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後日・その他
3 アイウエ・トラップ
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「ふ」
「きぃ!」
「ふふ!」
「きぃい!」
「へへ」
「はやすぎ!」
翌朝、水のアーテル様の腕に抱っこされてやってきたピィ、風のお2人とじゃれあいながら来たピウ。火のお2人に両脇を固められながら来たピエに私は鼻で笑われたのでした。
どちくしょうでございます!!
「まあ、おねえさまはじょしで、だいひょうですからね?いろいろたいへんですよね?」
ふ、と1番乗りのピィが余裕の顔で笑います。
「むぅっ!」
分かってましてよ!分かってましてよ!それにしてもピィも手が早ければ、アーテル様もお早いですわね?!
「ちょっとしりをふれば、いっぱつだったよ。ぼくがたまごうむかかりになりそうだけどねー」
くすくすと、自分のお腹をさするピィはドヤ顔ですわ!小憎らしい!お母様が適当につけたピレイアージェリアが名前になったピィは
「リア」
なんてアーテル様に呼ばれて、らぶらぶな様子!羨ましい!
「アーティさま」
もう愛称で呼び合うとか、流石ですわ!わたしも頑張ってセアン様と距離を詰めさせていただきますわね!
他の2人には負けませんわよ!!
拝啓 エドヴァルトおじさま
愛するおじさまが帝国へ連れ去られ、かなりの月日が経ちました。それでも私達のおじさまへの憧憬や愛は色褪せることはございません。
あのおじさまと過ごした、愛と欲にまみれ……優しい日々は今でも思い出しては頬がゆる……素晴らしい時間でした。
さて、おじさまの子供だと言う皇帝の子供達ですが、本当におじさまに似ていて、私達も日々驚きを隠せません。
そして皆、人懐っこく私達をとても気に入ってくれているようなのですが、少し積極的すぎるというか、なんと言うか。
初めて来た日に様子を見に行ったアーテルは、確かにやらかしてしまったのですが!ヴェントやシャルアまで大人の階段を登ってしまうのはいかがなものかと思います。フォイアやファロまで可愛くて仕方がないと言った風に毎日べったりで取り合いをする始末。
大丈夫なのでしょうか?あの子たちは皇帝の子供達なのですよね?それを傷物にして、責任をと言われましても……
・、
あかあさま、わたしはセアンさまのつまになりますわーーー!
「ゼル、ピア達ってまだ子供だよな?」
「龍帝の卵達にその概念は必要ないな。あれらは生まれた時に既に完成されいる。小さな姿でいたのは、ルドの興味を引きたかっただけだろう」
びっくり!そ、そうなのか!
「じゃあ……もう大人と一緒なんだ」
「上手く出来ればもう卵を持ってくるかもしれんな?」
「俺、じーちゃん?!」
ゼルは驚いた顔をしたがそうだな、と笑った。
「保卵室を増設した方が良いんじゃないか?!」
「……そうだな。まだまだ増えそうだしな?」
またふくらみ始めている腹を優しく撫でて笑う。
「次こそキノコが詰まってると良いな!」
俺の願いは多分叶わないが、それでも俺達は幸せだ。
アイウエ・トラップ 終
「きぃ!」
「ふふ!」
「きぃい!」
「へへ」
「はやすぎ!」
翌朝、水のアーテル様の腕に抱っこされてやってきたピィ、風のお2人とじゃれあいながら来たピウ。火のお2人に両脇を固められながら来たピエに私は鼻で笑われたのでした。
どちくしょうでございます!!
「まあ、おねえさまはじょしで、だいひょうですからね?いろいろたいへんですよね?」
ふ、と1番乗りのピィが余裕の顔で笑います。
「むぅっ!」
分かってましてよ!分かってましてよ!それにしてもピィも手が早ければ、アーテル様もお早いですわね?!
「ちょっとしりをふれば、いっぱつだったよ。ぼくがたまごうむかかりになりそうだけどねー」
くすくすと、自分のお腹をさするピィはドヤ顔ですわ!小憎らしい!お母様が適当につけたピレイアージェリアが名前になったピィは
「リア」
なんてアーテル様に呼ばれて、らぶらぶな様子!羨ましい!
「アーティさま」
もう愛称で呼び合うとか、流石ですわ!わたしも頑張ってセアン様と距離を詰めさせていただきますわね!
他の2人には負けませんわよ!!
拝啓 エドヴァルトおじさま
愛するおじさまが帝国へ連れ去られ、かなりの月日が経ちました。それでも私達のおじさまへの憧憬や愛は色褪せることはございません。
あのおじさまと過ごした、愛と欲にまみれ……優しい日々は今でも思い出しては頬がゆる……素晴らしい時間でした。
さて、おじさまの子供だと言う皇帝の子供達ですが、本当におじさまに似ていて、私達も日々驚きを隠せません。
そして皆、人懐っこく私達をとても気に入ってくれているようなのですが、少し積極的すぎるというか、なんと言うか。
初めて来た日に様子を見に行ったアーテルは、確かにやらかしてしまったのですが!ヴェントやシャルアまで大人の階段を登ってしまうのはいかがなものかと思います。フォイアやファロまで可愛くて仕方がないと言った風に毎日べったりで取り合いをする始末。
大丈夫なのでしょうか?あの子たちは皇帝の子供達なのですよね?それを傷物にして、責任をと言われましても……
・、
あかあさま、わたしはセアンさまのつまになりますわーーー!
「ゼル、ピア達ってまだ子供だよな?」
「龍帝の卵達にその概念は必要ないな。あれらは生まれた時に既に完成されいる。小さな姿でいたのは、ルドの興味を引きたかっただけだろう」
びっくり!そ、そうなのか!
「じゃあ……もう大人と一緒なんだ」
「上手く出来ればもう卵を持ってくるかもしれんな?」
「俺、じーちゃん?!」
ゼルは驚いた顔をしたがそうだな、と笑った。
「保卵室を増設した方が良いんじゃないか?!」
「……そうだな。まだまだ増えそうだしな?」
またふくらみ始めている腹を優しく撫でて笑う。
「次こそキノコが詰まってると良いな!」
俺の願いは多分叶わないが、それでも俺達は幸せだ。
アイウエ・トラップ 終
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そして、株式会社キノコ見守り協会は常にアイウエの活動を応援しています。
ちなみに、株式会社キノコ見守り協会の代表取締役社長は鏑木さんなんで(笑)
おはようございます!
過剰な愛!確かにそうですね(*´ω`*)アイウエ姉弟なら色々やってくれるでしょう!
しかし、わたしはある意味キノコを陥れる張本人なので、粛清されて…しまう……?!:(;゙゚'ω゚'):