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【最愛】-レイラ=フォード-
【最愛】第七話「全てを守る力」
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大学の中庭にはヨーコ以外に誰もいない静かな空間のままだった。
聞こえるのは風に揺られて鳴らす木々の音くらいだ。
「もし、私が人を殺そうとするとしたら、一体どんな理由だろう……」
思案しても答えなんて出なかった。
自分と相対する考えを持つものを殺す? 酷く裏切られた時に殺す? 侮辱した相手を殺す? 憎しみを持った相手を殺す? 何かを隠すために咄嗟に殺す? 宗教上の理由で殺す?
世の中には様々な殺す理由があるけれど、ユキナは一体どんな理由で彼を殺したのだろうか……。
彼女の殺す理由、それが些細なものだった場合、私はどうするのだろう。怒るのか、悲しむのか、呆れるのか、落胆するのか。
そして、彼女が私も殺す対象にしてきた場合、私は自分自身とヨーコを守ることが出来るのだろうか。
私は自らの手をじっと見つめる。
私の手は小さいし何も守れないかもしれない……。既に彼の命は守れなかった……。だからせめて彼の尊厳や生きた証だけでも守りたい……。
私は手をぎゅっと握り閉めた。
その時、また眼前が一瞬だけ真っ青に染まった。
「レ、レイラさん、それは……!」
ヨーコがこちらを向いて驚くため、自分の身体を見てみると、いつの間にか私の身体はほんのりと青い光を纏っていた。
「可能性はあるとは思ってましたけど、まさかこのタイミングとは……。レイラさん、今なにを思っていましたか?」
ヨーコが真剣な顔でこちらを見てくる。
「えぇっと……。ユキナが彼を殺そうとした理由、どうしたら守れるのか、彼の生きた証を守りたいなって……」
「なるほど……。守りたい……ですか」
ヨーコは手を顎に添えながらブツブツと独り言を呟きながら、おもむろに近くに落ちていた小石を拾い上げた。
「レイラさん、ちょっとテストをしますので『自分を守りたい』と念じてください」
「え? なに?」
「行きますよー」
ヨーコが小石を投げるモーションをしたので、私は慌てて言われるがままに『自分を守りたい』と念じた。
〈コーン!〉
鉄琴と木琴の間のような小気味いい音と共に、小石は私の身体に当たらず跳ね返り、地面に落ちた。
「レイラさん、やっぱりあなた凄い人ですね……。ユキナさんと同じように『能力』が使える人間だったとは」
「能力……?」
「いま、レイラさんから見たら何が起こったのかわからなかったかもしれないですが、私から見ると一瞬ほのかに青い光の壁みたいなものが現れて、小石を弾いたんです。きっとさっき言ってた『守りたい』という気持ちが能力に反映されたのかもしれません」
私が守る能力を使えるように……?
超能力なんて詐欺か漫画の中だけのものだと思っていたけど、実際に今自分が目の当たりにすると信じざるを得ない……。
それに、ユキナの人を魅了する力という、明らかに異常な事態を先に見ていたから自分のこともすんなりと受け入れられてしまった。
「誰も傷つけず、誰かを守るための能力。世界で一番やさしい力ですね」
やさしい力か……。悪くないかもしれない……。
「それじゃあ、ついでに検証も行っておきましょう。対象範囲や効果とか、知っておかないといざという時に困りますからね」
ヨーコがにっこりと笑う。
………
……
…
疲れた……。しかし、わかったことがいくつかある。
効果範囲は私が両手を広げるより少し広い範囲だ。そして、強度は未知数だが、少なくともその辺に落ちていた金属の棒で全力で殴りかかっても、殴った方が手首を痛め、棒がひん曲がってしまう程度には固いようだった。
また、自分に対しては無意識でも反応するようで、不意打ちを食らう心配もなく、今後一生交通事故で怪我をすることは無いだろう。便利な能力だ。
「うぅ……手首が痛い……」
「検証しようと言ったのはヨーコなんだから自業自得でしょ」
「でも、これでこの『守る力』がどういうものかもわかりましたね。それではあとは――」
「あとは、ユキナの居場所を突き止めるだけだな……!」
「――あとは、この能力の名前ですね!!」
ヨーコの眼がキラキラと輝いている。
「せっかくだからカッコいい名前つけましょうよ!」
「え、あー、うん……じゃあ『守る力』で……」
「ダメです。普通すぎます。ブッブー」
ヨーコが口を尖らせている。かわいいな。
「えぇ、あぁ……じゃあ『無敵』とか……」
「いいですね! インビンシブル! シンプルでわかりやすいです! でも、そのままでもいいですが、もっとカッコよくして『全てを守る力』と書いて『インビンシブル』と読みましょう。そうしましょう!」
ウキウキするヨーコを尻目に、私は心に決めた。この能力の名前は絶対口に出さないと……。
◇ ◇ ◇
結局あの後ヨーコと別れて自宅へ帰ってきた。
ベッドに寝転び、目を瞑り、思考を巡らす。
彼はヨーコと古い知り合いで、お互いに研究をしていた。どんな内容か本人の口からは言えないが、私という成果が出たため日本にいた彼がイギリスへ来ることとなった。
本来はヨーコと私と彼の三人で何かの話をする予定だったが、私と彼がお互いに一目惚れをして、ヨーコを置き去りにしてしまった。
その後、私と彼は毎日のように出かけ、遊び、食事をし、私の自宅に来ることもあった。その間、彼はヨーコの家に寝泊まりしていた。
ある日、彼が私にキスをした日から彼が苦しみだしたため、ヨーコがユキナに救って欲しいと連絡をした。
恐らくユキナはヨーコから連絡を貰ってすぐに行動したのだろう。
ヨーコはユキナが人を魅了する力を持っていると言っていた。能力を使えば彼をいくらでも操ることが出来るし、彼の意志とは関係なく国境を超えて連れ去ることだって可能だろう。
もしユキナが彼と交際していた……あるいはかつて交際していたのであれば、私と彼の関係は不貞行為に当たるだろう。そうすると、あの時――
『しかし、私の愛を否定する人には罰を――』
彼女が映像の中で言っていた言葉とすんなりと繋がる。
浮気をした男を公開処刑する。
誰が誰を好きとかそんなものはどうでもいいし、彼の過去に何があったのか私は興味がない。
だが、何も考えなければこの答えが一番しっくりくる。
ただ、やはり腑に落ちない部分はいくつかある。
どうして彼はキスをした日から苦しみだしたのか。どうしてヨーコは苦しむ姿を見てユキナに連絡を取ったのか。どうして公開処刑をしたのか。一番疑問なのはどうしてユキナはこんな子供じみた世界征服なんてしたのか。
点と点が繋がりそうで繋がらない……。
彼との出会いのきっかけはヨーコだったし、彼との別れの原因もヨーコらしい。ヨーコも何かを知っているようだけど私に説明はできない……。
もちろん、だからといって彼女を恨むという気持ちは不思議と無い。何となくではあるが、仮にヨーコがユキナへ連絡していなかったとしても、きっとユキナは自分で何とかして彼を殺していたと思う。
きっとそういうやつなのだと、何故か確信が持ててしまっているからだ……。
少し前までは普通の生活を送っていたはずが、一目惚れの初恋をして、その相手が行方不明になり、私以外の世界が変わり、悪の親玉みたいな女が出てきて彼を殺し、実は後輩が色々と知っていて、最終的に私は漫画みたいな能力者になりました……っと。お笑いね。
思考はどんどんと深まり、やがて光の当たらない深く暗い底まで至り、眠りにつく。
聞こえるのは風に揺られて鳴らす木々の音くらいだ。
「もし、私が人を殺そうとするとしたら、一体どんな理由だろう……」
思案しても答えなんて出なかった。
自分と相対する考えを持つものを殺す? 酷く裏切られた時に殺す? 侮辱した相手を殺す? 憎しみを持った相手を殺す? 何かを隠すために咄嗟に殺す? 宗教上の理由で殺す?
世の中には様々な殺す理由があるけれど、ユキナは一体どんな理由で彼を殺したのだろうか……。
彼女の殺す理由、それが些細なものだった場合、私はどうするのだろう。怒るのか、悲しむのか、呆れるのか、落胆するのか。
そして、彼女が私も殺す対象にしてきた場合、私は自分自身とヨーコを守ることが出来るのだろうか。
私は自らの手をじっと見つめる。
私の手は小さいし何も守れないかもしれない……。既に彼の命は守れなかった……。だからせめて彼の尊厳や生きた証だけでも守りたい……。
私は手をぎゅっと握り閉めた。
その時、また眼前が一瞬だけ真っ青に染まった。
「レ、レイラさん、それは……!」
ヨーコがこちらを向いて驚くため、自分の身体を見てみると、いつの間にか私の身体はほんのりと青い光を纏っていた。
「可能性はあるとは思ってましたけど、まさかこのタイミングとは……。レイラさん、今なにを思っていましたか?」
ヨーコが真剣な顔でこちらを見てくる。
「えぇっと……。ユキナが彼を殺そうとした理由、どうしたら守れるのか、彼の生きた証を守りたいなって……」
「なるほど……。守りたい……ですか」
ヨーコは手を顎に添えながらブツブツと独り言を呟きながら、おもむろに近くに落ちていた小石を拾い上げた。
「レイラさん、ちょっとテストをしますので『自分を守りたい』と念じてください」
「え? なに?」
「行きますよー」
ヨーコが小石を投げるモーションをしたので、私は慌てて言われるがままに『自分を守りたい』と念じた。
〈コーン!〉
鉄琴と木琴の間のような小気味いい音と共に、小石は私の身体に当たらず跳ね返り、地面に落ちた。
「レイラさん、やっぱりあなた凄い人ですね……。ユキナさんと同じように『能力』が使える人間だったとは」
「能力……?」
「いま、レイラさんから見たら何が起こったのかわからなかったかもしれないですが、私から見ると一瞬ほのかに青い光の壁みたいなものが現れて、小石を弾いたんです。きっとさっき言ってた『守りたい』という気持ちが能力に反映されたのかもしれません」
私が守る能力を使えるように……?
超能力なんて詐欺か漫画の中だけのものだと思っていたけど、実際に今自分が目の当たりにすると信じざるを得ない……。
それに、ユキナの人を魅了する力という、明らかに異常な事態を先に見ていたから自分のこともすんなりと受け入れられてしまった。
「誰も傷つけず、誰かを守るための能力。世界で一番やさしい力ですね」
やさしい力か……。悪くないかもしれない……。
「それじゃあ、ついでに検証も行っておきましょう。対象範囲や効果とか、知っておかないといざという時に困りますからね」
ヨーコがにっこりと笑う。
………
……
…
疲れた……。しかし、わかったことがいくつかある。
効果範囲は私が両手を広げるより少し広い範囲だ。そして、強度は未知数だが、少なくともその辺に落ちていた金属の棒で全力で殴りかかっても、殴った方が手首を痛め、棒がひん曲がってしまう程度には固いようだった。
また、自分に対しては無意識でも反応するようで、不意打ちを食らう心配もなく、今後一生交通事故で怪我をすることは無いだろう。便利な能力だ。
「うぅ……手首が痛い……」
「検証しようと言ったのはヨーコなんだから自業自得でしょ」
「でも、これでこの『守る力』がどういうものかもわかりましたね。それではあとは――」
「あとは、ユキナの居場所を突き止めるだけだな……!」
「――あとは、この能力の名前ですね!!」
ヨーコの眼がキラキラと輝いている。
「せっかくだからカッコいい名前つけましょうよ!」
「え、あー、うん……じゃあ『守る力』で……」
「ダメです。普通すぎます。ブッブー」
ヨーコが口を尖らせている。かわいいな。
「えぇ、あぁ……じゃあ『無敵』とか……」
「いいですね! インビンシブル! シンプルでわかりやすいです! でも、そのままでもいいですが、もっとカッコよくして『全てを守る力』と書いて『インビンシブル』と読みましょう。そうしましょう!」
ウキウキするヨーコを尻目に、私は心に決めた。この能力の名前は絶対口に出さないと……。
◇ ◇ ◇
結局あの後ヨーコと別れて自宅へ帰ってきた。
ベッドに寝転び、目を瞑り、思考を巡らす。
彼はヨーコと古い知り合いで、お互いに研究をしていた。どんな内容か本人の口からは言えないが、私という成果が出たため日本にいた彼がイギリスへ来ることとなった。
本来はヨーコと私と彼の三人で何かの話をする予定だったが、私と彼がお互いに一目惚れをして、ヨーコを置き去りにしてしまった。
その後、私と彼は毎日のように出かけ、遊び、食事をし、私の自宅に来ることもあった。その間、彼はヨーコの家に寝泊まりしていた。
ある日、彼が私にキスをした日から彼が苦しみだしたため、ヨーコがユキナに救って欲しいと連絡をした。
恐らくユキナはヨーコから連絡を貰ってすぐに行動したのだろう。
ヨーコはユキナが人を魅了する力を持っていると言っていた。能力を使えば彼をいくらでも操ることが出来るし、彼の意志とは関係なく国境を超えて連れ去ることだって可能だろう。
もしユキナが彼と交際していた……あるいはかつて交際していたのであれば、私と彼の関係は不貞行為に当たるだろう。そうすると、あの時――
『しかし、私の愛を否定する人には罰を――』
彼女が映像の中で言っていた言葉とすんなりと繋がる。
浮気をした男を公開処刑する。
誰が誰を好きとかそんなものはどうでもいいし、彼の過去に何があったのか私は興味がない。
だが、何も考えなければこの答えが一番しっくりくる。
ただ、やはり腑に落ちない部分はいくつかある。
どうして彼はキスをした日から苦しみだしたのか。どうしてヨーコは苦しむ姿を見てユキナに連絡を取ったのか。どうして公開処刑をしたのか。一番疑問なのはどうしてユキナはこんな子供じみた世界征服なんてしたのか。
点と点が繋がりそうで繋がらない……。
彼との出会いのきっかけはヨーコだったし、彼との別れの原因もヨーコらしい。ヨーコも何かを知っているようだけど私に説明はできない……。
もちろん、だからといって彼女を恨むという気持ちは不思議と無い。何となくではあるが、仮にヨーコがユキナへ連絡していなかったとしても、きっとユキナは自分で何とかして彼を殺していたと思う。
きっとそういうやつなのだと、何故か確信が持ててしまっているからだ……。
少し前までは普通の生活を送っていたはずが、一目惚れの初恋をして、その相手が行方不明になり、私以外の世界が変わり、悪の親玉みたいな女が出てきて彼を殺し、実は後輩が色々と知っていて、最終的に私は漫画みたいな能力者になりました……っと。お笑いね。
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