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「え~?!ヴィックスとトロが横領の犯人にされそうだったの?超笑えるんだけど?」
笑えねーよ。こっちは仕事がやりにくくて…。
今は親父をケネス帝国に移送中。ケネス帝国の皇帝はうちの親父をいたく気に入ったようで、たまに顔を出すように、というか親父が情報を皇帝に提供してるというか…。
「それで犯人は?」
ワクワク聞くんじゃねーよ。こっちは迷惑被ったんだから。
「俺とトロの身分を知っているという事で、ケネス帝国に同行して、尚且つ皇帝に初謁見の時に側にいた経理関係ってことで商会長たちが犯人を見つけ出した。ついでに横領した金も元通り」
親父は真剣に聞いていたが、俺が犯人なのは気に障ったのか?
「へぇー、商会長って頭いいのねぇ」
商会長だから頭いいんじゃなくて、頭がいいから商会長が出来てるんだよ!
無事(?)、真犯人が捕まったから、俺は日常の仕事に戻った。
「あぁ、なんかトロは女子社員が秋波を送ってくるようになったらしい」
「何それ~。女子社員、頭悪いの?王妃教育も受けてない平民は王妃なんて慣れないわよ。よくて妾ね」
「だよな~(笑)」
トロは前よりも仕事がしにくくなったらしい。自分から堂々と身分を明かしたんだから、そんなもんだろう。商会長に相談すればいいじゃん?
「ヴィックスは秋波とかないの?」
「あー、俺はないね。仕事中は仕事に集中してるから秋波でも気付かないかもな」
「色気なく育ったのね~。おとーさんは孫の顔見たい!」
俺は子供に親父を見せたくない。
あ、まもなくケネス帝国に着く。
「親父も準備…って何だよ?その南国な衣装は?」
「うふっ、ケネス帝国は温かいから気分は南国観光!」
観光じゃないんだけど…。
あ、皇帝直々にお出迎え。
「ようこそ!えーと、何て呼べばいいのかしら?カイスター侯爵?」
「ヤダー!んもうっ、私達の仲で!」
…どんな仲だよ?
「ベッキーって呼んで?」
「わかったわ。ようこそ!ベッキー!」
どっから出てきた‘ベッキー’…。まさか親父侯爵なのに、源氏名持ちとか…?
「今回は温かいからこんな格好だけど、流行じゃないわよ?」
「…うん、わかった」
危なかった。次回にケネス帝国に来た時に女性がみんなこんな親父みたいな南国観光チックな服装になるとこだった。
「今回はね。ファッション誌も数多く持ってきたの!」
それで親父の荷物が重かったのか…。
笑えねーよ。こっちは仕事がやりにくくて…。
今は親父をケネス帝国に移送中。ケネス帝国の皇帝はうちの親父をいたく気に入ったようで、たまに顔を出すように、というか親父が情報を皇帝に提供してるというか…。
「それで犯人は?」
ワクワク聞くんじゃねーよ。こっちは迷惑被ったんだから。
「俺とトロの身分を知っているという事で、ケネス帝国に同行して、尚且つ皇帝に初謁見の時に側にいた経理関係ってことで商会長たちが犯人を見つけ出した。ついでに横領した金も元通り」
親父は真剣に聞いていたが、俺が犯人なのは気に障ったのか?
「へぇー、商会長って頭いいのねぇ」
商会長だから頭いいんじゃなくて、頭がいいから商会長が出来てるんだよ!
無事(?)、真犯人が捕まったから、俺は日常の仕事に戻った。
「あぁ、なんかトロは女子社員が秋波を送ってくるようになったらしい」
「何それ~。女子社員、頭悪いの?王妃教育も受けてない平民は王妃なんて慣れないわよ。よくて妾ね」
「だよな~(笑)」
トロは前よりも仕事がしにくくなったらしい。自分から堂々と身分を明かしたんだから、そんなもんだろう。商会長に相談すればいいじゃん?
「ヴィックスは秋波とかないの?」
「あー、俺はないね。仕事中は仕事に集中してるから秋波でも気付かないかもな」
「色気なく育ったのね~。おとーさんは孫の顔見たい!」
俺は子供に親父を見せたくない。
あ、まもなくケネス帝国に着く。
「親父も準備…って何だよ?その南国な衣装は?」
「うふっ、ケネス帝国は温かいから気分は南国観光!」
観光じゃないんだけど…。
あ、皇帝直々にお出迎え。
「ようこそ!えーと、何て呼べばいいのかしら?カイスター侯爵?」
「ヤダー!んもうっ、私達の仲で!」
…どんな仲だよ?
「ベッキーって呼んで?」
「わかったわ。ようこそ!ベッキー!」
どっから出てきた‘ベッキー’…。まさか親父侯爵なのに、源氏名持ちとか…?
「今回は温かいからこんな格好だけど、流行じゃないわよ?」
「…うん、わかった」
危なかった。次回にケネス帝国に来た時に女性がみんなこんな親父みたいな南国観光チックな服装になるとこだった。
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