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19話 リョウ、努力する。
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リョウと俺は相変わらず親父の事務所でバイトをしている。ここで親父から提案。
「リョウよう、食わせていく女がいるんだから、ちゃっちゃと留学して飛び級しちまって国際弁護士の資格取っちまえよ。そしたら、バイト料も上がって今よりいい暮らしできるからよう。ただし、その間ハルカと離れることになるから、飛び級は急げそして国際弁護士の資格一発合格だ。日本の司法試験はその日本の大学卒業してからな」
「ハルカと相談します」
「おぉ、世帯主っぽいぞ。リョウ」
「からかわないでくださいよ、所長」
――俺は地道に日本の大学通って司法試験だな。
「ハルカは留学中うちで預かるか?」
「それは安心です。そのことも含めてハルカと相談しますね」
子供は成長が早いなぁ。そして早起きだ。二人で俺を起こしに来た。
「おきろー!しょー」
「おきろよー」
朝から大騒ぎだ。ハルカと相談してリョウは留学を決断した。あいつのことだ、やたらとはやく単位を取って、飛び級して資格取って、日本に帰ってくるだろう。
それにしても、ハルカは育児上手なんじゃなかったのか?
「兄ちゃんは夜遅くまで大学のレポート課題やってて眠いんだよ。それに今日は午後から講義のはず」
「おはよー、翔」ハルカは言う。
――双子は一体⁇親父の方に行ってくれ
「あぁ、ハルカかぁ。なんでこいつら俺のところに?」
「二人に、『お兄ちゃんを起こしてきて』って頼んだの」
――末恐ろしい双子だ。ネクロマンサーとかいるけど、双子使いってありそうだ
「俺、今日大学午後からなんだけど」
「だから、午前中は家のこと手伝って!」
――俺の休みはないのか…
リョウは留学前にスマホを持った。lineでハルカと連絡を取り合うためだ。俺もlineの仲間に入れてもらった。留学してれば時差あるけど、いいのか?
lineで今朝の俺の悲劇をリョウに伝えた。返事「頑張れ」。短いし…。今朝すごい大変だったんだけどなぁ。
リョウとハルカ、まさかlineでバカップル夫婦2号?そんなわけないよな。リョウ、日本に戻ってきた時に親父みたいだったら…。
「ハルカ、リョウの言葉は変わらないよな?まさかのうちの親父みたいなことはないよな?」
「それはないよー。銀さんは特殊な方でしょ(笑)」
――落ち着け、そうだよな。親父が変なんだ
そして俺のスマホは、油断した…俺を起こしに来た双子によってトイレに落とされた。記録消えてるんじゃないか?
新しいスマホを買っても、記録したものは戻らない。『物より思い出』ってやつだな。双子に弁償は求められないし、油断した俺のミスでもある。これからは手に持てるような電気機器はバッグの中に入れておかねば。
親父も母さんもあの双子の教育してないのか?ま・さ・か…ハルカに丸投げ…。そして二人でいちゃいちゃしてるんじゃないだろうな。
「母さん、コウキもコウタもちょっといたずらっこが過ぎる‼ちゃんと叱るときはビシっと言ってるのか?俺は、朝起こされるし、スマホをトイレに沈められたぞ」
「アヤメは悪くないだろう?」
――じゃ、誰だよ?
「早起きしないお前、スマホを大事にしまっておかないお前が悪いだろ?」
――すっげー、屁理屈だ
「スマホはしまい込まないだろ?電話きたときとかどうするんだよ?すぐそこにないと不便だろ?」
「屁理屈だなぁ」
――親父がな
「で、双子のしつけは誰がしてるんだ?」
「ハルカちゃんよ」
――やっぱりそうか…
「懐かないぞ。しまいには母親の座を奪われかねない」
「うーん、それは母親としては嫌かなぁ?」
「親父は父親と認識されない恐れがある」
「ライバルか?」
「今の状態だとハルカをめぐってのライバル状態だな。ライバルはリョウか…」
リョウが猛スピードで飛び級しまくった。留学先で博士号間近。
「ハルカよかったな。向こうで資格取ればリョウが戻ってくる」
「リョウってだれ?」
コウキとコウタが聞く。
「ハルカの旦那さんだ」と言うと、二人して凹んだ。失恋した気分なんだろうか?
「超ラブラブ。アヤメ母さんと銀父さんみたいな感じだぞー」
――親父…とどめを刺すな
「しっかし博士号か、日本の大学だと大学何年生からのスタートになるんだ?」
「さぁ?」
――頼りない親父だなぁ。
「通ってる大学次第じゃね?」
「ハルカはリコンしないの?」またしても双子が聞く。
「新婚さんが離れ離れになってるから、久々に会ったらあっつあつだろう」
親父は言う、そして双子は凹む。
「帰ってきたらパーティーね~!ハルカちゃん、料理上達したのよ」
――このパーティー好きが…
「リョウよう、食わせていく女がいるんだから、ちゃっちゃと留学して飛び級しちまって国際弁護士の資格取っちまえよ。そしたら、バイト料も上がって今よりいい暮らしできるからよう。ただし、その間ハルカと離れることになるから、飛び級は急げそして国際弁護士の資格一発合格だ。日本の司法試験はその日本の大学卒業してからな」
「ハルカと相談します」
「おぉ、世帯主っぽいぞ。リョウ」
「からかわないでくださいよ、所長」
――俺は地道に日本の大学通って司法試験だな。
「ハルカは留学中うちで預かるか?」
「それは安心です。そのことも含めてハルカと相談しますね」
子供は成長が早いなぁ。そして早起きだ。二人で俺を起こしに来た。
「おきろー!しょー」
「おきろよー」
朝から大騒ぎだ。ハルカと相談してリョウは留学を決断した。あいつのことだ、やたらとはやく単位を取って、飛び級して資格取って、日本に帰ってくるだろう。
それにしても、ハルカは育児上手なんじゃなかったのか?
「兄ちゃんは夜遅くまで大学のレポート課題やってて眠いんだよ。それに今日は午後から講義のはず」
「おはよー、翔」ハルカは言う。
――双子は一体⁇親父の方に行ってくれ
「あぁ、ハルカかぁ。なんでこいつら俺のところに?」
「二人に、『お兄ちゃんを起こしてきて』って頼んだの」
――末恐ろしい双子だ。ネクロマンサーとかいるけど、双子使いってありそうだ
「俺、今日大学午後からなんだけど」
「だから、午前中は家のこと手伝って!」
――俺の休みはないのか…
リョウは留学前にスマホを持った。lineでハルカと連絡を取り合うためだ。俺もlineの仲間に入れてもらった。留学してれば時差あるけど、いいのか?
lineで今朝の俺の悲劇をリョウに伝えた。返事「頑張れ」。短いし…。今朝すごい大変だったんだけどなぁ。
リョウとハルカ、まさかlineでバカップル夫婦2号?そんなわけないよな。リョウ、日本に戻ってきた時に親父みたいだったら…。
「ハルカ、リョウの言葉は変わらないよな?まさかのうちの親父みたいなことはないよな?」
「それはないよー。銀さんは特殊な方でしょ(笑)」
――落ち着け、そうだよな。親父が変なんだ
そして俺のスマホは、油断した…俺を起こしに来た双子によってトイレに落とされた。記録消えてるんじゃないか?
新しいスマホを買っても、記録したものは戻らない。『物より思い出』ってやつだな。双子に弁償は求められないし、油断した俺のミスでもある。これからは手に持てるような電気機器はバッグの中に入れておかねば。
親父も母さんもあの双子の教育してないのか?ま・さ・か…ハルカに丸投げ…。そして二人でいちゃいちゃしてるんじゃないだろうな。
「母さん、コウキもコウタもちょっといたずらっこが過ぎる‼ちゃんと叱るときはビシっと言ってるのか?俺は、朝起こされるし、スマホをトイレに沈められたぞ」
「アヤメは悪くないだろう?」
――じゃ、誰だよ?
「早起きしないお前、スマホを大事にしまっておかないお前が悪いだろ?」
――すっげー、屁理屈だ
「スマホはしまい込まないだろ?電話きたときとかどうするんだよ?すぐそこにないと不便だろ?」
「屁理屈だなぁ」
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「ハルカちゃんよ」
――やっぱりそうか…
「懐かないぞ。しまいには母親の座を奪われかねない」
「うーん、それは母親としては嫌かなぁ?」
「親父は父親と認識されない恐れがある」
「ライバルか?」
「今の状態だとハルカをめぐってのライバル状態だな。ライバルはリョウか…」
リョウが猛スピードで飛び級しまくった。留学先で博士号間近。
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「超ラブラブ。アヤメ母さんと銀父さんみたいな感じだぞー」
――親父…とどめを刺すな
「しっかし博士号か、日本の大学だと大学何年生からのスタートになるんだ?」
「さぁ?」
――頼りない親父だなぁ。
「通ってる大学次第じゃね?」
「ハルカはリコンしないの?」またしても双子が聞く。
「新婚さんが離れ離れになってるから、久々に会ったらあっつあつだろう」
親父は言う、そして双子は凹む。
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