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第一話 俺の家系は戦士~故に?
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ここサタハユは言わずと知れた魔法都市。街に出て周りを見渡せば魔法だらけ。
なのにうちは先祖代々戦士の家系。俺は武術を物心ついたころからずっとしている。が、この街で我が家はごくつぶしのような(税金はちゃんと払ってマス)扱い。
戦士は近接、魔法使いは後方支援という思想も古臭く、近接でも戦士要らずで戦えるような魔法が開発されて久しい。
よって“戦士は要らない”というのが常識だ。
まぁ、俺の母親は魔法使いだから、俺はハーフなわけだが……。
「ライガ、ごはんよ」
うーん、俺の飯は親父に出す飯の練習か?失敗作の感じがする。何故なら至るところに炭が……。
「火加減がねー。ほら、お母さん火の魔法苦手だから」
昔、文献で見た。そして、実践した。野宿で魔法を使わずに火をおこし、料理を俺がした方がうまくできそうだ。苦手だからと炭が許されるわけではない。
「水の魔法は得意だから、素材が上手に切れているでしょ?」
そう言われても……、俺ならナイフでスパっと切れるからなぁ。
「じゃ、親父にうまく料理してやれよ」と俺は言い残し(食べ残しもした)、夕食後の鍛錬を庭でしていた。
しかし、魔法というのは厄介だ。
庭で鍛錬していたのを庭の塀を透かして俺が戦士の鍛錬をしているのを見たようだ。全裸じゃなくてよかったな。俺が全裸で鍛錬していたらどうするつもりだったのだろうか?
“のぞき”って犯罪にできるな。あ、対策してるか。普通の家は。うちは別に恥ずべきことをしているわけではないから庭が見えてもいーよーってうちの親父がなにも対策してないんだったな。
ただし、トラップの数は多いから不審者が入ってくるのはまず無理だろうなぁ。“戦士”がバカにされている現実に親父がムキになってトラップ作ったからなぁ。
俺が鍛錬していると、壁の向こうから幼馴染のカナエが声をかけてきた。
「ねー、そっちに行きたいんだけどさぁ。おじさん、めっちゃトラップ仕掛けまくってていけないよ」
「魔法使いならなんとかすれば?」と俺は嘲笑交じりに言った。
「なんとかなるならライガの家、不審者だらけでしょ?」
その不審者は俺又は俺の親父にのされる。でもトラップだらけをかいくぐったから相当の強者か。それならそれで、単純に手合わせをしたいもんだ。俺はしたいが、親父がのしてしまうだろう。可哀そうに。ラストトラップは親父かなぁ?
「お前なら、正規の方法ふめば入れるだろう?」
正規の方法=玄関から、という至極当然である。
「あ、そうか。玄関からね」と軽く答えるが、国をあげて蔑まれている俺の家に正規の方法で。となると、いくら魔法使いといえども同時に蔑まれるのでは?と俺は危惧してしまう。
「んじゃ壁越しでね。ライガって魔法使いの血だってひいてるわけでしょ?」
さっきほぼ炭になった夕食が俺のところに回ってきたわけだが。
「魔法使いと戦士って兼任みたいのできないの?」
「ムリ。俺は長男で、あの家を継ぐ立場。それに魔力もないし、ムリだね」
「魔力ないって魔石あるじゃん」
「そこまで魔法使いに固執してない」
魔石よ……俺の母親の料理をなんとかしてくれ。戦士として、体作りも必要なんだよ。食事の量だって食う年頃なんですけどね!
なのにうちは先祖代々戦士の家系。俺は武術を物心ついたころからずっとしている。が、この街で我が家はごくつぶしのような(税金はちゃんと払ってマス)扱い。
戦士は近接、魔法使いは後方支援という思想も古臭く、近接でも戦士要らずで戦えるような魔法が開発されて久しい。
よって“戦士は要らない”というのが常識だ。
まぁ、俺の母親は魔法使いだから、俺はハーフなわけだが……。
「ライガ、ごはんよ」
うーん、俺の飯は親父に出す飯の練習か?失敗作の感じがする。何故なら至るところに炭が……。
「火加減がねー。ほら、お母さん火の魔法苦手だから」
昔、文献で見た。そして、実践した。野宿で魔法を使わずに火をおこし、料理を俺がした方がうまくできそうだ。苦手だからと炭が許されるわけではない。
「水の魔法は得意だから、素材が上手に切れているでしょ?」
そう言われても……、俺ならナイフでスパっと切れるからなぁ。
「じゃ、親父にうまく料理してやれよ」と俺は言い残し(食べ残しもした)、夕食後の鍛錬を庭でしていた。
しかし、魔法というのは厄介だ。
庭で鍛錬していたのを庭の塀を透かして俺が戦士の鍛錬をしているのを見たようだ。全裸じゃなくてよかったな。俺が全裸で鍛錬していたらどうするつもりだったのだろうか?
“のぞき”って犯罪にできるな。あ、対策してるか。普通の家は。うちは別に恥ずべきことをしているわけではないから庭が見えてもいーよーってうちの親父がなにも対策してないんだったな。
ただし、トラップの数は多いから不審者が入ってくるのはまず無理だろうなぁ。“戦士”がバカにされている現実に親父がムキになってトラップ作ったからなぁ。
俺が鍛錬していると、壁の向こうから幼馴染のカナエが声をかけてきた。
「ねー、そっちに行きたいんだけどさぁ。おじさん、めっちゃトラップ仕掛けまくってていけないよ」
「魔法使いならなんとかすれば?」と俺は嘲笑交じりに言った。
「なんとかなるならライガの家、不審者だらけでしょ?」
その不審者は俺又は俺の親父にのされる。でもトラップだらけをかいくぐったから相当の強者か。それならそれで、単純に手合わせをしたいもんだ。俺はしたいが、親父がのしてしまうだろう。可哀そうに。ラストトラップは親父かなぁ?
「お前なら、正規の方法ふめば入れるだろう?」
正規の方法=玄関から、という至極当然である。
「あ、そうか。玄関からね」と軽く答えるが、国をあげて蔑まれている俺の家に正規の方法で。となると、いくら魔法使いといえども同時に蔑まれるのでは?と俺は危惧してしまう。
「んじゃ壁越しでね。ライガって魔法使いの血だってひいてるわけでしょ?」
さっきほぼ炭になった夕食が俺のところに回ってきたわけだが。
「魔法使いと戦士って兼任みたいのできないの?」
「ムリ。俺は長男で、あの家を継ぐ立場。それに魔力もないし、ムリだね」
「魔力ないって魔石あるじゃん」
「そこまで魔法使いに固執してない」
魔石よ……俺の母親の料理をなんとかしてくれ。戦士として、体作りも必要なんだよ。食事の量だって食う年頃なんですけどね!
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