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ファミレス編

知らぬが仏?の巻

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「だからだから、オレはチン◯握る時はこうやって、こうするんだよ」
「ええ?チン◯をこんな風に??」
「その時ってチン◯はこんな感じになってるって事?」

お子様もいらっしゃる真昼間のファミレス。さっきから結婚式の出し物の話そっちのけで今度はいかに相手を早くイカせるかと言う話に花を咲かせていた。
お絞りを丸め、それをチン◯に見立てて握ったり咥えたり擦ったり。ポテトの皿が空いているのにもはや店員は近づいてもこなかった。

「それにしてもこのお絞り、ちょっと迫力不足だね、せめてこのくらいは欲しい」

そう言うと向葵は三枚のお絞りと自分のハンカチも加えて巨大チン◯をつくりあげ、流石歯科技工士のテクニックでかなりイケてるチン◯が出来上がった。

「うわデカ!」
「へえ~海斗さんのチン◯ってこんなに大きいんだね、いいなぁ~」
「いや、こ、コレは海斗さんのってわけじゃ……あっ」

そう言ってる向葵の目の前で虎丸はパクッとそれを咥えて何故か嬉しそうに笑っていた。

「ほおひいほおひい!(大きい大きい)」
「や、やめて!なんか海斗さんのを咥えられてる気がする!」

向葵はお絞りを虎丸の口から毟り取った。

「でもさ、海斗さんのチン◯って何気に普段からデカいよな」

ユウのこの発言に向葵はギョッとなった。

「な、なんでユウがそんな事知ってんの?!」
「だってジーンズとか履いてる時って海斗さん必ず右寄りに格納されてるじゃん?」

友達とは言え他の二人もれっきとしたゲイ。ノーマル思考の男が女の子のおっぱいを気にするように、皆んな友達の彼氏の股間が気になると言う事なのだ。

「海斗さんのだいぶ目立つよね、右横にぴょこっとしてるとついついツンツンしたくなる~」

虎丸は備え付けのナプキンを一枚取ると、アンケート用に差してあるボールぺで海斗のジーンズの股間をこんな感じ~と描き始めた。その上ご丁寧に矢印に『海斗さんの横チン』と書き加えていた。

「で、これはぼくの鳴瀬さんのすっごいヤツね」

そう言うとまた虎丸は血管がバキバキに浮き立ったすごいやつをナプキンに書き加え、それを面白がったユウがボールぺを奪ってそこに『絶倫!!!』と書き加えてクスクスと笑った。

「変態のチン◯も描かないと不公平だぞ!」

向葵がおおよそ人のモノとは思えないモノを描き加え、そこに『変態健介♡』と書き加えていた。
こうしてナプキン一杯に三人三様の彼氏の立派なものが並び、それを広げて眺めながら、楽しそうに三人はゲラゲラと声を立てて笑っていた。その時。



「おっ、来てる来てる」
「皆んなお待たせ!」
「何だか楽しそうだね、何の話をしてたんだい?」

背後から三人三様の声がした。

受け組の誰かが瞬時にナプキンをグシャ!っと握りつぶした。そしてとびきりの笑顔で彼らに振り向いた。


「こっ、こんにちわっ!皆さんお揃いで?」

横並びで近づいてくる攻め組三人の股間の隣には文字が浮かび上がって見えて来る。

『絶倫鳴瀬』
『変態健介』
『横チン海斗』

何だか目がチカチカして来る受け組三人であった。

カサっ!

テーブルの下に何か乾いた物が落ちる音がした。

「あれ?何か落ちたよ?」

音に気づいた鳴瀬がテーブル下を覗き込もうと腰を折る。
誰かがバン!!とそれを踏み潰した。

「お、お寿司行こうか、、!」

妙に裏返った声で向葵が立ち上がった。

「うんうん、ぼくお腹すいちゃった~、、、」
「は、、、早く食べたいな!」

そう言って後の二人も立ち上がるとまるで殺人現場から締め出す刑事のように攻め組を追い立てた。

「ええ?俺たちコーヒー一杯飲ませて貰えないの?」
「何だ何だ?」
「そんなに腹減らして来たのか」

こうして訳分からないまま、猥談のオカズになっていた事も知らない攻め組は嬉しそうに追い立てられて行くのであった。

三人の帰ったテーブル下で、三本のチン◯が店員に発見されるのはきっともう間も無くの事だろう。


おわり
ーーーーーーーーーーー
【CP補足】
★向葵×海斗(横チン)
★虎丸×鳴瀬(絶倫)
★ユウ×健介(変態)

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