6 / 61
6 僕は下弦の間ファイさんと**
しおりを挟む
「えへへ……」
僕はニマニマと店番をする。ああ、昨日のファイさんの可愛かった事といったら!あーもー!最高だぁ!
「あら?キースどうしたの?ご機嫌ね、いい事あった?」
「あ、いらっしゃーい。へへ、内緒です」
と、言っても最近常連さんにはバレてるんだよなぁ。
「昨日ってば月が欠けて来たわねぇ?ふふ、そう言う事?」
「えへへ……ぜっーーたいファイさんにはバレないようにお願いしますよ?」
「分かってるわよー。無愛想だけど、あんな腕のいい薬師、出ていかれたくないわぁ!」
常連のご婦人は化粧水と美容液をお買い上げ下さった。
「ほっんと値段の割に凄い効き目よねぇ!お肌ツルツルだし、いい匂いするし」
「ファイさん、ああ見えて仕事はきっちりしないと気が済まない人ですからね」
「見た目も悪く無いのに、愛想がねぇ……」
ふう、とご婦人はため息をつくけれど、僕はとんでもないと否定させて貰う。
「嫌ですよぉ!ライバルが増えるのは勘弁して下さい!ファイさんを愛する男は僕一人で十分です!」
「あらやだ!ご馳走さま!」
「えへへ……」
僕はサービス用の小さい美容クリームをご婦人の買い物袋にそっと入れる。
「内緒で!」
「ありがと!」
僕たちは概ね順調にこの町で暮らしている。
「あっ!あっ!キース!キース!もっと、もっとしてぇ!!」
「はい!行きますよ!」
月が欠ける。ファイさんの力も失われる。それを補充するのに僕たちは激しく抱き合う。
「いっ?!いーーーーっ!!」
もう最後の五日間なんて凄くて凄くて、僕はメロメロだ。力を失うファイさんはほんとエッチで、僕に甘えて来て凄い。しかもその時のことは本人はあんまり覚えていない。
「……そんな事は絶対に、ない!……はずだ」
と、上弦の時に言っているけど、新月の日なんて
「きーすぅ……きーすぅ……ぬいちゃ、やだぁ♡」
「はい!お望み通りに!」
一日中いちゃいちゃしている。一晩じゃないよ、一日中だ。僕に甘えて甘えて甘え倒して、エロくて可愛い僕のファイさんなんだ!
あんないやらしい顔で甘えられたらどんな男だって一発で落ちちゃうよ!ぜーったい他の人には見せられない!僕だけのファイさん!
新月近くは薬屋はお休みなんだよ!
僕はニマニマと店番をする。ああ、昨日のファイさんの可愛かった事といったら!あーもー!最高だぁ!
「あら?キースどうしたの?ご機嫌ね、いい事あった?」
「あ、いらっしゃーい。へへ、内緒です」
と、言っても最近常連さんにはバレてるんだよなぁ。
「昨日ってば月が欠けて来たわねぇ?ふふ、そう言う事?」
「えへへ……ぜっーーたいファイさんにはバレないようにお願いしますよ?」
「分かってるわよー。無愛想だけど、あんな腕のいい薬師、出ていかれたくないわぁ!」
常連のご婦人は化粧水と美容液をお買い上げ下さった。
「ほっんと値段の割に凄い効き目よねぇ!お肌ツルツルだし、いい匂いするし」
「ファイさん、ああ見えて仕事はきっちりしないと気が済まない人ですからね」
「見た目も悪く無いのに、愛想がねぇ……」
ふう、とご婦人はため息をつくけれど、僕はとんでもないと否定させて貰う。
「嫌ですよぉ!ライバルが増えるのは勘弁して下さい!ファイさんを愛する男は僕一人で十分です!」
「あらやだ!ご馳走さま!」
「えへへ……」
僕はサービス用の小さい美容クリームをご婦人の買い物袋にそっと入れる。
「内緒で!」
「ありがと!」
僕たちは概ね順調にこの町で暮らしている。
「あっ!あっ!キース!キース!もっと、もっとしてぇ!!」
「はい!行きますよ!」
月が欠ける。ファイさんの力も失われる。それを補充するのに僕たちは激しく抱き合う。
「いっ?!いーーーーっ!!」
もう最後の五日間なんて凄くて凄くて、僕はメロメロだ。力を失うファイさんはほんとエッチで、僕に甘えて来て凄い。しかもその時のことは本人はあんまり覚えていない。
「……そんな事は絶対に、ない!……はずだ」
と、上弦の時に言っているけど、新月の日なんて
「きーすぅ……きーすぅ……ぬいちゃ、やだぁ♡」
「はい!お望み通りに!」
一日中いちゃいちゃしている。一晩じゃないよ、一日中だ。僕に甘えて甘えて甘え倒して、エロくて可愛い僕のファイさんなんだ!
あんないやらしい顔で甘えられたらどんな男だって一発で落ちちゃうよ!ぜーったい他の人には見せられない!僕だけのファイさん!
新月近くは薬屋はお休みなんだよ!
0
お気に入りに追加
351
あなたにおすすめの小説
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。
モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中
risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。
任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。
快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。
アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——?
24000字程度の短編です。
※BL(ボーイズラブ)作品です。
この作品は小説家になろうさんでも公開します。
罠
冬生まれ
BL
モテる友人、斉藤 結那【さいとう ゆな】とは全く真逆の奏人【かなと】は、いつも彼と比べられ馬鹿にされていた。そんな結那に逆恨みした奏人は、彼を陥れようとある作戦を思いつき、実践するのだが……。
【完結】僕の大事な魔王様
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
BL
母竜と眠っていた幼いドラゴンは、なぜか人間が住む都市へ召喚された。意味が分からず本能のままに隠れたが発見され、引きずり出されて兵士に殺されそうになる。
「お母さん、お父さん、助けて! 魔王様!!」
魔族の守護者であった魔王様がいない世界で、神様に縋る人間のように叫ぶ。必死の嘆願は幼ドラゴンの魔力を得て、遠くまで響いた。そう、隣接する別の世界から魔王を召喚するほどに……。
俺様魔王×いたいけな幼ドラゴン――成長するまで見守ると決めた魔王は、徐々に真剣な想いを抱くようになる。彼の想いは幼過ぎる竜に届くのか。ハッピーエンド確定
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/11……完結
2023/09/28……カクヨム、週間恋愛 57位
2023/09/23……エブリスタ、トレンドBL 5位
2023/09/23……小説家になろう、日間ファンタジー 39位
2023/09/21……連載開始
攻略対象者やメインキャラクター達がモブの僕に構うせいでゲーム主人公(ユーザー)達から目の敵にされています。
慎
BL
───…ログインしました。
無機質な音声と共に目を開けると、未知なる世界… 否、何度も見たことがある乙女ゲームの世界にいた。
そもそも何故こうなったのか…。経緯は人工頭脳とそのテクノロジー技術を使った仮想現実アトラクション体感型MMORPGのV Rゲームを開発し、ユーザーに提供していたのだけど、ある日バグが起きる───。それも、ウィルスに侵されバグが起きた人工頭脳により、ゲームのユーザーが現実世界に戻れなくなった。否、人質となってしまい、会社の命運と彼らの解放を掛けてゲームを作りストーリーと設定、筋書きを熟知している僕が中からバグを見つけ対応することになったけど…
ゲームさながら主人公を楽しんでもらってるユーザーたちに変に見つかって騒がれるのも面倒だからと、ゲーム案内人を使って、モブの配役に着いたはずが・・・
『これはなかなか… 面白い方ですね。正直、悪魔が勇者とか神子とか聖女とかを狙うだなんてベタすぎてつまらないと思っていましたが、案外、貴方のほうが楽しめそうですね』
「は…!?いや、待って待って!!僕、モブだからッッそれ、主人公とかヒロインの役目!!」
本来、主人公や聖女、ヒロインを襲撃するはずの上級悪魔が… なぜに、モブの僕に構う!?そこは絡まないでくださいっっ!!
『……また、お一人なんですか?』
なぜ、人間族を毛嫌いしているエルフ族の先代魔王様と会うんですかね…!?
『ハァ、子供が… 無茶をしないでください』
なぜ、隠しキャラのあなたが目の前にいるんですか!!!っていうか、こう見えて既に成人してるんですがッ!
「…ちょっと待って!!なんか、おかしい!主人公たちはあっっち!!!僕、モブなんで…!!」
ただでさえ、コミュ症で人と関わりたくないのに、バグを見つけてサクッと直す否、倒したら終わりだと思ってたのに… 自分でも気づかないうちにメインキャラクターたちに囲われ、ユーザー否、主人公たちからは睨まれ…
「僕、モブなんだけど」
ん゙ん゙ッ!?……あれ?もしかして、バレてる!?待って待って!!!ちょっ、と…待ってッ!?僕、モブ!!主人公あっち!!!
───だけど、これはまだ… ほんの序の口に過ぎなかった。
もう一度、貴方に出会えたなら。今度こそ、共に生きてもらえませんか。
天海みつき
BL
何気なく母が買ってきた、安物のペットボトルの紅茶。何故か湧き上がる嫌悪感に疑問を持ちつつもグラスに注がれる琥珀色の液体を眺め、安っぽい香りに違和感を覚えて、それでも抑えきれない好奇心に負けて口に含んで人工的な甘みを感じた瞬間。大量に流れ込んできた、人ひとり分の短くも壮絶な人生の記憶に押しつぶされて意識を失うなんて、思いもしなかった――。
自作「貴方の事を心から愛していました。ありがとう。」のIFストーリー、もしも二人が生まれ変わったらという設定。平和になった世界で、戸惑う僕と、それでも僕を求める彼の出会いから手を取り合うまでの穏やかなお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる