~クロも話し終えたら寝ちゃったんだよね」
「ふふっ、似た者同士だね!っとクロくんのお話はなんだったの?」
「う~ん、それは起きてからのお楽しみかな?」
「む~わかった!じゃあ、帰ろうか!」
「おう!」
うん、転移を使って見たいから手繋いでもらおう!さっき触ってれば一緒に転移できるのはあおくんで検証済みだから!
「じゃあ、手出して!」
「?はい」
よし!ちゃんと家をイメージして...!
「『転移』!」
と唱えると一瞬で目の前の景色が変わり家の前に転移できた
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