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第二章

第24話

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オレたちは
まだ
『エンカム』にいた。


ワイバーンによる
神殿への襲撃では

多数の死傷者が出てるらしい。


残念ながら
あの『強欲』な神官は
無事だったそうだ。


そして
エンカムに滞在していた
半分以上の旅人が

半ば強制的に
『神殿再建』に
無償で駆り出された。


オレたちは
『子供たちが一緒にいる』
ということで
免除された。


さすがに

惨劇の地に
子供たちを連れては行けないだろう。


おかげで
宿も空きだしたが

その頃には
『あと数日で通行止めは解除される』
と公表されていたから

「宿に泊まるくらいなら食事のあとにデザートでも食べましょ」

という
ミリアの提案で
宿泊は却下されていた。



数日後
ミリアとセリアが
スイーツショップから
情報とケーキを土産に
帰ってきた。

「明日から通行止め解除だってー」

「注文は済んでます。後で馬車まで運んで貰うので、支払いはその時にお願いします」

これが注文書。

そう言って
セリアはオレに
注文書の束を差し出した。


「エルル。アルマ。ケーキ買ってきたよ」

「一緒に食べましょう」






オレは

新しく『仲間』に加わった
エルルとアルマが
気になっていた。


「確かに、アルマはルーナに似てるわよね」


オレが
気になっているのは
それだけではない。


「・・・ルーナの亡くなった兄の名は『エルンスト』。ルーナは『エルお兄ちゃん』と呼んでいたらしい」

「『エル』と『エルル』・・・ね」

「ああ。似てるだろ?」







『遺石』のチカラか
ルーナのチカラか・・・


それとも『両方』か。



エルル
アルマ

キミたちは


一体・・・・・・

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