赤ん坊を拾ったのは戦闘型のアンドロイドでした

1章 幼い傭兵

フェイリアの義息子

フェイリアが赤ん坊を育てて５年が経った。その赤ん坊は５年経った今、フェイリアの指導の元、訓練をしている

フェイリア「１０分ジャスト､早くなったな」

フェイリアは自分の義息子(むすこ)、オルフェの訓練が終わり、タイムを言った

オルフェ「えへへ♪」

フェイリア「だがトラップの避け方が雑だ。あのままだとすぐに死ぬぞ」

フェイリアは褒めはしたが、すぐに厳しく言った

オルフェ「うぅ」

フェイリア「だが、成長はしている」

オルフェ「ほんと？」

フェイリア「ああ」

オルフェ「えへへ、いつかぼく、おかあさんみたいになるよ！」

フェイリア「…ああ……そうか」

フェイリアはまだ自分がアンドロイドの事と本当の母親じゃない事は伝えれていない

バーシ「お～い」

二人が話していると、ジープカーに乗っているバーシが来た

オルフェ「あっバーシおじちゃん！」

バーシ「オルフェ、大きくなったな」

バーシ「フェイリア、また依頼が来たぞ」

フェイリア「いつも通りの殲滅(せんめつ)依頼か？」

バーシ「ああ」

フェイリア「場所は？」

バーシ「此処から２０㎞先の廃墟地だ」

フェイリア「了解。すぐに準備する」

フェイリアはそう言って、家に入った










フェイリア「……」

フェイリアは家の地下に繋がるドアを開けた

フェイリア「オルフェ(あの子)はバーシが見てくれるだろう」

家の地下には様々な武器があり、依頼によって、持っていく武器を決めている

オルフェ「バーシおじさん」

バーシ「なんだ？」

フェイリアが地下に向かっている間に､オルフェはバーシの方を向いた

オルフェ「ぼくもお母さんのお仕事てつだう！」

バーシ「危険ってのは分かってるよな？」

オルフェ「うん」

バーシ「(まだ早いが、今知った方が良いな)」

バーシ「良し分かった。これに入れるか？」

バーシは樽(たる)を見せた

オルフェ「うん」

オルフェはそう言って、樽の中に入った










フェイリア「待たせた」

準備を終えたフェイリアが戻ってきた

バーシ「おっちょうど準備ができたところだ」

フェイリア「オルフェ(あの子)はどうした？」

バーシ「トイレだ」

フェイリア「そうか」

フェイリアはそう言って、準備を終えたバーシのジープカーに乗った

バーシ「そろそろ買ってくれよ」

フェイリア「見つかればな」

バーシ「…んじゃ、お気をつけて」

フェイリア「ああ」










フェイリア「……」

目的地に着き、ジープカーを止め、地図を開いた

フェイリア「行くか」

地図をしまい、アサルトライフル。手榴弾、ナイフを持ち、向かった

オルフェ「……よいしょ」

オルフェはフェイリアが居なくなったタイミングで樽から出た










フェイリア「……」

フェイリアは標的を見つけ、向かって行った

四脚のロボット「……」

向かってきたフェイリアに向かって、四脚のロボットは腕からレーザーが放たれた

フェイリア「……」

フェイリアはレーザーを避け、アサルトライフルを構え、撃った

四脚のロボット「……」

銃弾はコアに当たり､ロボットの動きが止まった

フェイリア「此処にはまだいないはず」

フェイリアは改めて地図を開いたが､今居る場所は依頼で言われていた場所と違う

フェイリア「！」

フェイリアが疑問に思っていると、センサーがオルフェを発見した

フェイリア「なぜあの子が」

ロボットの事など忘れ、フェイリアはセンサーを頼りにオルフェを探した










オルフェ「ぼくだってできる」

そう意気込み、オルフェはロボットを探している










オルフェ「(居た)」

フェイリアにばれないようにして､ロボットを探していると､三脚のロボットを見つけた

オルフェ「やあッ！！」

オルフェは三脚のロボットに見つかる前にナイフで攻撃したが､

オルフェ「…え」

ナイフの刃の部分が壊れただけで、三脚のロボットには傷一つ付かなかった

三脚のロボット「……」

オルフェの存在に気づき、三脚のロボットは振り向いた

オルフェ「え？」

オルフェは逃げようとしたが、恐怖でその場から逃げることができなかった

三脚のロボット「……」

三脚のロボットはオルフェを襲おうとしたが、その瞬間、発砲音がし、三脚のロボットは動かなくなった

フェイリア「無事か？」

オルフェ「…うん」

オルフェはうなずいたが、暗い顔をしている

フェイリア「どうした？」

オルフェ「……ぼく、おかあさんのおてつだいできなかった…」

フェイリア「……そうか。無事で何よりだ」

フェイリアは少し荒いが､オルフェ(義息子)の頭を撫でた