7 / 24
7話 進路を考える……だって高校生なんだもん
しおりを挟む
夏休み明け、課題を提出。リョウはごく自然に全問正解。俺はというと、空欄アリ・間違えアリのバラエティーに富んだ結果だった。
どうやら今回は課題が難しかったらしい。中には、お金で医学部生に解いてもらったとかそういう話もチラホラ。
「リョウ君黒髪もカッコいい‼しかも課題全問正解って神がかってない?」
と、お決まりの女子達の噂の的だった。金髪碧眼から脱却してからちょっとは減ったが女子は絡む。部活動の助っ人依頼は変わらないし、リョウは大変。
――リョウのスケジュール管理とか、秘書かよ?
学校の登下校はニンジャ式。美容室にはリョウは髪が伸びるの遅いみたいであれから行ってない。
――女子の対応、俺だって成績悪い方じゃないぜ?学年30位には入ってるし、でも他が普通だからダメなのか。リョウは全部◎だもんな
「あー進路相談をする。名前を呼ばれたら来い。他の者は自習」
――進路か…親父のは家業なんだろうか?リョウはどうするんだろう?一応進学校だから高2の夏で勝負ですかね?それで進路相談か?
「最上翔・リョウ」
――何故同時に二人⁇
「あー、最上。家業を継ぐのか?」
――あれは家業だったのかー‼
「何も考えてません。とりあえず、長持ちする国家資格があるといいですね」
「リョウ、お前はどうするんだ?お前なら何でもやりたい放題だろう?」
――凹むからリョウと同時は嫌なんだよ
「僕も特に考えてません。やりたいことを探しに大学に行くっていうのはダメですか?」
「学部があるからなぁ、なんとも。家族でちょっと話し合ってくれ」
――こいつ家庭に丸投げしたな。『家族で』話し合い…バカップルが脱線しなきゃいいが無理だろう
「失礼しました」
「失礼しました」
クラスでもリョウの進路で持ち切りだ。
――俺はどうでもいいのかよ…
「最上のトコに居候なら、そのまま弁護士はどう?」
「リョウ君がお医者様なら診てもらいたーい」
「いやいや、運動神経いいし体育大学は?」
「音大も行けるよ」
「選り取り見取りだなー」
――妄想すっげー。本人クールなのに
「そんじゃ帰るか。リョウ‼帰るぞー‼」
そしてニンジャのように家路に着いた。
「ただいまー、相談があるんだけどさ。親父が帰ってからな」
「オッス、ただいま。今日の夕飯は~♪」
「相談がある。リョウも。今日呼び出されて進路相談な。進路考えてないんだけどどうしたもんかと」
「そりゃあ自分で決めろよ。自分の人生だ。人に言われた通りに人生過ごしたいのか?」
「それは…」
「俺はアヤメと出会い、速攻で恋に落ちた。惚れた女に飯食わせてやるくらいで当り前だろ?そこでだ‼弁護士が金になるっていうから法学部入って、司法試験受けて、という流れになるわけだ」
「ヤダー‼銀、恥ずかしい‼」
「お前らは女に出会ってないだろ?それならアドバイスなんかできねーよ。てめぇの頭で考えろ」
――酔ってる⁇なんか結構真面目なほうだよな?大丈夫か逆に不安だ
そんな生活も束の間。
「もうそろそろいいですかねぇ?俺も日本語の読み書きは出来るようになったし」
「そうねぇ、心配だけど仕方ないかなぁ」
「お前は過保護だなぁ。俺は自分があと20歳若ければ…と思ってるぞ」
「もう‼銀ったら私をほっといて異世界に…なんて」
「そんなに凹むなよ、アヤメ。行くのはもちろん一緒にだよ。アヤメと離れたら意味がないだろう。色々な経験すべてをアヤメ、お前とするのが俺の野望だよ♡」
――⁇3人で何を思う?聞き間違えでなければ異世界⁇なんか仲間外れチックなんですけど
「よし!このチョーカーを渡しておこう。お守りじゃないからな。ちゃんと役立つものだから大事にしてくれよ」
――次の日、何事もなくリョウも俺もいつものように高校に行く支度をして玄関を出ると、俺は見ず知らずの平原にいた。
「リョウー‼ガキじゃないんだから、突き飛ばすとかやめろよ、全く…」
――あれ⁈リョウいない…むしろうちがない
「ココドコ?」
――何故か片言になってしまった。一人だし、衣食住どうしよう…
「王よりの使者です。城に来てください」
――あー、よくあるやつだー。最近異世界もの多いもんなぁ。自分異世界ってすっごい嫌なんですけど‼違和感あるー。他人事のような
「城ってドコですか?」
――あれ?何で?この世界の言葉わかるんだ?
「…はぁ…城まで案内します」
――出たー!RPGでよくある馬車‼それより使者の人ため息出たよね…?
どうやら今回は課題が難しかったらしい。中には、お金で医学部生に解いてもらったとかそういう話もチラホラ。
「リョウ君黒髪もカッコいい‼しかも課題全問正解って神がかってない?」
と、お決まりの女子達の噂の的だった。金髪碧眼から脱却してからちょっとは減ったが女子は絡む。部活動の助っ人依頼は変わらないし、リョウは大変。
――リョウのスケジュール管理とか、秘書かよ?
学校の登下校はニンジャ式。美容室にはリョウは髪が伸びるの遅いみたいであれから行ってない。
――女子の対応、俺だって成績悪い方じゃないぜ?学年30位には入ってるし、でも他が普通だからダメなのか。リョウは全部◎だもんな
「あー進路相談をする。名前を呼ばれたら来い。他の者は自習」
――進路か…親父のは家業なんだろうか?リョウはどうするんだろう?一応進学校だから高2の夏で勝負ですかね?それで進路相談か?
「最上翔・リョウ」
――何故同時に二人⁇
「あー、最上。家業を継ぐのか?」
――あれは家業だったのかー‼
「何も考えてません。とりあえず、長持ちする国家資格があるといいですね」
「リョウ、お前はどうするんだ?お前なら何でもやりたい放題だろう?」
――凹むからリョウと同時は嫌なんだよ
「僕も特に考えてません。やりたいことを探しに大学に行くっていうのはダメですか?」
「学部があるからなぁ、なんとも。家族でちょっと話し合ってくれ」
――こいつ家庭に丸投げしたな。『家族で』話し合い…バカップルが脱線しなきゃいいが無理だろう
「失礼しました」
「失礼しました」
クラスでもリョウの進路で持ち切りだ。
――俺はどうでもいいのかよ…
「最上のトコに居候なら、そのまま弁護士はどう?」
「リョウ君がお医者様なら診てもらいたーい」
「いやいや、運動神経いいし体育大学は?」
「音大も行けるよ」
「選り取り見取りだなー」
――妄想すっげー。本人クールなのに
「そんじゃ帰るか。リョウ‼帰るぞー‼」
そしてニンジャのように家路に着いた。
「ただいまー、相談があるんだけどさ。親父が帰ってからな」
「オッス、ただいま。今日の夕飯は~♪」
「相談がある。リョウも。今日呼び出されて進路相談な。進路考えてないんだけどどうしたもんかと」
「そりゃあ自分で決めろよ。自分の人生だ。人に言われた通りに人生過ごしたいのか?」
「それは…」
「俺はアヤメと出会い、速攻で恋に落ちた。惚れた女に飯食わせてやるくらいで当り前だろ?そこでだ‼弁護士が金になるっていうから法学部入って、司法試験受けて、という流れになるわけだ」
「ヤダー‼銀、恥ずかしい‼」
「お前らは女に出会ってないだろ?それならアドバイスなんかできねーよ。てめぇの頭で考えろ」
――酔ってる⁇なんか結構真面目なほうだよな?大丈夫か逆に不安だ
そんな生活も束の間。
「もうそろそろいいですかねぇ?俺も日本語の読み書きは出来るようになったし」
「そうねぇ、心配だけど仕方ないかなぁ」
「お前は過保護だなぁ。俺は自分があと20歳若ければ…と思ってるぞ」
「もう‼銀ったら私をほっといて異世界に…なんて」
「そんなに凹むなよ、アヤメ。行くのはもちろん一緒にだよ。アヤメと離れたら意味がないだろう。色々な経験すべてをアヤメ、お前とするのが俺の野望だよ♡」
――⁇3人で何を思う?聞き間違えでなければ異世界⁇なんか仲間外れチックなんですけど
「よし!このチョーカーを渡しておこう。お守りじゃないからな。ちゃんと役立つものだから大事にしてくれよ」
――次の日、何事もなくリョウも俺もいつものように高校に行く支度をして玄関を出ると、俺は見ず知らずの平原にいた。
「リョウー‼ガキじゃないんだから、突き飛ばすとかやめろよ、全く…」
――あれ⁈リョウいない…むしろうちがない
「ココドコ?」
――何故か片言になってしまった。一人だし、衣食住どうしよう…
「王よりの使者です。城に来てください」
――あー、よくあるやつだー。最近異世界もの多いもんなぁ。自分異世界ってすっごい嫌なんですけど‼違和感あるー。他人事のような
「城ってドコですか?」
――あれ?何で?この世界の言葉わかるんだ?
「…はぁ…城まで案内します」
――出たー!RPGでよくある馬車‼それより使者の人ため息出たよね…?
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
異世界より来たイケメン3兄弟があなたの大切なものと引き換えになんでも願いをかなえます。~喫茶店‘お命頂戴致します’より
satomi
ファンタジー
表の商売はごくごく普通の喫茶店。喫茶店の名前は‘お命頂戴致します。’
裏の顔は、依頼人の大切なものと引き換えに依頼を遂行するという業務をしている。(本当に命は取らないよ)
経営しているのは、イケメン3兄弟。長男・聡はレアキャラで滅多に顔を出さない。次男尊は接客担当。3男・悟はラテアートを描いたりする。
ただし、3人共異世界からやって来ている。しかも、異世界では王子様だった。長男以下3人は「自分たちよりも上に兄貴がいるからいなくてもいいでしょ」とけっこう軽いノリで二ホンにやってきた。
ついてきたのは、生まれたときから兄弟に仕えている瀬蓮とキャサリン。
瀬蓮についてはかなりの部分が謎になっているが、格闘技の達人で人脈が凄まじい。
キャサリンは所謂オネェキャラ…。情報屋さん。おかまバーを経営しております。
今日はどんな無理難題がこの喫茶店にやってくるのか……
たったの3歳
ぱっつんぱつお
恋愛
──「年下高校生じゃ、駄目ですか。」
同じバイト先に勤める、至って普通の大学生の女子〈あきら〉と、
進学校に通う金持ちでイケメン、ハイスペック高校生男子の〈昴〉
同じくバイトで知り合った大学の友達、三上は、昴が退勤したあと、いつも「ぜったいあきの事好きっだって〜」と言っていた。
「まさか、そんなはずが無い、あり得ない。」
いつも否定する。
それもそうだ。
相手は高校生、未成年だ。
可愛いJKが沢山居るのにわざわざこんなババァを好きになるはずもない。
自分だってイケメンだからと高校生なんかに手を出すつもりも無い。
正直、高校生なんて自分達からしてみたら子供だ。
たった3歳の差。
社会に出れば気にならない年齢差。
けれど彼女らにとっては、とても大きな差だった……。
おそらく10話未満で終わるはずです。
まだ全然作ってないけど。
カクヨム、なろう様にも投稿しています。
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
異世界で生きていく。
モネ
ファンタジー
目が覚めたら異世界。
素敵な女神様と出会い、魔力があったから選ばれた主人公。
魔法と調合スキルを使って成長していく。
小さな可愛い生き物と旅をしながら新しい世界で生きていく。
旅の中で出会う人々、訪れる土地で色々な経験をしていく。
3/8申し訳ありません。
章の編集をしました。
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
職業選択の自由~ネクロマンサーを選択した男~
新米少尉
ファンタジー
「私は私の評価を他人に委ねるつもりはありません」
多くの者達が英雄を目指す中、彼はそんなことは望んでいなかった。
ただ一つ、自ら選択した道を黙々と歩むだけを目指した。
その道が他者からは忌み嫌われるものであろうとも彼には誇りと信念があった。
彼が自ら選んだのはネクロマンサーとしての生き方。
これは職業「死霊術師」を自ら選んだ男の物語。
~他のサイトで投稿していた小説の転載です。完結済の作品ですが、若干の修正をしながらきりのよい部分で一括投稿していきますので試しに覗いていただけると嬉しく思います~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる