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 カザルさんは

「これは私だけでは判断しかねます……城に持ち帰り、検討させていただきます」

 きれいなお辞儀をして戻って行った。窓からカザルさんを見送ると、なんだか周りがキラキラしている事に気づく。

「ねえ、アラン。なんだかこの辺一体キラキラする物が浮いてない?なんだか、きれいだけど、これ何?」

「セラス様の魔力ですよ。ここら一帯に浮遊しています。肩こりが治ったり、魔道具の動きも良くなったりしているみたいです」

「へえ、なんだか凄いねぇ。どうしてこんなに?いつもこんな風になるの?」

 昨日とかこんな風になってなかったよね?精霊達もこのキラキラを食べている。美味しいのかな??

「それは、先日大量に砕いたじゃないですか。それですよ」

「え?」

「ああ!素敵でした。あまりの良さに、調子に乗ってしまい……奥の奥まで魔力を通してしまって……それでも私にしがみついてもっと、もっととおねだりして……」

「わーわーわーわー!!!」

 あ、アラン何を言ってるの?!え?!ぼ、僕達がいっぱいアレしたから、こんなにキラキラしてるの?!
 え?僕の魔力?!え、も、もしかして

「……これ、みんな見えて、知ってる……の?」

「はい!皆さんこの高濃度の魔力のおかげで体の調子が良いと好評ですよ!」

 そ、それは良いんだ。みんなが元気になるのはとても良い事だけど

「こ、このキラキラがどうやって出来たかみんな知ってるの?」 

「はい!屋敷の人に聞かれたので答えておきました!」

「ア、アランーーーー!」

 つ、つまりは、僕とアランが夜に、あの、そのつまり、励んでいたのが、み、みんな知っているってこと?!

「えっ!言っちゃ駄目でしたか!?」

「駄目に決まってるでしょーーーーっ!」

 僕は久しぶりに大きな声を出した気がした。

「ど、どうして僕と君がえ、エッチしてるのをみんなに教えなきゃいけないのーーー!」

「え、大丈夫ですよ、みんな知ってますから」

「いやーーー!」

 僕はベッドの上で毛布を被って丸まった。

「セラス様?!セラス様ー!出てきてくださいー!」

「やだーーー!」

 ど、どうしてこんな恥ずかしい目に遭わなきゃいけないんだ!

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