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承章
承章 第一部 第二部
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金切り声の哀願を受け入れ、彼は空を見上げていた視線を、地上に戻した。とはいえ―――
その叫びを実際に耳にしたのは、ひどく昔のことになる。
イヅェンは音も無く、その場で静止した。
王宮の中庭に、彼は立つ。朝焼けを終えた曇天に、ふと目線を留めるまま修練をとどめて、既に数分。そしてそこから顔を下げて、こうして数秒。振るっていた棍が風を斬る音はかなたへ過ぎ去り、砂利の些細な抗議もとうに長靴の底で静まり返っていた。四肢や武器の描く暴力の軌跡に寸断を繰り返されていた朝靄の動きも穏やかとなり、今はただ彼が呼吸する都度、わずかばかり量を増やしていく。
音が聞こえる。大概は遠く、かすれるほど遠く……またしても上空を見上げかけて、自制する。音が聞こえてくるのはそこではない―――ほぼ、そこではない。地上だ。ここではない遠い場所で、彼ではない誰かが動きゆく、寄り集まらなければ聞こえないような粗末な音。
当然だ。翼の頭衣の調を妨げる音など、どこであれ存在するはずがない。
つまり、最も間近なこの耳障りな響きは、自分自身に由来しているということだ。そういった虫が耳孔に巣食っているように騒がしい、血管の拍動。血液のうねりを意識するならば、朝早い無音の中庭においてその音を立てているのが己だけであることを知らざるを得ず、またそれは、より際立たされることになる孤独の実感に他ならなった。だからだろうか、母の声を錯覚したのは。
母が死んでからの幾時。そして幾時よりも長い、母が死ぬまでの幾年月。その長い間―――双子の姉とは違い―――彼は視線しか、外へ出ることができなかった。外出を禁止されたわけではない。ただ、母の吐露する情念は、命令などよりよほど彼の動向を規定した。
それを嘆いたことはない。そのどれもが、“過去”という単語にうずもれる、己が記憶の蓄積に過ぎない。こうしてたまに頭をもたげては、彼を佇ませるだけでしかない。
というのに、これもまた、事実だった。過去、幼い自分はこうして空を見上げ、泣きぬれる母に止められるたびにそれをやめ―――もはやその制止はありえない今になってまで、空耳に戒められるまま、こうして地表へ眼球すら縛られている。
空。空?
そちらの方が、地表より魅力的と感じるわけではない。少なくとも後者の方が、そこから離れられない自分にとっては、より実用的ではある。イヅェンは周囲を見回した。視野は満遍なく、デューバンザンガイツがもたらす美景が包み込んでいる。
中庭は広大だった。朝靄が晴れなければ、そのむこうにこちらと連なる宮殿が繋がって広がることさえ一笑に伏しかねない。いざとなれば、軍備ごと一連隊を待機させておくことも可能となる……まあ、城が完成するまで職人が基地を建てていたと伝えられる空間であるから、それくらいないと賄えないだろうが。多少草木の彩りに欠ける印象は否めないが、人工的に構築された無機的な美しさは、充分に感嘆を誘う。四方を建物に囲まれているので、自分がそういった無機物の滝壺の底にいるような圧迫感を感じてもよさそうなものだが、そういった感覚は生じなかった。中庭を囲むように存在する廻廊と、丸みを帯びて傾斜していく屋根が、風景を緩和しているせいだろう――― 一見無骨と思える凍蜜岩を主な建材に用いながらも、そこに曲線のデザインとパターンを散在させることによってマイナス面を完璧に払拭した芸術性には、専門家でなくとも目を見張る。室内、室外、屋内、屋外……ここは石ひとつに至るまで、全てが機能性と美意識を極限まで折衷した閾値の上に設計されていた。王城デューバンザンガイツ―――<終末を得る物語>において己が尾を食んだ冠として登場する蛇の名に由来する建築は、折に触れて国の王冠とも称されるとおり、極めて洗練された存在だった。
そして、ここを王冠城と称した誰もが、続けて問う。この国は、本当に戦禍にさらされたのかと。
(さらされたに決まっている。論外だ)
論外とはいえ、イヅェンはひとりごちた。
八年前になる。
とある動物由来禁戒薬物についての嫌疑が火種となって勃発した隣国との戦争は、城まで戦火がいたる前に決着した。当たり前だが、決着したというのは書面上でのことであり、国の代表が一筆したためただけで、戦争の存在そのものやそれに由来する禍根がもろとも消えてなくなるわけではない―――
というお定まりの論評も、実を言うと、今では精神衛生上での話を残すのみとなりかけていた。国家として維持すべき機能は、順調かつ急速に回復を辿っている。国民間の格差を埋める算段も着手の見通しがつき、戦争に乗じて作り上げられた不当かつ不必要な搾取を是正する案が完成した。それらが結実される時も、努力目標の域を超えて、現実味を帯びつつある……
それは本来、不可能だった。八年という短期間もさることながら、いかな勝国といえど、戦災からの復興には莫大な金銭と人材が必要となる。そのためには搾取せざるを得ないし、そうなると否応なく格差は拡大するしかない。この矛盾を解消しているのは、やはり、論外の現実だった。
羽根の存在である。
(有翼亜種は、悔踏区域にしか生息しない。以前は販路が限られていたせいでままならなかったが、属国とした隣国を拠点にできる今、羽根の諸外国への輸出による富は、充分量が我が国へと還元される)
そして、羽の存在である。
紅蓮の如き翼の頭衣。王家の根幹を成す眩燿。王城デューバンザンガイツを国の王冠とするなら、緋と橙の羽毛は人間種族の王冠だった―――己のそれを意識し、イヅェンは目を閉じた。そうすると、まずは音感に羽の存在が触れる。頭髪同士が触れて奏であう、流麗極まるその羽音。彼の開花した毛髪は膝の間際まで至っており、互いに擦れて音色を生んでいた。とはいえ、無様に翼然と乱れるようなことは、決して無い。王家の威信をかけて行われる整髪は、病的なまでに完成されていた。
いや、そのような様子とならないのは、単に彼がいるここが、他者の視界の中ではないからなのかもしれない。部下や民衆の前であるならば、無風の中でも、翼の頭衣は中空へたなびく。そして無数の視線を受け、その視線に満ちる崇拝がこの大翼に相応しいことを誇示するために、どこまでも麗しやかな色彩と音響を投げかける。これもまた論外の現実だ。それは摂理だ。
「……―――」
もう、空を見上げはしない。ひとりでいたかった。例え母の声が、己の過去よりくる脳裏の倒錯であったとしても。
提げた棍が無意味に指し示す先では、敷き詰められた石畳が、そうあるように隊列を組んでいる。ふと、それに倣うように脳裏に整然とならんだ文章を、彼は囁く程度に読み上げた。
「……一に曰く、王とは、一に敵前へ進むべき国家の雑兵である」
背骨より奥底に溶けこんだ、王家訓戒の冒頭一節である。言い出してしまえば、言いよどむこともない。
「二に曰く、故に王とは、一たりとて欠かすことまかりならぬ国家の無二である」
彼は、自分の首を覆うチョーカーに、空いている手で触れた。これは単なる装飾品ではなく、頚動脈を首筋ごと幾重にも覆う、獣皮と金属による盾だった。老人となり寿命を全うした床上、あるいは歳若くしての戦場下―――末期の息をどこで吐くこととなろうとも、このチョーカーが、表立って失血死することだけは許しはしない。それは頭髪と同じく、端的に、ア族ルーゼ家という存在を証した。
それを引っ張るようにして緩め、わずかながら生じさせた隙間に、指を差し込む。汗をかいていると思った。
だがそうしてみれば、指紋に付着する水分は存在していなかった。
王城デューバンザンガイツ。王冠城と呼ばれる空間は今日も美しい。
彼はここに生きている。この完璧なる空の底にいなければならない。
その叫びを実際に耳にしたのは、ひどく昔のことになる。
イヅェンは音も無く、その場で静止した。
王宮の中庭に、彼は立つ。朝焼けを終えた曇天に、ふと目線を留めるまま修練をとどめて、既に数分。そしてそこから顔を下げて、こうして数秒。振るっていた棍が風を斬る音はかなたへ過ぎ去り、砂利の些細な抗議もとうに長靴の底で静まり返っていた。四肢や武器の描く暴力の軌跡に寸断を繰り返されていた朝靄の動きも穏やかとなり、今はただ彼が呼吸する都度、わずかばかり量を増やしていく。
音が聞こえる。大概は遠く、かすれるほど遠く……またしても上空を見上げかけて、自制する。音が聞こえてくるのはそこではない―――ほぼ、そこではない。地上だ。ここではない遠い場所で、彼ではない誰かが動きゆく、寄り集まらなければ聞こえないような粗末な音。
当然だ。翼の頭衣の調を妨げる音など、どこであれ存在するはずがない。
つまり、最も間近なこの耳障りな響きは、自分自身に由来しているということだ。そういった虫が耳孔に巣食っているように騒がしい、血管の拍動。血液のうねりを意識するならば、朝早い無音の中庭においてその音を立てているのが己だけであることを知らざるを得ず、またそれは、より際立たされることになる孤独の実感に他ならなった。だからだろうか、母の声を錯覚したのは。
母が死んでからの幾時。そして幾時よりも長い、母が死ぬまでの幾年月。その長い間―――双子の姉とは違い―――彼は視線しか、外へ出ることができなかった。外出を禁止されたわけではない。ただ、母の吐露する情念は、命令などよりよほど彼の動向を規定した。
それを嘆いたことはない。そのどれもが、“過去”という単語にうずもれる、己が記憶の蓄積に過ぎない。こうしてたまに頭をもたげては、彼を佇ませるだけでしかない。
というのに、これもまた、事実だった。過去、幼い自分はこうして空を見上げ、泣きぬれる母に止められるたびにそれをやめ―――もはやその制止はありえない今になってまで、空耳に戒められるまま、こうして地表へ眼球すら縛られている。
空。空?
そちらの方が、地表より魅力的と感じるわけではない。少なくとも後者の方が、そこから離れられない自分にとっては、より実用的ではある。イヅェンは周囲を見回した。視野は満遍なく、デューバンザンガイツがもたらす美景が包み込んでいる。
中庭は広大だった。朝靄が晴れなければ、そのむこうにこちらと連なる宮殿が繋がって広がることさえ一笑に伏しかねない。いざとなれば、軍備ごと一連隊を待機させておくことも可能となる……まあ、城が完成するまで職人が基地を建てていたと伝えられる空間であるから、それくらいないと賄えないだろうが。多少草木の彩りに欠ける印象は否めないが、人工的に構築された無機的な美しさは、充分に感嘆を誘う。四方を建物に囲まれているので、自分がそういった無機物の滝壺の底にいるような圧迫感を感じてもよさそうなものだが、そういった感覚は生じなかった。中庭を囲むように存在する廻廊と、丸みを帯びて傾斜していく屋根が、風景を緩和しているせいだろう――― 一見無骨と思える凍蜜岩を主な建材に用いながらも、そこに曲線のデザインとパターンを散在させることによってマイナス面を完璧に払拭した芸術性には、専門家でなくとも目を見張る。室内、室外、屋内、屋外……ここは石ひとつに至るまで、全てが機能性と美意識を極限まで折衷した閾値の上に設計されていた。王城デューバンザンガイツ―――<終末を得る物語>において己が尾を食んだ冠として登場する蛇の名に由来する建築は、折に触れて国の王冠とも称されるとおり、極めて洗練された存在だった。
そして、ここを王冠城と称した誰もが、続けて問う。この国は、本当に戦禍にさらされたのかと。
(さらされたに決まっている。論外だ)
論外とはいえ、イヅェンはひとりごちた。
八年前になる。
とある動物由来禁戒薬物についての嫌疑が火種となって勃発した隣国との戦争は、城まで戦火がいたる前に決着した。当たり前だが、決着したというのは書面上でのことであり、国の代表が一筆したためただけで、戦争の存在そのものやそれに由来する禍根がもろとも消えてなくなるわけではない―――
というお定まりの論評も、実を言うと、今では精神衛生上での話を残すのみとなりかけていた。国家として維持すべき機能は、順調かつ急速に回復を辿っている。国民間の格差を埋める算段も着手の見通しがつき、戦争に乗じて作り上げられた不当かつ不必要な搾取を是正する案が完成した。それらが結実される時も、努力目標の域を超えて、現実味を帯びつつある……
それは本来、不可能だった。八年という短期間もさることながら、いかな勝国といえど、戦災からの復興には莫大な金銭と人材が必要となる。そのためには搾取せざるを得ないし、そうなると否応なく格差は拡大するしかない。この矛盾を解消しているのは、やはり、論外の現実だった。
羽根の存在である。
(有翼亜種は、悔踏区域にしか生息しない。以前は販路が限られていたせいでままならなかったが、属国とした隣国を拠点にできる今、羽根の諸外国への輸出による富は、充分量が我が国へと還元される)
そして、羽の存在である。
紅蓮の如き翼の頭衣。王家の根幹を成す眩燿。王城デューバンザンガイツを国の王冠とするなら、緋と橙の羽毛は人間種族の王冠だった―――己のそれを意識し、イヅェンは目を閉じた。そうすると、まずは音感に羽の存在が触れる。頭髪同士が触れて奏であう、流麗極まるその羽音。彼の開花した毛髪は膝の間際まで至っており、互いに擦れて音色を生んでいた。とはいえ、無様に翼然と乱れるようなことは、決して無い。王家の威信をかけて行われる整髪は、病的なまでに完成されていた。
いや、そのような様子とならないのは、単に彼がいるここが、他者の視界の中ではないからなのかもしれない。部下や民衆の前であるならば、無風の中でも、翼の頭衣は中空へたなびく。そして無数の視線を受け、その視線に満ちる崇拝がこの大翼に相応しいことを誇示するために、どこまでも麗しやかな色彩と音響を投げかける。これもまた論外の現実だ。それは摂理だ。
「……―――」
もう、空を見上げはしない。ひとりでいたかった。例え母の声が、己の過去よりくる脳裏の倒錯であったとしても。
提げた棍が無意味に指し示す先では、敷き詰められた石畳が、そうあるように隊列を組んでいる。ふと、それに倣うように脳裏に整然とならんだ文章を、彼は囁く程度に読み上げた。
「……一に曰く、王とは、一に敵前へ進むべき国家の雑兵である」
背骨より奥底に溶けこんだ、王家訓戒の冒頭一節である。言い出してしまえば、言いよどむこともない。
「二に曰く、故に王とは、一たりとて欠かすことまかりならぬ国家の無二である」
彼は、自分の首を覆うチョーカーに、空いている手で触れた。これは単なる装飾品ではなく、頚動脈を首筋ごと幾重にも覆う、獣皮と金属による盾だった。老人となり寿命を全うした床上、あるいは歳若くしての戦場下―――末期の息をどこで吐くこととなろうとも、このチョーカーが、表立って失血死することだけは許しはしない。それは頭髪と同じく、端的に、ア族ルーゼ家という存在を証した。
それを引っ張るようにして緩め、わずかながら生じさせた隙間に、指を差し込む。汗をかいていると思った。
だがそうしてみれば、指紋に付着する水分は存在していなかった。
王城デューバンザンガイツ。王冠城と呼ばれる空間は今日も美しい。
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