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3 俺はファイという名前
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俺はファイという名前で通っている。俺達がMMO「アリアゲートオンライン」からログアウトできなくなって、半年はたっただろうか。
フルダイブ型のMMOでかなり人気があったのだが、なんでもない日常だったのに、突然ログアウトの文字が消えてしまったのだ。俺は3つあるアバター枠のうち、金や装備を持たせていた錬金術師としてこの世界に取り残された。
「な?なんで錬金術師なの!?」
こいつはレベルも一番低いし、装備も今一つ専用の物もほとんどない。
「メインの「竜騎士」かせめて「アークメイジ」なら……」
このどちらかならフレンドの登録もたくさんあったのに、錬金術師じゃ知り合いに連絡を取り合う手段もなかった。
「詰んだ……」
間の悪い事に闇魔族とか言う奴らに襲われ、俺は逃げ回るしかなかった。
「あーっはははは!なんて弱いプレイヤーなんだろう!お前たちは私達に狩られる運命なのさ!そのためにこの世界に取り残されたんだよ!」
よくわからんが、どうやらこいつらのせいでログアウトできなくなっているようだ。俺は逃げて逃げて逃げまくったけど、最後に闇魔族の女に捕まった。
「お前、弱っちい癖に面白いじゃん?すぐ殺すのはもったいないから、意地悪してやるよ……じわじわ殺してやるからな?」
「うっ!うわああああっ!」
俺は月の満ち欠けで弱っていく呪いをかけられた。笑いながら去っていく闇魔族、俺は命からがら逃げだし呪いを解除すべく研究を続けたが、呪いを変質させることしかできなかった。
散っていく俺の力を集めて、たまたま俺の作ったポーションで生き残ったキースに集める。そしてキースから俺に戻してもらう。いくら頑張ってもそれが限界だった。
力のやり取りも色々問題があったが、最大効率を考えるとやはり、粘膜接触しかなかった。大丈夫、我慢できる。だってこっちの体はアバターだから。俺本人じゃないし!そう思っていたが……感覚は通常と変わらず、この方法にしてしまってかなり後悔したが、変える事も出来なくなっていた。
「ファイさん……」
「ッ……!」
下弦が始まれば、失われていく力を体に戻すために、キースとヤらなければならない。月が消えかける頃には失う力も多いから、何度も何度も注ぎ込んでもらわなければならず……新月の日など、もう何をしているか、何を口走っているか分からないくらい一晩中ヤっていたりするようだ。
「くそっ!解呪さえできれば……!」
しかし、その方法はさっぱりわからず。そして俺達もこの世界で暮らしていかなければならない。腕利きの戦闘職でもない俺は小さな町でひっそりと薬を作って生きていくしかできなかった。人と関わりになりたくないし、また闇魔族にみつかりたくもない。
「僕が店に出ますよ!」
キースの提案に飛びついてしまった。俺は正直客商売なんてできる気がしなかったので、人懐っこいキースに店を任せると大成功だった。
問題は……
「ファイさん……好き、大好きです……お願い、もっと抱かせて」
キースがそんなことを言い出したことか。俺はお前が好きで抱かれてるんじゃねえよ、仕方なしにだっつーの!
「断る!」
「ファイさあん~!」
ったく、俺はため息をつく。呪いも解きたいし、ログアウトの方法も知りたい。一体どうしたらいいんだろう。
フルダイブ型のMMOでかなり人気があったのだが、なんでもない日常だったのに、突然ログアウトの文字が消えてしまったのだ。俺は3つあるアバター枠のうち、金や装備を持たせていた錬金術師としてこの世界に取り残された。
「な?なんで錬金術師なの!?」
こいつはレベルも一番低いし、装備も今一つ専用の物もほとんどない。
「メインの「竜騎士」かせめて「アークメイジ」なら……」
このどちらかならフレンドの登録もたくさんあったのに、錬金術師じゃ知り合いに連絡を取り合う手段もなかった。
「詰んだ……」
間の悪い事に闇魔族とか言う奴らに襲われ、俺は逃げ回るしかなかった。
「あーっはははは!なんて弱いプレイヤーなんだろう!お前たちは私達に狩られる運命なのさ!そのためにこの世界に取り残されたんだよ!」
よくわからんが、どうやらこいつらのせいでログアウトできなくなっているようだ。俺は逃げて逃げて逃げまくったけど、最後に闇魔族の女に捕まった。
「お前、弱っちい癖に面白いじゃん?すぐ殺すのはもったいないから、意地悪してやるよ……じわじわ殺してやるからな?」
「うっ!うわああああっ!」
俺は月の満ち欠けで弱っていく呪いをかけられた。笑いながら去っていく闇魔族、俺は命からがら逃げだし呪いを解除すべく研究を続けたが、呪いを変質させることしかできなかった。
散っていく俺の力を集めて、たまたま俺の作ったポーションで生き残ったキースに集める。そしてキースから俺に戻してもらう。いくら頑張ってもそれが限界だった。
力のやり取りも色々問題があったが、最大効率を考えるとやはり、粘膜接触しかなかった。大丈夫、我慢できる。だってこっちの体はアバターだから。俺本人じゃないし!そう思っていたが……感覚は通常と変わらず、この方法にしてしまってかなり後悔したが、変える事も出来なくなっていた。
「ファイさん……」
「ッ……!」
下弦が始まれば、失われていく力を体に戻すために、キースとヤらなければならない。月が消えかける頃には失う力も多いから、何度も何度も注ぎ込んでもらわなければならず……新月の日など、もう何をしているか、何を口走っているか分からないくらい一晩中ヤっていたりするようだ。
「くそっ!解呪さえできれば……!」
しかし、その方法はさっぱりわからず。そして俺達もこの世界で暮らしていかなければならない。腕利きの戦闘職でもない俺は小さな町でひっそりと薬を作って生きていくしかできなかった。人と関わりになりたくないし、また闇魔族にみつかりたくもない。
「僕が店に出ますよ!」
キースの提案に飛びついてしまった。俺は正直客商売なんてできる気がしなかったので、人懐っこいキースに店を任せると大成功だった。
問題は……
「ファイさん……好き、大好きです……お願い、もっと抱かせて」
キースがそんなことを言い出したことか。俺はお前が好きで抱かれてるんじゃねえよ、仕方なしにだっつーの!
「断る!」
「ファイさあん~!」
ったく、俺はため息をつく。呪いも解きたいし、ログアウトの方法も知りたい。一体どうしたらいいんだろう。
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