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第一部
11.混迷の村
しおりを挟む空が白むよりも早く、木製のドアを激しく叩く音で、男とその家族は目を覚ました。ここのところ多発している異常気象やら獣害やらの対応で、たたき起こされることには慣れている。己にそう言い聞かせ、男はベッドからゆっくりと起き上がった。
男はファイエル領の北部に位置する、比較的大きな村の村長だ。村長と言っても中流階級の出に過ぎない彼の家は、昨今続いている不測の事態のせいで懐が心許なく、住み込みのメイドを雇うこともできなかった。
だから、村長の妻が簡単に身支度を調え、急な来客をいつものように出迎えた。それは妻にとって慣れた事だったが、その日現れた客は、いつもと様子が異なっていた。
「助けてくだせぇ!」
半開きのドアにすがりつきながら、大の大人が泣きわめいている。それなりに修羅場をくぐってきた、齢五十になる村長の妻も多少の度肝を抜かれてしまった。
「待て、落ち着くんだ。一体何があった?」
村長は、妻が応接室へ通した男達へ白湯を手渡しながら、事の次第を聞き出すことにした。急な来客は全部で三人。誰も彼もが、大の男が何事かと思うほどに号泣し取り乱していた。服の乱れはかなりの長距離を走ってきたからか。
村長は彼等の顔に見覚えがあった。ここからは少し遠い、フテラン村方面にある集落に暮らす、狩猟で生計を立てている男達だ。あそこにはまだ、開拓途中の不便さが残る集落が数多くあったと、村長は記憶していた。
――猪か熊でも出たか?
村長はそうあたりをつけつつ訪問者へ話を促すと、相手は途切れ途切れに震える声で語り始めた。
「最初は……猪か、熊だと、思ってたんだ。……いつもの、ことだと、思って、たんだ……。フテラン村、にある、集落の外れ、の……ビラーベック、覚えてるか?」
「ああ」
――獣害の多いあの土地に住まわせるには、あまりにも幼い子供達がいた家だ。
村長も、その家のことはよく覚えていた。若干の憐れみも含めて。
「その、ビラーベック、の、家が、最初、だった……んだ。あそこの、親父さんと、狩りの、途中で、別れた、らしくて、翌朝、見に行ったら、集落ごと、襲われて、たんだと…………」
村長は男の語尾が伝聞態だったことに気づく。
――聞いた話か? 直接見たわけではないのか? それにしては、随分と動揺しているな。
「人間、の、形……したモン、なんか、一つ、も、残っとらん、かったど。惨い、ことに、なっとった、らしい……。だども、軒先の、穀物は、やられて、なかった。家、も、壊された、形跡は、ねぇ。ども……獣、に、食い、ちぎられた、よう、なッ……傷、は、人間の仕業でねぇッ!」
込み上げてくる何かがあったのか、最後は絶叫のような声を上げて、男はうなだれてしまった。しかし、これだけではまだ情報が足りない。
「お前は見たのか? 見てないのか?」
「見たのは…………倅だ」
「お前さんの倅か?」
「ああ……」
「その倅はどうした? 怪我でもしたのか?」
「…………死んだ。ビラーベックの……集落が襲撃された翌晩だ。倅は、周辺の集落から、二、三人の猟師連れて……集落に残ったんだ。獣なら……ただの……獲物だ。恐れることなんざ……ねぇ。だども、女子供は、さらに別の集落へ避難させよぉ、ってことに、なったんだ。オレぁ、その女子供の護衛で、別の集落へ泊まっただども……翌朝になって、集落へ戻ったら……………………全員死んどった」
そこまで言って、男は野太い両手で顔を覆い、低く唸るように泣き声を上げた。泣き声が静かになった頃には男はすっかり消沈してしまい、話を続けられる様子ではなくなっていた。
男が黙り込んでしまったため、話を続けたのは彼の隣にいた年若い男だった。
「二、三人の猟師じゃ、太刀打ちできねがったんです。王様たちがおかしな命令を出してなきゃ、沢山の猟師がいだがね。この村には猟師、どんくりゃあいますかね?」
「二十はいるが、全員は出せないぞ。こちらも警護をしなければならんからな。十で行けるか?」
年若い男はうなずく。だが、どこか力がない。それも仕方のないことかと、村長は納得した。猟師は年功序列の秩序を重んじる。こういった打ち合わせの際、状況説明をするのは年長者であるべきだ。その年長者が、あのザマなのだ。
「よし、決まりだ。今からさっそく現地を見てみるとするか。案内を頼む」
倅を失った男は、精神的な疲労が限界に達したらしい。焦点の合わない瞳、虚ろな顔つき、自力で立つことすらできないといったほどの憔悴っぷりだった。現場へ連れて行くのは危険と判断し、彼を村長宅へ置いて、一行は現場へ向かうことにした。村長、訪れた猟師二名、急遽かき集めた追加の猟師十名――総勢十三名。
猪か熊か、いずれにしても、彼等にとっては見慣れた獣を狩るために。
一行が、最初の襲撃場所である、ロビン・ビラーベックが暮らしていた集落に到着したのは、昼過ぎのことだった。ここへ来る間も、森や林を抜けてきたが道中、獣の姿を見かけることはおろか、その痕跡さえ目にすることはなかった。それは到着した集落も同じだった。
外からは、どれだけ観察しても被害を見つけることはできなかった。農作物は食い荒らされてもいないし、そばに動物の足跡もない。周囲には獣臭さも血の匂いも漂ってはいなかった。
だからか、村長と彼が集めた十人の猟師は、肩透かしを食らったような心持ちですらあった。
村長には年の功があった。この地が今よりもっと生きづらかった時代を生き抜いてきた自負があった。
それゆえ、村長は油断してしまった。助けを求めてきたあの男の発言――『人間、の、形……したモン、なんか、一つ、も、残っとらん、かった』――を、忘れたわけではなかったというのに。
村長は何の覚悟もなしに、普段と変わらず無防備に一つの茅葺き屋根の家、ロビン・ビラーベックの家へと、入り――――
「ひいいぃぃっ!」
一分も経たずに動揺もあらわに飛び出してきた。動揺した様は甚だしく、見た者に恐怖を与えるほどの取り乱しようだった。
恐慌に陥ったのは村長だけではなかった。同じように不用意に凄惨な現場へ足を踏み入れ、恐れおののき飛び出してくる。
「な、なんだこれは……! どういうことだ! これが……動物の仕業?!」
事前に聞いていたとおりだった。分かっていたはずの事態だというのに、村長は驚愕のあまり、怒鳴るように声を張り上げていた。
「全部の家さ、こげな状態です。村長はこれ以上見ない方がいいさね」
「いかん……我々では歯が立たん……。領主様へ兵を出してもらわねば――!」
被害状況を目の当たりにして、ようやく村長は自分達が危機的状況に置かれていることが理解できた。
しかし、状況を正確に読み取ることができたわけではなかった。屋内であれだけ凄惨な光景が散らばっていたというのに、外観にその痕跡は全くといっていいほど存在してはいない。通常の獣であればまず、あり得ない事態だということまでは、頭が回らなかった。
村へ戻る道中に存在する集落の様子を、念のために見て回ったが、半数が既に全滅していた。男も女も、子供も大人も関係なかった。
「領主様の兵でも……足りないかもしれん」
村長がふと漏らした一言は、自分達を含めた村民の全滅を意味していた。
その後、一行は、夜遅くに村長の屋敷へと帰り着いた。村の入り口には、頑丈で大きな馬車が数台停められており、それがこの地の領主であるファイエル伯が所有している馬車だと、村長はすぐに分かった。
何事かと、村長は心身共に疲れ切った身体に鞭を打ち、村の中を走り回り、目的の人物の姿を己の屋敷の前に見つけた。
「村長、無事だったか」
「領主様! わざわざご足労頂きまして――」
村長邸の前には、ボニファーツ・ファイエルだけではなく、彼が率いる多くの私設兵が待機していた。優に三十は超える数の私設兵が。
「堅苦しい挨拶はなしだ。事態は別の村から聞いている。今後、魔獣討伐の指揮は我々が執る。猟師は我々の指揮下に入ってくれ」
頭を垂れて仰々しい挨拶をしようとする村長を手で制し、ボニファーツ・ファイエルは村長にそう告げた。
「はい!」
領主の凜とした、それでいて落ち着いた口調は、憔悴しきっていた村長の心へ安堵を齎すのに十分な効果があった。
村長に続いてやってきた猟師達も、領主らの姿を確認すると若干の動揺を見せたが、皆一様に頭を下げ、領主への非礼に対する許しを待った。
領主が私設兵を率いて現れたのだ。先ほどまで死の危機を背中に感じていた猟師達の間は、胸をなで下ろした。
――――その時だった。突如、大きな咆哮が村全体に轟いた。
「な、なんだ?!」
驚きの声を上げたのは一人の猟師だ。
「何事だ!」
「規律を乱すな!」
私設兵に走る動揺をボニファーツ・ファイエルが秒で回収し、兵らに臨戦態勢を取らせる。咆哮は周囲に反響し、発生源を特定するのは至難の業だ。態勢を整え、全方向からの攻撃に備える。
「うわああああっ!!!」
事態を動かしたのは獣の咆哮ではなく、尋常ならざる人の悲鳴だった。咆哮に気づき、迂闊にも外へ出てきた村民達が襲撃に気づいた。
家の壁を破るようにしながら、熊のような狼のような、五メートル以上はある大きな化け物はその姿を現した。月光以外に少しの松明しかない薄暗いこの場で、それは夜の闇よりも暗く、影よりも黒く人々の目に映った。映ってしまった。
「構え!!!」
領主の命に従い、兵が化け物の位置を的確に捉え、銃を構える!
「ひいいっ!!!」
「に、逃げろっ!!!」
「ぎゃああああ!」
しかし、銃の射程圏内を近隣住民が無秩序に駆け回る! 村民は、害獣に対する正しい知識など、持ち合わせてはいない。あれが害獣だろうと、それ以外であろうと、彼らが取る行動は同じだ。
「一部は避難活動優先!」
すぐに領主が臨機応変に作戦変更を告げる。それにより、この場の混乱も多少は押さえられたが、依然として紛乱の中にいることに変わりはない。
「撃てッ!!!」
領主の凜とした声は、一際大きくその場にいた者達の耳に届く。その命に従い、兵が一斉射撃を行う!
遠巻きに見る村民の反応は様々だ。物陰に隠れ必死に神に祈る者、茫然とその場に立ち尽くす者、腰を抜かしてただ涙にくれる者。
「撃ち方、止めッ!!!」
再度の号令に、その場へ静寂が訪れる。白み始めた空を背に、大きな獣のような何かが森へと逃げ去るのが見えた。
「に……逃げた……んか?」
「助かった、のか?」
村民へ不必要に動かないよう指示を出しつつ、周辺の状況を確認するため、私設兵は静かに足を進める。訓練に則った無駄のない動きで。
「南、異常無し!」
「西、異常無し!」
「南、異常無し!」
「北、異常なし!」
「よし! 休め!」
私設兵による周辺の安全確認が終わったことを確認すると、ボニファーツ・ファイエルはそう命を下し、状況が分からずに不安そうにしている村長へ、取りあえずの安全が確保されたことを伝えた。
「わあっ!」
「よかったぁ」
「助かった……」
「くわばらくわばら……」
領主と村長の話が聞こえたのか、村民の間には安堵が広がっていく。
しかし、ボニファーツ・ファイエルは到底安心などできなかった。
――獣のような何かが、姿を消しただけだ。何一つ、対応できなかった。問題はまるで解決していない。
ありとあらゆる状況に対応するため訓練を受けてきた私設兵にも、それは分かっていた。しかし、それを村民に知らせてどうなる。いたずらに不安を煽ったところで、この夜はもう「出てくれるな」と、祈ることしかできないのだ。
獣が現れた家を調べても、出てくるのは銃弾の痕跡ばかり。中から壁、天井、ドア、窓といったものを押しのけて現れたはずだというのに、それらが破壊された痕跡はなかった。五、六メートル以上はあるあの化け物が、何一つ壊さずにあの家から出てくることなど、不可能だ。
私設兵、そしてボニファーツ・ファイエルの脳裏に、最悪の結論が導き出される。あれこそが、魑魅魍魎と呼ばれる存在なのではないかと。自分達は魑魅魍魎も想定して、その上で、討伐作戦を開始した。
――だというのに、何一つ、手応えがなかった。なぜ、ヤツが消えたのかも分からなかった。森へ去ったように見えたが、本当に森へ去ったのかも分からない。あんな大きな化け物が、どうやって誰にも気づかれずにあの場にいた? そもそも……あれは、アレ一匹だけだったのか……? もし、仲間がいたら……?!
――――同時刻、薄暗い夜の森の中を歩く小さな影があった。その生命力はあまりにも小さく弱く、動物達は歯牙にもかけなかったが。
――おっとぅ……おっかぁ……だれか、呼んでくるから。……ぜったい、ぜったい、みんなを助けるんだ!
少年、ロビン・ビラーベックは知らなかった。助けるべき家族も集落の仲間達も、もうどこにもいないことを。
山肌から湧き出る水により地面はぬかるみ、何度も転倒を繰り返していたため、全身は泥だらけ。蔓をつかんでも山肌に身を固定しようとしても滑り落ちて、危険な体勢のまま、危険な山道をあてもなく歩き続けていた。
ロビンには山に関する知識などない。ぬかるんだ夜道を不安定な体勢であてもなく歩き続けるとどうなるか。
体力も注意力も限界に達していた。ここまで来ることができたのが奇跡だった。
「ぅあ……っ!」
惰性で動かした足が、地面を捉え損ねる。重心がずれ、あっという間に視界が転じるが――――弱り切ったその身体では、悲鳴を上げることすらできなかった。
◇
その日、ティオ・ファーバーとエミールは早朝から白い龍に乗り、野山に肉を求めて狩りに出ていた。一人で乗るときは適当に体毛を引っつかんでいるが、エミールがそれに抵抗を示したため、鞍や手綱のようなものを付けていた。
この鞍は、子供達を山の向こうの病院へ連れて行くときや、山の向こうの行商人をこちらへ連れてきたりするとき――要するに、ティオ以外の人間が乗るときに使用しているものだ。
当初、ティオは王都へも龍で乗り付けるつもりだったが、迎えに来た使者に却下された。一人で向かわせるわけには行かなかったし、初老の文官が龍に同乗し音速で野山を駆けまわるのは、心臓に悪すぎた。
手綱を握っているのはエミールだが、龍の動きを操っているのはティオだ。ティオは狩りの名目で、エミールとの空中デート(※脳内)を楽しんで――ばかりもいられなかった。
――学園に通ってた一年の間に、子供達が食欲旺盛になってたなんて想定外! 育ち盛りの食欲を完全になめてたわ!
一月は持つと思っていたタンパク質が空になってしまったことに気づいたのは、昨日の夜だった。食いしん坊の子供達が我慢できずに盗み食いを繰り返していた結果だ。鉄拳制裁を加え、翌朝早くにひとっ飛びして朝食前に肉を仕入れてこようと、ティオは予定を立てていた。
エミールには何が何でも美味しく栄養バランスに優れた食事を取ってもらわなくてはならない。そうでなければ、ティオの気がすまない。
そして早朝、狩りに出かけようと部屋から出たところを、エミールに見つかり、事情を説明すると一緒に行くことになった。
「高いな……!」
「ダメだった?! 低く飛んだほうがいい?」
「いや、大丈夫だ」
「エミールは空飛ぶの嫌い?」
「慣れていないだけだ。嫌いじゃない」
「そっか!」
乗馬のように手綱を握るエミールの腕の中にティオがいるのは、ティオの完全なる欲望によるもの。ティオは至極、ご満悦だった。
「ニヤニヤしてる……」
自分の情けない姿を、彼女が「可愛い」と認識していることは、かなり前から分かっていた。男の自分がいつまでも、過保護に守られているこの状態をなんとかしたい。今も日々の武術鍛錬は怠っていない。持っている知識をフル活用して、孤児院や村の安全に多少なりとも役立てているとは思うが、まだまだ足りない。
エミールが乗ったことのある幻獣は、上半身は鷹、下半身はホワイトタイガーという形態を持つ、王家の象徴として持てはやされる『グリフォン』だけだった。
気位の高いグリフォンの背に触れることが許されたのは、現在の王家ではエミールと祖父だけ。
ティオが犬のようにこき使うこの白龍は、実は神の化身であり、グリフォンよりはるか上位に位置する存在でもある。ティオ以外の村人は本能で、何かしら恐るべき存在だと認識できているが、肝心のティオがそんなことなど知ったことかと、己の暴挙に巻き込んでくるのだ。
作物を運ぶのに使ったり、怪我人や病人を無理矢理乗せて運ばせたり……。多くの命が救われたことに間違いはないが、村人は心中複雑だった。
――この子達は、みんなやエミールを乗せることに抵抗ないんだけどな。みんななんでか及び腰なんだよね。何かふっきるきっかけでもあればいいんだけど……。
「……ッ……人?」
「え?」
獲物を探すため山中にある水辺へ目を凝らしたエミールだったが、そこに、小さな人影を見つけた。エミールのその呟きを耳にしたティオが、彼の視線の先へ同じように意識を集中して、沢に半分顔を埋めている状態の小さな少年を見つけた。
「子供だ! エミール、しっかり手綱握って口閉じてね!」
「――っ!」
言い終わるか否か、ティオは白龍を現場へ猛スピードで下ろした!
沢へ降り、エミールが少年の脈拍を確認する。ティオには医療の知識がない。今までは問答無用で龍の背に乗せて、村医者の下へと運んでいた。
「……脈が弱い。外傷はないが体力を激しく消耗しているようだ。このままでは低体温で危険な状態になる」
そう言って、そのままエミールは少年を抱え上げた。
「エミール?」
「連れて帰るんだろう?」
「うん! あと……この子、なんか魔獣に襲われたっぽい。匂いが残ってる」
「え!?」
緊張からエミールの目の色が変わる。しかし、白龍は依然として落ち着いたままだ。それはすなわち、この場が安全であることの証明でもあるのだが、未だ白龍について何も知らないエミールにはそのことが分からない。学習能力が残念なティオも、分からない。というより、彼女は気にしたことがない……。
そうして、二人は少年――ロビン・ビラーベックを連れ、一番近い医者の下へ白昼で急いだ。治癒能力があると言っても、ティオは医療知識が皆無なので、完治したのか否か判断がつかない。加えて、瞬間移動で運ぶことができるのは一人だけだ。二人以上を運ぼうとして、手足を吹き飛ばしかけた経験が、ティオにはあった。
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