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1章 幼い傭兵

血が繋がっていなくても

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フェイリア「これで良いな」

フェイリアは買い物を終え、家に帰っていると、

フェイリア「あれが親子か」

道を歩く人間の親子を見た










オルフェ「おかあさんお帰り♪」

フェイリア「ただいま」

フェイリアはオルフェを見て、言うだけで、そのままリビングに行った

オルフェ「なでてくれない」

オルフェは不満な顔をしている










フェイリア「今いいか?」

フェイリアはバーシが経営しているガンショップに来た

バーシ「良いけど、どうした?」

バーシが午前休憩を取ろうと、シャッターを閉めようとしていた










バーシ「珍しいな、お前が来るなんて」

バーシはフェイリアと店の中の部屋で休憩している

フェイリア「来る事は多いと思うが」

バーシ「武器以外って事だよ」

フェイリア「…確かに、それ以外の理由ではあまりないな」

バーシ「それで、何かあったのか?」

フェイリア「分かるか?」

バーシ「まあな。お前とは長い付き合いだろ?」

フェイリア「そうだな」

フェイリア「……私は家族とは何か知りたいんだ」

フェイリア「私とオルフェ(あの子)は血も繋がっていないし、異なる存在だ」

バーシ「…俺達人間の親子でも見たんだろ?」

フェイリア「……ああ」

フェイリア「人間の親子を見て思ったんだ。私はオルフェ(あの子)を愛せているか、分からないんだ」

バーシ「お前はオルフェ君を愛せているさ」

フェイリア「そ、そうか?」

フェイリアは首をかしげた

バーシ「ああ。オルフェ君は成長してるからな」

フェイリア「…どういう事だ?」

バーシ「お前はオルフェ君の成長を見て、何か感じたか?」

フェイリア「ああ。感じた」

フェイリア「小さい赤子が大きくなり、立ち上がり、喋り、大きくなった。私はその瞬間が見れて嬉しかった」

フェイリアの顔は変わっていないが、不安な顔から、今の顔は微笑んでいるように見える

バーシ「それだけ思っているなら大丈夫だ」

バーシ「血の繋がりだけが家族じゃない。お前とオルフェ君は家族だ」

フェイリア「ありがとう」

フェイリアはそう言って、店の裏口から出ようとした

バーシ「ちょっと待て」

バーシは店の裏口から出ようとするフェイリアを止めた

フェイリア「なんだ?」

バーシ「せっかく来たんだ。何か買ってくれよ」

フェイリア「分かっている」










フェイリア「ただいま」

フェイリア「(どうすればいい?)」

フェイリアは帰ってきてはどう接するべきか考えた

フェイリア「怒っているのか、それとも泣いている、どれなんだ?」

フェイリアが考えていると、オルフェが来た

オルフェ「おかあさん?お帰り、どうしたの?」

フェイリア「な、なんでもない」

フェイリアがひとまずオルフェの頭を撫でた

オルフェ「えへへ♪」

オルフェ「おかあさん、ぼくおなか空いたぁ」

フェイリア「分かった。今すぐ作る」

フェイリア「(…血が繋がっていなくても家族……か)」
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