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たった一つしかないスキル

2 ハローばぶー俺2

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 よう、俺だ。

「ヨシュアは本当に良い子ね」

 ママンも最高に良い女だよ!何せおっぱいが美味い。顔はまだ見えないが、良い匂いでいつも俺を誘惑して来るんだぜ!へっへっへっ!たまらん。
 ママンの名前はマリーちゃん。まだまだ若いようだが、もう4人の子持ちだ。一番下が俺ね。
 上から、兄姉兄2といい感じの配合でポポポーンと産んだど偉い母だ。しかし、あまり体が丈夫でなかった為、おれを産む時に死にかけた。と言うかほぼ死んだ。

 しかし、俺がママン離れが出来ていない生後10分児だった為、天国に行くのをキャンセルして貰ったのだ。

 んっ!

 俺がちょっとキバると俺から一粒光の玉が出て来て、マリーちゃんの体の中に入って行く。

「ヨシュア、ありがとう。気持ちが良いわ」

 マリーちゃんがあったかく笑う。俺もあったかい。マリーちゃんは最高のママンだ。
 まだ喋れもしない俺を抱っこして、一日中話しかけてくれる。

「マリー、体はどうだい?」

「お母様、大丈夫でしょうか」

 まだ目が開かない俺だが、声を聞き分けるんだぜ、赤ん坊スーパーパワーだ。
 マリーちゃんの旦那様のジュール君と長男のアナベルだ。つまりはパパンと兄貴1号。

「ええ、大丈夫よ。ヨシュアが私を「癒し」てくれるんだもの」

 ぽわん、光の玉がまた一つマリーちゃんの中に入って行く。マリーちゃんの弱った心臓を応援しに行くのだ。

「ヨシュアは本当に私達家族の救世主だな」

「しかし、お父様。スキルの発現は5歳くらいではありませんか?僕も5歳の教会の儀式で発現しております。産まれて間もなくとは……」

 兄貴1号は心配そうだ。前例がないものはなんでも心配だよな。分かるぜ。

「しかし、あの時ヨシュアのスキルがなかったらマリーは生きてはいられなかっただろう。……もしかしたら、何かあるかもしれん、そうなったら家族で助けて合えば良い、そうではないか?アニー?」

 父母は笑った。兄も笑う。

「そうですね!何かあったらヨシュアは僕が守って上げますよ!何せ僕は剣聖のスキルが発現しましたからね!」

「まあ!流石はお兄ちゃんね。頼もしい長男で私も嬉しいわ」

 マリーちゃんは誇らしげに笑って兄ちゃんの頭を撫でる。剣聖かーすげー強そうだなー!ほんとゲームの世界だよなー。俺も剣聖とか、賢者とかになれるかなーー!すげー楽しみだ!
 異世界転生チートついてるかな!癒しっつースキルはあるけれど他に何か派手な事もしたい!
 つらつらと考えているうちに俺は寝てしまった。赤ん坊の仕事をきっちりこなしているんだぜー!

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