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動物に異様に好かれる手
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「ふぁ……!やぁ!ま、待ってぇ、まってぇ……」
「だめだ、そこは待てない」
「あ、あぅっあ、やっ!やんっ!」
もう挿れてと何度も何度も懇願するほど解されてから、やっと入ってきた太い物をゆっくり受け入れただけで、俺は我慢出来なかった。
「い、イくっ!あ、あああんっ!やぁあーーっ」
「ふ、まだ途中なのに可愛い子だ」
ひくひくと痙攣するのが少し収まると、またゆっくり中に入り込んでくる。
「あ、あひ!ま、まだ、まだ、イってる」
「知ってる。俺をきゅうきゅう締め付けてくる可愛い腹だよ」
「や、やぁんっ!」
こつん、と奥まで届いた。あっ!無理、もう無理!
「ここが奥?」
「はひぃ……っそこ、ですぅ……っ」
「まだ全部入ってないんだが、今日は良い。すぐ俺の形に変えてやるから」
「あう……っ」
トントンと、ノックされるように突かれてイったばかりなのに背中が仰反る。違う、今まで抱かれて来たご主人様とも人間達とも全然違って俺と俺の体は混乱した。
「まってぇ、だめ、だめぇ……こんなの、こんなのしらない、からぁ!」
「そうか?シロウはずいぶん下手くそとしかヤってなかったんだな?そりゃ痛い思いもしたろうよ」
「あん!イ、良いっ!やぁ!うそ、うそ!やん!キモチいいよぉ!」
全然痛みがない。奥を押されて、潰されているのにもっとして欲しくて涙が出そうだ。
「ん、全部入るようになったのか?シロウはいい子だな。もうすっかり俺のものだ」
ぱんぱんと腰を打ち付けられても、気持ちが良いだけだった。なにこれ、全然違う。不快な感じもないし、痛くもない。欲しい、もっともっと奥まで!
「あん!あん!お、俺、おれぇいい子なら、ほし、ほしいぃ……おくに、もっと奥にぃ!中に出してぇ!」
「ふ、本当に、いい子だ……っ」
「きゃうっ!」
何度か強く突かれて俺も限界を撃ち抜かれた。目の前が真っ白に飛んで、お腹の中に熱いものが大量に撒き散らかされた。でもそれも気持ちよくて気持ちよくて、意識を手放す。
大丈夫、大丈夫。気を失ってもこの人なら、次に目を開けた時にも一緒にいてくれる。
きっと、可愛い、可愛いって言いながら頭を撫でて、キスをしてくれる。もしかしたら、我慢できないって言ってまた抱かれてるかもしれない。
でもそれもきっと気持ちよくて、どこも痛くないんだ。
ああ、良かった。この人が俺を抱いてくれて良かった……。とろとろと失われてゆく意識に誰かが話しかけて来る。白い闇の中には何も見えないのに。
「史郎!聞いて!お願い、史郎!!」
人が気持ちよくなってるのに、雑音が聞こえた。
「良かった!やっと繋がった!史郎!ごめんなさい、助けてやれずに」
うるさい、今更なんだよ。
「神殿に行って、力を受け取って。神鳥の卵を育ててちょうだい。勇者召喚の神子になるのよ」
「嫌だ」
「史郎?」
「何で俺がそんな事しなきゃならないんだ。もう嫌だ。お前の言う事なんて絶対に聞かない」
「史郎?!だって、全然史郎神殿に来てくれないし」
「馬鹿じゃねーの?!神殿?んなもん行けるわけなかっただろう!お前なんか大っ嫌いだ!助けてくれって何度も何度も言ったのに!助けなんて何もなかった!それなのにそっちの都合は聞けって言うのか!誰が聞くか!」
「だって、だって!勇者を召喚しないとその世界の人間は死んじゃうんだよ!」
「はっ!死ねば良い!むしろちょうど良いじゃないか!人間なんて全員死んじまえ!」
「史郎?!なんて事言ってるの?!」
馬鹿か、こいつ!声を聞くだけでイライラする。
「うるさい!お前のせいで何度殺してくれって思ったか!お前なんか大っ嫌いだ!もう二度と話しかけてくんな!」
「やめて!それだけは、やめ」
ブツン、とテレビの電源を引っこ抜いたように、声は途切れ消えた。
「は!冗談じゃない」
やっと静かになった頭の中で、俺は一人呟いた。胸の中央にある卵の落書きが黒く滲んでいた。
「だめだ、そこは待てない」
「あ、あぅっあ、やっ!やんっ!」
もう挿れてと何度も何度も懇願するほど解されてから、やっと入ってきた太い物をゆっくり受け入れただけで、俺は我慢出来なかった。
「い、イくっ!あ、あああんっ!やぁあーーっ」
「ふ、まだ途中なのに可愛い子だ」
ひくひくと痙攣するのが少し収まると、またゆっくり中に入り込んでくる。
「あ、あひ!ま、まだ、まだ、イってる」
「知ってる。俺をきゅうきゅう締め付けてくる可愛い腹だよ」
「や、やぁんっ!」
こつん、と奥まで届いた。あっ!無理、もう無理!
「ここが奥?」
「はひぃ……っそこ、ですぅ……っ」
「まだ全部入ってないんだが、今日は良い。すぐ俺の形に変えてやるから」
「あう……っ」
トントンと、ノックされるように突かれてイったばかりなのに背中が仰反る。違う、今まで抱かれて来たご主人様とも人間達とも全然違って俺と俺の体は混乱した。
「まってぇ、だめ、だめぇ……こんなの、こんなのしらない、からぁ!」
「そうか?シロウはずいぶん下手くそとしかヤってなかったんだな?そりゃ痛い思いもしたろうよ」
「あん!イ、良いっ!やぁ!うそ、うそ!やん!キモチいいよぉ!」
全然痛みがない。奥を押されて、潰されているのにもっとして欲しくて涙が出そうだ。
「ん、全部入るようになったのか?シロウはいい子だな。もうすっかり俺のものだ」
ぱんぱんと腰を打ち付けられても、気持ちが良いだけだった。なにこれ、全然違う。不快な感じもないし、痛くもない。欲しい、もっともっと奥まで!
「あん!あん!お、俺、おれぇいい子なら、ほし、ほしいぃ……おくに、もっと奥にぃ!中に出してぇ!」
「ふ、本当に、いい子だ……っ」
「きゃうっ!」
何度か強く突かれて俺も限界を撃ち抜かれた。目の前が真っ白に飛んで、お腹の中に熱いものが大量に撒き散らかされた。でもそれも気持ちよくて気持ちよくて、意識を手放す。
大丈夫、大丈夫。気を失ってもこの人なら、次に目を開けた時にも一緒にいてくれる。
きっと、可愛い、可愛いって言いながら頭を撫でて、キスをしてくれる。もしかしたら、我慢できないって言ってまた抱かれてるかもしれない。
でもそれもきっと気持ちよくて、どこも痛くないんだ。
ああ、良かった。この人が俺を抱いてくれて良かった……。とろとろと失われてゆく意識に誰かが話しかけて来る。白い闇の中には何も見えないのに。
「史郎!聞いて!お願い、史郎!!」
人が気持ちよくなってるのに、雑音が聞こえた。
「良かった!やっと繋がった!史郎!ごめんなさい、助けてやれずに」
うるさい、今更なんだよ。
「神殿に行って、力を受け取って。神鳥の卵を育ててちょうだい。勇者召喚の神子になるのよ」
「嫌だ」
「史郎?」
「何で俺がそんな事しなきゃならないんだ。もう嫌だ。お前の言う事なんて絶対に聞かない」
「史郎?!だって、全然史郎神殿に来てくれないし」
「馬鹿じゃねーの?!神殿?んなもん行けるわけなかっただろう!お前なんか大っ嫌いだ!助けてくれって何度も何度も言ったのに!助けなんて何もなかった!それなのにそっちの都合は聞けって言うのか!誰が聞くか!」
「だって、だって!勇者を召喚しないとその世界の人間は死んじゃうんだよ!」
「はっ!死ねば良い!むしろちょうど良いじゃないか!人間なんて全員死んじまえ!」
「史郎?!なんて事言ってるの?!」
馬鹿か、こいつ!声を聞くだけでイライラする。
「うるさい!お前のせいで何度殺してくれって思ったか!お前なんか大っ嫌いだ!もう二度と話しかけてくんな!」
「やめて!それだけは、やめ」
ブツン、とテレビの電源を引っこ抜いたように、声は途切れ消えた。
「は!冗談じゃない」
やっと静かになった頭の中で、俺は一人呟いた。胸の中央にある卵の落書きが黒く滲んでいた。
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