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転生した

3 僕のこと、好きだね?

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 僕とゴシュジンサマの生活が始まった。数日でゴシュジンサマは折れた。

「シュガー、俺のことはディアノスと名前で呼んでくれ」

 僕はニヤリと笑い、たまに意地悪でゴシュジンサマーと呼ぶことにした。
 ディアノス……ディは僕に凄く優しくなった。

「シュガー、シュガー?どこに行った?」

「ここだよ、ディ。本読んでた」

 少し姿がみえないと、すぐに僕の名前を呼ぶ。見つけたらすぐに抱き抱える。最初のうちはディアノスに触れると痛みや不快感を毒のせいで感じたが、今は何も感じない。慣れたんだと思う。

「シュガー、痛くない?」

「痛くないよ。一回平気になったらもう大丈夫みたい」

「そう、良かった」

 ディは僕に頬擦りをする。こんなに人と触れ合うのは初めてだと、恥ずかしそうに言う。
 だいぶ拗らせてるなぁと僕もディの好きにさせている。逆だったら僕も同じ事をしていたかもしれない。

 僕はディに色々な事を教えて貰った。まずは鑑定からだった。

「シュガーに鑑定を使った。名前が無かったから、縛れると思った」

「この世界では名前は大事だったね」

「相手が自分より強ければ鑑定を弾くこともできる。シュガーは俺が許可しなければ、俺を見ることは出来ないだろう」

「僕、鑑定使えるのかな?」

 僕は何が出来るかよく分かっていなかった。

「出来るはずだ。スキルにあったぞ。女神からのギフトだろう。自分に使ってみるといい」

 文字通り、手取り足取りディは教えてくれた。

「うーん『鑑定』あ、でた」

 目の前にゲームの画面のような表示が現れた。

名前 シュガリオン・ヴェノ
年齢 6歳

HP 10/10
MP 5/10

毒耐性(EX)  痛覚鈍化(8) 毒作成 薬作成 鑑定(10)

異世界からの転生者
創造神の加護 薬神の加護 亜神 神の落とし子 神の愛し子  毒竜ディアノスの眷属 毒竜の加護 毒竜の愛し子 

「なんか、いっぱいあるね?」

「ないより何かと良いだろう?」

 うーん、自分のスキルで1番不思議なのは。

「ねえ、ディ。亜神ってなに……?」

「うーん、神っぽいが神じゃない何か?多分だか、女神様から何が指令が来るんじゃないか?」

 うぇ、めんどくさそう。まあ女神様から何か言われたら、沼に落とされた事に文句言おう。あれは酷い。

「所で、ディは僕のこと好きだね?」

「孤独を拗らせたゴシュジンサマだからな!」

 調子に乗ったディは僕のおでこに、ちゅっとキスをした。

「ふぎゃーーーー!!?」

 おでこがただれにただれて、僕は3日ほど見られない顔になった。体液、強烈だった。


「シュガー、キスしたい」

「僕を殺す気?」

「シュガーは死なない」

「死なないけど!凄く痛くてね?!」

「慣れてくれ!」

「ひぃ!」


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