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第十五話 親父からの要求~問題あるんじゃない?
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翌日、カナエに俺の実家へと連れていかれた。もう連行された。
「おじさん、あの金持ちもどきは何ですか?」
「あぁ、彼はクッションの役割をしてもらった」
「そうですよね、彼を挟んでこの家にお金が流れています。何者かなのかは図書館で調べます。不審なこと、もしくはところがあったら、またおじさんを問い詰めますよ!」
「んー、わかったわかった。落ち着いて。レイカちゃんの魔力で充電(?)にも来てるんだろ?」
「はい。レイカちゃんは会う度に可愛くなっていく感じー♡」
「そうだろう、そうだろう。俺なんか、毎日そんな感じー♡」
なんだ?この会話……。レイカは確かに可愛いが、それはなくねー?
「じゃ、図書館に行ってきますね。ライガ、置いてきます。図書館でライガ使えないし」
「そうだなぁ。ライガは知力がないもんなー」
ある。少ないけど。
「では、行ってきまーす」
と、カナエは図書館へ行った。
「ライガよ。精神修養もいいが、テキトーとかに取られてるのはまだかわいいとして、そのうち他の男に取られるぞ」
こないだ実際に金持ちもどきウーエスが宣戦布告みたいにしてったしなー。俺はどうしようもないなぁ。
「お前はヘタレか!そんな子に育てた覚えはありません!」
親父に言われても。そんなこと言ったって、今更男女の関係にはならない感じだし、周りは耳がいい連中ばかりだし?俺は本当にどうしようもないんだけど。
「お前もいい年だしさー。俺も孫の顔が見たいなーとか思うわけだよ」
レイカの顔でデレデレじゃねーか。
「レイカでいいんじゃねーの?」
「バカ!そうじゃなくて、孫だよ孫!それにお前の年齢を考えろ。お前、もうすぐハタチってやつじゃないのか?それにカナエちゃんだって19才だろ?いーじゃん、子供の一人や二人」
あんたはな。
「俺の所はテキトーも翼竜も首長竜もいて大所帯なんだよ!首長竜はこないだ卵からヒナが孵った。カナエがご執心だ。可愛いーって」
「ライガ君、女心も考えなさいな。その金持ちもどきの申し出を断ったのだってライガ君がいたからでしょう?」
女心はわかりません。
「ただいまー」はやいな。
「で、何か収穫あったか?」
「お・じ・さ・ま?金持ちって微妙なこと言って、没落した貴族ですね?それにちょっとお金を持たせて今回の事件を起こした。みたいな?」
「はい、ごめんなさい」カナエには素直だよな。
「で、肝心のウーエスについてだけど、没落後の家を再興したいみたいなのよねー。昔はそれはそれは栄華を誇ってたけど、経営が恐ろしく下手くそみたい」
やはりか。
「ウーエス本人についての記述はまださすがになかったわ」
まぁ、生きてるし、偉人でもないし。
「カナエちゃーん、おばさんと二人きりでちょっとお話しましょー」
とカナエが連行された。
「ふぇっ?ライガ?幼馴染としか思ってなかったですけど」
「そうなの?ざんねーん。おばさんね。孫の顔が早く見たくって」
「レイカちゃんじゃダメなんですか?」
「ふふふっ、ライガと同じことを言うのね。孫よ孫!ライガもカナエちゃんもいい年だし、そういうのないのかなぁ?って思ってたんだけど」
「ありません!」
「そこまできっぱり言われちゃうとなぁ。ちょっとおばさん凹む」
「まぁ、出会いはないですけど。あの旅に」
「それなら、早いとこライガ君で手を打って欲しいな。っていうおばさんの願い♡」
カナエが戻ってきた。
「住処に戻るぞー。飯の狩りにも行かないと飯抜きになっちまう。おい、戻るぞ」
「うーん、ライガかぁ……。多分モテモテなんだろうな。だとするとアリか?そういう尺度で見るのはいけないか……うーん」
「何唸ってんだ?住処に戻るぞ。お前の魔法が大事なんだよ!」
あのなぁ、唸ってる以外の部分も聞こえてるんですけど。そういうのは心の声でお願いします。
「おい、魔法何間違ってるんだ?ここは翼竜の巣じゃねーか!ちゃんと集中しろよ!」お願いします。
その後、既に更地になったサタハユのカナエの家の跡地とかを経由してやっとこさ住処に戻った。
「せっかくレイカで魔力を充電(?)したのに、また使いまくりじゃねーかよ。仕方ねーな。ま、俺は狩りに勤しむ」
しっかし、親父も無茶言うよなぁ。ムリじゃん。この大所帯でいい雰囲気とか!そんなんなるかよ。ほとんど聴覚が発達してるやつばかりだし。で、もし雰囲気がなっても外部からぶち壊されそうだ。この環境下でどうしろというんだ?
俺は思いながらもイライラして狩りの成果は上々だった。悪い、翼竜よ。荷物重いだろう。食べ物だから、我慢してくれ。俺も少しは翼竜とコミュニケーションが取れるようになった。本当に少しだけど。
「何?こんなに狩りして大丈夫?明日から「いませんでした」とかないよね?」
それは悲しい。まだまだ獲物はいるから大丈夫だろう。
「なんかあったの?」
むしろ、カナエと何もないからイライラしたんです!とは言えないな。
「何にもないけど、そこに獲物がいたから楽しくなって狩ってたら、こうなった」
「きちんと計画的に狩りをしましょう」ご利用は計画的に。という言葉が浮かんだ。何を利用するんだろう?なんか利用したらカナエと2人きりになれるかな?なったとしていい雰囲気になるだろうか?カナエはすぐテキトーの心配とかするからなぁ。今のままでいいと言えばウソになるか。そのうち何とかなるかなぁ。というのは楽観的過ぎるか?
何?ライガは。何でいつもと違う感じなの?なーんか変なのよね。まさか、ライガの家での話を真に受けてる?私にだって心の準備ってものが!!っていうかここじゃ無理でしょう。この動物だらけの住処。色気もなにもないよ。でもなぁ、このままでずーっといるってのは不可能だろうなぁ。いつかそのうちってのは楽観的かなぁ?年も取るしね。さてどうしたらいいんだろ?
「今日、めっちゃ狩ってきたから、一部燻製にしようと思うんだけど、いいですか?」
「異議なし」テキトーとか燻製食べるのか?
「あー、俺も獣さばくの手伝うよ。俺の責任だし」
「いいよ。魔法でサクッといけるから」
あぁ、おふくろがやってたやつか。
「ユーラとユールは食糧取れてるかな?ユールはまだ乳飲子かな?」
哺乳類なのか?爬虫類っぽいけどな。
「湖、今まで観光に使ってなかっただけあって、魚が多い。俺は泳いだ時に見た!」
「あー、ユーラに引きずり込まれた時?泳ぐの得意だし、呼吸止めて活動できて、便利と言えば便利だね。で、その時に見たと?それなら、その時に狩ってきてよ!」
「はい。申し訳ありません」
俺の頭の中で声が聞こえる。『母さん見てみろよ。ライガのやつすっかりカナエちゃんの尻に敷かれてやんの!』こ、これは……。もしカナエといい感じになったとしても、親父&おふくろに見られるという羞恥プレイ?スッゲー嫌だ。『ヤダなぁ。そんな無粋なことはしないよ』信用できない……。絶対覗き見る。そんな暇があるならレイカの寝顔でも鑑賞して心のアルバムに載せてください。
「魚かぁ、そういえばずっと肉食だね。たまには魚も食べたいかも。この中で水中で狩りできるのって……。ライガだけじゃん。ユーラはユールの子育て中だし」
俺がソロでか……。でも魚を食べるのは多分俺とカナエだけだろうし。
「何匹くらい採ってくればいい?」
「私とライガが食べる分でしょ?私は1匹で十分。あとはライガが食べる分」
「少食だな」
「ライガがよく食べるのよ!何をここの翼竜と張り合ったりしてるのよ!体格が違うじゃない。絶対に中年になったら太るわよ。基礎代謝が下がるんだから」
「マジか?」
「大マジ。今から、胃の大きさを考えないとマズいわよ。そんじゃ、水中の狩りもがんばってねー」
うーん、親父は何故に太らないんだ?『はははっ、羨ましいか?若人よ!それはな、母さんのような美しい人に嫌われないように陰ながらの努力をしているからだよ』多分、今後は『パパ嫌い』って言われないようにも努力するんだろうな。とやっぱり勝手に頭の中に話しかけてくるし。暇なのか?レイカを愛でろと言ってるのに。
おっと、俺はカナエからのミッションを達成しないとまた怒られるな。えーと、カナエは魚1匹でいいとな。俺が2匹だから、3匹でいいのか。超余裕。うーんモリを作らないと面倒だな。今回は簡易的に長めの棒の先にナイフを括り付けてっと。さて、潜ろう。
くそ、親父が頭の中にAVを流してくる。どういう嫌がらせだよ。こっちは命がけ水中だっていうのに。しかも、女優さんがカナエに似てるし。なんか嫌な感じ。後でカナエに告げ口するからな!今度会ったときに怒られろ!あ、AVが止まった。親父もカナエの説教は嫌いなのか。今のうちにさっさと3匹採ってしまおう。
「魚も調達した。俺の分は2匹。で、カナエが1匹だから3匹!」
足し算間違ってないよな?そんな間違えしたら呆れられる。
「ご苦労様」
「これ、採るの大変だったんだぜ?親父がさぁ、俺の頭の中にAVを流しやがって。こっちは水中だってのに。しかもその女優さんカナエにちょっと似てた」
「今度会ったら、制裁!私もさばいてるときに頭の中にAV流された。AV男優さんがライガに似てるの。微妙よね。どこで見つけるんだか……。さばいてる時だから、魔法がどっか行ったりしたら危ないし、そもそも動揺して発動しなかったらってなるでしょ!マジで危ないから。ほんと制裁!」
親父の危機。
「なぁ、テキトー達は魚食わないのか?『多分』で魚は余分に採ってきてないけど、足りなかったら俺の分を分けてやれ。俺は肉食だし」
『そうかぁ?ちっともカナエちゃんに手を出さないじゃん肉食か?どっちかというと草食男子?』頭の中の親父は煩悩だらけだな。親父のとこは使用人さんが食事を作ってくれるのか?楽してるよな。太るぞ。そのうちレイカに「パパ嫌い」って言われるんだからな。『ぐっ』おっ、思わぬダメージを与えたようだ。やったな俺。
「おじさん、あの金持ちもどきは何ですか?」
「あぁ、彼はクッションの役割をしてもらった」
「そうですよね、彼を挟んでこの家にお金が流れています。何者かなのかは図書館で調べます。不審なこと、もしくはところがあったら、またおじさんを問い詰めますよ!」
「んー、わかったわかった。落ち着いて。レイカちゃんの魔力で充電(?)にも来てるんだろ?」
「はい。レイカちゃんは会う度に可愛くなっていく感じー♡」
「そうだろう、そうだろう。俺なんか、毎日そんな感じー♡」
なんだ?この会話……。レイカは確かに可愛いが、それはなくねー?
「じゃ、図書館に行ってきますね。ライガ、置いてきます。図書館でライガ使えないし」
「そうだなぁ。ライガは知力がないもんなー」
ある。少ないけど。
「では、行ってきまーす」
と、カナエは図書館へ行った。
「ライガよ。精神修養もいいが、テキトーとかに取られてるのはまだかわいいとして、そのうち他の男に取られるぞ」
こないだ実際に金持ちもどきウーエスが宣戦布告みたいにしてったしなー。俺はどうしようもないなぁ。
「お前はヘタレか!そんな子に育てた覚えはありません!」
親父に言われても。そんなこと言ったって、今更男女の関係にはならない感じだし、周りは耳がいい連中ばかりだし?俺は本当にどうしようもないんだけど。
「お前もいい年だしさー。俺も孫の顔が見たいなーとか思うわけだよ」
レイカの顔でデレデレじゃねーか。
「レイカでいいんじゃねーの?」
「バカ!そうじゃなくて、孫だよ孫!それにお前の年齢を考えろ。お前、もうすぐハタチってやつじゃないのか?それにカナエちゃんだって19才だろ?いーじゃん、子供の一人や二人」
あんたはな。
「俺の所はテキトーも翼竜も首長竜もいて大所帯なんだよ!首長竜はこないだ卵からヒナが孵った。カナエがご執心だ。可愛いーって」
「ライガ君、女心も考えなさいな。その金持ちもどきの申し出を断ったのだってライガ君がいたからでしょう?」
女心はわかりません。
「ただいまー」はやいな。
「で、何か収穫あったか?」
「お・じ・さ・ま?金持ちって微妙なこと言って、没落した貴族ですね?それにちょっとお金を持たせて今回の事件を起こした。みたいな?」
「はい、ごめんなさい」カナエには素直だよな。
「で、肝心のウーエスについてだけど、没落後の家を再興したいみたいなのよねー。昔はそれはそれは栄華を誇ってたけど、経営が恐ろしく下手くそみたい」
やはりか。
「ウーエス本人についての記述はまださすがになかったわ」
まぁ、生きてるし、偉人でもないし。
「カナエちゃーん、おばさんと二人きりでちょっとお話しましょー」
とカナエが連行された。
「ふぇっ?ライガ?幼馴染としか思ってなかったですけど」
「そうなの?ざんねーん。おばさんね。孫の顔が早く見たくって」
「レイカちゃんじゃダメなんですか?」
「ふふふっ、ライガと同じことを言うのね。孫よ孫!ライガもカナエちゃんもいい年だし、そういうのないのかなぁ?って思ってたんだけど」
「ありません!」
「そこまできっぱり言われちゃうとなぁ。ちょっとおばさん凹む」
「まぁ、出会いはないですけど。あの旅に」
「それなら、早いとこライガ君で手を打って欲しいな。っていうおばさんの願い♡」
カナエが戻ってきた。
「住処に戻るぞー。飯の狩りにも行かないと飯抜きになっちまう。おい、戻るぞ」
「うーん、ライガかぁ……。多分モテモテなんだろうな。だとするとアリか?そういう尺度で見るのはいけないか……うーん」
「何唸ってんだ?住処に戻るぞ。お前の魔法が大事なんだよ!」
あのなぁ、唸ってる以外の部分も聞こえてるんですけど。そういうのは心の声でお願いします。
「おい、魔法何間違ってるんだ?ここは翼竜の巣じゃねーか!ちゃんと集中しろよ!」お願いします。
その後、既に更地になったサタハユのカナエの家の跡地とかを経由してやっとこさ住処に戻った。
「せっかくレイカで魔力を充電(?)したのに、また使いまくりじゃねーかよ。仕方ねーな。ま、俺は狩りに勤しむ」
しっかし、親父も無茶言うよなぁ。ムリじゃん。この大所帯でいい雰囲気とか!そんなんなるかよ。ほとんど聴覚が発達してるやつばかりだし。で、もし雰囲気がなっても外部からぶち壊されそうだ。この環境下でどうしろというんだ?
俺は思いながらもイライラして狩りの成果は上々だった。悪い、翼竜よ。荷物重いだろう。食べ物だから、我慢してくれ。俺も少しは翼竜とコミュニケーションが取れるようになった。本当に少しだけど。
「何?こんなに狩りして大丈夫?明日から「いませんでした」とかないよね?」
それは悲しい。まだまだ獲物はいるから大丈夫だろう。
「なんかあったの?」
むしろ、カナエと何もないからイライラしたんです!とは言えないな。
「何にもないけど、そこに獲物がいたから楽しくなって狩ってたら、こうなった」
「きちんと計画的に狩りをしましょう」ご利用は計画的に。という言葉が浮かんだ。何を利用するんだろう?なんか利用したらカナエと2人きりになれるかな?なったとしていい雰囲気になるだろうか?カナエはすぐテキトーの心配とかするからなぁ。今のままでいいと言えばウソになるか。そのうち何とかなるかなぁ。というのは楽観的過ぎるか?
何?ライガは。何でいつもと違う感じなの?なーんか変なのよね。まさか、ライガの家での話を真に受けてる?私にだって心の準備ってものが!!っていうかここじゃ無理でしょう。この動物だらけの住処。色気もなにもないよ。でもなぁ、このままでずーっといるってのは不可能だろうなぁ。いつかそのうちってのは楽観的かなぁ?年も取るしね。さてどうしたらいいんだろ?
「今日、めっちゃ狩ってきたから、一部燻製にしようと思うんだけど、いいですか?」
「異議なし」テキトーとか燻製食べるのか?
「あー、俺も獣さばくの手伝うよ。俺の責任だし」
「いいよ。魔法でサクッといけるから」
あぁ、おふくろがやってたやつか。
「ユーラとユールは食糧取れてるかな?ユールはまだ乳飲子かな?」
哺乳類なのか?爬虫類っぽいけどな。
「湖、今まで観光に使ってなかっただけあって、魚が多い。俺は泳いだ時に見た!」
「あー、ユーラに引きずり込まれた時?泳ぐの得意だし、呼吸止めて活動できて、便利と言えば便利だね。で、その時に見たと?それなら、その時に狩ってきてよ!」
「はい。申し訳ありません」
俺の頭の中で声が聞こえる。『母さん見てみろよ。ライガのやつすっかりカナエちゃんの尻に敷かれてやんの!』こ、これは……。もしカナエといい感じになったとしても、親父&おふくろに見られるという羞恥プレイ?スッゲー嫌だ。『ヤダなぁ。そんな無粋なことはしないよ』信用できない……。絶対覗き見る。そんな暇があるならレイカの寝顔でも鑑賞して心のアルバムに載せてください。
「魚かぁ、そういえばずっと肉食だね。たまには魚も食べたいかも。この中で水中で狩りできるのって……。ライガだけじゃん。ユーラはユールの子育て中だし」
俺がソロでか……。でも魚を食べるのは多分俺とカナエだけだろうし。
「何匹くらい採ってくればいい?」
「私とライガが食べる分でしょ?私は1匹で十分。あとはライガが食べる分」
「少食だな」
「ライガがよく食べるのよ!何をここの翼竜と張り合ったりしてるのよ!体格が違うじゃない。絶対に中年になったら太るわよ。基礎代謝が下がるんだから」
「マジか?」
「大マジ。今から、胃の大きさを考えないとマズいわよ。そんじゃ、水中の狩りもがんばってねー」
うーん、親父は何故に太らないんだ?『はははっ、羨ましいか?若人よ!それはな、母さんのような美しい人に嫌われないように陰ながらの努力をしているからだよ』多分、今後は『パパ嫌い』って言われないようにも努力するんだろうな。とやっぱり勝手に頭の中に話しかけてくるし。暇なのか?レイカを愛でろと言ってるのに。
おっと、俺はカナエからのミッションを達成しないとまた怒られるな。えーと、カナエは魚1匹でいいとな。俺が2匹だから、3匹でいいのか。超余裕。うーんモリを作らないと面倒だな。今回は簡易的に長めの棒の先にナイフを括り付けてっと。さて、潜ろう。
くそ、親父が頭の中にAVを流してくる。どういう嫌がらせだよ。こっちは命がけ水中だっていうのに。しかも、女優さんがカナエに似てるし。なんか嫌な感じ。後でカナエに告げ口するからな!今度会ったときに怒られろ!あ、AVが止まった。親父もカナエの説教は嫌いなのか。今のうちにさっさと3匹採ってしまおう。
「魚も調達した。俺の分は2匹。で、カナエが1匹だから3匹!」
足し算間違ってないよな?そんな間違えしたら呆れられる。
「ご苦労様」
「これ、採るの大変だったんだぜ?親父がさぁ、俺の頭の中にAVを流しやがって。こっちは水中だってのに。しかもその女優さんカナエにちょっと似てた」
「今度会ったら、制裁!私もさばいてるときに頭の中にAV流された。AV男優さんがライガに似てるの。微妙よね。どこで見つけるんだか……。さばいてる時だから、魔法がどっか行ったりしたら危ないし、そもそも動揺して発動しなかったらってなるでしょ!マジで危ないから。ほんと制裁!」
親父の危機。
「なぁ、テキトー達は魚食わないのか?『多分』で魚は余分に採ってきてないけど、足りなかったら俺の分を分けてやれ。俺は肉食だし」
『そうかぁ?ちっともカナエちゃんに手を出さないじゃん肉食か?どっちかというと草食男子?』頭の中の親父は煩悩だらけだな。親父のとこは使用人さんが食事を作ってくれるのか?楽してるよな。太るぞ。そのうちレイカに「パパ嫌い」って言われるんだからな。『ぐっ』おっ、思わぬダメージを与えたようだ。やったな俺。
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