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第二章

第9話

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私は
『ここではないどこか』へ

行きたかった。



誰も
『私を知らない』場所へ。




もし
その願いが
叶わないなら



誰も
『私だと気付かない』姿に


なりたかった。




許されるなら


『あの日』に
戻って


『馬の追いつけない』
道を逃げて



捕まらないで



あの地下牢で

貴方に
出会わなかったら



私たちは


いま

どうして
いたのだろう。

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