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本編

第25話

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「おいしかったね~」
「まぁ、あらんが作るのはおいしいからな」
「え~普通だよ?そういえば午後は何する?」
「ん~あおが目覚ましたから街に行って服屋行くか~?」
「わ~!ほんと!?いきたい!みんなでおそろいのパジャマ買いたい!」
そっかそっかあおくんみんなでおそろいのパジャマが欲しかったのか~でも言ってくれれば作ったのに...どうしてだろう...?と思ってるとクロくんが聞いてくれた
「え?それならあらんお兄ちゃんにお願いすればよかったじゃん」
「それだと意味ないの!あおが自分で選んでプレゼントしたいの!」
「ならさ!明日から頑張ってお金貯めて2人で貯めたお金で買わない?」
「いやいや、そのぐらい買ってあげるからね?ね!ゆうくん!」
「おう!いつも夜ご飯とか作るのとか家事とか手伝ってくれてるしな~パジャマぐらい買ってきていいぞ~」
「ん~お金渡すからクロくんと2人でいってくる?」
「え~?でもあおはあらんお兄ちゃんと行きたかったんだけどなぁ...」
だよね~ん~どうしよっかな...と考えているとゆうくんがあおくんに近づいて内緒話するみたいに耳元で何かを喋ってこっちを見た。
「ん?どうしたの?」
「あお、クロとかわいいパジャマ4人分選んで買ってくるね!」
「う、うん?」
「いこ!クロ!あっ!ゆうりお兄ちゃん!お金ちょうだい!」
「おう!行ってこい!お金は落としたら危ないからクロに持たせるな」
「はーい!」
と言って玄関に急いで行ってしまった
「え?まって、ゆう兄ちゃん!あお、急にどうしたの?」
「ん?俺はちょっと魔法の言葉を言っただけだぞ?ほら!あおが待ってるぞ?」
と言って玄関まで行ったので急いで追いかけた
「じゃあ、絶対に変な人について行っちゃダメだからな!あと、あおはクロの言うこと聞くこと!なんかあったら『思念』であらんに教えること。わかった?」
うん、やっぱお父さんだよね
「うん!」
「よし!じゃあ、みんなに似合うパジャマ買って来いよ?」
「わかった!いってきまーす!」
といってクロくんと一緒に出て行った


「うん、なんか丸く収まってたけど、どうやったの?」
「え?簡単だよ?あらんお兄ちゃんがびっくりするほどかわいいやつ選んできてって言っただけどだよ?」
「あ~、サプライズ的な?」
「そうそう。ってことでイチャイチャしたいな~」
「うっ...いいけど...!キスだけでいい?」
「いいよ!じゃこっちにおいで?」
それからいっぱいキスしてると急にあおくんの声が頭に響いた
『あらんお兄ちゃん!たすけて!クロと一緒に逃げてるんだけど...人数が多すぎて対処できない!』
『え?あおくん!?どうしたの!?』
『えっと、クロと一緒にお買い物してたらお兄ちゃん達と出会った時の男の人たちに出会って気付いたら囲まれてて.......っ...!クロ!』
『あおくん!?あおくん!!』
「ゆうくん!クロくんとあおくんが!」
と少し焦りながらあおくんとの連絡内容を教えた
「っ...!それはやばいな...とりあえず行くぞ!」
「うん...!全速力でいこう!ゆうくんって空飛べる?」
「いやまだ無理...だから先にあらんが行ってあいつら見つけ出して!俺はギルマスに協力を求めてから探すから」
「わかった!じゃあゆうくん気を付けてね」
「あらんもな」
「うん『飛翔』」
よし、まずは街まで急がなくちゃ...!目立つかもしれないけど...今出せる最大速度で...!としばらく空を飛んでるとあっという間に街に着いた


うーんと、まずは2人の魔力を探さないと...!「『索敵』」............うっ、まって街の人たちの情報が一気に入ってきた...!頭痛がすごい...情報量を制限しないと...!ってことは精霊さんにお願いしするか...!精霊さん!あの2人の居場所を探してください!...よし!ん?あそこって領主の館じゃない...?どうしよ...正攻法で入るか、こっそり侵入するか...うん、緊急事態だしこっそり行くか!と思いこっそり館に侵入したつもりだったけど普通に見つかった
「おい、きさま、そこで何をしている」
あーあ、見つかっちゃったよ。うーん少し話してみるか...
「えーと、お友達?ってか家族がここに攫われたので迎えに来ました!」
「あ?その家族は小さな子供2人か?」
「はい!居場所を知ってるなら教えてください!」
「ふっ、教えるわけないだろう?では貴様もとらえて同じ場所に行かせてやろう」
と剣を構えられた。
うーん、先に攻撃してもらった方がいいかな?その方がいいよね?ってことで少し痛いかもだけどよけないで切られとくか...まぁ痛いのは嫌だから強化魔法かけとくけど...!『身体強化』!あとは攻撃にあたるだけ!って思い相手のほうを見ると案の定、攻撃してきた。よし!全然痛くない!ってことで反撃開始!
「なっ!効いてないだと!?」
「ごめんね、僕、結構強いんだよ」
「っ...!『フャイヤーボール』!」
?なんで空に向かって打ったんだろ、まぁいいや
「『サンダーボルト』」
「うが!」
と言って倒れた
よし!とりあえずはだいじょ...うん、全然大丈夫じゃなかった。すごい数の足音がこっちに近づいてきてるんだもん。はぁ、ゆうくんまだかな...?さすがにこの数を相手するのは目立つから嫌なんだけど...まぁ、しょうがな...い...?え?まってなにしてんの?なんであおくんとくろくんが殴られてるの...?はやく助けに行かなきゃ...!
「おまえ!そこを動くなよ!すぐ捕まえるからな!」と言って兵士たちが一斉に剣や杖を構えたけどそんなの関係ない
「『フャイヤーアロー』」
「なっ!?上級魔法を詠唱省いてしかもこんなに!?」
「とりあえずそこどいて」
と周囲を囲んでいた兵士たちに矢を放った
うん、次は館だね。あおくんとクロくんがいるところに行かないように威力調節して
「『インフェルノ』」
すさまじい轟音が鳴り響いて館の半分が消滅した
あ、2人を殴っていた、領主みたいな人がすごいびっくりした顔でこっちを見てる。まぁどうでもいいけどとりあえずその人を捕まえとくか「『バインド』」捕まったのを確認してから2人のもとに走った
「大丈夫!?」
駆け寄りながら2人に『エクストラヒール』を使って鎖を壊して抱きしめた
「ん?あらん...お兄ちゃん?」
「うん、ごめんね...2人をもっと早く見つけれれば殴られる...ふっ...ことなんて...ひっく...なかったのに...」
「泣かないで?あらんお兄ちゃんは悪くないから...!」
「そーだよ!あらんお兄ちゃんは家族でもないクロ達を助けてくれたじゃん」
と言って泣いてる僕をゆうくん達が駆け付けるまで静かに頭を撫でててくれた。
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