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ヴィックスにもトロにも知らせてないけど、二人の荷物に超高性能の居場所特定器を仕込んだの。気分はできる女スパイよ!
本当は盗聴もしたかったんだけど、「それは犯罪だから…」って国王に止められちゃった。
ふむふむ、ヴィックスは獣人国レインハルト国王に謁見してるのね。
モフモフパラダイスかぁ。
ヴィックスは誰にも知られてないつもりだけど、私は知ってるわよ。だって父さんだもの!ヴィックスはモフモフが大好きなのよ!そこらの野良猫を可愛がってるの見ちゃったもーん!
可愛がるヴィックスが可愛かったわ♡
あ、超高性能居場所特定器について国王陛下達とも話さなきゃ!
私はさっそく張り切って支度をして王宮へと行った。
王宮の門番?そんなもん顔パスよ!
王は執務室に居るとまで教えてくれた。門番してるのに陛下の居場所までわかるのね。頭の後ろにも目がついてるのかしら?
「あ、久しぶりです。思ったよりも憔悴しているような…。孫ちゃんいるんだし、元気出してください、陛下」
「そうですよ、貴方。今日はどうしたの?」
さすが王妃様は麗しいわ。使っている化粧水とかお聞きしたい。アラ、それだと女子会になっちゃうわね。
「陛下もトロ王子に持たせた超高性能居場所特定器ですが、私の方は順調に動いてるんです。でも、なんでかなぁ?トロの方は特定器が壊れたのかなぁ?東方の国に行ったのはわかるんですけど、あと、東方の国の国王に謁見したところまではわかりますが、その後プッツリ」
プッツリと陛下が動き出した。我慢の限界ってやつかしら?今まではトロの意見を尊重してトロに護衛とかつけてなかったもんね(異例)。
「今すぐに東方の国の国王に問い合わせる。文を書く。紙とペンを!」
本気だなぁ。でも、私が同じ立場なら同じことしそうだなぁ。超高性能居場所特定器…『ラルク商会』特製…あれ?
「陛下ぁ、もしかしたらなんですけどトロはもしかしたら『ラルク商会』で働く気でいるんじゃないかと」
確か、『ラルク商会』の出入り口にはそれ系(スパイ系)の道具を壊す仕組みになっているはず!
「『ラルク商会』の本店は東方の国にありますし、東方の国の国王は『ラルク商会』の商会長と懇意だと聞きます。だとすると、可能性はありますよ?」
「うむぅ、とりあえず東方の国王に文章で問い合わせてみよう」
後日、私の推理が当たった。やっぱりトロは『ラルク商会』で働くことにしたらしい。
「全く、働くなんて…。小遣いなら私が渡すのに」
アーバンクルク王国の国王はぶちぶちと文句を言っていた。
「あー、“働いてお金を稼ぐ”という感覚を身に着けるのも大事なことですよ?陛下、落ち着いてください。お金は無限に湧いているわけじゃないんですから~」
「甘やかしてばかりではダメですよ。たまには市井の暮らしに身をおくことも大事だと私は思うわ」
流石、王妃様~。いい事言うわ~。
本当は盗聴もしたかったんだけど、「それは犯罪だから…」って国王に止められちゃった。
ふむふむ、ヴィックスは獣人国レインハルト国王に謁見してるのね。
モフモフパラダイスかぁ。
ヴィックスは誰にも知られてないつもりだけど、私は知ってるわよ。だって父さんだもの!ヴィックスはモフモフが大好きなのよ!そこらの野良猫を可愛がってるの見ちゃったもーん!
可愛がるヴィックスが可愛かったわ♡
あ、超高性能居場所特定器について国王陛下達とも話さなきゃ!
私はさっそく張り切って支度をして王宮へと行った。
王宮の門番?そんなもん顔パスよ!
王は執務室に居るとまで教えてくれた。門番してるのに陛下の居場所までわかるのね。頭の後ろにも目がついてるのかしら?
「あ、久しぶりです。思ったよりも憔悴しているような…。孫ちゃんいるんだし、元気出してください、陛下」
「そうですよ、貴方。今日はどうしたの?」
さすが王妃様は麗しいわ。使っている化粧水とかお聞きしたい。アラ、それだと女子会になっちゃうわね。
「陛下もトロ王子に持たせた超高性能居場所特定器ですが、私の方は順調に動いてるんです。でも、なんでかなぁ?トロの方は特定器が壊れたのかなぁ?東方の国に行ったのはわかるんですけど、あと、東方の国の国王に謁見したところまではわかりますが、その後プッツリ」
プッツリと陛下が動き出した。我慢の限界ってやつかしら?今まではトロの意見を尊重してトロに護衛とかつけてなかったもんね(異例)。
「今すぐに東方の国の国王に問い合わせる。文を書く。紙とペンを!」
本気だなぁ。でも、私が同じ立場なら同じことしそうだなぁ。超高性能居場所特定器…『ラルク商会』特製…あれ?
「陛下ぁ、もしかしたらなんですけどトロはもしかしたら『ラルク商会』で働く気でいるんじゃないかと」
確か、『ラルク商会』の出入り口にはそれ系(スパイ系)の道具を壊す仕組みになっているはず!
「『ラルク商会』の本店は東方の国にありますし、東方の国の国王は『ラルク商会』の商会長と懇意だと聞きます。だとすると、可能性はありますよ?」
「うむぅ、とりあえず東方の国王に文章で問い合わせてみよう」
後日、私の推理が当たった。やっぱりトロは『ラルク商会』で働くことにしたらしい。
「全く、働くなんて…。小遣いなら私が渡すのに」
アーバンクルク王国の国王はぶちぶちと文句を言っていた。
「あー、“働いてお金を稼ぐ”という感覚を身に着けるのも大事なことですよ?陛下、落ち着いてください。お金は無限に湧いているわけじゃないんですから~」
「甘やかしてばかりではダメですよ。たまには市井の暮らしに身をおくことも大事だと私は思うわ」
流石、王妃様~。いい事言うわ~。
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