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50 二百七十日目 0/10 ※エロ
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夜、ベッドの上で匡伸は時雨に押し倒されて睨みあいをしていた。
いずれ匡伸のベッドも買う予定だったのだが、未だにベッドは買っておらず時雨のベッドで毎晩寝ていた。
「匡伸さんの事を抱きたいです」
(抱く……抱くって、そう言う意味だよな……)
この家に引っ越してからも、気が乗ればたまにエロい事はしていた。
しかしそれはあくまで互いの体を愛撫し、男のソレを擦り合う程度の事だった。
けれど時雨はわざわざ『抱きたい』と宣言して来ている。
(つ、つまり……入れたいって事だよな……)
男同士のセックスに、尻を使うのは知識としてある。
しかし匡伸はそうなると、どうしても嫌な記憶がよぎってしまう。
以前、時雨の名も知らぬ時に無理やり抱かれた記憶である。
(あれは、めちゃく怖くて、痛かった……死ぬかと思った……いや、死んだんだが……)
時雨が真剣に、しかし切羽詰まった表情で見て来る。
期待に応えてやりたい気持ちが半分と、逃げ出したい気持ちが半分だった。
睨みあいは続く。
「だ、ダメですか……やっぱり……」
時雨がしゅんとする。匡伸は視線をそらす。
「い、いたいのはいやだ……」
「痛くないようにします! 勉強しました!」
「勉強って……」
(いや、でも絶対痛いよな……)
匡伸は眉を寄せて唸る。
「そんな太いもん、無傷で入るわけ無いだろ……」
「い、いきなりこれは入れませんよ! 最初は細い指で慣らしていきます! それで嫌だったら……諦めます……」
「指か……」
指くらいなら大丈夫そうな気がする。匡伸はしばらく悩む。
「わかった……なら指でまずやってみよう……けど、痛かったすぐに止めろよ……やめなかったら怒るからな」
「もちろんです!」
時雨が嬉しそうに笑みを浮かべる。
匡伸のズボンに手をかけて、ズボンと下着をおろす。
ゆるく勃起したペニスがあらわになる。
時雨が匡伸の太腿を持ち上げて開かせる。
ベッドに転がったローションを手に塗る。
お尻に、指先がつく。
「!」
他人に尻の穴を見られるのはかなり恥ずかしい。おまけに触られるなんて、正直、時雨相手じゃなかったら無理だろう。
閉じた尻の穴がぬめった指で、ゆっくりマッサージされる。
「痛いですか?」
「いや、まだ痛くないよ……」
気持ち悪さも感じない。ただただ、恥ずかしかった。
「小指を入れますね」
体格の良い時雨の指は、小指でもけっこう太い。目を閉じて、衝撃を待つ。
ぬぷっと、小指が尻の中に入って来る。
(ん……?)
意外と抵抗無く入ってしまった。思ったより痛くない。
「痛くないですか?」
「い、痛くない……」
たっぷり塗ったローションのおかげだろう。
「ちょっと中で動かしてみますね」
根本まで入った小指が、探るように中で動く。
「っ……」
「痛かったですか!」
「いや、痛くない……」
痛くないのだが、妙な感じはした。
しばらく小指で中を探られる。
「次は人差し指を入れてみますね」
小指が引き抜かれて、少し太い指が入って来る。
匡伸は目をぎゅっと閉じた。やはり痛くは無い。
根本まで入った人差し指が、ゆっくりと内側の壁を押す。
「んっ!」
思わず妙な声が出てしまう。
「い、痛いですか? 抜きましょうか?」
その反応にあわてて、時雨が尋ねる。
「い、痛くはない、つづけろ」
匡伸は目をぎゅっと閉じたまま、シーツを握りしめて言う。
時雨はゆっくりと尻の内側を撫でる。陰茎側の壁を擦られる時に、特に妙な感じがした。
すると時雨が同じところばかりを撫でて来る。
「っ、んっ……くっ……」
匡伸はその刺激に耐えながら、詰めた息を何度も吐く。
時雨が匡伸の乳首を舐める。
「んんっ!」
想定外のところへの刺激に、腰が震える。
乳首と、腹の内側を同時に責められる。
「あっ、っ、んんっ!!」
びくっと腰が震えて、背中を反った。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
頭の中が白くなった後、荒く息をする。
「匡伸さん、気持ちよかったんですか?」
時雨が尋ねて来る。
初めて感じた刺激を匡伸はどう捉えて良いのかわからなかった。
しかし、体が異様に敏感になっているのはわかる。
(おれ、逝ったのか? 尻で?)
頭は混乱している。
すると指がまた中で動き始める。
「あっ、やめっ!」
まだ逝ったばかりなので、動かれるのは辛い。
「ここ気持ちいいですか?」
「んっ、きもちいいい」
時雨の服を握る。
「感じてる匡伸さんってかわいいですね」
匡伸の静止の声を無視して、時雨は腹の中を刺激し続ける。
「はぁ、はぁ、あぁっ!」
また逝ってしまう。
「射精してないのに逝ってますよ。中イキ出来るのは良い兆候です」
解説する時雨も呼吸が荒く、興奮しているようだった。
匡伸の乳首に吸い付き、時折歯をたてる。
「や、やめろっって」
時雨の頭に震える手を置く。腹の奥に妙なうずきがあって困る。
しかし時雨は止めてくれず、長い時間そうして責め続けた。
何回逝ったのかわからないが、ようやく時雨の指の動きが止まる。
「だいぶほぐれて来ましたね」
時雨にいじられ続けたせいで、確かに尻の穴は少しやわらかくなっていた。
時雨が体を起こして、ローションを指に足す。
「二本目入るか試してみますね」
「む、むりだろ」
上半身を起こして、匡伸はこわごわと自分の下半身を見下ろす。
時雨の中指がぬちゅっと、中に押し込まれる。
「っ……」
尻の穴を押し広げて、中指が入って来る。
「痛いですか?」
匡伸は思わず顔をそらす。
挿入された瞬間に逝ってしまった。
「中がひくひくして、僕の指をきつく締めてます」
時雨は半分挿入したまま止まっている。
「痛いなら、抜きましょうか……?」
判断に困っているようだった。
(い、痛くはねぇなんだよな……)
「そ、そのまま入れて良い」
匡伸は嘘をつけずに、眉を寄せて先をうながした。
時雨はゆっくりと中に指を入れていく。
「はっ、っ……」
二本の指が尻の穴を押し広げて中に入って来る。
どう考えても気持ち悪い行為なのだが、匡伸の体は感じている。
(ド変態かよ俺)
初めてなのだから多少の痛みと、気持ち悪さはあるだろうと、覚悟をしていたいのに、今のところ終始気持ちよかった。時雨が上手いのかもしれない。
陰茎側の壁を、またこすられる。
「この辺りに、前立腺に当たる場所があるそうです」
(ど、どうりで異様に気持ち良いはずだ……)
時雨は、匡伸のペニスを握る。
「痛くないように、こっちも一緒に刺激しますね」
「あっ、やめっ!」
完全によけいなお世話だった。匡伸は尻だけでかなり気持ちよかったので、前まで触られたらキャパオーバーである。
しかし時雨は善意で、ペニスもしごき始める。
「痛くないですか、匡伸さん?」
「い、いたくない」
「よかった、痛かったら言ってくださいね。すぐにやめますから」
(痛くないけど、やめろ!)
気持ちよすぎて止めて欲しかった。
「あっんんっ!!」
快感を与えられ過ぎて勃起した陰茎は、すぐに射精しそうになる。
それを根本を握ってせき止められる。
「すいません、まだ逝かないでくださいね。男って射精しちゃうと、頭が冷静になって痛みを感じやすくなっちゃうので」
「っ……」
前で逝きたいのに逝けない。
「お尻でだったら、いっぱい逝って良いですよ」
腹の壁をぐりぐり押される。
「あぁっ!」
強い刺激に、背中を反って逝ってしまう。
「逝ってる匡伸さんって本当かわいいですよね。今度、動画で撮らせてくださいね」
「ぜったいにいやだ」
「そんな事、言わないでくださいよ♡」
前を擦られる。射精しようとしたら、また根本を握られた。
「ひぐっ」
せき止められた快楽が、ぐるっと体の中に駆け巡る。
「動画撮る許可をくれたら、前で逝かせてあげますよ」
その言葉に頭を横に振る。
(動画に残されるのは絶対に嫌だ!! 恥ずかしくて死ぬっ!!)
「強情だなぁ」
しばらく時雨に尻と前を責められ続け、何度も射精を止められた。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
みっともない程に、息が乱れている。涙とよだれで顔がぐちゃぐちゃである。
体中汗だくで、責められ続けている下半身が特にぐっしょりと濡れていた。
「ね、良いでしょ匡伸さん」
十回以上、射精をせき止められ匡伸の体は限界を迎えていた。
(も、もうむりだ……)
「さすがにもう前で逝きたいですか?」
匡伸は弱々しく頷く。
「今度、動画撮っても良いですか?」
張り詰めた男根を擦られながら、匡伸は頷いた。
「やったー♡」
尻をいじられ、前を擦られながら匡伸は逝ってしまった。
何度も射精を止められていたペニスからは止めどなく精液が溢れる。
「あっ、あっ……」
体を反り、腹に自分の精液を受けながら匡伸は逝き続けた。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
長い射精を終えて、匡伸はぐったりと手足を投げ出す。
そんな匡伸のお腹を、時雨がぺろぺろ舐める。
精液を舐め取られているようだった。
もはや止める気力も無い。
ぴちゃぴちゃという音を聞きながら、時雨の舌を感じた。
全て舐め取った時雨が、ゆっくりと指をお尻から引き抜く。
太腿を持ち上げて、匡伸の尻をまじまじと見る。
「よかった、血は出てないですよ」
「そうかよ……」
疲れきった声で返事をする。
太腿をおろして、匡伸を抱きしめる。
「お疲れ様でした匡伸さん、凄くかわいかったですよ」
最中に、何度も『かわいい』を連呼されて匡伸はもの凄く恥ずかしかった。
「そのうち、俺もおまえの尻を掘ってやるからな……」
「え、匡伸さんが僕を襲うんですか……準備して待ってますね」
時雨はぽっと頬を赤くする。
「……冗談だ」
「冗談なんですか? 僕は匡伸さんになら、挿れられても全然良いですよ」
匡伸はひとまず時雨の両頬を引っ張っておいた。
つづく
夜、ベッドの上で匡伸は時雨に押し倒されて睨みあいをしていた。
いずれ匡伸のベッドも買う予定だったのだが、未だにベッドは買っておらず時雨のベッドで毎晩寝ていた。
「匡伸さんの事を抱きたいです」
(抱く……抱くって、そう言う意味だよな……)
この家に引っ越してからも、気が乗ればたまにエロい事はしていた。
しかしそれはあくまで互いの体を愛撫し、男のソレを擦り合う程度の事だった。
けれど時雨はわざわざ『抱きたい』と宣言して来ている。
(つ、つまり……入れたいって事だよな……)
男同士のセックスに、尻を使うのは知識としてある。
しかし匡伸はそうなると、どうしても嫌な記憶がよぎってしまう。
以前、時雨の名も知らぬ時に無理やり抱かれた記憶である。
(あれは、めちゃく怖くて、痛かった……死ぬかと思った……いや、死んだんだが……)
時雨が真剣に、しかし切羽詰まった表情で見て来る。
期待に応えてやりたい気持ちが半分と、逃げ出したい気持ちが半分だった。
睨みあいは続く。
「だ、ダメですか……やっぱり……」
時雨がしゅんとする。匡伸は視線をそらす。
「い、いたいのはいやだ……」
「痛くないようにします! 勉強しました!」
「勉強って……」
(いや、でも絶対痛いよな……)
匡伸は眉を寄せて唸る。
「そんな太いもん、無傷で入るわけ無いだろ……」
「い、いきなりこれは入れませんよ! 最初は細い指で慣らしていきます! それで嫌だったら……諦めます……」
「指か……」
指くらいなら大丈夫そうな気がする。匡伸はしばらく悩む。
「わかった……なら指でまずやってみよう……けど、痛かったすぐに止めろよ……やめなかったら怒るからな」
「もちろんです!」
時雨が嬉しそうに笑みを浮かべる。
匡伸のズボンに手をかけて、ズボンと下着をおろす。
ゆるく勃起したペニスがあらわになる。
時雨が匡伸の太腿を持ち上げて開かせる。
ベッドに転がったローションを手に塗る。
お尻に、指先がつく。
「!」
他人に尻の穴を見られるのはかなり恥ずかしい。おまけに触られるなんて、正直、時雨相手じゃなかったら無理だろう。
閉じた尻の穴がぬめった指で、ゆっくりマッサージされる。
「痛いですか?」
「いや、まだ痛くないよ……」
気持ち悪さも感じない。ただただ、恥ずかしかった。
「小指を入れますね」
体格の良い時雨の指は、小指でもけっこう太い。目を閉じて、衝撃を待つ。
ぬぷっと、小指が尻の中に入って来る。
(ん……?)
意外と抵抗無く入ってしまった。思ったより痛くない。
「痛くないですか?」
「い、痛くない……」
たっぷり塗ったローションのおかげだろう。
「ちょっと中で動かしてみますね」
根本まで入った小指が、探るように中で動く。
「っ……」
「痛かったですか!」
「いや、痛くない……」
痛くないのだが、妙な感じはした。
しばらく小指で中を探られる。
「次は人差し指を入れてみますね」
小指が引き抜かれて、少し太い指が入って来る。
匡伸は目をぎゅっと閉じた。やはり痛くは無い。
根本まで入った人差し指が、ゆっくりと内側の壁を押す。
「んっ!」
思わず妙な声が出てしまう。
「い、痛いですか? 抜きましょうか?」
その反応にあわてて、時雨が尋ねる。
「い、痛くはない、つづけろ」
匡伸は目をぎゅっと閉じたまま、シーツを握りしめて言う。
時雨はゆっくりと尻の内側を撫でる。陰茎側の壁を擦られる時に、特に妙な感じがした。
すると時雨が同じところばかりを撫でて来る。
「っ、んっ……くっ……」
匡伸はその刺激に耐えながら、詰めた息を何度も吐く。
時雨が匡伸の乳首を舐める。
「んんっ!」
想定外のところへの刺激に、腰が震える。
乳首と、腹の内側を同時に責められる。
「あっ、っ、んんっ!!」
びくっと腰が震えて、背中を反った。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
頭の中が白くなった後、荒く息をする。
「匡伸さん、気持ちよかったんですか?」
時雨が尋ねて来る。
初めて感じた刺激を匡伸はどう捉えて良いのかわからなかった。
しかし、体が異様に敏感になっているのはわかる。
(おれ、逝ったのか? 尻で?)
頭は混乱している。
すると指がまた中で動き始める。
「あっ、やめっ!」
まだ逝ったばかりなので、動かれるのは辛い。
「ここ気持ちいいですか?」
「んっ、きもちいいい」
時雨の服を握る。
「感じてる匡伸さんってかわいいですね」
匡伸の静止の声を無視して、時雨は腹の中を刺激し続ける。
「はぁ、はぁ、あぁっ!」
また逝ってしまう。
「射精してないのに逝ってますよ。中イキ出来るのは良い兆候です」
解説する時雨も呼吸が荒く、興奮しているようだった。
匡伸の乳首に吸い付き、時折歯をたてる。
「や、やめろっって」
時雨の頭に震える手を置く。腹の奥に妙なうずきがあって困る。
しかし時雨は止めてくれず、長い時間そうして責め続けた。
何回逝ったのかわからないが、ようやく時雨の指の動きが止まる。
「だいぶほぐれて来ましたね」
時雨にいじられ続けたせいで、確かに尻の穴は少しやわらかくなっていた。
時雨が体を起こして、ローションを指に足す。
「二本目入るか試してみますね」
「む、むりだろ」
上半身を起こして、匡伸はこわごわと自分の下半身を見下ろす。
時雨の中指がぬちゅっと、中に押し込まれる。
「っ……」
尻の穴を押し広げて、中指が入って来る。
「痛いですか?」
匡伸は思わず顔をそらす。
挿入された瞬間に逝ってしまった。
「中がひくひくして、僕の指をきつく締めてます」
時雨は半分挿入したまま止まっている。
「痛いなら、抜きましょうか……?」
判断に困っているようだった。
(い、痛くはねぇなんだよな……)
「そ、そのまま入れて良い」
匡伸は嘘をつけずに、眉を寄せて先をうながした。
時雨はゆっくりと中に指を入れていく。
「はっ、っ……」
二本の指が尻の穴を押し広げて中に入って来る。
どう考えても気持ち悪い行為なのだが、匡伸の体は感じている。
(ド変態かよ俺)
初めてなのだから多少の痛みと、気持ち悪さはあるだろうと、覚悟をしていたいのに、今のところ終始気持ちよかった。時雨が上手いのかもしれない。
陰茎側の壁を、またこすられる。
「この辺りに、前立腺に当たる場所があるそうです」
(ど、どうりで異様に気持ち良いはずだ……)
時雨は、匡伸のペニスを握る。
「痛くないように、こっちも一緒に刺激しますね」
「あっ、やめっ!」
完全によけいなお世話だった。匡伸は尻だけでかなり気持ちよかったので、前まで触られたらキャパオーバーである。
しかし時雨は善意で、ペニスもしごき始める。
「痛くないですか、匡伸さん?」
「い、いたくない」
「よかった、痛かったら言ってくださいね。すぐにやめますから」
(痛くないけど、やめろ!)
気持ちよすぎて止めて欲しかった。
「あっんんっ!!」
快感を与えられ過ぎて勃起した陰茎は、すぐに射精しそうになる。
それを根本を握ってせき止められる。
「すいません、まだ逝かないでくださいね。男って射精しちゃうと、頭が冷静になって痛みを感じやすくなっちゃうので」
「っ……」
前で逝きたいのに逝けない。
「お尻でだったら、いっぱい逝って良いですよ」
腹の壁をぐりぐり押される。
「あぁっ!」
強い刺激に、背中を反って逝ってしまう。
「逝ってる匡伸さんって本当かわいいですよね。今度、動画で撮らせてくださいね」
「ぜったいにいやだ」
「そんな事、言わないでくださいよ♡」
前を擦られる。射精しようとしたら、また根本を握られた。
「ひぐっ」
せき止められた快楽が、ぐるっと体の中に駆け巡る。
「動画撮る許可をくれたら、前で逝かせてあげますよ」
その言葉に頭を横に振る。
(動画に残されるのは絶対に嫌だ!! 恥ずかしくて死ぬっ!!)
「強情だなぁ」
しばらく時雨に尻と前を責められ続け、何度も射精を止められた。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
みっともない程に、息が乱れている。涙とよだれで顔がぐちゃぐちゃである。
体中汗だくで、責められ続けている下半身が特にぐっしょりと濡れていた。
「ね、良いでしょ匡伸さん」
十回以上、射精をせき止められ匡伸の体は限界を迎えていた。
(も、もうむりだ……)
「さすがにもう前で逝きたいですか?」
匡伸は弱々しく頷く。
「今度、動画撮っても良いですか?」
張り詰めた男根を擦られながら、匡伸は頷いた。
「やったー♡」
尻をいじられ、前を擦られながら匡伸は逝ってしまった。
何度も射精を止められていたペニスからは止めどなく精液が溢れる。
「あっ、あっ……」
体を反り、腹に自分の精液を受けながら匡伸は逝き続けた。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
長い射精を終えて、匡伸はぐったりと手足を投げ出す。
そんな匡伸のお腹を、時雨がぺろぺろ舐める。
精液を舐め取られているようだった。
もはや止める気力も無い。
ぴちゃぴちゃという音を聞きながら、時雨の舌を感じた。
全て舐め取った時雨が、ゆっくりと指をお尻から引き抜く。
太腿を持ち上げて、匡伸の尻をまじまじと見る。
「よかった、血は出てないですよ」
「そうかよ……」
疲れきった声で返事をする。
太腿をおろして、匡伸を抱きしめる。
「お疲れ様でした匡伸さん、凄くかわいかったですよ」
最中に、何度も『かわいい』を連呼されて匡伸はもの凄く恥ずかしかった。
「そのうち、俺もおまえの尻を掘ってやるからな……」
「え、匡伸さんが僕を襲うんですか……準備して待ってますね」
時雨はぽっと頬を赤くする。
「……冗談だ」
「冗談なんですか? 僕は匡伸さんになら、挿れられても全然良いですよ」
匡伸はひとまず時雨の両頬を引っ張っておいた。
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