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転章 第五部 第三節

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 旗司誓きしせい

 その起源は、無二むに革命にまでさかのぼる。革命後の残存勢力への遊弋ゆうよくを首題目的とした組織発祥はっしょうのため、うしなわれた八十やそ枝族しぞく―――その中にまぎれて、義烈ぎれつあるキフォー、智謀ちぼうのアクハゲノム、生かすならリョクロア、真猿しんえんよりスェンケルフールナーム、大義たいぎなくともフェビノドヒュグ、具申ぐしんながらヲルモグニ、ゆえありてイト、……以下、計三十七名が姿を消した。

 <彼に凝立する聖杯アブフ・ヒルビリ>は、キフォーがつかさどることを誓った旗幟きしの印章である。凝立ぎょうりつする聖杯……<終末を得る物語>において、允可いんかに足りぬこその檠架けいか―――ランプ・ジ・ケンプファーから、液体もろとも聖性をさずかった杯。その液体は、液体であることそれ以外を一切赦免しゃめんされず、神の御手みてたずさえし鉄扇てっせんを織り成す神刃しんは、それを染めた生き血を洗い清めるどころか双頭三肢そうとうさんし青鴉あおからすへと変貌へんぼうさせた。月を突っつき日をいて月食・日食を手玉に取り、天駆あまかける青蒼せいそうひらめきは、吹雪ふぶきから花吹雪はなふぶきまで好き放題に乗り回したという……その存在を、外道げどうよりあぶれた鬼畜きちくなりと神への愚弄ぐろうに発禁する者もいれば、奇跡の御業みわざが成した神道しんとうにおわす聖獣とあがめる者もいる。キフォー当人がどう考えていたのかは分からない。前者に悪乗りしたのかも知れないし、後者にあやかろうとしたのかも分からない―――両極は存在しないのだから、ただ白いまんまの旗じゃげておけんかろう違う意味になるしといったご都合主義的な下心がまかり通っていたのであっても、特筆すべき不思議でもない。

 ここに来て十三日と十九時間後。とにかくその頃にはそんな御大層な伝説も知っていたが、それに便乗びんじょうできるような活躍なんぞとは縁遠えんどおい日々を、シゾー・イェスカザは送っていた。

 当時の新米旗司誓きしせいへの割り当て仕事は、食事の支度や衣服の洗濯等々の恒常的な雑用がほとんどである。それは自分が新米だったことそれそのものよりも、子どもだったことを頭領ふたりが最優先にした結果だった。鉄は熱いうちに打てと言うが、打つ手順を間違えれば、鈍刀なまくらになるどころか半ばで折れる。練磨れんまとは、打算を捨てた時に始めるべき見極めの初手である。つまりはこれも忍耐だ。イェンラズハもジンジルデッデも、やわらかい鉄と、かたい鉄を知っていた。かたなを知っていたし、それよりほかのことも知っていた。

 なので、行動する時は、いつだって いの一番にザーニーイと組まされた―――彼は子どもながら、みっつほどシゾーより年嵩としかさだった。どちらのことも、ザーニーイは喜んだらしい。年齢であれ立場であれ、下がいると嬉しがるのは動物のさがなりにしょうがないにせよ、部屋まであい部屋にされた時はさすがにシゾーも反抗した。

「黙らっしゃい。大なり小なりらしたら言えと忠告したろう。聞き入れなかった罰です。シッズァの馬鹿」

 養父からの断罪に、ぐうの音も出なくなった。

 ともあれ、こうなると四六時中しろくじちゅう顔を突き合わせていることになる。字を覚え、字の持つ意味を知り、意味が連なると世界を語り出すそれらを代弁するならば、演説より高説より歌うのが心地よい―――それらをひとつひとつ学んでいく逐一ちくいちに黄色いくちばしれられるのはわずらわしくもあったが、ザーニーイが機嫌よくしているうちは見逃みのがしてやることにした。彼はおおむね善人で、面倒見が良い先輩肌であり、だからこそちょくちょく鬱陶うっとうしい世話焼きだ。それ以上に極端でもない。両極が無いように、単極もまた存在しない。

 だからこそ、見逃してやることが出来ない時もある。例えそれが、ザーニーイを不機嫌にしようとも。

 ふたりが狩猟しゅりょうを終えて自室に戻ってきたのは、昼前だった。近所の食用虫くらいならこのタッグでも狩りに出ることを許されるのだが、今回はほか幾人いくにんかの旗司誓と組んで足を延ばし、大型の爬虫類はちゅうるいをハンティングしに行ってきたのである。ごくごく一般的な罠猟わなりょうだ。ありふれたとおりに、巣穴に仕掛けておいた成果を、回収してきた過ぎない―――のだが、今回に限って、それだけでは済まなかった。

 長かったシゾーの黒髪は、とかく無残にぶち切れていた。ざんばらというのもおこがましく、何十年と放置されたち屋敷の窓辺に引っかかったカーテンのように、長いのも短いのもごちゃごちゃと入り乱れてもつれ合い、みすぼらしい汚さで垂れ下がっている。

 それがき散らされた素肌すはだの背中を、じっとりと半眼はんがんで見やって。下穿したばき一丁で椅子いすに座っている彼の後ろにて、寝台のはしっこに腰を下ろしたザーニーイは、机から取ってきたはさみを片手に、ぶすっと告げた。

「……じゃ、切るぞ」

「知ってますから早くしてください」

「…………」

 当人が承諾しょうだくしているというのに やたら ぎこちなく、ザーニーイはシゾーの髪を持ち上げて鋏を入れ始めた。

 しゃきり・しゃきりと、しのぎが擦れ合う響きに合わせて、さふ・さふと髪が床へ落ちていく。

 室内。窓から垂直に、ふたつ並べられた寝床は、板にシーツを巻いただけの軽いもので扱いやすく、喧嘩けんかするつど合間を広げては、部屋掃除するたびせばまるという周期を、不定期ながら周回していた。今は最大径まで広げられているのだが、これは単に床屋作業を終えたあとでの床の片付けを見越してのことだった。

 ひとつきりの窓明かり、そのお日様に照らし出される鋏を繰りながら、刃の反射光がきらきらする中で、ザーニーイが口を開く。

「おい」

「なんですか」

「ふてくされるにしたって程があんだろ。なんだよ、お前。狩りン途中から、帰ってからも変だぞ。こんな風に俺がむしっちまったから、ねてんのか? 毛」

「違います」

毛根もうこんまで抜けたか?」

「違います」

「脳みそ付いてたのか? 毛根に」

「違いますったら」

「だよな。味噌みそなら香るよな」

「違う!」

 そこらへんで憤激ふんげきたまらず、がっと肩越しに振り返るのだが。

 上背うわぜいのあるザーニーイは余裕綽々よゆうしゃくしゃくとばかり、こちらを見おろしつつ嘆息たんそく混じりに眉根まゆねを寄せるだけだ。シゾーの様子よりか、切ろうとしていた長髪の残りが、手元から逃げていった先を気にしている。

「違うんなら、違うのどこだよ。言えよ。聞くから」

「だっからああもう、こいつと来たら……!」

「どうもこうもあるか。お前んとこ来んなら俺しかいねーだろ。シゾーのくせして。ほら、聞いてやっから言えっつの。もじもじっ子にしたってうぜーなお前」

「ああああああああ!」

 加速する苛立いらだちに、養父にならう口調すら取りこぼしてしまうのだが。

 意地でも前に向き直って、暗に散髪の続きを催促さいそくすることにする。鋏の感触がひと段落する頃合いを見計らって、シゾーは怒号した。

「なんで―――たすけた!?」

「なん?」

 後方より。ぼけっと、声なかばに反芻はんすうしてくる。飾り気ないにしたって、あんまりにも自覚していない。

 使い終えた鋏を持て余しているザーニーイを置き去りに、深まる怒気にそそのかされるまま、口早くちばや指摘してき唾棄だきもろとも向け続ける。

「大蜥蜴とかげに狙われたのは僕なのに。油断してた、その先から……勝手にかばいやがって」

「だって。うしろからイテッとかつぶやかれたら、振り向くだろうがよ、普通。その肩向こうに化け蜥蜴とかげがいたら、たすけるのだって、成り行きだろ。ウェンデのじっちゃん、あのひとみに右の脹脛ふくらはぎ膝小僧ひざこぞう持ってかれたから、うまいこと立てなくなったんだぞ。お前なんざ丸呑まるのみだ。そうなったら、胃袋から引きずり上げるだけ手間かかっだろ。ケツの穴からひり出されて来るまで、悠長気長ゆうちょうきながに待ってらんねぇし」

「だからって―――!」

「聞き分けねーな。なんでもへってもくそもあるか。成り行きだっつの。字ぃ分かっだろ? 行っちゃって成っちゃったんだから、もー、しゃーねえじゃん。弟分なんだから、兄貴風に吹かれるくらいでナンボのもんだろ」

「納得できるか! 誰が決めた! そんなもん!」

「神様なんじゃねえの? 産まれた順なんだから」

「はあ!?」

「あのなあ。ンないるかいないかも知れねえ流れを割り振った誰かさんにネチネチうらみつらみ向けるより、現実的に現実の悪いとこ改めろよ」

 と、あくまで能天気のうてんき歯牙しがにもかけず、悪びれることもなく、ぞんざいにしてくれる。

「なにが悪いって、そもそもお前の髪の毛だろーが。目に入ったのが悪い。だぁから長っちょろいまんまにしないで、とっとと切っときゃよかったんだ。謝んねーぞ。ごっそり引き千切っちまったけど、針の一本だってんでやらねえ。こちとら指という指に もっさりされて気持ち悪かったし。えんがちょ」

「だから、僕が言ってるのは、あんたがこうしてくれた髪じゃない! あんたが俺をかばったことだ!」

「へ?」

 しつこい見当違いに我慢ならず、ついにシゾーは椅子を倒して立ち上がった。身体からだを反転させて、真っ向からザーニーイを見下ろす……のだが、彼は自分の寝台端に座したまま、股座またぐらの間の座面に鋏を置いて、ターバンを巻いた後ろ頭にて悠々と空手を組んでいる。彼が時々ターバン姿を気取って、こうしてシザジアフの真似まねをしたがるのは、今日に始まったことではなかったが―――今日ばかりはかんさわると、そう思えた。盲愛もうあいにふんぞり返って虚勢を張ることをとも思っていない相手へと拳を固めて、それを確信する。

「もう、こんなことするな―――ってんですよ。契約外だ……恩を作るなんて、絶対に金輪際こんりんざいまっぴらなんですから」

「んなこと言ったって。無理だよ、それは。お前、俺よりガキじゃんか」

「なんだと?」

「デデじいが言ってた。貸したり借りたり着たり着せたりは気ままでいいし、猫糞ねこばばしたって笑い飛ばせるけど、水と同じで最後は上から下へ流さないと、おかしくにごるのが恩なんだって。だから、お前もそのうち下が出来たら流せよ」

 いきり立つシゾーはそっちのけに、さらりとザーニーイが ごり押しした。頭に血が上っているシゾーをあおぐように、こちらへ向けて片手をぱたつかせつつ、

「恩返しってのは、手渡しして受け継ぐほどいいもんらしいぞ。みがかれるうちにたまになって、心の中で光るんだとさ―――にぎった手を忘れなきゃあな」

「知るか。上も下もない。僕だけが僕です」

「とんがるなって。俺だって、とうさんたちから、そうやって面倒見られてきてんだ。勘定かんじょうするだけ馬鹿を見るっつの。デデ爺の言う通り、水なら下に流す方が利口だ。どっちみち、お互い、子どもが出来るくれぇ大人になるまでの辛抱しんぼうさ。だろ?」

「勝手にしろ!」

「勝手にするさ。これが俺だ」

 喧嘩にすら発展しなかった口争いは、そこで終わった。と思えていた。その時は。

 肩を荒らげれば、切り刻まれた黒髪の破片が、素肌にかゆみを残して、ばらばらと散っていく。ザーニーイがほうきを取り行っている間、シゾーは身体をはたいた。大体は払えたようだが、今度は下穿したばきと下腹したばらまわりに積もってしまう。どうせ水回りまで行って頭から流さないとならないのだが、そこまで掻痒感そうようかんを同伴するのも嫌だった。下穿きを脱いで、全裸のまま、布地にへばり付いている毛のかすを叩き落とす。ついでに尻からへその穴から、ぼりぼりといた。

「なあ、おい」

 その声に、シゾーは振り向いた。それは、ザーニーイの両手からほうき塵取ちりとりが床に落下したのと同時であり、だからこそ、バタぽか―――とでも言おうか、そんなおかしな可笑おかしな音も聞いた。

 それが、引き金は引かれていたことに気付いた瞬間だったと、今は知っている。このことは……とうに、知っていた。

「それ。お前、俺よりガキのくせして、なんでもう生えてんの?」

 ザーニーイは、シゾーの股間を指差していた。



     □ ■ □ ■ □



「だから―――これは、大人になったら毛と一緒に股座またぐらに生えてくるもんじゃなくてだなあ。生まれた時から、その……男の子と女の子で違っていて、花で言うとこの雄しべと雌しべが―――って、にたにた見てないで、なんか言ってくれよジンジルデッデ! あんた女だったんだろ!」

「あいあい、そうはやるな。ひとしきり感心してるんだから、まだ水を差さないでおくれや。にしても、いやはや風流だねえ。子どものブッ飛びは、そうこなくっちゃあ。満喫まんきつしたら、ちゃんと図書庫の本とマネキン使って教えといてやっからさあ」

「俺も立ち会わせてもらいますからね! あんたって人は、ぜえっっっったい危ない余興よきょうプラスアルファするから!」

「んだよー保護者なパパンったら過保護チャンだぁね。骨も皮も伸びるついでに治るんだから、がきんちょの時分に怪我けがしとかないと、伸び終わった頃合いにゃあビビって包丁も持てなくなっちまわぁな。いいのかい?」

「いくねぇのは、いも皮剥かわむきついでにナイフ投げ教える頭領でしょう!?」

「いーじゃねえの。教えときゃいい。香具師やし大道芸だいどうげいがこれっぽっちだけでもありゃあ、爪に火を点す・・・・・・なんてぇ一芸にすこたぁないんだ。しっかもこいつはありがたいこって、木の天辺にお高く留まった林檎りんごを落とすのにだって使えるし、トンズラかましてくれた悪党の逃げ足を斬り落とすのにも使えるし、あとまあついでに女ぁ落とすのにゃあ一発芸は二発三発ぶっ続けられるほどあるだけいい。だろ? そーだぞ覚えてるかい、お前ら。ほれほれ。こっちにゃ甘い水があるぞーい。寄ってきんしゃいなーあ」

「ええ、寄るのかお前ら!? マジかよ寄せやがった!」

「来たなー。粒揃つぶぞろいに見どころありげたぁエライえらい。よしよし、復習だ。ナイフ投げは基本的に二種類の型があってだな、柄を保持しつつ振りかぶって直線的に投擲とうてきするフォームは、威力はあるが安定しにくいから近距離向きで、命中率を上げて遠くを狙うなら、刃先を保持しつつ円弧えんこを描いて落ちるように投げる回転投げだ―――」

「こないだ そのまとに配役しておいて威風堂々!? ふたりでどっちの的がいいか選べって、今まで見たことねえよあんな極悪ごくあく涙目ジャンケン! 遠くても近くても刺さるじゃねーか!」

「はッハァ! 最っ高じゃねえの! それとて伝家でんか宝刀ほうとうさ! 怪我した経験は身を守るしんとなり、身をいやとなり、身をのがたいとなる……心技体から目利めききになるだけ言うこたぁ無ぇし、宝刀だってあるだけ損することもねえさ―――その刃は、いずれ神の御手みて愛撫あいぶ鉄扇てっせんまでも織り成してくれよう! 双頭三肢そうとうさんし青鴉あおからすまでもち出してくれる日が来たる!」

 ともあれ。<彼に凝立する聖杯アブフ・ヒルビリ>に来て、十三日と二十時間後。その旗司誓きしせいべる頭領の執務室にて。

 これ以上ない困り顔に冷や汗を垂らしたシザジアフを横目に、ジンジルデッデは呵々大笑かかたいしょうを味わいながら、手拍子がてら面白がっていた。子どもたちを見おろして。ザーニーイ、彼―――女、に否応いやおうなく連れられて来た、シゾーをも見おろして。

 ジンジルデッデ。以前の名はない。肉をがれてから太らなくなったのだと自称する現頭領は、まだ形見かたみとして残していかない煙管きせるくわえながら、鼻の孔を膨らませて紫煙しえんを吹いている。そこの肉もまた、欠けたあとで癒着ゆちゃくしたのが奇跡と言わんばかりの凄惨せいさん極まる瘢痕はんこんだが、まるでその道の者が刺青いれずみを誇るように、咲き誇る大輪たいりん肉芽にくげばなの一切を隠していない。手足のみならず、顔もそうだ―――左ほおにあるいち・に・さんの三本傷は、今日も今日とて笑いじわゆがめられ、彗星すいせいも難着陸を試されそうである。独自のユーモアとヒューマニズムを風流韻事ふうりゅういんじあふれさせた心は磁石のように、物心つくかどうかといった子ども心ですらくっつけて離さなかった。独壇場にあるその天真爛漫てんしんらんまんさたるや、あたかも星。近視眼的でないにしても遠すぎる輝きは、星辰せいしんが振り撒く光のように、並み居る人知から程遠い。それでも、星。見上げるならば―――きらめく彼方かなた。心洗われ、心惹かれる彼方かなた

 シザジアフ。シザジアフ・ザーニーイ。名前はともあれ、父親。男親。いつだって心身から親身になって心配し、無駄に焦眉しょうびを絶やすことのない大人。旗司誓でもあるが、今は取り立てて重要でもない。彼が守るのは、旗ではなかった。誓って言える―――旗幟きしではない。

 ザーニーイ。シヴツェイア・ザーニーイ。ザーニーイだけだと思い込んでいる、今はまだ、子ども。少女。なにも知らずにいられた時代が終わっていく。それと知らず、世界は すげ替わっていた。

 契約者はそれを、ずっと見ていた。シザジアフ・ザーニーイをえろ、そのような契約の元、タグ付けされた……これもまた、今はまだ子ども。少年。泣きぬれる都度つど―――夢のたび泣きながら振り返ることになるのに、子どもだから、それすら知らない。名をシゾー・イェスカザと言う。これもまた、以前の名はない。

 この場にいる誰一人名乗なのらずとも、総員それでいい。かねてから呼ばれるまでもなく、烙印らくいんは押されている。それもきっと、巨人の原罪。
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