64 / 161
連載
久しぶりにゆっくりしよう
しおりを挟む
*ただのイチャイチャ回でございます*
楽しい時間を過ごし、用意してくれた部屋に行く事になった。
「おおばぁばとねりゅ。じぇっとも~」
リュカはおばあ様にしがみついて離れない。
「あらあら、私も好かれたものね。今夜はリュカとジェットは私が預かるから2人でゆっくりなさいなさいな」
おばあ様はにっこり笑う。
リュカとジェットはコクンコクンと頷いている。
「じゃあおばあ様よろしくお願いします。おやすみなさい」
リカルド様は私の手を引っ張る。いやにあっさり引き下がったな。
リュカとジェット大丈夫かな?
「行くよ」
「おばあ様、皆さんおやすみなさい。リュカ、ジェット、良い子にしてるのよ」
なんだか後ろ髪引かれるがリュカはバイバイとばかりに手を振る。
おばあ様も笑顔だ。
「大丈夫よ。任せて」
そう言われたら消えるしかない。私とリカルド様はおばあ様の部屋を出た。
私たちに用意された部屋はかなり広い客間だった。
部屋の中にその部屋専用のバスルームがあり、湯浴みができる。
最近毎日温泉に入っているので温泉じゃないのがちょっと残念だ。
「ミディア一緒に入ろう。最近全然一緒に入ってないからたまにはいいよね。今日はふたりでゆっくりしよう」
ふたりでゆっくりしよう? 何をするんだ?
いやいや、考えすぎだな。ただ単純にゆっくり過ごすという事だろう。
「嫌です。ひとりで入りたいです」
「ひとりじゃ髪も洗えないだろう? 早く早く」
ほんとにこの人は私の言うことなんか何も聞かないんだから。
あっという間にドレスを脱がされ、湯船につからされた。
湯船には薔薇の花びらが沢山浮いている。浴室の中は薔薇の香がする。
「ミディアの方が薔薇より綺麗だよ」
私より綺麗じゃない薔薇なんてないだろう。反論しても負けるので笑っておこう。
それにしても、エマのエクササイズのおかげか、本当にリカルド様筋肉がついてきなぁ。胸板が厚い。
実は私はしゅっとした細マッチョより、もうちょい厚みのある鍛えた感じの筋肉質の人の方が好みなのでちょっと嬉しい。
ぼ~っと浸かっていたらいつのまにか髪を洗われていた。
「ありがとうございます。私もリカルド様みたいな金髪が良かったなぁ」
「私はミディアの黒い髪が好きだよ。意志が強そうで神秘的で。ミディアの紫の瞳も好きだな」
「ありがとうございます」
誉め殺すつもりか?
延々と誉められそうなので遮ってお礼を言っておいた。
「さぁ、そろそろ上ろう」
そう言うので立ちあがろうとしたら、抱っこされた。
ちょっと待って! 恥ずかしいよ~。
脱衣所でタオルに包まれる。リカルド様がパチンと指を鳴らすと髪も身体もすっかり乾いてしまった。
「この魔法本当に便利ですよね。私もできるようになりたいです」
「必要な時は私がしてあげるから習わなくていい」
いやいや、自分でやりたいのよ。
そんなこと思っていたら、また抱っこされて寝台に連れて行かれた。
「夜着! 夜着を着たいです!」
「どうせすぐに脱ぐんだしいらないよ」
脱がない! 脱がない!
「さぁ、ゆっくりしよう」
やっぱりあのゆっくりしようはそういうことか。
「リュカもジェットも気をきかせてくれたんだな。明日の朝はゆっくりでもいいし、今夜は久しぶりにゆっくりしたいな」
今夜は久しぶりにって、一昨日も朝までコースでしたけど。中1日は久しぶりなのか?
「ミディア愛してる」
リカルド様は私の頬を両手で挟み上を向かせ濃いキスをする。
さすがに2児の母ともなれば鼻で息をするのも上手くなったわ。
あ~これから長い夜がはじまるのか。
「ミディア……」
今夜も色っぽい顔だなぁ。こんな顔されると逃げられない。
さぁ、朝まで回復魔法をかけながら頑張りますか。
嫌じゃないのよ。でもね、部屋から出てきた時のみんなの生温かい視線がどうにも恥ずかしいの。
明日もみんなにそんな目で見られるんだろうな。
「ミディア、何を考えてるの? ちゃんと私を見て」
はいはい。見ますよ。素敵です。今日もカッコいいですわ。
どうかキスマークは見えないところにお願いします。そんなことを祈りながらリカルド様に身を任せた。
その夜、私が眠りにつけたのは『コケコッコ~』と鶏さんの声が聞こえてきてからだった。
*ミディアは心ではこんなことを言ってますがちゃんとリカルドと楽しい夜を過ごしてます。
今夜も濃く愛し愛されてますが、R18ではないので、そこは皆様のご想像にお任せいたします*
楽しい時間を過ごし、用意してくれた部屋に行く事になった。
「おおばぁばとねりゅ。じぇっとも~」
リュカはおばあ様にしがみついて離れない。
「あらあら、私も好かれたものね。今夜はリュカとジェットは私が預かるから2人でゆっくりなさいなさいな」
おばあ様はにっこり笑う。
リュカとジェットはコクンコクンと頷いている。
「じゃあおばあ様よろしくお願いします。おやすみなさい」
リカルド様は私の手を引っ張る。いやにあっさり引き下がったな。
リュカとジェット大丈夫かな?
「行くよ」
「おばあ様、皆さんおやすみなさい。リュカ、ジェット、良い子にしてるのよ」
なんだか後ろ髪引かれるがリュカはバイバイとばかりに手を振る。
おばあ様も笑顔だ。
「大丈夫よ。任せて」
そう言われたら消えるしかない。私とリカルド様はおばあ様の部屋を出た。
私たちに用意された部屋はかなり広い客間だった。
部屋の中にその部屋専用のバスルームがあり、湯浴みができる。
最近毎日温泉に入っているので温泉じゃないのがちょっと残念だ。
「ミディア一緒に入ろう。最近全然一緒に入ってないからたまにはいいよね。今日はふたりでゆっくりしよう」
ふたりでゆっくりしよう? 何をするんだ?
いやいや、考えすぎだな。ただ単純にゆっくり過ごすという事だろう。
「嫌です。ひとりで入りたいです」
「ひとりじゃ髪も洗えないだろう? 早く早く」
ほんとにこの人は私の言うことなんか何も聞かないんだから。
あっという間にドレスを脱がされ、湯船につからされた。
湯船には薔薇の花びらが沢山浮いている。浴室の中は薔薇の香がする。
「ミディアの方が薔薇より綺麗だよ」
私より綺麗じゃない薔薇なんてないだろう。反論しても負けるので笑っておこう。
それにしても、エマのエクササイズのおかげか、本当にリカルド様筋肉がついてきなぁ。胸板が厚い。
実は私はしゅっとした細マッチョより、もうちょい厚みのある鍛えた感じの筋肉質の人の方が好みなのでちょっと嬉しい。
ぼ~っと浸かっていたらいつのまにか髪を洗われていた。
「ありがとうございます。私もリカルド様みたいな金髪が良かったなぁ」
「私はミディアの黒い髪が好きだよ。意志が強そうで神秘的で。ミディアの紫の瞳も好きだな」
「ありがとうございます」
誉め殺すつもりか?
延々と誉められそうなので遮ってお礼を言っておいた。
「さぁ、そろそろ上ろう」
そう言うので立ちあがろうとしたら、抱っこされた。
ちょっと待って! 恥ずかしいよ~。
脱衣所でタオルに包まれる。リカルド様がパチンと指を鳴らすと髪も身体もすっかり乾いてしまった。
「この魔法本当に便利ですよね。私もできるようになりたいです」
「必要な時は私がしてあげるから習わなくていい」
いやいや、自分でやりたいのよ。
そんなこと思っていたら、また抱っこされて寝台に連れて行かれた。
「夜着! 夜着を着たいです!」
「どうせすぐに脱ぐんだしいらないよ」
脱がない! 脱がない!
「さぁ、ゆっくりしよう」
やっぱりあのゆっくりしようはそういうことか。
「リュカもジェットも気をきかせてくれたんだな。明日の朝はゆっくりでもいいし、今夜は久しぶりにゆっくりしたいな」
今夜は久しぶりにって、一昨日も朝までコースでしたけど。中1日は久しぶりなのか?
「ミディア愛してる」
リカルド様は私の頬を両手で挟み上を向かせ濃いキスをする。
さすがに2児の母ともなれば鼻で息をするのも上手くなったわ。
あ~これから長い夜がはじまるのか。
「ミディア……」
今夜も色っぽい顔だなぁ。こんな顔されると逃げられない。
さぁ、朝まで回復魔法をかけながら頑張りますか。
嫌じゃないのよ。でもね、部屋から出てきた時のみんなの生温かい視線がどうにも恥ずかしいの。
明日もみんなにそんな目で見られるんだろうな。
「ミディア、何を考えてるの? ちゃんと私を見て」
はいはい。見ますよ。素敵です。今日もカッコいいですわ。
どうかキスマークは見えないところにお願いします。そんなことを祈りながらリカルド様に身を任せた。
その夜、私が眠りにつけたのは『コケコッコ~』と鶏さんの声が聞こえてきてからだった。
*ミディアは心ではこんなことを言ってますがちゃんとリカルドと楽しい夜を過ごしてます。
今夜も濃く愛し愛されてますが、R18ではないので、そこは皆様のご想像にお任せいたします*
77
お気に入りに追加
6,843
あなたにおすすめの小説
絵姿
金峯蓮華
恋愛
お飾りの妻になるなんて思わなかった。貴族の娘なのだから政略結婚は仕方ないと思っていた。でも、きっと、お互いに歩み寄り、母のように幸せになれると信じていた。
それなのに……。
独自の異世界の緩いお話です。
【完結】巻き戻してとお願いしたつもりだったのに、転生?そんなの頼んでないのですが
金峯蓮華
恋愛
神様! こき使うばかりで私にご褒美はないの! 私、色々がんばったのに、こんな仕打ちはないんじゃない?
生き返らせなさいよ! 奇跡とやらを起こしなさいよ! 神様! 聞いているの?
成り行きで仕方なく女王になり、殺されてしまったエデルガルトは神に時戻し望んだが、何故か弟の娘に生まれ変わってしまった。
しかもエデルガルトとしての記憶を持ったまま。自分の死後、国王になった頼りない弟を見てイライラがつのるエデルガルト。今度は女王ではなく、普通の幸せを手に入れることができるのか?
独自の世界観のご都合主義の緩いお話です。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【完結】巻き戻したのだから何がなんでも幸せになる! 姉弟、母のために頑張ります!
金峯蓮華
恋愛
愛する人と引き離され、政略結婚で好きでもない人と結婚した。
夫になった男に人としての尊厳を踏みじにられても愛する子供達の為に頑張った。
なのに私は夫に殺された。
神様、こんど生まれ変わったら愛するあの人と結婚させて下さい。
子供達もあの人との子供として生まれてきてほしい。
あの人と結婚できず、幸せになれないのならもう生まれ変わらなくていいわ。
またこんな人生なら生きる意味がないものね。
時間が巻き戻ったブランシュのやり直しの物語。
ブランシュが幸せになるように導くのは娘と息子。
この物語は息子の視点とブランシュの視点が交差します。
おかしなところがあるかもしれませんが、独自の世界の物語なのでおおらかに見守っていただけるとうれしいです。
ご都合主義の緩いお話です。
よろしくお願いします。
【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
【完結】好きになったら命懸けです。どうか私をお嫁さんにして下さいませ〜!
金峯蓮華
恋愛
公爵令嬢のシャーロットはデビュタントの日に一目惚れをしてしまった。
あの方は誰なんだろう? 私、あの方と結婚したい!
理想ドンピシャのあの方と結婚したい。
無鉄砲な天然美少女シャーロットの恋のお話。
探さないでください。旦那様は私がお嫌いでしょう?
雪塚 ゆず
恋愛
結婚してから早一年。
最強の魔術師と呼ばれる旦那様と結婚しましたが、まったく私を愛してくれません。
ある日、女性とのやりとりであろう手紙まで見つけてしまいました。
もう限界です。
探さないでください、と書いて、私は家を飛び出しました。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。