65 / 75
猫になった
65
しおりを挟む
「レイリー強い」
「俺強いよ」
「なんで?」
「睦月と良く戦ってたから。あと悠里のくれた飛ぶ剣良かった」
「俺もあれ欲しい」
「乗れないんじゃない?あれ、意外とコツがいるぞ」
「どうやんの?」
「落ちる前に次に行く」
「なるほど」
「そんでポンポンって飛んで、自分が行きたいところの少し先にポンっておいて、トンっていってススッってする」
分からん。レイリーの語彙力が死んでいる。
「あーぴゅってやってモッてしないの?」
「それはしないな~パピってするときはある」
「痛くねえ?」
「痛い」
「もっとにゅってならない?」
「にゅ、かあ……もぎゅって感じになりそう」
「でもそれだとカッコ悪い」
「まーね、でも負ける方がカッコ悪いしょ?我慢してぴっ!てする」
「ぴっ!かぁ……悔しいなあ俺の方が弱い」
「お化け怖かったよ」
「お化けは逆位置前の方が強烈だったんだけど、順位の力考えるとね~」
あれより怖いお化け連れてたのか!怖いぞ!マリティアさん!戦闘職の会話は……俺にはさっぱりわからなかったけど、何か通じるものはあったらしい。
「俺、レイリーに負けた。勝つまでレイリーの子分になる」
「分かった。じゃあ俺は今悠里の下僕だから、マリティアも悠里の下僕な」
「うん、分かった……。もう無理やりやらない」
俺が日向でうとうとしている間に話が付いていた。良かった~。
「ユーリがやっていいよ、って言ったらやっていい?」
「勿論。悠里はかなり押しに弱いからね。やろうって誘えば結構やらしてくれる」
「え!ホント!わーーい!」
ちょっと?レイリー?何言ってるのかな??
「ユーリ、やろう!」
「しません!そんなにしたきゃレイリーとして!」
俺が言うと、レイリーもマリティアさんも愕然とした顔をしている。
「ユ、ユーリ。レイリーとじゃ俺が負けてるから、俺がやられる方なんだ……俺、やる方がいい……」
「悠里!?どうして俺がマリティアとやらきゃならないの!?やだよ、やるなら悠里がいい!」
「黙れ!このエロ猫ども!」
しょうがない下僕どもを叱りつけていると、台所から
「ソフィア!ユーリ!マリティア!その他客人!昼飯だ!」
と、ダリアさんの号令が飛んでくる。そして甘いホットケーキの匂いがしてくる。
「あー!お母さんの甘いパンケーキだ~みゅにちゃん、キラルはやくいこ!」
二人の手を取って台所へ急ぐソフィア君。
「ボク、勝ちそうだったのに!」
「うるさい!俺の勝利が目前だっただろ!」
ミュニィも人間に戻っているし、キラルも笑っている。大丈夫そうだ。
「パンケーキににゃおにゅ~る乗せて食べたら美味いんじゃないかな?」
「レイリー天才か?」
まあこっちも何とかまとまったし、良かったんだが
「……ダリアさん、何枚焼いたの」
「すごーい!きれー!いっぱーい!」
高く積まれたパンケーキタワーをみんなで攻略するハメになるのであった。
「焼き色が……くっつかないし……つい作りすぎた」
「俺強いよ」
「なんで?」
「睦月と良く戦ってたから。あと悠里のくれた飛ぶ剣良かった」
「俺もあれ欲しい」
「乗れないんじゃない?あれ、意外とコツがいるぞ」
「どうやんの?」
「落ちる前に次に行く」
「なるほど」
「そんでポンポンって飛んで、自分が行きたいところの少し先にポンっておいて、トンっていってススッってする」
分からん。レイリーの語彙力が死んでいる。
「あーぴゅってやってモッてしないの?」
「それはしないな~パピってするときはある」
「痛くねえ?」
「痛い」
「もっとにゅってならない?」
「にゅ、かあ……もぎゅって感じになりそう」
「でもそれだとカッコ悪い」
「まーね、でも負ける方がカッコ悪いしょ?我慢してぴっ!てする」
「ぴっ!かぁ……悔しいなあ俺の方が弱い」
「お化け怖かったよ」
「お化けは逆位置前の方が強烈だったんだけど、順位の力考えるとね~」
あれより怖いお化け連れてたのか!怖いぞ!マリティアさん!戦闘職の会話は……俺にはさっぱりわからなかったけど、何か通じるものはあったらしい。
「俺、レイリーに負けた。勝つまでレイリーの子分になる」
「分かった。じゃあ俺は今悠里の下僕だから、マリティアも悠里の下僕な」
「うん、分かった……。もう無理やりやらない」
俺が日向でうとうとしている間に話が付いていた。良かった~。
「ユーリがやっていいよ、って言ったらやっていい?」
「勿論。悠里はかなり押しに弱いからね。やろうって誘えば結構やらしてくれる」
「え!ホント!わーーい!」
ちょっと?レイリー?何言ってるのかな??
「ユーリ、やろう!」
「しません!そんなにしたきゃレイリーとして!」
俺が言うと、レイリーもマリティアさんも愕然とした顔をしている。
「ユ、ユーリ。レイリーとじゃ俺が負けてるから、俺がやられる方なんだ……俺、やる方がいい……」
「悠里!?どうして俺がマリティアとやらきゃならないの!?やだよ、やるなら悠里がいい!」
「黙れ!このエロ猫ども!」
しょうがない下僕どもを叱りつけていると、台所から
「ソフィア!ユーリ!マリティア!その他客人!昼飯だ!」
と、ダリアさんの号令が飛んでくる。そして甘いホットケーキの匂いがしてくる。
「あー!お母さんの甘いパンケーキだ~みゅにちゃん、キラルはやくいこ!」
二人の手を取って台所へ急ぐソフィア君。
「ボク、勝ちそうだったのに!」
「うるさい!俺の勝利が目前だっただろ!」
ミュニィも人間に戻っているし、キラルも笑っている。大丈夫そうだ。
「パンケーキににゃおにゅ~る乗せて食べたら美味いんじゃないかな?」
「レイリー天才か?」
まあこっちも何とかまとまったし、良かったんだが
「……ダリアさん、何枚焼いたの」
「すごーい!きれー!いっぱーい!」
高く積まれたパンケーキタワーをみんなで攻略するハメになるのであった。
「焼き色が……くっつかないし……つい作りすぎた」
0
お気に入りに追加
1,236
あなたにおすすめの小説
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!
たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった!
せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。
失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。
「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」
アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。
でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。
ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!?
完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ!
※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※
pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。
https://www.pixiv.net/artworks/105819552
新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
【完結】悪役令息の従者に転職しました
*
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
本編完結しました。
おまけのお話を更新したりします。
眠れぬ夜の召喚先は王子のベッドの中でした……抱き枕の俺は、今日も彼に愛されてます。
櫻坂 真紀
BL
眠れぬ夜、突然眩しい光に吸い込まれた俺。
次に目を開けたら、そこは誰かのベッドの上で……っていうか、男の腕の中!?
俺を抱き締めていた彼は、この国の王子だと名乗る。
そんな彼の願いは……俺に、夜の相手をして欲しい、というもので──?
【全10話で完結です。R18のお話には※を付けてます。】
愛などもう求めない
白兪
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。
「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」
「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」
目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。
本当に自分を愛してくれる人と生きたい。
ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。
ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる