初級魔法しか使えない？だったら極めます

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１章　初級レベルの魔法使い

魔法との向き合い

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エイス「ほら、さっさとする」

ヘレティック「…は､はいー」

ヘレティックは疲れた状態のまま、立ち上がった、その理由は昨日まで遡(さかのぼ)る

エイス「魔法との向き合いだけど」

ヘレティック「うん」

二人は学園の食事場で食べながら話している

エイス「いろんな事を教えないといけないから、寮に居てくれない？」

ヘレティック「寮かぁ」

エイス「嫌なの？」

エイスは一瞬、寂しい顔をした

ヘレティック「…お金がね」

ヘレティックは普段は学生だが、学費を払えないため､早朝に学園近くにある酒場の掃除、夜に酒場のバイトをしている

エイス「なら私が出そうか？」

エイス「寮は銅貨２０枚ぐらいだから出せる」

ヘレティック「…いいの？」

エイス「うん」

ヘレティック「…それじゃあ、お言葉に甘えようかな？」

エイス「分かった。おかわり買ってくる」

エイスがそう言って去った後、ヘレティックの周りにクラスメイトが来た

カノン「凡人、来い」

ヘレティック「な、なに？」

ヘレティックはクラスメイトのカノンに連れて行かれた

エイス「……あれ？」

エイスが戻ってきた時にはヘレティックはいなかった

エイス「ヘレティック(彼)はどこに行ったの？」

クラスメイト「凡人ならカノンが連れて行ったぞ」

エイス「……」

エイスはおかわりを自分が座った席に置き、廊下に向かって行った

カノン「凡人、これぐらいは耐えろよ？」

カノン「バーニングボール」

カノンは両手サイズぐらいの火球を放った

ヘレティック「シールド！」

ヘレティックは魔力で作った小さい防御壁を展開したが…

ヘレティック「ぐっ」

簡単に防御壁を壊され、ヘレティックはほぼ直撃でバーニングボールをくらった

クラスメイト「カノン、もう一発ぐらいどうだ？」

クラスメイトB「タフな的がいるしよ」

カノン「一発じゃねぇよ、消すんだよ」

カノンが炎を見せた瞬間、

エイス「じゃあ私が消していいかな？」

エイスは会話に割って入ってきた　

カノン「エイスッ！？」

エイス「あなたがこの場から消えるなら､私は何もしない」

カノン「そうかよ」

カノンはエイスの忠告を無視し、カノンはバーニングボールを放った

エイス「バカな人」

エイス「ブリザード」

エイス「これでどう？」

エイスはバーニングボールをブリザードで凍らせ、エイスが手を地面につけると､ツララが現れ､カノンに向かって行った

カノン「ひッ」

カノンに向かって行ったツララはカノンに刺さるギリギリの瞬間に止まった

エイス「今見た通り､こうなりたくなかったら気をつけて」

エイスは周りの生徒に言った

エイス「行こ」

エイスはヘレティックの腕を掴んだ

ヘレティック「う、うん」

エイス「改めて魔法の向き合い方だけど」

あれからエイスとヘレティックは運動場についた

ヘレティック「うん」

エイス「なんでもいいから魔法を見せて」

ヘレティック「分かった」

ヘレティック「フレイム！」

ヘレティックが出したフレイムは手のひらから､少し火が出ただけだった

エイス「…ありがと」

エイス「あなたに聞くけど､魔法を放つ時にイメージはしてる？」

ヘレティック「イメージ？」

エイス「うん」

ヘレティック「ごめん､一度も考えたことなかった」

エイス「…そう…じゃあ見ていて」

エイスがそう言うと､エイスの周りに氷が現れ､その氷はエイスを守るようになり回っている

ヘレティック「その魔法は？」

ヘレティックは知らない魔法を見て、首をかしげた

エイス「ブリザード」

ヘレティック「でも､ブリザードは防いだりするだけの魔法だよ？」

エイス「うん。だけど、イメージで魔法は変わる」

エイスがそう言うと､周りの氷がさまざまな形に変わった

エイス「すぐにここまでできるとは思ってないから、先ずは」

ヘレティック「ま、先ずは？」

エイスの言った言葉の槍がヘレティックに刺さった

エイス「体力づくりから」

エイスはヘレティックに紙を渡した

ヘレティック「……これは？」

エイス「君の体力づくりのためにする事」

ヘレティック「……そ、そうなんだ」

エイスが渡した紙には､紙を埋めるほど、いろいろな事が書かれている

エイス「さあ、やるよ」

ヘレティック「…う、うん」

そして、現在にいたる

ヘレティック「はあはあ」

エイス「うん。良くなってきたよ」

エイス「さあ、魔法を出してみて」

ヘレティック「……」

ヘレティック「フレイム」

ヘレティックが出したフレイムは昨日に比べて、強くなっていた

ヘレティック「ありがとう。エイス！」

エイス「どういたしまして」

今まで笑っていなかったエイスが微笑んだ

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