小さな恋の物語～ﾊｼﾞﾏﾘﾉﾋﾄｺﾄ～

『小さな恋の物語～ハジマリノヒトコト～』①

 　　キーンコーンカーンコーン　　学校中に休み時間の終わりを知らせるチャイムが鳴り響く―　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『あずさ！急ぐのだっ！』
 　　　　　　　　　そういう美穂の声に私は余計に焦ってしまって、本をしまうのに手間取ってしまった。
　　　　　　　　　　　　　　　『お～い！あずさ、行っちゃいますよ～？』
 　　　　　　　　　　　　　　　『え？あぁ、わかった。ちょっと先行ってて』
 　　　　　　　　　　　ちょっとして片付け終わったけど、もう美穂は見当たらない。
 　はぁ、待っててもらえばよかった、と思ったけど時計を見た瞬間そんなことどうでもよくなってしまった。
 　　　　　　　　　　　　　私は、全速力で走った。徒競走のタイムのときよりも―
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そのとき
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『おい、安藤止まれ』
 　　　　　　　　　　　　　　　　そう言う副担任の声で私は急停止した。
 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『もう廊下走んなよ』
 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『あ、はい。わかりました。。』
 　　　　　　　　　　　　『もう授業時間だから、俺が教室まで送っていくよ。』
 　私の大好きな、副担任の高峰先生との二人きりの時間は沈黙の時間だったけど、私はそれでもよかった。
 　　　　　　教室に帰るとすぐに、美穂が横目で見てきた。でも、美穂が間に合ったなら良かったほうだ。
 　　　　　　　　そのあとみっちり担任に怒られたけど、高峰先生との二人の時間はとても最高だった。
 でも、二人きりのときが幸せだった、という話を美穂に聞かせたら変な目で見られたのが結構ショックだった。

 　　　　　　　　　　　　　　今回が初めてですが、②も書いていきたいと思います。
 　　　　　　コメントで評価をしていただきたいので、見た方は是非評価をよろしくお願いします。